みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.ゾンビ映画最初のころは、なぜ死者が蘇るのかいちいち説明してたよな。化学物質による汚染だったり、特殊な宇宙線の照射だったり、「科学的」な説明が付いていた。そのうち面倒になったのか、見るほうも「そいうのはいいから早くやれ」という無言の圧力を強めたのか、最近は自然現象のように死者が蘇ってくる。ゾンビ映画という世界中で作られるジャンルが一つのシリーズもののように、後続は細部を説明しなくなった。これって映画史的に見て珍しいことなんじゃないか。自然現象となったゾンビ発生は、とうとう人類の故郷アフリカにまで広がった。主人公が白人男性なので、なんか植民地時代の差別観が根底に来るかと思ったが(海岸で襲われるあたりは「人食い土人の島への漂流もの」をほうふつ)別にそうでもなく、今はアフリカなら内戦多発地帯ということで、死体がごろごろしてるのが自然なんだ。昔風のゆっくり歩くゾンビが嬉しく、主人公の車がエンコしたりすると、近所の村人たちが暑さしのぎに散策してるような感じで、ジワジワとやってくるのが風情。グチャグチャドロドロの描写はあるが、全体爽やかなサバンナの風に吹かれていて、腐臭が漂う感じがない。湿度が低い。腐肉をあさる猛獣や猛禽類の存在を思うと、早晩ここのゾンビは絶滅するのではないかと心配だ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-05-02 09:45:12)(良:1票) (笑:1票) 3.ゾンビ映画としては初のアフリカが舞台となりますが、どこまでも広がる大自然をノロノロと歩くゾンビの姿はかなり印象的でした。具体的な国名は明示されないものの、アメリカ軍が平和維持活動に従事していたり、現地人にやたら軍人が多いという辺りから察するに、シエラレオネ辺りの紛争国が舞台だろうと思います。紛争国が舞台ならば死体が多く転がっているためゾンビの人数には事欠かないし、入手可能な場所に武器があるため、生存者達に必要なアイテムも整っている。論理的によく考えられた舞台設定だったと言えます。さらに、この設定はドラマパートにも有効活用されています。主人公と旅をするダニエルや、彼らが旅の途中で出会う軍人達は反政府軍に所属していたことがセリフの上で説明されるのですが、シオラレオネの反政府軍といえば、ディカプリオ主演の『ブラッド・ダイアモンド』で暴虐の限りを尽くしていた悪党たちです。かつて悪魔の所業をやっていた連中が、世界の終わりを垣間見たことで家族愛や郷土愛を取り戻し、そのサバイバル技術を人々のために行使しているのです。なかなか泣かせる筋書きではありませんか。。。 フザけたパチモンを連想させる邦題とは裏腹に、内容はかなり禁欲的です。派手な見せ場や劇的な展開は意図的に排除されており、主人公達の地獄巡りが淡々と描かれるのみ。娯楽作としての面白みには欠けるものの、硬派な語り口は終末感の醸成につながっており、ロメロの血統を受け継ぐ極めて真っ当なゾンビ映画となっています。さらに、イベントを減らしたおかげで飢えや乾きといった大自然の脅威を描くことにも成功しており、主人公の旅の過酷さがきちんと表現されています。。。 以上、全体としての出来は悪くないのですが、大きな問題だったのが主人公の個性が極めて薄かったという点です。決して悪い人ではないのですが、積極的に好感を持てる要素も少なく、さらには彼と家族との関係性の描写も希薄であるため、観ている私たちは過酷な旅の目的を見失いがちになってしまいます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-04-11 00:53:14)(良:2票) 2.まだ"ゆっくりゾンビ"で大真面目にゾンビ映画が撮れる人がいることに感謝。何も考えずに荒野を徘徊するゾンビのほのぼの感と時に異常な攻撃力を見せ、音もなく忍び寄ってくる恐怖感がまさにロメロ『ゾンビ』のアフリカ編といった雰囲気。/カンカンに照った砂の上を影がゆらゆら近づいてくる描写もグッド。特に煽るような効果音もなく淡々と近づいてきてはパン!と撃たれて崩れ落ちるゾンビに哀愁さえ感じます。 【Monochrome Set】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-11 15:21:27)(良:1票) 1.タイトルを一目見て、狼男アメリカンを思い出してしまった。今作品はメイクやグロ描写はとても良い。が、エピソードに乏しい。非常に勿体ない。何だかスリルが少なく残念です。 【真尋】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-04-06 06:53:25)
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