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【クチコミ・感想】
3.グリフィスの集大成ともいうべき傑作。18世紀末のパリを舞台にした重厚な歴史ドラマ。
フランス貴族に対する辛辣な描写は当時問題となり、ブルジョワ層を敵に回してしまう作品はヒットしなかった。
しかし、今そんな事は関係ない。
展開の速さや詰め込まれたストーリーはグリフィス映画でも屈指の完成度だ。
物語の鍵を握る二人の女性。
運命に翻弄されて違うドラマを歩む二人のヒロイン。ボロ着をまとい寒さに耐える者、愛する者を探す果てに断頭台に消えようとする者。この二重に展開されるドラマの面白さ。
フランス革命やロベスピエールの恐怖政治を絡めたストーリーはより厚みがある。
かつて「イントレランス」で試みられた手法がより分かりやすく、かつ洗練されたものになっているだろう。
登場人物の丁寧な掘り下げはモチロン、グリフィスらしいクライマックスの畳み掛けも素晴らしい。
それにしてもリリアン・ギッシュはキレイだ。「スージーの真心」あたりから余計に可愛くなった気がする。
もっとグリフィスとのコンビが見たかっただけに残念だ。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-20 01:09:55)
2.おそらく数年前のロシア革命がダブっているだろうことは否めない。貴族の暴虐がまずあり(腕に鉛・馬車が子どもを轢く・頽廃パーティ)、それを踏まえて人民裁判の恐ろしさがまたある。とどちらにも偏らない姿勢を取っているのが、うまく逃げたな、という印象にもなってしまう。前半では「うん、貴族は悪い」と思い、後半になると「君の気持ちは分かるが、これはやり過ぎだよ」と、観ているほうの気持ちがきれいに切り替われて、何らかの統合、と言うか、暴虐と民衆とのより良い戦い方を目指さそうとはしない。まあそこがアメリカ映画の限界というか、良さでもあるんだけど。ただただすれ違ってしまうことの哀しさを歌う、その語り口だけを洗練させていく。やっと会えると逮捕されたりして、もう悲痛きわまりなく、メロドラマの語り口というものは、グリフィスで(とりわけ『東への道』で)おおかた定まり、あとはほとんど進化する必要がなかったのだなあ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-10-23 11:58:33)
1.フィルムのまわる音とスライドの音(字幕がスライド式でした)だけで他の音が全くしないものを見ました。音が無いことがなんのマイナスにもならないほどの躍動感に大満足。姉妹の波瀾に富んだ行く末を綴ったストーリーであるが、説明文すらなくてもいいくらいに映像と俳優の表情が全てを語る。『イントレランス』での絞首刑のシーンをさらにハラハラ度をレベルアップさせたようなギロチンのシーンは、まさに完成されたクロスカッティングが効果的に使われ、これぞクライマックス!というものになっている。何度も言うがこれこそがクライマックス!!である。そしてグリフィスの映画ではお馴染み、永遠の少女・リリアン・ギッシュもまた、サイレント映画における演技の完成型を見せてくれる。この作品のリリアンは本当に美しい。必見! 【R&A】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-05-20 19:08:02)(良:1票)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
6人 |
平均点数 |
8.17点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 3 | 50.00% |
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8 | 0 | 0.00% |
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9 | 2 | 33.33% |
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10 | 1 | 16.67% |
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【その他点数情報】
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