みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
72.「物理学とは、起こった現象に対して、科学的に観測・分析し、そこに式を与えようとする学問である」 「数学とは、式を発想し、それを解き、未来、誰かが観測した現象に、事前に式を用意するロマンの学問である」 高校時代、物理も数学もさっぱりで「そんなもん勉強して何の役に立つの?w」と思っていた私が感銘を受け、以降、物理学や数学に対しての見え方がまるで変わった言葉です。 現実に起こった現象に対して「どういう理屈でそれが起こったのか」というのを観測し、論理的に式化するのが物理学。しかし、現象を観測するだけではなく一から式を考え、成り立たせるのは困難。 そんな物理学者のために、数学者は「今現在は役に立たないかもしれないけど、将来、遠い未来に誰かの役に立てばいい」という発想で今現在は無意味と思われる式を構築し、それを解き、残す。 物理学者が観測し、「う~んこれを式化するには・・・」と考えた時、もう既にその事象を表す式が存在したなら、飛躍的に効率が上がりますよね。 つまりこの両者は協力関係にあると。なるほどなあと思いました。 本作は、起こった現象を観測し、答えを出そうとする物理学者がいわゆる探偵役。 解がわかった状態で、最大効率の新たな式を提示したのが石神さん。 そしてそんな論理的で科学的な彼らでも予想できず、式化できなかった要素が・・・ということですね。 面白かったです。 【53羽の孔雀】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-04-13 20:09:22)(良:3票) 71.この映画は、「容疑者Xの献身」というベストセラー小説の映画化に対し、「どうすれば面白い映画になるか」、そして「どすれば売れる映画になるか」ということを、真剣に考えた製作サイドの完璧な“企画勝ち”だと思う。 原作でそうであるように、この物語の主人公は、「容疑者X」こと石神哲哉である。 しかし、「X」というワードが示す通り、この主人公は終始「謎」を秘めなければならない。 その文体であるからこそ表現できている微妙な立ち位置の主人公を、映像化する上でもそのまま表現できるかというと、それはとても困難なことだ。出来ないことはないだろうが、高い確率で、文体で表現する以上にナイーブで地味な作品になってしまったと思う。 そこでまず必要だったのが、原作でももちろん登場する“探偵ガリレオ”こと湯川学が、映画作品では、魅力的な主人公であるという「前提」だったのだと思う。 その「前提」を作るために、ドラマシリーズ「ガリレオ」を展開させ、福山雅治演じる湯川学、そして柴咲コウ演じる内海薫の主演コンビのキャラクター性に対する強い印象を観客に植え付けておいたわけだ。 そして、その主演コンビを言わば「狂言回し」として存在させ、「真実=X」を追い求める役割を与えることで、真の主役である「容疑者X」の立ち位置を確立させている。 つまりは、いわゆる「月9」で大ヒットしたドラマシリーズ自体が、この映画のための豪華な「伏線」であったのだと思う。 「容疑者X」という陰の主人公に、陽の主演コンビが花を添えるというなんとも奇妙ではあるが、絶妙な配役のバランスが、この作品を殊更に「面白く」していると思う。 売れた小説や、漫画の映像化は、もはや「常識」となりつつある。 そのこと自体に異論は無いが、大切なことは、「映像化する意味」を確実に持たせることだと思う。 今作の場合、堤真一が容疑者Xを演じることにより、よりリアルな形でその人間性を感じることができ、ある部分においては文体以上に「感動」を与えることが出来ていると思う。 そして、ガリレオ役の福山雅治と対峙することにより、ビジュアルの異質さと、白熱する頭脳性が絶妙に混じり合い、映画世界ならではの塩梅を得られていたと思う。 「実に面白い!」……思わずそう言いたくなった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-11 00:56:17)(良:2票) 70.石神は数学だけに熱中していれば、こんな事件に巻き込まれることはなかった。だが彼は、愛を知った。人のために泣ける心を持ち、自分のために泣いてくれる人を得たとき、彼はより人間らしくなれたのだろう。 「愛」は本来、あまりいい意味の言葉ではなかった。仏教用語では「渇愛」といい、執着する心を指す。彼が人を愛し、その人のために尽くしたいと思うとき、同時に他人には信じられないほど薄情になれる。人の愛とは、そうしたものなのだろう。 アダムとエバは、言いつけにそむき禁断の木の実を食べた。二人が最初にしたことは、不都合なものを隠蔽することだった。そして次にしたことは、嘘をついて欺くことだった。神はそれを赦さなかった。罪を犯した二人は、もう楽園には居られなくなった。 