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めまい(1958)

Vertigo
1958年【米】 上映時間:128分
ドラマサスペンスラブストーリーミステリー小説の映画化
[メマイ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-11-19)【イニシャルK】さん
公開開始日(1958-10-07)


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監督アルフレッド・ヒッチコック
助監督ジョン・P・フルトン(第二班監督〔ノンクレジット〕)
キャストジェームズ・スチュワート(男優)ジョン・“スコティ”・ファーガソン
キム・ノヴァク(女優)マデリン・エルスター/ジュディ・バートン
バーバラ・ベル・ゲデス(女優)ミッジ
ヘンリー・ジョーンズ[男優](男優)コロナー
エレン・コービー(女優)ホテルのマネージャー
トム・ヘルモア(男優)エルスター
アルフレッド・ヒッチコック(男優)(ノンクレジット)
安原義人ジョン・“スコティ”・ファーガソン(日本語吹き替え版【BD】)
坪井木の実ミッジ(日本語吹き替え版【BD】)
村松康雄エルスター(日本語吹き替え版【BD】)
佐々木敏(日本語吹き替え版【BD】)
佐々木梅治(日本語吹き替え版【BD】)
土師孝也(日本語吹き替え版【BD】)
稲垣隆史(日本語吹き替え版【BD】)
小川真司〔声優・男優〕ジョン・“スコティ”・ファーガソン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
田島令子マデリン・エルスター/ジュディ・バートン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤田淑子ミッジ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林清志エルスター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
阪脩コロナー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
北村弘一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
池田勝(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
斎藤昌(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
京田尚子(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
横尾まり(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ボワロー&ナルスジャック「死者の中から」(早川書房)
脚本アレック・コッペル
サミュエル・A・テイラー
音楽バーナード・ハーマン
編曲バーナード・ハーマン(ノンクレジット)
撮影ロバート・バークス
ロイヤル・グリッグス(第二班撮影監督〔ノンクレジット〕)
製作アルフレッド・ヒッチコック
パラマウント・ピクチャーズ
配給パラマウント・ピクチャーズ
特撮ジョン・P・フルトン(特殊撮影効果)
美術ヘンリー・バムステッド(プロダクション・デザイン&美術監督)
ハル・ペレイラ
サム・カマー(セット装飾)
ソウル・バス(タイトル・デザイン)
衣装イーディス・ヘッド
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア(メイクアップ・スーパーバイザー)
その他ミュア・マシースン(指揮)
C・O・エリクソン(ユニット・プロダクション・マネージャー〔ノンクレジット〕)
あらすじ
犯人追跡中、同僚を死なせてしまったことに責任を感じ、刑事を引退したスコティ。気ままな生活を送っていたが、学生時代の知人エルスターに、近ごろ奇妙な行動が目立つ妻・マデリンの監視を依頼される。最初は気乗りしなかったスコティだが、マデリンの美しさに惹かれて尾行を開始。彼女が曾祖母カルロッタ・バルデスの霊にとり憑かれていることを突き止める。ところがある日、マデリンはスコティの目の前で、サンフランシスコ湾に入水自殺を図る。

元みかん】さん(2003-12-02)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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87.バラや髪の毛、階段等主人公が翻弄される”らせん”にこだわった直接的または暗示的なカットに見るものまでをも不安にさせる所にうなずかされます。オープニングも中々渋い。物語前半までは輪廻転生とキーワードを用いて主人公が追い込まれくサスペンス、後半ではキム・ノヴァクの心の葛藤をベースに切ないラブストーリーを展開させる。見ていてグイグイと引き込まれます。登場人物が少ないなかしっかりとした人物描写を描きながらも息苦しくなり過ぎない。教会の螺旋階段で主人公が高所恐怖症に襲われるカット、オプチカル処理で表現した悪夢など実験的な映像も忘れていない。ロマンティックで程よいサスペンスをお求めの方にお勧めです。キム・ノヴァクのブロンドとブルネットの演じ分けも別人の様でした。ヒッチコックらしく金髪の彼女に対するこだわりはこの作品でも現れています。金髪のキム・ノヴァクを幻想的な存在感のない永遠の美として登場させ、真の姿であるブルネットの彼女はラストであっけなく死なせてしまう。それゆえにキム・ノヴァクは金髪でこそ彼女だと感じさせられます。逆にジェームス・スチュワートはクールな姿よりもおどけたり、怯えたりするいささかかっこ悪い表情が彼らしくて印象的でした。 さかQさん 8点(2003-01-09 03:13:22)(良:3票)

