みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
16.史実をベースにした裁判劇。戦勝国が敗戦国の責任を追及した裁判ということで、 中立という点では問題もあったんだろうけど、そこを逆手に作品のテーマとした、 見応えのある裁判ドラマに仕上がってます。どの役者さんも演技がうまく、緊張感はたっぷり。 裁判長役のスペンサー・トレイシーはもちろん、被告の弁護士役の役者さんが非常に素晴らしく、 ラストまでグイグイと引っ張られた。マレーネ・ディートリッヒは相変わらずの存在感だけど、 モンゴメリー・クリフトも出演してたんですな。最後まで全然気づかなかった。 お薦めのクラシック映画。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-04 13:12:22) 15. 題材を考えると、面白いというコメントは不謹慎かもしれません。が、見る人をひきつける良い作品だと思います。こういう映画のことを考えると、CGであるとか、3Dであるとか、そういう最新の技術などは、些細なことだということがよくわかります。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-10 20:44:01) 14.考えさせられる3時間だった。この映画の中で語られる事は立場は違っていても重いものばかり。さらに1961年なら当時を生きた人もかなりの数健在だったと思うから尚更重い。直接関係はないが、ロルフ弁護士を演じたマクシミリアン・シェルがオスカーを受賞したのも良い。なにせアメリカや他の戦勝国にとっては触れられたくないであろう部分をズバッと突く役だったわけだから。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-02 20:06:49) 13.3回目の鑑賞。50年近く前の作品も歴史の重さ故か全く古さを感じない。堂々たるキャストで裁判で渡り合うシーンの迫力は満点。あっと言う間の3時間。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-12-19 23:08:00) 12.これはすごい。全然古臭さを感じない。世間の誰もが認める法曹界の偉人ヤニングに対し、有罪か無罪かを問うのですが、その結末たるや…。公平な目線で裁判を進行していくヘイウッド判事と、若きドイツ人弁護士の迫真の演技がうまく強弱をつけてピッタリ合っていて、どんどん引き込まれた。裁判ものでは自分の中ではダントツの映画に躍り出ました。もっと多くの人に見てもらいたい、名作中の名作。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-07-09 23:25:44) 11.前半はちょっと退屈に感じられてしまいましたが、映画が進むに従って緊張感が高まっていき、長編であるにもかかわらず 早く終わらないかなあという思いなしに 最後まで見ることが出来ました。肩の凝る映画ではありますが、一見の価値はあると思います。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-22 14:22:26) 10.この歴史的事件を映画化するにふさわしく、重厚かつ丁寧な作りです。多くは法廷での弁論や尋問のシーンなのですが、シェルとウィドマークは鬼神のごとき迫力で(しかも大袈裟でない演技で)ぶつかり合い、トレイシーはそれを一言でずしりとコントロールする。バート・ランカスターは黙って座っているだけなのに、目の動きだけですべてを語り尽くしている。この緊張感だけで3時間お腹いっぱいです。長台詞の場面でも、それが必然性をもって迫ってきます。さらに、証人や関係者役の人たちも、ここぞというところで主役級の存在感を見せ、作品の重みを増しています。また、当然のことながら法廷という狭い限定空間でのシーンが多い中で、何とか工夫を凝らしていたカメラワークも、必死の努力が窺えて印象的でした。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-28 03:46:40) 9.ずいぶん昔に見ましたが、好きな映画です。法廷ドラマとしても戦争映画のひとつとしても、名作と言えるのではないでしょうか。マクシミリアン・シェルの連合国の正義の欺まんを突く堂々たる迫真の弁舌には圧巻。ものすごい長回しの場面だったと思います。同じ敗戦国、第2次大戦で大量の戦犯を出した国の国民として、戦争とは何なのか、また、それを裁く行為とは何なのかを考えずにはいられない。私も下の投稿者のキリコさんと同じく、「真実の~」を見て、改めてあのシーンを思い出した。本当に罪を受け入れた者のみが赦されるということなのですかね。ディートリッヒは戦後のドイツ人を救ったのでしょうか。また、だからこそユダヤ資本が影響力を持つハリウッドで、ドイツ人弁護士役のシェルがオスカーを取れたのでしょう。鬼神の弁舌の弁護士役を演じた彼はその後、戦争映画のいくつかでドイツ軍将校役をやりましたけど、それも印象深い。この映画を見てから好きな俳優になりました。 【しまうま】さん 10点(2004-04-01 21:08:14) 8.第一次大戦、その他でも戦争の愚かさには充分認識しているはずなのに...人間はいつまで経っても懲りないのですね。ヘイウッドの気骨ある判事ぶりには拍手を贈りたい。 【Mr.MONK】さん 7点(2003-12-15 17:10:03) 7. 【STYX21】さん 7点(2003-12-03 00:53:35) 6.