みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
39.美男美女による悲恋物語。 ルッキズム批判の現在のハリウッドでは作れない映画でしょう。 「哀愁」という日本語タイトルは、いささか微妙だと思います。 映画の前半部分は戦時の暗い世相ということはありますが希望の感じられる雰囲気で語られます。 時々コミカルな描写も挟まれるくらい。 だからこのタイトルはやや結末のネタバレという気がします。 まあこの映画が輸入された頃は 漢字2文字タイトルが流行りだったようなので、漢字熟語のリストから順番につけられていったのかも。 もしかすると他の映画が「哀愁」になってるってこともあったかもしれません。 お話は第一次世界大戦が舞台ですが、動員が格段に増えた第二次世界大戦以後同様の話が何本も作られています。 「シェルブールの雨傘」からロックオペラ「トミー」まで。 日本映画にも何度もリブートされています。 緩やかな反戦映画と言えるかもしれません。 「蛍の光」を三拍子に編曲したテーマ曲は、サウンドトラック盤が手に入らなかったため古関裕而氏が耳コピして楽譜にしたものが販売されたそうです。 今でもデパートなどの閉店時にこの「別れのワルツ」が流されるごとに小関氏側に著作権使用料が支払われているとかいないとか。 うまいことやったなあ。 そうそう通天閣で有名なビリケンさんもこの映画がもとですよ。 【かずくん】さん [DVD(吹替)] 7点(2024-02-16 01:08:24) 38.正統派の恋愛映画で、ストーリー自体はかなりのベタ。 ヴィヴィアン・リーの存在感は抜群だが、彼女が演じるヒロインのキャラは非常に繊細で、 女々した性格。恋をすれば周りの物が見えなくなり、友達より男を優先するといった、 現在でも時々見かける困ったちゃんタイプ。悲劇のヒロイン気取りをする女は大嫌い。 反対にヒロインの友人はもの凄くいい奴で、非常に好感度が高かった。 男性側は猪突猛進型なれど、誠実な人間で描写にも問題なし。ある品を小道具として絡ませ、 ロマンチストぶりを発揮したラストのシーンには思わずジーン。 邦画タイトル通り、哀愁感をたっぷりと感じさせてくれる作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-05 05:47:57) 37.愛するが故にその人の幸せを願い、美しい愛情と想い出をそのままに胸に秘めて死んで行く。これがマイラの愛だろうが、数十年経た今では何とか分かるようなものの、若い時最初に見たときは正直に言って理解できなかった。 けだし、この映画は悲恋映画の名作であろう。また前年の「風と共に去りぬ」のスカーレットを演じたヴィヴィアンが180度違う性格の女性を演じている。 この映画の要所要所で流れる別れのワルツ(蛍の光)は、「Auld Lang Syne」という古くからあるスコットランド民謡だが、これほどまでに切なく聞こえるのは初めてだ。 ついでながら、二人の想い出の場所で踊ったこの曲は、演奏者が自分のパートの演奏を終えるとローソクを次々と消していくシーンを作り出す。実に印象的であり、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンの交響曲第45番の逸話を思い出さずにはいられない。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-08-19 17:51:29) 36.映画製作当時、アメリカは世界大戦への参戦の是非を巡る論議が沸騰してはいましたが、まだ参戦はしていませんでした。ナチスによる空襲を受けるロンドンの様子が対岸の火事(と言っては製作者に失礼でしょうが)か、でなければ今のSFもののタッチで描かれていたのが印象的でした。「だから戦争なんかやめようよ。」という厭戦気分いっぱいの内容は敗戦後の日本人の気持ちに通じるものです。ルーズベルト大統領が阻止しようと思ったらいくらでも阻止できたはずの日本軍の真珠湾攻撃をわざと見逃すことによってでしか参戦の世論を獲得できなかったのも、この作品に濃厚に描かれているような戦争のもたらす悲劇を想定し、回避したいと思っていたアメリカ人が大勢いたからですし、また、言論の自由が保障されていたアメリカで反戦の主張や心情を肯定するこの映画のような芸術作品を作ることが自由にできたからなのです。ロイの死の知らせという悲劇は悲劇として、なぜヴィヴィアン・リーが演じるマイラは戦争が終わった時点で頭を切り替えなかったのかと思うのですが、日本と同様にイギリスでも本当の戦禍は復員兵が戻ってきてからだったのでしょうか。作品の中ではっきりとは描かれてはいませんが、復員兵が乗った列車を出迎えたマイラが意図していたこと、そして欧米では化粧室以外の場所で鏡を見たり化粧を直すのはどんな女性かなどということを考えれば、監督が画面には出さなかったマイラの生活のどろどろした実態を容易に推測することができます。