みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
41.「ヒート」や「インサイダー」はもちろん、評価の割れる「コラテラル」や概ね不評の「マイアミ・バイス」まで気に入っている私ですが、この映画はダメでした。実話であるため仕方のない部分もあるのですが、物語に大きな山がないため141分が非常に長く感じられます。口数の少ない登場人物による淡々としたドラマという点では過去作品と同様なのですが、本作は対決という点が強調されていないため、物語に一本筋が通っていません。パーヴィス捜査官からは社会の敵ナンバー1を何としてでも捕まえてやるという執念が感じられないし、またカリスマ的な犯罪者の魅力に呑まれたり、ともに戦いを知る者としての共感を抱くということもなく、上司から預かった大事な仕事を誠実にこなしている程度の印象に留まっています。デリンジャーに至ってはパーヴィスの存在を気にもかけていない様子であり、これではドラマが淡白にならざるをえません。監督自身、パーヴィスという人物をあまり気に入っていないようです。パーヴィスは名家出身のエリートにして、若いうちから注目されていたFBIのホープ。経験に裏打ちされた職人的な戦士を好むマイケル・マンにとって、あまり得意とするタイプの人物ではありません。実際、劇中ではパーヴィスの存在感は薄く、後半になると老練のウィンステッド捜査官が実質的に物語の中心にやってきます。だったらウィンステッドをクローズアップすればいいのですが、スターであるクリスチャン・ベールが演じている手前か形式的にはパーヴィスを主役扱いし続けるため、映画が中途半端なものとなっています。中途半端と言えばデリンジャーの行動についてもで、彼の信念や美学というものがうまく表現できていません。「アウトローが義賊として称賛される時代は終わった。外国に逃げたところでアメリカ政府が自分の罪を忘れることはなく、愛するビリーと静かな余生を過ごすという夢が叶うことはないだろう。ならばここで命を絶ってしまえ」おおまかにまとめるとこんな心境だったのでしょう。それは分かるのですが、これをドラマに昇華できていないため映画が面白くなっていません。本来、マイケル・マンが得意とする題材だったのに、なぜここまで中途半端になってしまったのかと不思議で仕方ありません。。。なお、毎度のことビジュアルへのこだわりは完璧で唸らされます。銃撃戦の激しさや美しさは、もはや芸術の域に達しています。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2010-09-07 20:35:46)(良:4票) 40.ALIも退屈な映画だったが、この監督は伝記モノの盛り上げ方がヘタクソすぎるだろう。結局何が書きたいのか。デリンジャーの逃亡劇も深くないし、FBIの追跡劇もウワベだけ、ビリーともあの程度で本当に心が通っているのか分からないおざなりな描写。何でこんな出来損ないのボニー&クライドになってしまうかねえ・・・多少史実から逸れてもエンターテイメントに昇華すればオー・ブラザーにもなったし、社会性を書けば狼たちの午後にもなる題材なのに。マジメすぎるからなのかなんなのかハジけない。役者を飼い殺すならドキュメンタリーでも作ってたほうがいいんじゃないの。デパルマやスコセッシ辺りが撮ったら凄い傑作になってたんだろうな・・・ 【Arufu】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-05-27 17:40:12)(良:1票) 39.141分という数字に若干不安を覚えたが、マイケル・マンがジョン・デリンジャーの伝記映画なんぞ撮るはずもなく、そのことを証明するような冒頭数分で一気に不安は解消される。この映画のデリンジャーは最初から銀行強盗であり、そこには「なぜ」も「だから」も無い。銀行強盗は銀行を襲う。捕まれば脱獄する。そしてまた銀行を襲う。その行程をひたすら見せる。銀行強盗のプロフェッショナルな行程を。寸分の狂いもなくマンの映画だ。デリンジャーと対称軸にいるのがFBI捜査官のパーヴィス。こちらはクリスチャン・ベールがうまい。登場シーンに見る、犯罪者に情け容赦のない様はまさにマンの描くプロフェッショナルな男。ところが指揮権を委任されながらもマスコミを意識する長官からの横やりがこの男を曇らせてゆく。そのかわりにそのプロフェッショナルを引き継ぐのがベテラン捜査官ウィンステッド。映画館前で見せるその佇まいの美しいこと!デップよりもベールよりもマンの男かもしれない。この男に当てられる光がそう語っている。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-01 17:11:49)(良:1票) 38.