みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
478.恥ずかしながら、20年以上映画を観ていてこれほど「映像」そのものの雄弁さに気づかされた作品は初めて。引退を間近に控えた老練な刑事と、活気逸る新米刑事のコントラストを軸に、前半は雨、雨、雨の陰鬱な街をカメラは人の腰から下の位置で水平に移動する。対象的な後半は、晴れ渡る郊外に舞台を移し、空撮を多様した縦のラインでカメラはちっぽけな人間達を見下ろす目線。7つの大罪はストーリーを組み立てるためのモチーフにすぎず、映像のダイナミクスにあっと驚かされながら最後まで一気に引っ張って行く手腕には脱帽した。刑事部屋や図書館で見られる完璧なパンフォーカス、執拗なまでに遠近法を強調したラインの美しさや図書室のグリーンのライト、ミルズの追跡をどこまでも下から追い続けるカメラの目線、光と影、色と形、映像そのものが持つ凄まじいまでの存在感が、ストーリーの異常なまでのウソっぽさを全て忘れさせてくれる。何度でも観たくなる、神々しいまでの美しさがここにある。 【anemone】さん 10点(2003-12-02 01:00:47)(良:9票) 477.大食(いつも何か食ってる)、強欲(金遣いが荒いくせにケチ)、怠惰(明日できることは明日やる)、肉欲(暇さえあればエロビ)、高慢(能力ないくせにプライドだけは高い)、憤怒(すぐにムッと来る)、嫉妬(自分よりデキる人間をすぐ妬む)……全部俺に当てはまってるじゃねーか!!これから月のない夜に外を歩くときは背中に気をつけることにします。 ブラピの「撃つべきか、撃たざるべきか」の葛藤に苛まされる表情、モーガン・フリーマンの箱を開けた瞬間の驚愕の表情、そしてフィンチャー監督の作り出した緊迫した空気。この作品のラストシーンは後味の悪さと共に、あまりの戦慄から鳥肌が立つ。 【コバ香具師】さん 8点(2004-06-13 09:05:04)(良:1票) (笑:2票) 476.映画館で"独り鑑賞"デビューがこの作品だった。衝撃が強すぎて見終わった後すぐ立てませんでした。しかし湿った映像や宗教めいた猟奇的なストーリーに惹かれ何度も観てしまう。この頃のブラピはカッコ良すぎ。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 10点(2012-04-15 02:53:28)(良:2票) 475.非常に完成度の高い作品。このタイトル自体がラストの伏線になっているということにも感服する。あのラストでなければこのタイトルは生きて来ない。タイトル自体が作品世界を内包し、予め全てが決定している、そういう意味では非常に排他性のある作品。観客は考える余地も口出しする権利も与えられず、事物の目撃者としての世界の外からの傍観しか許されない。非常に排他的。そして孤高の美学を無感情に見せ付けて終わる。観客は衝撃を受け、ひたすら茫然とする。脚本、キャスティング、カメラワーク、演出、その全てが計算され尽くされた傑作。自らは観客を拒絶しながらも、観客には自らを拒絶させないひどく残酷な作品。 【ひのと】さん 10点(2004-01-11 13:45:26)(良:2票) 474.私はラストが途中で読めました。。だから、衝撃はなかったですよ。当時、リアルタイムでみた、結構好きな歌手がラジオでラストにショック。陰鬱。。といっていましたが。。。逆にこの程度の作品で・・・とこちらがショックでした。。映像、ぶらぴ、悪くはないけれど、それほど内容がすばらしいとは思えません。これ、本当にラスト読めませんでしたか??? 【たかちゃん】さん 5点(2002-12-17 22:25:16)(良:2票) 473.7つ目はそうきたか・・・衝撃的なのはラストよりも、1人目の死体と3人目の生かされ方がショッキング。 【きーとん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-08-04 20:36:17)(良:1票) 472.ザ・サスペンスですね。ところで 8つ目の大罪として、「マニフェスト違反」というものを加えてはどうでしょうか? 【くまさん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-07 02:48:30)(良:1票) 471.ずいぶん前にこの映画でフィンチャー監督に出逢いましたが、未だにこの作品がフィンチャーものでは一番好きです。ケヴィン・スペイシーの怪演ぶりも相変わらずでしたが、観るものにじわじわ迫ってくるような緊迫感の演出も、ラストの落としっぷりもかなり完成度高いです。時には雨を、時には夜の闇を、最後は砂の乾燥感を映像美に巧みに生かした手腕にも脱帽です。 【Thankyou】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-12-28 14:48:25)(良:1票) 470.陰影に富んだオリジナリティ溢れる映像、不安を煽る先鋭的な音楽、キリスト教の七つの大罪をベースにしたミステリアスな演出などなど…前作の「エイリアン3」でもそうだったが、映像と音楽を駆使して独自の世界観に引きずり込む手腕は、さすがデビッド・フィンチャーという感じだ。二人の刑事が猟奇犯を追いつめるサスペンスとしては、なぜか序盤から新人刑事の妻トレイシーに感情移入させようとする演出。これはひょっとして、終盤何らかのかたちで彼女が絡んでくるのでは、と思っていたのだが…。《ネタバレ》ラスト、七つの大罪の残り二つ、憤怒・嫉妬は強引にこじつけた感じでイタだけない。しかも前作同様、見る者を陰鬱な気分に引きずり落とし、後味はすこぶる悪い(-2)。まぁオレ流炸裂のフィンチャー作品、とでも言えばいいのだろうか。 