86.高校生の頃、日曜洋画劇場でヒッチコックを特集した時観たのが初めてで、『裏窓』『知りすぎていた』『めまい』『ハリーの災難』の順で放送されたんだっけか。最初の2週は、うーむ、これは面白いゾ、と思って観てたのに、3週目はガラッと趣きを変え、この『めまい』という異色作。当時は正直あまり好きになれませんでした。が。後に観直すと、いやいや、これは凄い映画じゃないですか。これは追いつ追われつ式のサスペンスではなく、もっとまったりとしたロマンス仕立ての映画なんだけど、不可思議なストーリー展開を神秘性すら感じさせる映像世界が支え、独特の緊張感をはらんだ映画になっています。幅よりも奥行きを強調した構図。人物もカメラも、「左右」より「前後」の動きを強調してます。また特に屋内シーンでのカメラは執拗に低い位置に置かれ、それによって作り出される歪んだ構図もまた、この映画の忘れえぬ印象となっています。そして、やがてその先に見えてくる意外な真相。見事な映画です。 鱗歌さん 9点(2004-04-05 02:06:32)(良:2票)

85.3回目、およそ20年ぶりの鑑賞。若い頃はキムノヴァクにばかり目が行っていたが、ロケーションの見事さにびっくりした。街中も郊外も屋内も美しく色彩豊かで息を呑む。ストーリーも素晴らしい。ミステリーは謎解きがあまり複雑になると映画では厳しいが、このくらいがちょうどいい。演技も素晴らしく、特に後半のキムノヴァクは本当に良いと思った。キムノヴァクで良かった。あえてケチをつけるところを探すなら、甘美な音楽が印象的だが、それがほとんどずーっと流れっぱなしのうえ、音楽の「圧」が強すぎて、現代の感覚ではちょっとクドく感じてしまう。しかしこの映画のミステリアスかつ甘美なトーンを決定づけているのが音楽であることも確か。若い頃に観た時も傑作と思ったが、半世紀に亘りさまざまな映画を観てきた今、人生でベスト映画の一つと確信します。 すらりんさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2023-02-25 19:46:35)(良:1票)

84.男性と女性の脳の働きで最も異なるのは男性は思考に当たって右脳と左脳を別個に使用するのに対して女性は左右の脳の連携プレーに長けているとのことです。そのせいか女性が「彼こそわたしの運命の人!」と思って追いかける相手は大体ハズレのことが多いとか(笑)。左脳データベースに貯まっている「こういう人は誠実」とか「こういう人がわたしのタイプ」という客観的(?)情報が情動を司る右脳に影響するからだからだとか。。。 そういう目でこの作品の高所恐怖症の主人公スコティを見るとかなり女性的な感性の持ち主のような気がします。そして依頼人の妻マデリンの尾行を開始した後に彼女を追って入場した美術館で彼女そっくりな女性の肖像画の前のベンチに打ち捨てられた、肖像画の女性が持つのと同じピンクの薔薇のブーケと肖像画の前でたたずむマデリンの美しく結い上げられたプラチナブロンドの髪の渦巻。。。 監督のヒッチコックは「何の意味もなく打ち捨てられたものに恐怖が感じられるように映画を撮影する」と言ったそうですが、確かに黒猫や髑髏や短刀などのうわべだけの怖さを与えるものよりも一層恐ろしい世界が再現されていました。モノクロ映画を卒業してテクニカラーの時代に入ったモノクロの巨匠の面目躍如たるものを見ることができます。でも恐怖の源泉をカッコで括ってマデリンを追うことに専念するスコティの行動は男性的でやはり元犯罪捜査官です。 かわまりさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2020-03-26 11:41:00)(良:1票)