【高橋幸二】さん [地上波(邦画)] 9点(2022-09-29 23:31:16)(良:1票) 69.テレビドラマのほうは未見。 この映画作品が初見となったが、ほとんど違和感なく鑑賞できた。 中盤までは特別穴は感じなかったけど、ゲスト俳優(?)さんのほうに焦点を当てているストーリー展開なので、主人公の存在感はとても薄い。 終盤からラストにかけてはトリックの謎を含め、テレビのサスペンス劇場へと様変わり。 こういうベタでダっさい演出って、外国の映画ではまずお目にかかれないんだけど、さすがにお涙頂戴は勘弁してください。 まあ元々がテレビドラマなので、しょうがないのかな。 そういったテレビ感覚で鑑賞すれば、まあそこそこ楽しめる作品ではないかと。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 2点(2011-07-18 09:24:57)(良:1票) 68. 映画じゃなくてもよいレベルかなと思いました。 【海牛大夫】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-01-08 23:34:14)(良:1票) 67.原作既読+ドラマはたまに見ていた程度で飛行機で鑑賞しました。冒頭の爆破と実験シーンで「ああ、テレビの延長なのね」と思いましたが、本編が始まれば、もう別の「映画」になってました。全体を通してみて、堤&松雪がつくる「映画」の世界と、福山&柴咲の「テレビ」の世界が最後までかみ合っていなかったように感じて、うまく物語に入れませんでした。ただ、過酷なシチュエーションを感情移入を廃して淡々と描く東野作品の雰囲気はうまく出せていたのではないかなと思います。ベタベタになりそうなところをうまくコントロールしていたのでは。それだけに、二つの世界の不整合が残念。他のベストセラー原作邦画のように、いっそのこと別モノにしたほうがよかったんじゃないのかなあ・・・。 【ころりさん】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-03-31 13:28:25)(良:1票) 66.全てがTVドラマ的な作りだと感じました。キャラ設定が作り物めいています。演技も稚拙。 冒頭の松雪泰子のダメさかげんにげんなりしましたが、その後はたいした技術が必要とされないシーンばかりで、不自然さは感じなくなりました。この人だけではなく、概ね俳優陣には、皆 演技力を期待せずに作られているように見えました。 私は俳優ついてほとんど興味がないのですが、かつて「そして、父になる」での福山雅治の演技に感心したことがあります。なのに、この現実感のない平板さは何なのでしょう。キャラ設定に問題があるんだから演技もそれなりですとゴリ押しされている気もしました。 トリックには感心しましたが、映画のプロットとしては単純すぎるのではという物足りなさも感じました。 原作はどうなっているのでしょう?。これだけでは小説として成り立たないのではと思います。ちょっと調べてみようかなと。…、と皆さんのコメントを読む限りでは読む価値ないのかな?。 【傲霜】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-03-31 09:25:16) 65.読了後視聴。人は愛する人を守る為にここまで出来るのだろうか。 【TERU】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-09-18 20:02:44) 64.おもしろいけど、原作には敵わない。 特にラスト。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-12-01 23:38:20) 63.原作未読。とにかく、生活感や既視感あふれる舞台での、複数の人間の人生交差。重い氣分にはなりました。堤真一さんは現時点で、知的で重厚で高貴な志を持った狂人を演じさせれば右に出る者無し。 【役者の魂】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-11-12 11:42:55) 62.「事実は小説より奇なり」と言うが、しかしながらありきたりの世間で言う真実の羅列のみでは「サスペンス映画としては面白味に欠ける」という矛盾が有るからある程度の味付けが入っていなければ「泣いて楽しめる悲劇の映画」にならない。 この映画はその映画的な味付もそうくどい訳でも無く良い感じに上がっていると思う。サスペンス映画の弱点は皆もご存じの通り「犯人は必ず描写されなければならない」という点である。映画の中で全く描かれない人間が急に犯人になるという事はあり得ないのであるからこの点はどうしようも無い。そういう点で良く出来たサスペンス映画だと思う。 