【光りやまねこ】さん 7点(2004-04-26 23:17:18)(良:1票) 469.このくらいでは動じない自分が怖い~(TT)。ちらっと映ったダンテの挿絵のほうがよっぽど恐ろしかった~~~。 【ジマイマ】さん 4点(2004-04-19 19:41:23)(良:1票) 468.つまらなくは無いんだけど、難点を言うと、図書館の貸し出し履歴で身元をわられてしまう犯人は頭悪い。私なら偽名で借りるか、古本屋かどこかで買うよ。あと凶器の領収書残しておくのもなあ。途中で方針変更したと言っているし、逮捕を前提だったとも思えないし。インテリぶった計画的な知能殺人を装ってる割には非常にお粗末。これで犯人に対し「怖いなあ」より「馬鹿だなあ」という感情が上回ってしまうので、作品がシリアスさに欠け、恐怖心も盛り上がらない。要は犯人が馬鹿なのでサスペンスにならない。また、犯人の目的は「罪を犯した人間が死の恐怖で罪を悔いる」事にあるので、犯人が嫉妬により殺されるが、死の恐怖で罪を悔いているとは思えない点は譲ったとしても、ブラピが憤怒で殺人犯しても、ブラピが死刑にでもならないことには(その可能性は低い)犯人は目的を達成した事にはならないのでは?(ブラピは生きながら憤怒の罪を悔いるのか?)よってこの辺もちょっと犯人は思慮が足りないというか、浅はかだなあと。(だからブラピは犯人に負けてはいない。)奥さんの首が届いたり、ブラピが私刑することに感じるところはあるものの、オチとしては弱いかなあと。蛇足ながら、この手の作品のレンタルする時は、近所で猟奇殺人が発生した場合、自分のレンタル履歴・個人情報が警察に渡るのを覚悟すべきと思います。 【東京50km圏道路地図】さん 5点(2004-04-19 16:42:47)(笑:1票) 467.コレは凄い。どうしようもない後味の悪さが最高。最後のブラッド・ピットの演技は絶対に忘れられない。 【カワサキロック】さん 9点(2004-02-01 12:25:55)(良:1票) 466.暗い。ひたすら暗い。映像もストーリーも何もかもが。雨が降ってる。服が湿ってる。傘はあるが、何の意味も持たない。早く着替えたい。この空間すべてから開放されて陽の光を浴びたい。そんな気にさせる。しかし、これは良作だ。本作以後、日本でも「精神世界モノ」「猟奇、残酷モノ」が一時期大流行して、便乗した映画やドラマも数多かったが、殺人の異常性ばかりに執着して、ドラマ本来とは別の、裏側にある「しだいに感じさせていく恐怖」までは描ききれていなかった。この映画が同類の作品よりも遥かに優れているのは、先見性ではなく、この「裏側にある恐怖」をひたひたと、しかし確実に訴えかけてくる力がある点だ。それは「本当にあったらどうしよう」といった現実的な恐怖ではなく、鑑賞後、あれやこれやと勝手に想像力が肥大していってしまう、抑えようのない働きに対する恐怖感だ。ところで、端役で出ていたグウィネス・パルトロー。本作のせいで「幸の薄い女」との印象が私の中では定着してしまい、シェイクスピアに恋をしても「結局、幸せにはなれないんでしょ、君は?」と、迷惑な邪推が頭の中でもたげてしまうのだった。嗚呼、抑制不能の自己想像力・・・ 【給食係】さん 9点(2004-01-31 23:41:04)(良:1票) 465.フィンチャー的世界構成が見事に実を結んだ良作。テーマの7つの大罪連続殺人も一歩間違えればよくある刑事映画に堕するところを、観客を、(降りしきる雨に象徴される)重い空気に取り込み、逃さないことに成功した。あまりにも美しく、残酷。 【コーヒー】さん 9点(2004-01-28 16:10:07)(良:1票) 464.7つの大罪に即した連続殺人という事で、その殺人の方法に興味が向くので飽きさせない。その一方で、現代社会の退廃ぶりがいかに深刻かが語られ、見世物的な殺人事件に相反して作品に適度な重みが加えられてゆく。都会に絶望して田舎暮らしを決意している老刑事と、殺人犯であるジョン・ドゥーの全ての人間が罪人であるという見解が紙一重で一致しているのも面白い。今でこそ常套手段であるフィンチャーのダークな映像も公開当時は強烈な印象を感じさせた。 【マーメイド】さん 10点(2004-01-17 05:36:35)(良:1票) 463.ラストはどうでもよいが、いい映画です。降り続く雨と、うらぶれた灰色の都会、低いトーンの会話の中に織り込まれる猟奇的な事象の対比。一場面一場面にひきつけられます。 【エンボ】さん 9点(2004-01-16 00:13:35)(良:1票) 462.ラスト・・泡ふきそうでした。 【Ronny】さん 8点(2003-12-30 00:27:28)(笑:1票) 461.展開等は非常に好きで、面白い映画なんですが、ラストで一気に暴落しました。 【亜空間】さん 2点(2003-10-15 18:18:08)(良:1票) 460.フィンチャ-の映像美が相性の良いサイコスリラーというジャンルでさらに美しく輝いた逸品。日常風景がすべて伏線となり驚愕のラストへと向かう。驚愕といってもけして意外なオチというわけではなく、予想できても予想を裏切ってくれと願わずにはいられないオチ。さんざんエグイものを見せておきながら最後の最後で見せなかったことも評価できる。ミルズが見なかったように我々も見ないことでミルズと共に泣く。 【R&A】さん 9点(2003-04-25 16:13:25)(良:1票) 459.監督さんの話だとリアルさを強調したかったみたいです。現実とは程遠い設定しておいてリアル感をだそうとした心意気はいいですが失敗しているようですね。 【tendok】さん 3点(2003-02-04 21:02:19)(良:1票)
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