83.スローな展開で途中までは眠かったが、教会を駆け上るシーンから急展開。後半は巧みな心理サスペンスとなり、よくできた映画だと感心した。今まで見たヒッチコック映画とは異なり、映像と音楽(効果音)で勝負。幾何学的な模様は今はやりのコンピュータ・グラフィックのようで斬新。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2013-07-26 22:10:35)(良:1票)

82.思いつきで話を継ぎ足していったような内容であり、今日では、後続の幾多の作品に抜き去られてしまっていると思う。 Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-12-11 20:50:55)(笑:1票)

81.往年のサスペンス映画やスリラー映画は、どんなに名作であっても総じて“テンポの悪さ”を感じてしまう。
最新作品の展開の早さやそれに伴う“衝撃性”が、そういった過去の名作を礎にして生まれていることを考えれば、一概に否定することはもちろん出来ない。けれど、率直に楽しむことが出来ないことも否めない。

アルフレッド・ヒッチコックの「名作」の誉れ高い映画も何作品か観てきたが、そういった印象はやはりあり、今作についても同様にシンプルなカタルシスは得られなかった。
しかし、流石は映画史に残る巨星の作品である。一度観れば終わりという単純な衝撃性に頼らない、映画作品としての深みを併せ持っている。

高所恐怖症により職務中に同僚を死なせてしまった元刑事が、学生時代の知人から彼の妻の監視を依頼されることから、ストーリーは展開していく。

「めまい」というタイトルが暗示する通りに、映画全体が主人公の主観的な歪みや屈折によって捉えられ、その巧みな展開力が観客をスリリングな映画世界へ引きずり込んでいく。
他のヒッチコック作品とくらべると、幾分かストーリー自体が入り組んでいて、結末も含めて非常に特異な映画なのだと思う。

ラストの顛末はあっけにとられてしまったが、よくよく振り返り、結局どこまでが現実で、どこからが主人公が陥った妄想なのかということを考えていくと、未だ見えていないこの映画の持つ本質が見え隠れしてきた。

また観直す機会があれば、新たな心象を得られるだろうと思う。そう思わせることが、良い映画監督の良い映画ということなのだろうと思う。


P.S.この時代の映画としては尺が長くて、展開が遅い分殊更に長く感じてしまった。あと主演のジェームズ・スチュアートが、あまり格好良くないというか、主人公のキャラクター性に対して、少々愚鈍で老け過ぎている印象を持った。その点が、主人公に対して感情移入できなかった要因とも言える。 鉄腕麗人さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-05-06 16:08:54)(良:1票)

80.陰鬱な雰囲気がずっと続くので、前半特に退屈でした。トリックも何となく察しが付いてたし、特に驚くほどの結末でも無かったと思います。ヒッチコック映画はこの作品と裏窓を観ましたが、自分にはいずれもそれ程の傑作だとは感じませんでした。 (^o^)y-~~~さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-03 00:11:01)(良:1票)

79. 初めの90分くらいまでは、あまり面白いと思わなかったんですが最後の30分がとてもよかったです。 ericaさん 7点(2004-01-26 20:15:22)(良:1票)

78.前半の物語の展開が鈍重でやや退屈。バーバラ・ベル・ゲデスが登場する理由はどこにあるのか? ガサ入れマスターピースさん 4点(2003-05-03 20:19:37)(良:1票)

77.妻を殺したい。そのための完全犯罪は。なるほどいかにもありそうな手口でした。映画は終末へ向けて一気に加速していきます。そこに行くまでが多少長いので飽きるところも。7点位ですかね。 野ばらさん 7点(2003-04-17 11:12:29)(良:1票)