「犯罪王ディリンジャー」とは違って官権側の描写にも尺が割かれているので倍の2時間超えとなっています。 の割には追われる方の残忍さと追う方の執念が全く感じられず退屈でした。脚本家の差なのでしょう。 両俳優を「ヒート」と比べること自体おこがましい限りに思えます。 59年後の映像技術でドンパチ模様が目を惹いただけの作品でした。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 4点(2024-07-15 13:51:58) 37.ジョンとビリーの描き方は、マイケル・マンらしいところがいっぱいあったけど、銃撃戦はイマイチだったなー。もっと史実を無視して映画としての面白さを追求して欲しかった。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-06-23 03:08:01) 36.アクション部分の銃撃戦も特に面白くはないし、ストーリーも淡々と進んでいくだけだし、なんか勿体ない映画だった。 ただ、ラストの恋人への伝言、あれは良かったよ、ベタだけど。 【miso】さん [地上波(吹替)] 4点(2020-09-04 22:31:26) 35.ボニーとクライド。このネタは多い。その中でま、下の方。新しさが感じられなかった。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2018-12-31 14:34:49) 34.いまいちでした。 【K】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-03-19 12:36:48) 33.ひと言でいえば「残念!」という感じ。おそらくは一級の素材で、それなりにハラハラできるシーンもあったのですが、どうにもこうにも人物描写が弱い。本人や愛人はともかく、“固い結束”を誇る仲間たちに個体差がありません。誰がどんなキャラなのか、 “仕事”においてどんな役回りなのかが判然とせず。だから誰かが死ぬシーンでも、「これって誰だっけ?」としか思えない。当方の集中力や記憶力の欠落を差し引いても、ちょっと雑な気が…。J・デップはさすがにカッコよかったけどね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-07-23 03:35:29) 32.巨匠になったマイケル・マンがやりたいことやってんなぁというのが率直な感想。映像のこだわりはすごい割りに、エンターテイメントは置いてけぼりというのがいかにも「巨匠」らしい。マイケル・マンの作品で期待するのは銀行強盗であれ警察であれ隙のないプロフェッショナルな仕事であり、ストイックであるがゆえに生まれる緊迫感が醍醐味だった。ところが実話とはいえ追われる方も追う方もしょーもないミスが多すぎるから間のびしてしまう。まぁドキュメント作品としてみればいいのだろう。ジョン・デリンジャーという男の予備知識がないと彼の行動パターンはなんのこっちゃとなるが、監督のコメンタリーを補足にして観るとあぁ納得となる。しかし輸送用飛行機も蒸気機関車もCGじゃなくて実写というのだからさすがだ。署内で捜査資料を眺め、刑事に野球のスコアを聞くジョニー・デップはよかった。 【michell】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-07 15:47:49) 31.面白くないことはないのですが、今一つ入り込めなかった感じがしますね。 デリンジャーという人間をもう少し丁寧に描くとまた違ったのかも?しかし脱獄がこんなに簡単だとは(笑) 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-16 13:36:16) 30.2013.05/05 鑑賞。こんな無茶苦茶な時代があったのかという印象、好き放題の銀行強盗、捕まっては脱獄。FBI組織強化の要因らしい。敗戦後の日本もしかり。「仁義なき戦い」を思い出す。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-13 22:07:00) 29.結局、この監督は、ジョン・デリンジャーという人物を、どういうものだと理解し、解釈したのだろうか?その作業が何もなされていないので、単に銃撃シーンと脱獄シーンが撮りたかっただけの作品にしか見えません。そりゃ、デップもベールも、どう演技していいのか見当もつかないってもんでしょ。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-06 02:13:58) 28.J.デップとC.