みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
132.この映画には「悲しい」、「泣けた」というコメントが多いですが、私は一滴の涙もこぼれませんでした。代わりにこみ上げてきたのは主人公の元巡査に対する「激しい怒り」に対する「激しい共感」でした。それは私の特殊な生い立ちのせいでしょう。この映画で思い出したのは私自身の幼少時、貧困と暴力の家を夜中にそっと抜け出して母と二人で海に向かって歌を歌った思い出でした。周囲が辛いほど親子の絆は固く、何にも変えがたいものです。巡査が「善意」で行った事は当時の時点で病気に対する社会通念と子供の将来を考慮した場合、この親子以外の人々が客観的(=傍観者的)に合意する「良識」であり、「最善の判断」だったのかもしれません。しかしこの親子にはこの親子にしかわからない、この親子だけのかけがえのない世界(絆)があるのです。この親子にとってそれこそが全て(特に世間の人々の「良識」)にはるかに超越する「宿命的な」価値なのです。この映画は「善意」の人の「良識」がいかに残酷にかけがえの無い親子の絆を切り裂くかということを暴いた映画でした。テーマである「宿命」はハンセン病そのものではなく、むしろ苦境にある親子の絆の「宿命的強さ」を当時の「良識」がそれを残酷に切り裂く様を描くことで却って浮かび上がらせたものだと思います。最後に元巡査が「会ってやってくれ」といいますが、安易にその言葉を口にすることに激しい怒りを感じます。歳月が取り戻せますか?父といた時の自分に戻れますか?切り離された時点で全ての家族、人間に対する信頼を失ってしまったのですから。この主人公の場合、音楽だけが父と共にいた子供の自分に戻る唯一の手段だったのでしょう。私と主人公が違うのはただ、「私なら殺さないでしょう」、「二度と元巡査には会わないでしょう」そして「最後に一度だけ(変わってしまった自分を隠しつつ)無言のまま父親を抱擁しよう」と思うであろうことだけです。 【もこたりん】さん 10点(2002-05-10 01:59:37)(良:5票) 131.もう、パブロフの犬です。むか~し彼女にみせたことがありますが、人が涙をこらえている横で寝ていました。別れました。 【PIAZZA!!】さん 10点(2003-12-06 01:03:33)(笑:3票) 130.個人的にミステリーに関しては、島田荘司由来の新本格嗜好なので、松本清張に代表されるような所謂「社会派」はあまり好きになれない。 「差別問題」や「偏見」に対する異議申し立てとしての意味合いは大きいものの、あまりにもテーマが重々し過ぎて、ミステリーやサスペンスとしてのカタルシスや娯楽要素はまったくない。そう言う意味で、あえてこのテーマを「推理もの」というジャンルで扱わなくてはならない必然性が分からない。ここまで主張性を含めたいならドキュメンタリーでやった方が早い。むしろ、こういう形でハンセン氏病を扱う事に疑問が残る。 入手した情報による点と線の結び方も強引で、論理的な推理部分はほとんど無い。それ以外は旅先の風景の叙情性でもっているようなもの。時間が長いのも辛い。 【FSS】さん 4点(2005-03-23 23:30:52)(良:2票) 129.暗い過去を背負うため殺人を犯してしまう天才音楽家の宿命を主題とする人間ドラマであり親子の物語である。 捜査が難航し、迷官入りかと思われる殺人事件を二人の刑事が執念で追及する。美しい日本の四季の風景を織り交ぜながら捜査の過程を叙情豊かに描く。特に日本海沿岸の荒涼たる冬の風景が親子の心情と重なり印象深い。 父の難病により故郷を追われ、親子は巡礼に旅立つ。行く先々で迫害され過酷な運命に翻弄される父子の絆・愛の強さが描かれる。その後の離別から息子(和賀)が犯罪を犯すに至る経緯は、宿命から逃れられない親子の姿を映すとともに人間の業の深さが表される。音楽家として名を成し、良家との婚姻を控え前途洋々たる和賀は、ハンセン病の父親の存在を隠すために恩人・三木を殺す。動機として弱いが、差別を受けた者にしかわからない苦悩が和賀を犯行に追い詰めたと考えられよう。 終盤、和賀の指揮によるコンサート会場での演奏シーン。ピアノ協奏曲「宿命」は、まさしく彼の芸術家としての高揚感・まばゆい未来への渇望と、対照的に暗い過去を抱える複雑な内面を表現するものであった。 人権にも関わる深く重いテーマを描き、美しい映像と圧倒的な音楽の力で情緒に訴える手法だが、後味は悪くない。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-01-10 12:46:36)(良:1票) 128.お遍路姿で親子放浪の旅・・・、のシーンがどうにもこうにも、生理的にダメです。ラフマニノフも真っツァオなコテコテ浪漫BGMが拍車を掛ける・・・。しかも長い・・・。まあ、これは原作に文句をつけるべきなんだろうけど、あのような不遇な生い立ちの人間が、金のかかる「クラシック音楽」の道で大成するのは、あまりにも非現実的。