みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
37.クドイ演技が売りだったピーターセラーズが、この遺作では、技巧を捨て去ったような徹底してストイックな演技。「無」の演技とでもいえばいいのだろうか。アメリカ映画なのに、どこかヨーロッパの映画のような品格と味わいがある。すごく静かな映画なんだけど、紛れもなくコメディで、おおいに笑わせてくれる。でも段々切なく、ほろ苦い悲しみのような物が静かな画面の奥から迫ってくる。ラストのNG集は、何故かいつまでも、これが続いてほしいと思わせる。おかしくて、悲しくて、難解なようでシンプル、辛辣だけど優しい・・・・・不思議な不思議な寓話。 【ひろみつ】さん 10点(2004-03-14 00:39:49)(良:2票) 36.これは本当に不思議な映画でした。ピーター・セラーズもbest actと言える程の熱演ぶりで大変良かった。展開は単調だし、静かな雰囲気でコツコツと進んでいくものですから飽きてしまいそうな感じだが、何故か内容に引き込まれた。何かチャンスの持つ不思議な魅力に引き込まれたのだろう、そういうキャラなのだチャンスとは。メディアという現代的な題材を選んでいるのに、ラストでチャンスが湖面上を歩いたりどこかメルヘンチックなものを感じさせる。エンドロールでもP・セラーズのNG集を収録しているのだが、何故だか切ない。決して面白くないNG集というわけではなかったが、何故か笑えなかった。そんな不思議な映画だ。 【チャーリー】さん 10点(2001-07-11 20:24:53)(良:2票) 35.見た目は普通でも中身はヘンテコな役を演じさせたら天下一品のピーター・セラーズがまたもややっちゃいましたね~。風刺さとチャンスのキャラが合い過ぎておもしろすぎ。運と周りの人たちのお陰で今まで生きてきたようなもんのチャンスが一歩外に出てみたら不思議ちゃん扱い(笑)周りの人に祭り上げられてエンドクレジット前には水上を歩く見事な超人になっちゃったチャンスですがそのあとに流れる彼の笑いとストーリーのギャップさがいい感じにハマってました。 【M・R・サイケデリコン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-13 00:20:12)(良:1票) 34.シャーリー・マクレーン(イヴ)がまたいい味だしてます。チャンスのばかっぷりにちょっとうんざりしたのもイヴで巻き返します。すごい屋敷だなー、チャンスは神の子なの?! 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-02-24 14:25:58)(良:1票) 33.テレビの見過ぎやわ!!! 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-13 21:55:31)(笑:1票) 32.大金持ちの屋敷でテレビだけを友に大人になった庭師をピーター・セラーズが好演。純真無垢な気持ちを持ったままの彼が、ふとしたきっかけで有名人になり、やがては大統領候補に祭り上げられようとするコメディです。チャンスが庭の手入れの話をするのを、本気で経済の立て直し政策と受け取るマスコミのエピソードも楽しいですし、彼を自分の片腕と信じ切るメルヴィン・ダグラスも妙におかしいです。セラーズとシャーリー・マクレーンとの絡みも笑えます。全体に、政治とマスコミに対する皮肉が満載で、それをニコリともしない無表情のセラーズが淡々と演じているのかと思いきや、エンディングクレジットを観ると、やはり本人も爆笑していたのね(笑)。ラストの葬儀の場面で、ひとり水辺を散歩する姿が印象的です。 【オオカミ】さん 10点(2003-11-20 08:36:44)(良:1票) 31.何か物悲しいような、切ないような不思議な気持ちにさせてくれる映画。結局は、無知な人間に名のある大人や社会が勝手に巻き込まれていくという、社会を痛烈に風刺した映画であろう。ベンが死んだときにチャンスは表情は変えないが涙を流しているんですね。あの涙は本当の無垢の涙なのでしょう。大人のおとぎ話です。 【じふぶき】さん 8点(2003-05-30 14:37:00)(良:1票) 30.ニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』が原型のようではあるが、無敵の超人の情報源はTV。という構造をどう解釈したらよいのやら。TVだけ見てたらバカになるとも取れるし。今の時代なら引きこもりでネットばかりやってると、良くも悪くも「超人」にはなれるのかもしれないが。まあ、意識の有無は別として、他に惑わされず、己を貫いて自身を肯定し、平穏に生きられるのがイチバンではあるのだろうけど。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-10-25 10:25:51) 29.庭師として真面目に語り、テレビで見たままをまねているだけなのに、周囲はそれを勝手に解釈し大物だと見間違えていく。彼はまったく自然体なのに、ものごとを超越しているように見られるのだ。これはブラックコメディなのか、哲学なのか聖書の教えなのか。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-27 06:57:30) 28.幼少期にテレビで観て大人になってから見直したけど、やっぱりシュールで楽しめた。テレビっ子の私にとって思い出深い作品。思い出点で+1。 【movie海馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-09-26 15:49:07) 27.ストーリー・コメディーながらも、社会派ドラマとしての印象がやや色濃い作品。 主役を演じるピーター・セラーズの役柄と視点が本作のテーマをそのまま表しているが、 彼の演技の素晴らしさはもちろんのこと、テレビを小道具代わりに社会風刺、宗教、友情と、サブ・テーマをさりげなく織り込んだシナリオと演出の完成度が高い。 原題の意味合いに深みを与えてくれる、ラストのカットも非常にインパクトが強かった。 名作という言葉がぴったりのお薦め作品。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-19 07:23:12) 26.ピーター・セラーズはこの翌年亡くなっているんですね。。。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-07-30 21:12:03) 25.語り口の静けさ、淡々とした展開、やや長過ぎると感じてしまうもののピーター・セラーズの演技の上手さでそれを何とか補うだけのものを感じさせるのには流石は名優の名優たる所である。個人的にはシリアスなピーター・セラーズも好きだけど、ドタバタしている。動いて笑わせるピーター・セラーズの方にこそ魅力を感じるという意味で不満の残る作品です。それにてもテレビの観過ぎなのもだけど、ころころチャンネル変えすぎです。まるで落ち着きのないガキみたいです。全体的にシリアスな感じの笑いという意味での物足りなさを感じつつ、それなりに楽しめたので一応、6点は付けたいと思うけど、何度も言うようにドタバタ喜劇的な、しゃべりで思い切り笑わせて欲しかった。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-11 11:22:47) 24.久々に大声をあげて笑って、腹が痛くなった。 これをみてあなたの世界を変えるチャンスだ! 【突っ込み】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-02 16:43:57) 23.面白かったけど、庭師の友人に観せたら怒りそう。 【アキラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-18 02:38:57) 22.チャンスがいつも同じ間で喋るのが印象に残っている。早過ぎないことで、彼が質問に対して真摯に考えている事が、遅すぎないことで、彼の頭の単純さが表れていると思う。そんなチャンスを見て、彼の腹の内を勝手に想像する人々から、大抵の人が「言葉には裏がある」と思っているのだと感じた。 【デコバン】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-28 17:19:38) 21.淡々した展開に大笑いはないもののクスクスしっぱなしの映画。周りの人々が勝手にチャンスの言動を勘違いしていく様は面白いことは面白かったのですがちょっとイライラもさせられましたが、全体としてけっこう楽しめました。公開時に一度観ただけなのに、いまだにはっきり覚えているということはかなり印象深い作品だったのでしょう。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-13 02:22:34) 20.チャンスというなかなか難しいキャラクターの男をセラーズはほぼ完璧に演じてましたね。中盤以降から彼がやたらセクシーだって台詞が出てくるんだけど、欲求不満の有閑 夫人シャーリー・マクレーンならいざ知らず、他の人にとってはチャンスは謎めいた初老の男性というだけで「セクシー」という範疇には当てはまらないと思うんだけどなあ。「日米間におけるセクシーの在り方」とはいかに!? 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-12 10:56:09) 19.かなり前に観たなぁ、すごく静かな映画でした。本当にとても皮肉で滑稽なのよね。ガーディナーが苗字になっちゃうなんてねぇ。でもまわりがみんないい人たちでしたね、それが救いかな。ラストが不思議だった。 【envy】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-12 01:36:13) 18.チャンスが持ち歩いているテレビのリモコン、これこそが彼にとっての唯一無比の武器なのでしょうね~。リモコンは剣よりもペンよりも強いのです。それは見たいモノだけを選び得ると同時に見たくないモノを一瞬に消し去る魔法のツールなのでしょうな。街中でからまれた少年たちにリモコンを向けるのは彼らを目の前から消し去ろうとしたのでしょう。そして見たいものだけを見るという身体的に忠実なる慣行により育ったチャンスは、身体と言葉に乖離のない<Being There>な人となり、ブラウン管の向うをまねるというカタチが彼にとっては全てとなって、よって大統領も女性の肉体も人の死も「テレビで見たことがある」以上でも以下でもないカタチとしてしか写らない。そしてチャンスのような人間に出会ったことがない周囲の人間たちの言動の中に「人間」を感じてしまうのは、私がその周囲の人間たちと同類であることの証明なのであります。 【彦馬】さん 8点(2005-02-25 23:17:03)
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