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-13 06:43:18) 35.下校時刻のメロディーだった「蛍の光」が、ダンスナンバーとなって最後に哀愁のテーマとなった。「哀愁」なんというストレートな邦題なんだ。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-20 21:29:33) 34.こういう、恋人や夫が戦死したと思い込み、女性が身を持ち崩してしまう悲劇は、この日本でもいっぱいいっぱいあったらしい。この「哀愁」の、日本での翻案もの「君の名は」が、ここまでのド悲劇にしなかったのは、日本だとあまりにリアルになり過ぎてしまうからだったんではないか。<br> この「哀愁」では、登場する男性陣はみな大甘で、ヒロインのことにあまりに寛容。これと対象的に、女性の眼は厳しい。まずはバレエ団を取り仕切る教師だかの存在。恋愛にうつつをぬかし規則を守らないヒロインをバレエ団から放逐する。これは考えれば当然ではないかという面もある。相手の男も、彼女のことをもっと思いやるべきだ。次に、その男の母親の厳しい眼の前に、ヒロインは何も隠せないことを悟る。母親は彼女をとがめ立てたりはしていないのだけれども、ヒロインに、その過去を決して捨て去ることは出来ないと認識させる「現実性」を持っている。この母親の視点は、おそらくはこの映画を観ている、観客の視線ではないのか。観客も彼女の幸福を願うけれども、過去の過誤は彼女をこれからもずっと責め苛むのではないのか、男もいつか彼女の過去を知ってしまうのではないのか、そう思いながら画面を見ているだろう。ヒロインは、そういう視線にさらされることで、忌わしい過去をごまかして生きていくことは出来ないと悟るのではないだろうか。その観客の眼の中にこそ、メロドラマを構成するひとつのポイントが、厳として光っている。そんな観客の加担ゆえに、このメロドラマはいっそうその悲劇性を観客に際立たせる。 【keiji】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-25 23:15:25)(良:3票) 33.なんつーかもうヴィヴィアン・リーが可愛すぎというか華麗すぎというか。悲劇的な話でも彼女の眼力はすごかった。彼女のラストショットの顔と眼力ときたらもう・・、、無理です、悲しくて耐えれません。全編にわたって美しい風景とロバート・テイラーのカッコよさ、これもたまらん。モノクロ映画らしさがすんごい伝わってきて久しぶりに映画の素晴らしさを実感したように思えます。まさに「哀愁」という邦題がハマった映画でした。 【M・R・サイケデリコン】さん [地上波(字幕)] 8点(2009-11-10 19:41:41) 32.本心を隠しながら彼と会うヴィヴィアンの演技が秀逸ですね。ストーリーも古臭いけど切ない。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-01-29 07:43:29) 31.人間は仏さんじゃないんですよ!!マイラちゃん。さすが大国アメリカ。せつなすぎますが大変美しい恋愛映画、戦時中によく作れました。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2008-12-18 23:42:43) 30.ロマンティックなラブストーリーでありますが、戦時下における一般市民の暮らしぶりも、少しですが、伺うことが出来ます。悲恋の代名詞のような映画でした。V・リーを見たのは「風と…」よりもこちらが先でした。きれいで、うまい女優だと思いました。 【shoukan】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-03-25 19:04:08) 29.お話はあまりにもできすぎてる感が強いけれど、その分心理描写がちゃんと描けていた(ように思える)。悲しいお話ではあるけれど、こういうの結構好きです。ここのレビューではヴィヴィアン・リーの美しさが絶賛されてますが、僕は少し苦手で、風と共に去りぬや、欲望という名の電車の方がはまり役立ったと思う。 【思込百遍】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 22:57:42) 28.マーヴィン・ルロイ監督の悲恋ドラマのひな形とも言える作品だと思います。ヴィヴィアン・リーが、可憐できれいで今にも折れてしまいそう。ロバート・テーラーが上品で素敵。美男美女が織りなす、古き良き時代の典型的なメロドラマです。これ以前に、同じモチーフの映画があるかどうかは知りませんが、ほんのわずかな時間の行き違いが男女の人生に大きな悲劇をもたらすことを、上手に描いている作品だと思います。この映画以前に、お守りのような小物(good luck charm)が、主人公の間を行ったり来たりする手法ってあったのでしょうか。私が白黒映画好きになるきっかけを作ってくれた映画なので、点数は甘めです。 