まあね、そりゃ何にでも例外ってのはありますけどね・・・。おまけに、加藤剛の演奏シーンでの演技・・・。あれが天才? だから、私の中では、この作品に対するイメージは、「お説立派な講釈を垂れているオジサンの、社会の窓が開いている」なんだよね。感動の嵐の中、ひねくれモノですみません。 【すねこすり】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-06-30 13:57:03)(良:1票) 127.脚色の仕方が非常に上手いです。あえて親子の放浪の旅を最後まで見せないようにして“タメ”を作っているので、終盤の「宿命」を奏でた音楽と共に流れる映像は見る側に感動を与えます。 恩師である三木の殺害にしても具体的な殺しのシーンは一切無く、中盤以降になるまで顔さえ登場しない。これも一種の“タメ”であり、三木とはどんな人物で英良といかに関わりが有ったのかという謎を引っ張っている。観客をラストシーンまで引き込むには打って付けの表現方法だと感じた。 基本的に追い込み型の脚本の組み方をしている作品だと思うのですが、そこに持っていくまでの物語のつなぎ方のスムーズさに感心しました。リメイクしてもこれ以上の出来は絶対に期待できないでしょう。 【おはようジングル】さん 8点(2004-02-02 17:04:04)(良:1票) 126. 確かに清張の原作より素晴らしい(御本人も認めてらっしゃるし)。ここまでの傑作となりえたのは、原作でチョロッとしか書かれてない「父子の乞食遍路」をクライマックスに据えた橋本忍(と山田洋次)の脚本の上手さがあればこそ。イヤ、野村芳太郎監督の演出が(カットバックしまくりで)手堅いのも主たる要因だとは思うけど。加藤剛や丹波哲郎、森田健作に島田陽子は別にどうということもないが、緒形拳と加藤嘉の迫力には脱帽!ビジュアル系の若いニーチャンやネーチャンだけ出しても、脇を締める個性的なバイプレーヤーを欠けば、名画の域には容易に達しないコトが如実に証明されていると思う。原作を凌駕した希有な作品に敬意を表して…9点!(-1点の理由?泣かせようってのが見え見えなんで) 【へちょちょ】さん 9点(2003-01-04 06:29:48)(良:1票) 125.英良が駐在(緒方拳)の元から何故逃げ出したか、については私は英良は駐在のことを憎む気持ちがあったからではないかと思っています。父親との旅は貧しく辛かったとは思いますがそれ以上に父親とは離れたくはなかったと思う。だから理由はどうあれ別れさせられた駐在の元にはいられなかったんじゃあないかなあ・・・。 【さゆり】さん 10点(2002-02-19 14:35:14)(良:1票) 124.高校の時、映画のポスターが貼ってあり、気になってました。大学の時、寮のテレビで見て、涙を友人から隠すのに大変だった想い出があります。僕自身も似たような環境(生い立ち)で育ってきたため、後半の回想シーンの時はいつも自分とオーバーラップさせてしまいます。思い切ってビデオソフトを買って見ようとしたその翌日にいきなり自分の父が亡くなりました。それから半年以上、「砂の器」を観ることができませんでした。あまりにも強烈な思いでだったんです。それにしても子役の春田君の演技は凄かった。そして加藤嘉の演技、丹波哲郎は最後の方はもう、本当に涙が出てきたそうですね(演技でなくて)。そしてなにより細かいのが緒方拳とその奥さん役の人の演技です。亀嵩から千代吉を送致するシーンで、子役の秀夫が駐在所に入って千代吉をじっと見ているとき、涙をこらえている三木巡査の奥さんの顔が頭にしっかりと残っています。そして亀嵩駅のプラットホームでの緒方拳の涙を隠そうとして帽子のひさしを下ろしたときの表情、最高です。そして僕個人として一番涙がドバーっと出たのが、ラスト近くのところ・・・画面左に演奏会の様子を映しながら、右に白髪になった三木(緒方拳)が「秀夫、何でそんだらこと言うだらか、たった一人の親、それもあげな思いをしてきた親と子だよ・・わしにゃ、わからん・・・こい秀夫、首に縄つけてでも連れて行く・・」と叫ぶところが映る。このシーンは凄い!世界中で唯一、本浦千代吉を支えてきた善人の鏡の三木さんが、苦労に苦労を重ね、差別の恐ろしさを身をもって知っている秀夫に命がけで訴えているからだ。この時バックに流れるテーマ曲が初めてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のように変化する。この音楽と映像のガップリヨッツが胸を締め付ける。とにかく「七人の侍」とともに戦後日本映画の最高傑作であるこの「砂の器」がなぜ人気があるか、海外版にもなっているか、みんなで考えていきたい。 【高原太】さん 10点(2001-09-07 18:38:31)(良:1票) 123.そういや、今日は成人式か…。 早朝から時間があったんでBlu-rayの映画を探索。 