76.映像と音楽で陶酔へと誘う。これこそ映画だと感じた。海辺等での抱擁の陶酔が、変身後の抱擁時の回転するカメラ・背景の映像で甦り、さらに高まる。アニメーションも使って、主人公の不安を盛り上げる。ヒッチコックの最高傑作だと思う。 長春さん 10点(2003-02-20 11:54:15)(良:1票)

75.そんな簡単に落ちんでもよいやん。 ケンジさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2024-06-13 21:21:17)

74.似ているといっても双子じゃあるまいし。無理筋感を押さえ込まれる魅力も感じず。ヒッチコックなので高所恐怖症に堪えての格闘を期待したのですが。強制終了のような結末も併せてパッとしない期待はずれの作品です。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 5点(2023-03-10 00:33:54)

73.気がつけば終盤まで目が離せなくなる。
古さを感じない色褪せない名作。美術や音楽も良い。
ラストの鐘、彼女は何を見てしまったのか。 mighty guardさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-30 23:56:36)

72.最初は普通の感じで、最後までたどり着くかな...と思ったが、途中からはいい感じ。
考えてみれば想像がつく展開だが、なかなかの演技だし、良い映画だと思う。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-23 15:30:17)

71.昔何回かテレビで見たことはある。
でも、面白かった印象は残っていないので
確かめる為にも、DVDで見てみた。
過去の映画のランキングには常に上位に入っている
映画なのだが、私にはピンとこない。
評判の高い映画を面白いと思えないと悔しいと言うか、
情けない気がする。
自分にはこの素晴らしさを感じる感性がないのかと。 プエルトガレラさん [DVD(字幕)] 5点(2020-10-10 17:56:27)

70.印象的な目のカットから始まり、バーナード・ハーマンによる不気味かつ幻想的な音楽により一気に引き付けられる。

そして、物語が始まるや否やジェームズ・スチュアートが宙ぶらりんになるあの恐怖演出。
そこに説明的台詞などは無く、映像だけで彼の高所恐怖症を語っている。実に分かりやすい演出だ。

本作は主人公が犯罪に巻き込まれるといういつもの巻き込まれ型サスペンスではあるが、かなりラブストーリー的な要素が強い作品であると言える。

ミステリー要素もあるものの、醍醐味であるトリックなどは途中であっさりネタバラシされるので謎解きとかを期待すると少々がっかりな作品かもしれない。

しかし、高所恐怖症を表した階段の俯瞰ショットとか、主人公の心情を表した夢のシーンとか、とても凝った演出が多くて見逃せないし、主演2人の演技が素晴らしいのでとても好きな作品である。 ヴレアさん [DVD(字幕)] 8点(2020-02-13 19:33:19)

69.昔観て、あんまり印象に残らなかったのでもう一度観ましたが、ジェームズスチュワートの役があまりに不自然でイマイチです。こんな男を好きになるのも不自然。ラストも唐突でなんかイマイチはっきりしなかった。音楽は◎。 SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 5点(2019-04-21 22:47:29)

68.高所恐怖症、夢遊病、替玉。随分リスキーな完全犯罪を考えたものですね。 ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-08-29 21:26:45)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 142人
平均点数 6.77点
000.00% line
110.70% line
200.00% line
332.11% line
464.23% line
52114.79% line
62920.42% line
73826.76% line
82114.79% line
91510.56% line
1085.63% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.25点 Review8人
2 ストーリー評価 7.00点 Review14人
3 鑑賞後の後味 6.15点 Review13人
4 音楽評価 6.87点 Review8人
5 感泣評価 4.66点 Review6人

【アカデミー賞 情報】

1958年 31回
音響賞 候補(ノミネート) 
美術賞サム・カマー候補(ノミネート) 
美術賞ハル・ペレイラ候補(ノミネート) 
美術賞ヘンリー・バムステッド候補(ノミネート) 

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