【ひよりん】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-07 14:26:52) 27.ヴィヴィアン・リーは反則なくらい美しいですね。「風と共に去りぬ」よりも、こちらのほうが数倍彼女の魅力を感じました。ロバート・テイラーのこれまたステレオタイプなほどのかっこよさ、お義母さんの懐の広さなど、今の騒がしいハリウッド映画のようにあーだこーだ言い訳がましくないところに胸を締め付けられる思いがします。日本人の方がこの映画を理解できるんじゃないかな?(そういうわたしは現在『国家の品格』読書中) 【芦毛牝馬】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-04-05 17:03:05) 26.結局はナンパ男と尻軽女のお話ですね。なんか、ヒロインが好きになれないな~と思って見終わったらヒロイン、ビビアン・リーなんですね。道理で嫌いな訳だ。でも、風と共に去りぬよりは断然面白かったです。売春婦の話が絡まなかったらもっと点数高かったんですけどね・・・。でも、それを演じているビビアンの目が凄かった!! こ・・怖いっ!! 【はりねずみ】さん [DVD(字幕)] 2点(2005-12-20 20:01:09) 25.これは泣ける。あまりにも悲しすぎる。蛍の光がやばい。この映画を見た後に卒業式を迎えていたら絶対号泣してました。ビビアンリーは風と共に去りぬよりこっちのほうが好きですね。まぁビビアンリーの演技がどうこうではなく役柄の好き嫌いですけど。この映画見た後にパールハーバー見たらあの映画の尻軽女が憎たらしく思えるかも。 【ジャザガダ~ン】さん [インターネット(字幕)] 8点(2005-12-09 23:49:52) 24.ヴィヴィアン・リーの伝記を読むと「風と共に去りぬ」は当然としても「欲望という名の電車」などに比べ、この作品についての言及があまりに少ないのには驚かされる。おそらくアメリカじゃこの映画はあまり高い評価を得ていないのが原因かとは思うが、それにしてもなあ・・・。公開当時「人工甘味料の甘さではなく白砂糖の甘さ」と評した方がいたそうだが正に言い得て妙、俺も同感です。だとすれば馬鹿デカいだけの、ただただ大味なケーキを好むアメリカ人より、繊細な味を好む日本人の方がこの映画に関しては正当な評価を与えているんじゃないかって自分は思ってしまうわけです。 【放浪紳士チャーリー】さん 9点(2004-12-10 18:40:22)(良:1票) 23.この映画に対する疑問。なぜ、ヒロインは街の女になったのか。この映画はリメイクで、原作では舞台は第一次世界大戦。 それにしてもバレリーナが生活のためとはいいながら売春婦になっちゃうんだ。何で?やけになったのもあるかも知れないけど。 「マレーナ」にも言えることだけど何でこんなご都合主義のストーリーなんだ。ほかに生きるすべは当然あったはず。まだ若いんだから、戦争中の事と言え食べるだけのの収入はあるはずだよ。 確かに美男美女で甘く切なく、愛と死が上手く混ぜてある。今はこんな映画作らないから貴重んなんけど。でも正直言ってこれ見て笑った。 【naosuke】さん 7点(2004-04-02 02:02:07) 22. 【虎尾】さん 7点(2003-10-15 00:08:08) 21.昔の映画って、やはりセットや照明などの技術面がしっかりしているから、例えばこんなくだらない・安っぽい・ご都合主義的なストーリーでも一応「名作」っぽく見せてしまうんですなあ。確かにヴィヴィアン・リーは美しいけど、彼女が出ていなきゃ、とっくに風と共に忘れ去ってしまわれていたでしょうね。この映画を翻案したとおぼしい溝口健二の映画もあったけど何だっけ? あれも溝口にしちゃ正直ヒドイ出来だったなあ… 《追記》うわあぁああっ! 何だこのヒドイ文章は!! 自分で書いたなんて、未だしんじられましぇ~ん(泣)。たぶんあれだな、カミさんとケンカしたか、仕事でトラブッたか、ひそかに好意を寄せていたコが結婚しちゃったか…いずれにしろ、“八つ当たり”以外の何物でもありません。もう、見てから20年近くたってるはずだけど、その時は特に前半のヴィヴィアン・リーの完璧な美しさにア然ボー膳としていたっけ。それだけでも、高評価に値するでありましょう。もうひとつ、溝口の『夜の女たち』も今見直せば、きっと自分の不明を恥じ入って、自殺したくなるに違いない…。削除も考えましたが、点数だけ変更しておのれのスットコドッコイさ加減をさらしておくことにします。この映画を正当に評価されておられる皆さん、本当に申し訳ありませんでしたっ! 【やましんの巻】さん 8点(2003-10-07 11:14:07) 20.ロバート・テイラーかっこいい~!かっこよすぎる!この映画見て泣いた人多いんだろうな。切ないよ~。そのまま再会してハッピーエンドで終わらせてほしかった。でも正に名作中の名作。 【蘭】さん 10点(2003-07-07 22:27:39)
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