みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.TVの深夜放送をビデオに撮り観ました。 深夜放送にもかかわらず、日本公開版5時間11分を3週にわたって放映。 当時、中3か高1位だったかな... 全く期待していませんでしたが、未だに、そして今後も自身の生涯最高の作品となることでしょう。 後にVHS版を手に入れましたが、最近ブルーレイ版も出たみたいですね。 自己感想は書きません。当時の新聞に映画寸評欄があり、その切り抜きを保管してましたので、転載しておきます。 ※以降転載... 『スウェーデン映画を代表するイングマール・ベルイマン監督が、今世紀はじめのスウェーデンの地方都市の大ブルジュア一族の生活史に自らの生い立ちを投影させて描いた自伝的作品。 そこに描出される“豊かさ”には、“これが文化だ”とため息のこぼれる思いがする傑作である 評価:満点』 『ベルイマンというと暗く難解な作品を連想するかもしれないが、これは大衆性も十分に備えている。ことに細部描写が見事だ 評価:満点』 【ゆめや】さん [地上波(吹替)] 10点(2011-02-24 20:49:18)(良:2票) 10.この人は、だいたい90分くらいのカッチリした世界を構成してくれるところが好きだったんで、この長さにはいささか戸惑った。そしてカッチリしてない。なんかその長さの中にひたる喜びを味わえたが、もひとつ作品のツボを私が捉え切れなかったんじゃないか、という気分も残った。でもなかなか再見する気力が湧かないまま現在に至っている、長いから。画面は洗練されているけど、話はなんかゴツゴツしており、いえ、それがいいんです。これがベルイマンとして提示できる人生肯定の形なんだろう。カールの悩みも主教の孤独も、ツルツルになるまで溶かしてはいない、こういったそれぞれの苦しみをそれぞれが受け持ちながら、でもそういう溶けきれないものがゴツゴツ浮かんだり沈んだりしているからこそ人の世界を肯定できる、って感じ。そういうゴツゴツしたものを必要以上にオーバーに拡大させない、けれど無視してしまうのもいけない、ということ。今までの作品でこれに一番近いのは案外『魔笛』かもしれない。自分のシナリオでないあのオペラにあった「ゆとりのようなもの」は、ベルイマンを考える上で大事なものらしい。この映画観たときの想い出では、3部と4部の間の休憩でトイレに走ったところ、便器が二つしかなくて長~い行列ができていたこと。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-11-01 09:55:37) 9.まずは先日亡くなられたイングマール・ベルイマン監督のご冥福をお祈り申し上げます。 最初は4時間だと勘違いして5時間バージョンを観始めたので、余計に長く感じました。 しかしながら、中盤以降の急展開に強烈に引き込まれもしました。 前半部分を観ている時点では、ヴィスコンティの『ルードウィヒ』的な作品で、お上品で冗長なだけの大作かと思っていました。 ところが『ルードウィヒ』より遥かに優れた作品でした。 個人的には少なくともそう思っております。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-01 20:11:54) 8.初めはひどくお上品で優等生的な作風にいまいち馴染めなかったけど、後半の子供たちがヘルハウスに連れて行かれてからは文字通りファニーとアレクサンデルの物語になり一気に引き込まれました。このグロテスクさが良い、前半と後半の対比はお見事!ただ今回観たのは残念ながら三時間バージョンの短い方で、いつの日か五時間完全版(長いなぁ…)も観たいです。何はともあれベルイマンさん、どうもお疲れ様でした! 【かんたーた】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-21 18:11:31) 7.ベルイマンはこの作品を最後に映画を作らないことを宣言。よってこの作品はベルイマン映画の集大成とも言われます。私が見たのは3時間バージョン。見応えのある一大絵巻でしたが、もともとテレビ放映用に作られたオリジナル版の5時間バージョンはさらに完成度が高いと評されているようです。 高貴漂う装飾品の数々、数え切れないほどのロウソク、足の太い馬車馬、、、細部まで本物に拘った重厚かつ美しく息づく背景をバックに、大家族群像劇を奥行きある映像で見せた前半がとても好きです。中盤からの展開で人それぞれの生活や宗教を対比しながら最後には家族が助け合って生きてゆくことがいかに素晴らしいことかを説いていきます。ベルイマンの分身であるアレクサンデル少年の特別な力は、芸術の世界に生きる人に不可欠な超越した想像力を象徴的に描いたのだと思います。それにしても、家族愛を通して人間賛歌を描くに終わらせず、最後に”アレ”を出すところがベルイマンらしく、他とは一味も二味も違う。(5時間バージョンを見る事があればまた追記したいです。) //追記// 5時間バージョンを見ました。まず2時間も削った3時間バージョンが、5時間バージョンにひけをとらない出来に仕上がっているところにあらためて感服。3時間バージョンでもじゅうぶんに理解できますが、さらにわかりやすくなっています(例えば幽霊話しの真偽)。理解できるなら、より短いほうが優れていると考えますが、ベルイマンの最後の映画を少しでも長く見ていたいという欲求に答えてくれるという意味において、5時間バージョンはやっぱり素晴らしい。そしてなにより5時間が全く長く感じなかった。1点追加します。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-12-17 15:28:00)(良:2票) 6. 【SUM】さん 9点(2003-12-22 17:27:49) 5. 【GTR】さん 10点(2003-09-21 01:12:20) 4.すみません.ストーリーが動き出すまでのところが長すぎて,居眠りをしてしまいました.よその家の日常生活(?)を延々と見せられているような... ストーリーが動き出したころには,完全に意識散漫になっていました. 【LB catfish】さん 4点(2003-08-24 23:19:22) 3.5時間という長尺ながら、エクダール家の人間模様をファニーとアレクサンデルといった子供の視点で描いた壮大絵巻。休憩さえ不要に思えるほど、見入ってしまう魔力を秘めた傑作だ。始まりのエピローグからして素晴らしい。アレクサンデルの臆病なところ、幻影を見るところなど台詞ではなく、行動、しぐさで内面性をそれとなく表現している。短いが、最初にアレクサンデルの人間性を描いたおかげで、すんなり映画に入っていける。たしかに、第一部「エクダール家のクリスマス」は大所帯エクダール一族の紹介がメインでさらにスローな展開も相まって、若干だれるところもあるが第三部以降はテンポも良くなり、愛憎も絡み一気に見られる。見終わった後の余韻がこれほど心地よい映画も珍しい。まさに後世に残すべき映画だ。 【ゆたKING】さん 10点(2003-03-11 20:55:30) 2.文句なし。それぞれの演技力がずば抜けている。ひとつひとつのカットが美しい絵画のようなのだが、どこかリアルだ。古典文学のような、崇高ささえ感じる。無駄を省いた台詞。見せる。見せられる。5時間があっという間に過ぎた。もう一度観るだろう。 【さざなみ】さん 10点(2002-12-18 19:35:13) 1.孤島に持っていくべき、ただひとつの映画(笑)。絵がカンペキ。構成がカンペキ。長く楽しめる(苦しめる?)。ファニーが可愛くないのを除けば、文句のつけようがない。 【エスねこ】さん 10点(2002-09-01 23:57:29)(良:1票) (笑:1票)
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