みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
136.アンジェリーナ・ジョリー、スカーレット・ヨハンソン……、今現在もハリウッドを彩るセクシーな女優たちは沢山いるけれど、“セックスシンボル”という呼称を聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、今尚「マリリン・モンロー」だと思う。 彼女の映画をまともに観たことが無かった僕の世代(1981年生)でもそうなのだから、その「存在」自体が”伝説”と呼ぶにふさわしい女優なのだろう。 ただ、“セックスシンボル”というイメージが余りに強く、「女優」としてはいささか“軽薄”な存在として捉えていたことも事実。なので、これまで彼女の出演映画を観ようなんて思ったことは一度も無かった。 今年、「アパートの鍵貸します」「情婦」と、ビリー・ワイルダーの監督作品を立て続けに観ていなければ、この「お熱いのがお好き」という映画も観ることはなかっただろう。 マリリン・モンローという女優名も、「お熱いのがお好き」というタイトル名も、これまで散々耳に入れてきた名称だ。そして、名前だけ知っていて、大体“知ったつもり”になっていた。 非常に、愚かなことだと思う。 ビリー・ワイルダーの映画術と脚本力は流石に卓越している。トニー・カーチスとジャック・レモンのパフォーマンスも素晴らしい。 が、それらを明らかに”二の次”に押しのけてしまう程、マリリン・モンローという女優の圧倒的な存在感に惹き付けられる。 前述の呼称が示すように、確かにセクシーなことはこの上ない。ただそれと同時に、抜群の愛くるしさに溢れている。 彼女はその短い人生の中で、銀幕で、プライベートで、数多くの男を虜にしてきた。 それは“欲情”によるものだとずっと思っていたが、決してそうではないとこの映画を観て思った。 彼女は、男が女を好きになるという「本質」の様々な要素を集約した存在だったのだと思う。 理屈ではなく、“本能的”に好きにならずにはいられない。その「存在」は、間違いなく映画史に残る奇跡だと思わずにはいられない。 と、マリリン・モンローという“シンボル”の存在感に打ちのめされた深まる秋の夜。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-24 01:40:34)(良:2票) 135.これだけ派手な印象のモノクロ映画も珍しいのでは。 圧倒的に巧い脚本と、粋な演出であと一歩で下品になりそうな題材をしっかり洗練されたドタバタコメディーに仕立て上げている。 なんと言っても、トニー・カーティスとモンローのラブシーンと、ジャック・レモンと富豪のダンスシーンのクロスカッティングは、レモンとモンローそれぞれの魅力と可笑しみが、見事に二乗されていて効果絶大。 ところで、皆さんは、テニスラケットで湯切りしたパスタと、氷枕でシェイクしたマンハッタン、どちらがお好み? 【poppo】さん 9点(2004-04-27 18:28:34)(良:1票) (笑:1票) 134.面白かった~~!最高でした。こういうコメディーが見たかったんです。マリリン・モンローの作品を見るのは初めてだったのですが、こんなに美しいとは・・・可愛すぎでした。もう女の私でもあの美しさには惚れます!マリリンが歌う「I wanna be loved by you just you nobody else but you♪」というあの名曲が流れてきた時には「来た~!」と思いました笑。それにジョゼフィン&デフネ!最高のコンビですよね。私もジョゼフィンがタイプですね~でもデフネの愉快さも好きですね~。特に最初は毛嫌いしていた大富豪のおっちゃんと仲良くなっちゃってダンスしているシーンなんて最高面白かったっ!そしてベットでマラカス振ってるシーンなんて笑いをこらえるので精一杯でした。デフネの最高の笑顔が頭から離れません。あのコミカルさとジョゼフィンの小悪魔的冷静さがなんともマッチしてて文句なしでした。キャストだけではなく撮影の仕方もよかったです。例えば、銃撃のシーン。残酷とも言える射殺のシーンが何度か出てくるのですが、ダイレクトに人が打たれて血まみれになるというような撮り方はしていなくて、銃声と、その光景に驚くジョゼフィン&デフネの強張った表情が映されるだけなんです。マフィア系映画だったらまた違ったドロドロな感じに撮るのだろうけど、この映画ではここがコメディーだという根本的な部分を忘れさせないいいところだと感じました。ロマンチックで、ユニークで、そしてユーモアで満ち溢れた楽しい作品です。 【未歩】さん 9点(2005-01-28 13:27:59)(良:1票) 133.