けど、エンターテインメント系の気分じゃなかったんでコレに。 ――砂の器(1974年) いやー、前から観ようとは思ってたんだけど…うん。 実は20年以上も、ずーっと観ないままだった。 でも、アレだアレ! この作品は名作だから情報だけは嫌でも入って来る。 映画の本を検索しても評価が高いってのが「う~ん」と思って観る気を後回しにしてた。 昔、レーザーディスクを集めてた時も、表紙を見て「どういう話なんだろう?」と頭の中で勝手に物語を描いてた。 そして、今回観たことで、パッケージの「旅をする2人」の意味も、ようやく理解できた。 ちょっと脇道的だけど、長年謎だった事がひとつ紐解けて、何故か嬉しい。 しかし、日本映画には本当に疎い…俺。 でも、この作品は超絶に素晴らしい。 人間模様を克明に描いているのは理解できた。 ――監督は、野村芳太郎。 若干、本作は「鬼畜」に内容が似てるのは、まぁ…うん。 同じ、原作者の松本清張だし、監督も一緒なので仕方ないかも知れん。 さて、大量の映画を創ってた野村監督。 調べると、色々と強烈なフックの映画ばっかだね…。 1977年には「八甲田山」とか「八つ墓村」…後に強烈にインパクトのあった(ある意味”裏:砂の器”)1978年の「鬼畜」…1980年には「震える舌」でのトラウマ級の戦慄を家庭内で見せてくれた。 事件の舞台は、いま俺が棲んでいる「蒲田」だったり。 否が応でも今の蒲田と見比べて、全然違う風景(当たり前)に軽い衝撃を受ける。 そりゃそうだ…この作品が1874年だもんなぁ。 砂の器は、何度かTVドラマ化もしてるけど「いつか映画で観るだろう」と思ってスルーしてた。 けど、「モノ創りの方法」も自分なりに分かって来て、更に「年を喰った」り、「それなりの人生経験」をしなきゃ分からない箇所も多い気がする。 原作が松本清張の作品って、そういうのが多い気がするね。 映画のテーマは「親と子の愛」…そして「宿命」だ。 俺的には、本作は当時の風景が素晴らしく描かれてるため「旅」の気分を味わった。 ある意味、映画でそれらの経験を得るってのも嬉しいし、貴重だろう。 * * * さぁーて、成人を迎えた者よ。 君らが「新しい領域」に向かう時、きっと親や大人たちは祝福するだろう。 それは、二度と戻らない時間だし凄く素晴らしい。 ただ、成功とは「新しい領域」と、外に向かう事だけじゃない。 俺は君たちに、「親への愛と足元の幸せ」を自覚して欲しい。 例えるなら「世界を知りたい!」と思って海外に行くのではなく、日本の素晴らしい場所を自身に刻んで欲しいのだ。 それは、家の近隣の街でも構わない。 例えば……俺は兵庫県に住んでいた。 色んな海外を観て経験を得て来たが…実は、京都や奈良を旅した事は、ほぼ無いと言っていい。 ――夢に出る前に、己をよく知る。 己の目的も、出来る事や出来ない事、したくない事、など。 それを知ってから旅立っても、俺は遅くないと思う。 己を愛せ。 そして、己の宿命に気付け。 旅立ちは、それからでも遅くない。 心と想いを充実させれば…うん。 君らの身体は砂の器じゃない。 漆喰を塗ったように強くなる。 . 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2023-01-09 15:40:17) 122.親子の放浪の旅の回想シーンがすべてかな。ご都合主義は目をつぶりましょう。若き日の丹波さん、笑顔が素敵でした。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-09-21 22:55:13) 121.長くて冗長で大作然としてるけども、よく見てみると湿っぽい「ザ・日本映画」という感じ。いつのまにか丹波哲郎が事件を解決していて目玉飛び出た。 【センブリーヌ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-03-19 02:41:30) 120.新聞のコラムの紙吹雪で気が付くだろうか?映画館の写真で気が付くだろうか?ちょっと捜査に都合よすぎるような・・・・ 【東京ロッキー】さん [インターネット(邦画)] 5点(2018-03-08 18:19:11) 119.「ゼロの焦点」以来の松本清張の、今は栄華の人の悲惨な過去をめぐって起こってしまう殺人事件もの。もちろん刑事(探偵役)がそれを探っていくうちにそれが浮き彫りになっていくという松本清張ならずとものお決まりミステリーの定番展開。それも結構強引な展開。正直、昭和の時代にライ病の父が息子とお遍路さんの格好で放浪の乞食旅に出るって、時代錯誤で済まされぬ大ファンタジーすぎゃあしませんかね???(←ここ受容できるか否かはこの映画の是非の分かれ目だと思う)元田舎の駐在さんが伊勢参りの際に偶然、映画館でそのかつて育てようとまでしたその乞食の子の成長した姿を見て、その子だと気づくのも出来杉クン。しかもその子、名前変えてるのにやでー。