ベールか・・皆さんご指摘の通り、かのヒートのデ・ニーロとパチーノの存在感の十分の一位でしたな。全体的に薄味な出来・・。特にC・ベールには覚悟とか気合とか、峻烈な覇気が感じられなくって、こいつに捕まってたまるか的な弱さがダメだと思った。それに比べればデップの方が人物造形に奥行きを持たせた描写があってまだしも。というかラストで第三の男である捜査官があんなに鮮やかではやっぱり作品としてバランスが悪いでしょう。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-25 00:30:30) 27.マイケル・マンの作品は2時間越えの長いものが多い。長さが気にならない素晴らしい作品もありますが、本作は特に長く感じました。 30年代を再現する衣装や美術、マンお得意の銃撃戦などは見応えがあるし、デップもカッコいい。 しかし・・・。追う者と追われる者、この2人にジョニー・デップ、クリスチャン・ベールという2大スターを配した。こうした追う者と追われる者に2大スターを配した作品は、その2人の対決や駆け引きが大きな見どころの1つなのですが、残念ながら本作はそこがほとんど印象に残りません。 そして一番気になったのは、時に印象に残る台詞などもあるのですが、デリンジャーの人物描写の薄さでした。社会の敵№1と言われた男がなぜ民衆の支持を得るようになっていったのか。その辺の描写も弱く、伝記ものとしての評価も下がります。この時代をテーマにした映画は好きだし、本作もこの時代の雰囲気は悪くないのですが・・・。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-19 21:07:18) 26.主人公があんまり馴染みがないジョン・デリンジャー、かつ、共感できる行動をとっている人間ではないので、あまり馴染めずに終わってしまった。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(吹替)] 5点(2012-05-14 02:10:53) 25.おぉ、良くも悪くもヒートと一緒だ!質感も、脚本の波も、ハードボイルド感も、緊張感も、銃撃戦も。もちろん同じ監督だから当然だが、それを色・個性と捉えるか、ワンパターンと捉えるかが評価の別れるところか。展開が起伏の少ないドキュメンタリチックなのは史実に基づいているため仕方ない、というよりも、アメリカ国民がみんな知っている話に大きな脚色はつけにくかったのか。結局ストーリーや世界観の好みになるんでしょうね。1930年代の重いギャングものというだけで無条件に5点以上ついちゃいます。どこ切り取っても絵画になる芸術性はさすがでございます。 【460】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-02-14 13:58:57) 24.う~ん。雰囲気から馴染めなかった。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-01-22 22:01:24) 23.「デリンジャーはウォーレン・オーツ」というイメージが刷り込まれている自分には、ジョニー・デップのデリンジャーはどうもしっくりこなかったです。“バイ・バイ・ブラックバード”が効果的に使われていたりしてデップもニヒルでカッコ良いのは確かですが、なんか違うギャングのお話しみたいでした。マイケル・マンの演出がまた冗長で、銃撃戦の音響効果だけは彼らしい迫力でしたが、最近のマイケル・マンの低迷ぶりをひしひしと感じさせられる出来でした。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-01-07 20:35:37) 22.当時の雰囲気を見事に再現させた美術や銃撃戦の迫力など、良いところ、良いシーンも多々あるんだけど、デリンジャーという人物が十分に掘り下げられていないもので、どうもあんまり魅力を感じない。 もちろん表面的にはジョニー・デップだし、十分すぎるくらいカッコいいんだけど、なんというか、どうも人物の描き方に奥行きが足りない気がする。 ロマンスのくだり、時代から取り残されていく焦燥、デリンジャーを執念深く追い詰めていくメルヴィン・パービスとの駆け引き、またはパービス自身の葛藤、どのシークエンスをとっても淡白で消化不良に思える。 もしかしたらこの人の作品は様式美を堪能する映画なのかもしれない。 【poppo】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2011-08-18 11:56:14)
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