脚本の出来のよさもさることながら、目撃シーンのガレージ、列車内、ホテルの室内、廊下など意識的にタテに配置した人物構図はほぼパンフォーカスで、その他隅々までシャープに撮りあげた映像が特徴的なのですが、ましておもしろいのが、レモン、カーティス、モンローの撮り方。レモンとカーティスの会話シーンは、ほぼ2人が同時に画面にのせられ、カットバックはほとんどないのですが、これがモンローとの会話シーンになると、とたんにカットバックが多くなっています。レモンとカーティスを等分に見せる工夫、モンローの魅力を画面にのせる工夫といえましょうか。そのモンローは同じワイルダーのカラーで撮られた「七年目の浮気」ではセックスシンボルぶりが際立っていたのですが、今作は白黒になっていることで実にキュートにモンローのかわいらしさが出ておりますね。列車内、レモンの寝台室に大勢が集まってくるパーティーシーンは、マルクス兄弟の「オペラは踊る」の船室シーンですな。それからジョージ・ラフトが後半、コインを弾いているギャング仲間からコインを取りあげるシーンは、「暗黒街の顔役」を連想させられてニヤっとします。そして、世に評価の高いラストのオチなのですが、どうも私にはこの台詞だけは、苦しまぎれのような感じを受けて仕方がないので、1点マイナスさせていただきます。「完璧な映画なんてない」ってか。 【彦馬】さん 9点(2004-09-13 23:38:24)(良:1票) 132.ビリーワイルダー、ジャックレモン、トニーカーティス、マリリンモンローと来れば、もう無敵でしょ。落語の大名人の噺を聞いたような心地よさ。ラストの台詞は、笑いました。やられた!という感じ。二人の女装に頼りすぎてるという批判もあるけど、とんでもない。モンローを初めとした女ばかりのジャズバンドの中に、ムサイ男二人が女装して入り込むというところが、ミソではないか。二人がどんなに念入りに女装しても、モンローの横に立ったら、グロテスクにしか見えない。その対比の可笑しさ、意地悪さこそ、ワイルダーの真骨頂じゃないのさ。いや~それにしても筋の運びの調子のいいことといったら。ワイルダーが日本ですごく人気があったの、わかるような気がする。彼の語り口って落語なんですよね。問答無用!満点じゃ! 【ひろみつ】さん 10点(2003-11-01 21:56:57)(良:1票) 131.もう全部最高!おしゃれでウィットにとんだワイルダーの脚本、演出、レモン・トニー・モンロー達俳優、何度見ても楽しくて笑える。コメディエンヌのモンローがとても可愛くてこれが一番好き。レモンなんか女装が「もう病みつき、楽しくて仕方ない」という感じでとっても生き生きと見える。列車の中で女性仲間と酒盛りして盛り上がるところなんか最高!ベスト10を選ぶのは難しいけどこれは絶対入れちゃう。映画を見る最高にハッピーな気分が味わえる一押しのお勧め作です。 【キリコ】さん 10点(2003-02-19 22:33:07)(良:1票) 130.ギャングの抗争シーンがリアルだからこそ、コメディのシーンが冴える。ひっくり返るほど落差があって、ビリー・ワイルダーとI・A・L・ダイアモンドの脚本の上手さに感心した。主演の三人も魅力的。 【Acoustic】さん 8点(2002-10-26 20:55:18)(良:1票) 129.脚本がしっかり書けているからね、こういうコメディーが有り得るんだよ。ビリー・ワイルダーは最高のシナリオライターかもしれない。ラストのジョーとシュガーとは対照的にJ・レモンのあのふがいない表情のラストには思わずニヤリとさせられる。現代のコメディーとは違った、味のあるコメディーですね。 【チャーリー】さん 10点(2001-09-07 13:02:03)(良:1票) 128.脚本がよく出来ていて、マリリン・モンローの美声と美貌も併せて堪能できる三拍子揃った作品となっています。説明なしに各キャラクターの性格を見せる匠技も上手く機能しており、流石ビリー・ワイルダー監督脚本といったところです。まあそもそも論、各キャラの設定自体に割と無理がある訳ですが、この時代特有のワザとらしい作り物のノリにシレっと乗っかるのが正しい鑑賞方法でもあったりします。 全ての出演陣が魅力的ですが個人的には緩衝材的な役目を担ったダフネ(ジャック・レモン)が素敵でした。ジョー・E・ブラウン扮するオズグッド・フィールディング3世に惚れられるシーンが極めて重要で、この設定のおかげで話が何倍にも広がっています。ダフネが嫌な顔をしてもなんだか憎めなくて素敵なのですが、対するジョセフィン(トニー・カーティス)は美味しいところを全て持って行ってしまって、、軽く腹が立つレベルでした。しかしながら確かに男前で度胸もあって頭も切れるので仕方がないところでしょうか。。