だから意図的に監督はそういう点をさらりと流し、湯川と石神と人間的なやりとりに焦点を変えて心理的なやりとりや、石神の敷く附箋を湯川と共に一緒に観客に解き明かしていくという手法に切り替えた所がこの映画が結構高評価を得ている原因だと思う。 結局は映画は見ている人の大部分が求める結末になったが、これが一番妥当で納得し感激の涙を誘う事になるのだからコレで良いんじゃないのかなあ? 【アマデウスga好き】さん [地上波(吹替)] 8点(2016-09-21 21:35:56) 61.私は推理小説ファンで、いつも原作を先に読んでから映画版を観るわけですが、そうなるとほとんど「原作の方が良かった」という感想になってしまうわけです。それはミステリーというジャンルの宿命というべきもので、いままで何十本もみた推理小説原作の映画で、これは原作を越えたと思ったのは「砂の器」くらいなものです。で、この作品ですが、やっぱり原作の方が深みがあって良い。が、原作と違うところも多少はあるもののかなり忠実に映像化されており、ミステリー原作の映画としてはかなりの高水準だと思います。特に堤真一の存在感が映画としてのクオリティを上げている。原作を読んだ者にはちょっと男前過ぎるんじゃないかと感じますが、演技力でそこらへんをカバーしているところはさすが。 【すらりん】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-03-21 09:28:09) 60.「石神は人を殺さない。殺す前に殺さなくてもいいように解決策を見つけるだろう。」という湯川。一見幾何の問題に見える関数の問題にはまってしまったんですね。全編を通じて堤真一の演じる不器用な数学者の演技にはまってしまいました。でももし石神が数学者ではなく、昨今の法律家大量生産のせいで仕事にあぶれて安アパートに住むしかない弁護士だったら落ち着いて「靖子さん。あなたがやったことは正当防衛。それが立証されれば無罪。悪く転んでも過剰防衛で微罪ですよ。」とアドバイスしたはずなんですけれどね。こんなこと法律の素人のわたしでも言えるけれど数学者には言えないのでしょうか?どんなに好きな相手でも正当防衛以外で人殺しをしたら百年の恋も冷めるし、逆を言えば恋が冷めないのなら優秀な弁護士に依頼して無罪を勝ち取る余地が十分にあるはずです。最初のニュースと爆発現象を説明する湯川のかっこよさ、雪山から見る広大なパノラマ、そして堤真一の好演のせいで点数は甘めです。 【かわまり】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-22 07:02:47) 59.これこそが日本映画として世界に出しても劣らない名作でした。 【白い男】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-01-02 11:46:56) 58.絶対面白くないと思って見たから以外だった。 2時間のテレビドラマではなく、ちゃんと映画だった。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-13 23:02:59) 57.この映画で初めて松雪泰子好きになった。弁当屋の美しい店長さん、過去もありげで惚れるキャラだった。しかしなんといっても堤の演技は秀逸。 ミステリーとしての魅力もあるが、物語の魅力にひきつけられた。主要登場人物の活躍だけに頼らない良質邦画。映画化したスタッフに感謝。 【JF】さん [地上波(邦画)] 8点(2014-06-17 16:06:21) 56.物理学者対数学者の構図は面白い。(まあ実際の学者があんなに殺人事件のアリバイ作りやその解明に詳しいわけはないのですが。)トリックも良く出来ていて、後から振り返ると細かい点についても、ああアレはそういことだったのかと思わされた。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-07-18 10:45:19) 55.終盤近くまでは良くできたトリックものというだけの感じだったが、ラストは人間ドラマにもなっていた。数学や物理の問題に愛が入り込むと解けなくなるというのがおもしろい。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-06-01 22:03:31) 54.テレビ放映時に観るので十分です。映画館やレンタルでお金を使う必要はありません。 【ダルコダヒルコ】さん [地上波(邦画)] 4点(2012-01-25 23:42:00) 53.つまらぬ2時間を過ごしてしまいました・・・TVで十分でしたでしょうに。 【HRM36】さん [地上波(邦画)] 3点(2012-01-03 21:03:33)
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