みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.ユダヤ物は基本的には嫌いなんですが、バティニョールおじさんいいですね。自分がユダヤ人一家を引き止めた事により彼らの運命、そして自らの運命をも変えてしまう。連行される彼らの目、この目から逃れるため、贖罪のために行動を起こす。危険を冒してまで行動する中で、やがて単なる贖罪から子供たちの父となることを選ぶ。おじさんの贖罪意識は当時の多くのフランス人の気持ちを代弁していると共に、今生きるフランス人に対して忘れてはならない自分たちの罪を強く訴えている。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-27 23:31:51)(良:1票) 6.最近観た戦争映画の中ではかなり面白かった!悪人にも善人にも成り切れない、ある意味戦争とは最も無縁そうなバティニョールおじさんのトボケっぷりが良く、又ユダヤ人役の子供達も芸達者でした。特に二人の女の子が可愛かったです。終始明るい雰囲気で通しながらも、最後にさり気なく戦争の虚しさ、悲惨さを提示しているところが上手いです。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-11-05 21:16:46) 5.主役は全く冴えない風貌のどこにでも居るような「おじさん」というよりおっちゃん。正義感に燃えるヒーローでもなんでもない。些細なきっかけから子供を匿ってしまったばっかりに、次第に取り返しの付かない大きな嘘に変わっていく様とドタバタ喜劇のようなバティニョールの東奔西走ぶりが面白おかしい。またペーソスあふれる主人公の一喜一憂・喜怒哀楽にしみじみとした生の人間味を感じさせ魅力的に上手く描かれています。隠れる逃げるという程よい緊迫感も加味されてなかなか見応えのある作品です。 【WEB職人】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-16 10:12:25) 4.バティニョールおじさんは、ぼやき顔が良く似合っている。 朝5時から夜まで、働いているだけのおじさんは、家の中では影が薄い。 いろんなことに納得しているわけではないけれども、 言っても仕方がないし、奥さんその他になんだかんだ言われるのも面倒。 ま、商売がうまくいくのはいいことだし、ドイツは敵国だけど、今は逆らっても仕方ない。 だけど、目の前に居る子どもを密告するのはもう嫌だし、放っておくわけにもいかないし・・・ 世話をしているうちに、どんどん巻き込まれていく。 おじさんが良い人、正義の人かって言ったら、違うと思う。おじさんは、普通の人。 だけどおじさんは、前の戦争でドイツ軍と前線で戦った。それは誇らしい思い出。 なのに、敵国ドイツの言うがままになっている今のフランスがやっぱり腹立たしい。 気がついたらドイツの協力者として、動かされてしまっている自分だって気持ちよくはない。 そんなこんながいろいろ絡まりあって、巻き込まていくうちに、思いもよらないことをやってしまう。どこか困ったような、ぼやいた顔をしながら。 【mogu】さん 8点(2004-08-13 14:49:47)(良:2票) 3.地味なタイトル。正直あまり過大な期待はいだいてなかったけど いい意味でそれを裏切ってくれた作品。子供との交流だけどほのぼのしすぎでもなく、戦時中だけどダークすぎでもなく。 不思議な魅力。 【こち】さん 8点(2004-03-15 21:52:57) 2.あらすじから推測した雰囲気からは、ネビル・シュートさんのパイドパイパーを連想したんですが、いざ観てみるとずいぶんムードが違っていました。子供達とのギクシャクした交流が、優しい視点で描かれていたと思います。個人的には、パリでの生活を丁寧に語ろうとしたところは、後の展開に良い影響を与えたと思ったのですが、ここは観る人によってテンポの悪さと感じられるかもしれないですね。一つの街に一人くらいはいそうな普通のおじさんが(たとえ自己憐憫や喉に刺さった小魚の骨のような罪の意識からだろうが)ナチスに逆らおうとする決断には、素直に応援を送りたくなる説得力があると思います。最後の最後でああなるわけですけども、よく生活できたなぁと思うのは、バイト生活に疲れた学生の荒んだ心のなせるワザでしょう。どこかのんびりとした佇まいに、適度なハラハラ感があって、落ち着いてみられるとても良い作品だと思います。どうでもいい事ですが、字幕の後吹き替えで観た時、あの少年がいつ「犯人はお前だ!」とか言っておじさんを糾弾するのだろうかとドキドキしてました。貴重な経験です。 【ロバちゃん】さん 8点(2003-08-23 16:22:39) 1.舞台は第2次大戦中のドイツ占領下にあるパリ。愛や希望を失ってしまった不幸な時代にあってなお、それらに押し流されまいと人々は必死に生きようとしていた。そんな中でも、ユダヤ人を強制収容所送りにする為ナチスに密告するといった、人間の最も醜い姿がある一方で、彼等を匿ったり逃がしてやったりと、正義感を伴った人間本来の美しい姿がある。本作はこういったまさに庶民レベルでの両者の戦いの物語とも採れる。主人公を冴えない中年の肉屋の親父(=バティニョール)にしたことで、この悲劇的なテーマがユーモラスで人間味溢れる作品になり得たのだが、このあたり自作自演のJ・ジュニョは、その風体からしてまさにハマリ役。ひょんな事から匿っていた子供たちをスイスへ脱出させるという、コミカルさからスリリングさへと場面展開していくが、その筋運びには些かの誇張もないだけに、十分に説得力があり面白い。結局、人間の尊さや人間の良心への問いかけをすると共に、この愚かしい大人たちの現実世界から、未来を子供たちに託すという、祈りにも似た気持ちを感じさせる作品だと言える。陽光と緑に包まれたエンディングも実に爽やかである。 【ドラえもん】さん 8点(2003-07-26 00:19:01)(良:1票)
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