船でのラブシーンは彼の騙しの真骨頂といった感じで腹が立つシーンだったりもしますww ラストがキレイにまとまり過ぎていますが、それは近年の凝り過ぎた映画に慣れてしまった弊害で、本来楽しい映画体験には「ハッピーエンド」が欠かせない要素の一つです。カサブランカのように悲しい結末を迎えるのもアリですが、本作は喜劇なのでやはり夕陽をバックにハッピーエンドが正解です。 気になる点としては、アメリカ特有の自由奔放&O型気質(いわゆるヤンキー気質)が目立つ点です。嘘をつきまくって平気で自分を正当化しますし、結果的に上手く収まれば経過は関係ないだろという強気なヤンキー気質が強く出ています。この点において誠実さに欠けると見るか自由奔放で楽しそうと見るかで評価が別れるかもしれません。まあ喜劇作品なので難しい話は抜きにして楽しんだもの勝ちでしょうけど。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-21 12:32:40) 127.●自分にとっては安心のビリー・ワイルダー印ということで、今作品も楽しめました。●マリリン・モンローの出演作は初めて鑑賞したのですが、後に伝説となるのが理解できるほど魅力的な女優さんですね。●バンドの演奏をきちんと聴きたかったですが・・・、それでもラストは最高。「完璧な人間はいない」。・・・確かにそうですが、本当にいいんですか?いいんですか~?フィールディング三世さん?とツッコみたくなりました。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2020-03-14 17:01:49) 126.マリリンモンローってあらためて魅力的。 特に声がセクシーなんです。 モノクロなんの、色褪せない彼女が魅了するコメディの極上だと思います。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-02-25 23:43:02) 125.素晴らしい。現代の脚本家なら誰もがやってみたいシチュエーションを先取りしている。ギャングから逃げるくだり、そしてなんといってもフィールディング3世の存在が効いている。まさかここまでのキーマンになるとは。キスシーンとダンスシーンのスイッチング場面は最高。正直初マリリンモンローだったんだけど、神聖化されるのが良く判るキュートさだった。。情婦でビリーワイルダーを知り彼を追ってこの作品だったんだけど、めぐり合えて幸せ。そしてここの良コメントプラスコメントを読んで一層この作品が好きになりました。現代までつながるお手本のようなコメディ。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-09-21 12:23:57) 124.マリリン・モンロー出演のみ知っている本作。ジョージ・ラフト目当てで鑑賞。ワイルダーの笑いと毅然とした態度の塩梅に何時も酔わされている者としては、ドタバタ喜劇に楽しめたものの酔いは回らなかった。敵役ギャング一味は飾り物の子分とステレオタイプの親分で物足りないものの親分演じるジョージ・ラフトのパリッとしたいでたちには若きジゴロが齢を重ねたらこうなるのかっ!と目が釘付け。30年代ギャング映画へのオマージュを感じる場面の数々、バターミルク(ジェームズ・キャグニー)、コイントス(ジョージ・ラフト)、本人の目の前でコイントスをして粋がる若造がエドワード・G・ロビンソンJr、鳥肌もののワイルダーならではの演出に+1点。「完璧な人間は居ない」は撮影時暴君で手を焼かされたというマリリン・モンローへの思いなのだろうか。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-03-13 13:19:00) 123.この映画は大好き。個人的には、ベスト映画のひとつ。禁酒法時代のバンドマンのお話。ストーリーが良い。素直に笑える。モンローが可愛い。そして、ラストのセリフ。畳み掛けるようなシチュエーションの変化があって後、『完璧な人間はいない』。思わず笑ってしまうし、考え深い内容。勿論、映画は完璧。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2018-12-26 18:13:56) 122.「情婦」と並ぶワイルダーの最高傑作。 コメディー映画に必要な要素として、主人公のキャラクターや演技力はもちろん、 やはり綿密に練られたシナリオが一番重要ということが良く分かる。 【てれってれーR】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-07-16 20:41:55) 121.映画史上のベスト○○を選ぶとき、プロの批評家さんがコメディ作品を選ぶことはあまりないだろう。自分としては本作をベスト○○に値する傑作と評価する。 禁酒法時代のギャングの抗争を描き、聖バレンタインデーの虐殺やマフィアの親分役G・ラフトの出演等々、パロディ要素はあるものの隠れたギャング映画という見方もできる。ケーキから出て機関銃を乱射するシーンひとつとっても迫力満点。 J・レモンとT・カーティスが女装してドタバタを繰り広げ、笑いを誘いながら最後は人生哲学の名セリフにたどり着く展開がいい。 石油会社の御曹司に扮したカーティスとM・モンローの会話は実に愉快で大好きな場面だ。濃厚なキスで迫るモンローに対し、カーティスが不感症を装ってとぼける演技は抱腹絶倒。モンローのコメディエンヌぶりはもちろんのこと、二枚目ながらコメディーセンス抜群(ケイリー・グラントと双璧)のカーティスが面白い。 ラストシーンの「完璧な人間はいない」・・・何と真理を言い当てた言葉か。女装した男(男と知るや知らずや)に対して大金持ちが求婚で吐くこのセリフは実に意味深長。何十年も前の映画なのに、LGBTが語られる現代だからこそなお輝き、今後も輝き続ける名セリフだ。 この映画に唯一不満があるとすれば、J・レモンの女装がルックスで物足りない点。そう、やはり「完璧な映画」はないのだよ。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-05-01 14:08:10) 120.My Best Movie の5本指に入ります!!! 戦後ハリウッドの巨匠ビリー・ワイルダーの映画作品では、 『アパートの鍵貸します』とツートップです!!! オードリー主演の『昼下りの情事』で初タッグを組んで以降、 ワイルダーとI.L.A.ダイアモンドは数多くの名脚本を世に送り続けましたが、 本作の脚本は抜きん出た完成度だと思います!!! 単なる女装コメディで終わらず、 ジュリー(ジョゼフィン)の2役ならぬ3役など、 一枚も二枚も観客の予想を遥かに上回る展開を用意させるのには脱帽です! キャストも皆、見事な配役ですね! トニー・カーティスとマリリン・モンローは、 撮影当時、不倫の関係にあったことや、 モンローの精神不安定や流産など、 実に多くのトラブルがあったそうですが、 そういった出来事があったとは思えぬほどの 演技ができるのは、さすがプロなのでしょうか。 特に、ジャック・レモン扮するジュリー(ダフネ)の演技力は ピカイチです!!! どうして彼はあんなにも人を楽しませる才能に溢れているのでしょうか。 戦後最大のコメディスターと呼ばれるのも納得です! 劇中のタンゴダンスvs船上の熱いキスの場面や、 笑撃(!)のラストの名台詞などは非常に有名ですが、 何度見ても笑いが止まりません(笑) 本作は奇しくもアカデミー作品賞の候補にも挙がりませんでした。 (同年は、ワイルダーと名声を二分した巨匠ウィリアム・ワイラー監督の 『ベン・ハー』が11部門受賞) ですが、2007年発表のAFIアメリカ映画ベスト100≪コメディ部門≫にて、 快挙の1位を獲得しています! 他にも褒めたい点は山ほどありますし、 評価の星も10個くらいつけたいのですが、 とにかく未見の方は、 私の稚拙なレビューを読む時間を、 是非とも本作の鑑賞に費やして、 もっともっと映画を好きになってほしいです!!! 【ぶっちち】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:17:30) 119.この映画のマリリン・モンロー、ローマの休日のオードリー・ヘプバーン、裏窓のグレース・ケリーは 映画そのものの魅力も相まって、今見てもやっぱり別格。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-06-28 07:29:02) 118.マリリン・モンローって魅力的、ということはよく分かった。 映画自体もドタバタコメディで面白いと思う。特に、最後の展開の本当に最後のセリフは予想はしていたが凄くいい(笑える)。 単純な娯楽作品だけど、それなりか。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-11 12:22:58) 117.ここでの高評価に期待して観ましたが、それなりに面白いコメディでした。同じ監督・脚本コンビの「昼下がりの情事」も観賞しましたが、内容的には大差ない作品だと思っているのに、今作への自分の評価がそれほど高くないことに気付き、ヒロインに対する好みが映画の評価に大いに影響することを改めて自覚した次第です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-11 09:42:47)
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