一言で表現すれば、重く、鋭い。裁判官、被告、検察官、弁護人、証人、そして市井の人々、彼らのセリフ一つ一つが見る側に重くのし掛かり、鋭くえぐる。たしかに今作の表現、考え方を古くさいと見ることもできる。しかし、ナチズムというものが近代の一つの帰結であったとすれば、この映画は現在の私たちにも、その鋭い切っ先を突きつけているといえよう。 【Gloria】さん 9点(2003-10-20 01:10:18)(良:1票) 5.有名な俳優がたくさんでいて見ていて楽しかったです。重い内容なのですが、映画化されてしばらくしてみたので、新鮮度は薄かったです。ジュディ・ガーランドのおどおどした演技がとても印象的でした。 【omut】さん 6点(2003-08-04 03:39:34) 4.長い映画ですが、惹きつけるものがあり、長さを感じさせずさすがと思いました。しかし内容的にはちょっと気になるものが。熱血弁護士を演じたマクシミリアン・シェルはオスカーを獲得しましたが、彼の熱弁は、映画の見どころの一つであるとともに、戦争のもつ矛盾や皮肉へと繋がっていく重要な指摘だと思って聴いてました。なのに映画は、この点を深く掘り下げることなく、「知らなかったじゃあ、済まないんだよ」ってなまとめ方しちゃって、単純化も甚だしいところ。他人事じゃないんだよ、明日は我が身だよ、わかってんの?と言いたくなります。さらにあんな後日談がついたんじゃ、映画のまとめ方としちゃ悪くないけど、戦争の何がこのオチで描けたんだろうか。「国家意識」と「個人の良心」だけで語ろうとしても、戦争の本性は決して暴けないんじゃないでしょうか。ま、しかし、昔の映画です。時代背景も考慮に入れて観るべき映画なんでしょう。ケチつけちゃいましたが、基本的にはいい映画だと思います。 【鱗歌】さん 7点(2003-05-25 14:22:34) 3.ヒトラーの大量虐殺により犠牲になった何百万もの命、いったい誰が責任をとるべきなのか。この映画のテーマは実に深く、難しい。司法に携わった者を罰するのは、もっともかもしれない、だがヤニングの言うように、それにより私欲を肥やした者(武器を供給したアメリカの企業など)は同罪というのも理解できる。そもそも戦勝国が戦敗国を裁く矛盾さが自体を複雑化している。本来、人間の尊厳に重点を置き、議論すべきなのにアメリカはドイツとの友好関係が必要と政治的見解を法廷に持ち出し、ドイツは、真実を隠し自国の誇りのために戦う。言葉少ないヤニングだけが法廷のあるべき姿を指し示した。最後のヘイウッド判事がヤニングに言った言葉「始まりは、無実の人へのあなたの最初の死刑宣告です」が重く胸に突き刺さる。 【ゆたKING】さん 9点(2003-04-14 09:06:44)(良:1票) 2.これはいいです。62年の作品だからスペンサー・トレーシー晩年の頃の出演作。裁判長なんだけどとってもいい。弁護士役のマクシミリアン・シェルがアカデミー主演男優賞だったけど、この作品の出演者全員が素晴らしく良かった。バート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク、マレーネ・デートリッヒ、モンゴメリー・クリフト、ジュディ・ガーランド・・そうそうたるメンバーで裁判が進む。裁判はナチの首脳者たちではなくナチ時代の憲法起草の法律家・司法大臣などである。ウィドマークの検事が罪を追求するのに対して、司法大臣ヤニング(ランカスター)の教え子で彼を尊敬する弁護士(シェル)が「彼が有罪なら全ドイツ人が罪である」と熱弁する。裁判は勝者のものだから圧力もかかってくるが、ヘーウッド判事は公平な裁きをする。原作も彼の書いた回想録。戦争後の裁判に対して社会派スタンリー・クレイマー監督が問題提起をしている。俳優たちがみなその心意気に感じて熱演しているように思える。 <追記>「真実のマレーネデートリッヒ」を見たら、彼女がドイツ人将校未亡人としてナチの非道行為を、「(一般市民として)私たちは知らなかった」と言うセリフにとても悩んだ、というのがあった。するとS・トレーシーは「ナチに反対した君が言うから真実味がある。言うべきだ」といったそうだ。デートリッヒがこの役をやったのにも大きな意味があったんですね。 【キリコ】さん 9点(2003-04-11 17:09:41) 1. ナチスの巨頭の一人だったヘルマン・ゲーリングを裁く法廷モノと勘違いして観たら、バート・ランカスター扮する前司法大臣だったヤニングを巡る裁判劇だった。ランカスターが体力勝負のブルーカラー役者から180度イメチェンして初老のインテリぽい役を演じ始めたキッカケの1作で、この後「終身犯」「山猫」と初老の紳士役が連続しまくり。マクシミリアン・シェルが彼を必死で弁護する元教え子の弁護士役を熱演してオスカー(助演男優賞)受賞。他にもヘイウッド裁判長役のスペンサー・トレーシー、検事役のリチャード・ウィドマーク、証人役のモンゴメリー・クリフト&ジュディ・ガーランド、裁判長の寄宿先の未亡人役にマレーネ・ディートリヒと適材適所に豪華な顔触れで退屈はしない。バッドエンド的なラストの判決も安直さを回避しており良し。194分を長いと思うかどうかで各人の評価も二分されるかと…。個人的にはズッシリと見応えがあったので8点。シェルやランカスターも良いが、S・トレーシーが何と言っても最高に渋い、シブ過ぎる!!最近じゃこんな味のある役者もめっきりいなくなったよナァ…。 【へちょちょ】さん 8点(2003-04-03 08:13:02)
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