「宿命」って曲も芸術というより、それこそまんま映画音楽みたいだし、鑑賞者に自動良心的解釈装置でも頭についてないと受け入れがたい。「砂の器」ってタイトルもよく分からない。大体松本清張はタイトルのセンスあまり良くないと思うけど、この映画の内容ならタイトルは「宿命」でいいんんじゃないの。もっとも本当にこの映画で描いているのが「宿命」だったのかどうかは知らんけど、「宿命」って言葉にこの作品のテーマを託しているのは確かなんだから。でもこのオオゲサな音楽がお涙頂戴の力技になっているのは確かで、単純に感動するミステリー映画が見たいって人にはお勧めできるかも。 【シン】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-05 21:00:51) 118.暗くて、重くて、救いがない。 【火蛾】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-06-07 19:18:55) 117.面白いんだけど、やっぱりテレビの2時間ドラマみたい。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-24 01:28:06) 116.ハンセン病を題材にした社会派の映画で、感動の名作だと世間の評価も高い。 けれど、それほど感銘を受けなかった。 おそらく、演出が自分の肌に合わなかったのだろう。 まず、映画で大きな役割を果たす音楽が、生理的に受け付けない。 「どうだ、悲しいだろう。感動的だろう。さあ、泣きなさい」 そう促されているようで父と子の哀しい物語に入り込めず、そのあざとさが気になる。 苦学生のはずの男が、大学で教授に認められて一流のピアニストにという設定も無理がある。 また、どんな境遇で育ったにせよ恩人である善良な三木巡査に手をかけた主人公にはまったく共感できず嫌悪感を覚えるだけ。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-20 20:19:06) 115.すんごい大作だった 特典まで観てたら朝の4時半・・・・・ 最初は眠たいものの 30分もしたら集中して観させるストーリー展開がすごい ただ ラストの音楽が僕の趣味じゃないのと そもそもお金のかかったものが苦手な僕には好みでない まぁ ラストの音楽も含めて 『昭和』がさらなる古典として懐かしむことになったとき 価値が膨れ上がりそーな映画 ハリウッドとかお金がかかったのが好きな人には 日本人のお金の使い方を楽しむのにいいのでないかな 大作は苦手だけど ただただ 日本の四季と 加藤嘉に泣かされた 昔のじじばばの演技にはよく泣かされる 職人的役者魂を感じて フィルムを越えて泣かされてるよーに思う 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-09 04:34:50) 114.映画を作ることって大変なんだなと感じた作品。 原作は文庫の上下巻で800頁以上の大作で、それを限られた時間内に収めなければならない。 事件の経過をテロップで流す手法は、制作者側の苦労が窺えるのだが、 当然ながら描写不足の部分も多々あった。捜査の過程などはあまりにも無理があるし、 一番重要な人物の描写も、役者の演技を必要としないほど薄くなってしまった。 後半はジーンとくるシーンもあるんだけどね。それは自分が原作を知っていたから、 感情移入できたという部分もあるし、初見の人が同様に感動できるかというと疑問符。 この映画は単なる事件ものではなく、人間ドラマや強烈なメッセージも含まれているので、 それだけに重要人物の現在の人間描写は必要不可欠なはずなんだけど・・・。 ちょっと残念な作品だった。音楽が一番良かったかな。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-08-25 12:20:27) 113.犯人がいかにかわいそうな生い立ちであったかを説明する丹波。いらんやろ。映像でいやっちゅうほど見せてるんだからそこは冷酷な国家の立場にいてていいじゃん。というかそれ以前に後半の生い立ちの部分、ごっそりいらん。前半の刑事たちの無駄になるかもしれない捜査の連なりの部分は楽しめたのだが、仮にそんな刑事ドラマよりもミステリーよりも社会派であることをこの映画が選んだのだとしても、長々と再現映像を見せる必要はない。動機が判明した時点でじゅうぶん社会派になってるんだから。その再現ドラマをメインにしたいなら最初から主人公を犯人にし、幼少から時系列順に見せて、謎めかすことなく犯行が行われ、警察は一警察官としてしか登場せず、ひたすら主人公のドラマにすりゃいい。 【R&A】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2010-04-21 17:03:44)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS