みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.今年、36歳にして初めて“アイドル”にハマってしまった。 アイドルという存在そのものに対しては、軽んじているつもりはなく、むしろ広義の意味の“エンターテイメント”としてリスペクトしている。 ただ、“モーニング娘。”も、“AKB48”も、興味がなかったわけではないけれど、没頭するなんてことはなかった。 が、今現在、「欅坂46」には絶賛没頭中である。このアイドルグループが表現するエンターテイメント性は、少なくとも僕の中では、エポックメイキングなものとなっている。 その特異なアイドルグループの中でも、特に異彩を放ち続けている存在が、「平手友梨奈」である。 つまるところ、今作は、個人的にはジャストなタイミングでの、平手友梨奈の初主演映画というわけである。 結論から言うと、この映画は、れっきとした“アイドル映画”として仕上がっている。と、思う。 前述の通り、アイドルはもちろん、アイドル映画というジャンルについても揶揄するつもりは毛頭ない。 往年の、薬師丸ひろ子、原田知世、宮沢りえらの主演映画はもちろん、現在に至るまでアイドル映画の忘れ難き名作は山のようにある。 今作も、その系譜の中に確実に記されるであろう。平手友梨奈というアイドルの“現在地点”を切り取った作品であり、その「価値」は大きい。 主人公「響」の強烈なキャラクター性と、平手友梨奈のアイドルとしての特異性も、奇妙なまでに合致していたと思う。 ただそこに存在しているだけで醸し出される“異彩”と、故に生じる周囲の人間関係と社会における“不協和音”的な存在性は、この二人の少女の間で発生したシンクロニシティのようにも感じた。 17歳の平手友梨奈が、「響」を演じたことはまさに必然的なことだったろうと思える。 欅坂46のファンとして、そして平手友梨奈のファンとして、この映画のバランスは極めて絶妙で、満足に足るものだったことは間違いない。 が、しかし、映画ファンとしてはどうだったろうかと、本編が終了した瞬間にふと立ち返った。 面白い映画だったとは思った。ただし、もっと“凄い”映画にもなり得たのでないかと思わざるを得なかった。 サイレントな世界である「文学」という舞台に降り立ったバイオレントな「天才」という題材と、主人公のある種の悪魔的なヒーロー感は、アンビバレントな価値観と独自性に溢れている。 その天才のエキセントリックな言動の周囲で右往左往せざるを得ない我々凡人の生き様にこそ芳醇なドラマが生まれたのではないかと思う。 そういったドラマ性の片鱗は確かにあった。 芥川賞候補止まりの売れない作家も、傲慢な新人作家も、天才小説家の娘も、越えられない壁(=才能)を目の当たりにし、失望と絶望を超えて、己の生き方を見つめ直す風な描写は少なからずある。 ただそれらは、あまりに表面的で、残念ながら深いドラマ性を生むまでは至っていない。 「天才」の強烈な個性と、不協和音としての彼女の存在が巻き起こす社会風刺と人間模様の混沌。 それが、この映画が到達すべきポイントだったのではないかと思う。もしそれが成されていたならば、この映画自体がエポックメイキング的なエンターテイメント映画になり得た可能性は大いに感じるし、監督の狙いもそういうところだったのであろうことは垣間見える。 でも、出来なかった。その要因もまた「平手友梨奈」に尽きる。 17歳のアイドルの稀有な存在感に、監督の演出も、映画全体の在り方も、引っ張られている。 必然的に、このアイドルがそもそも放っている表現力の範疇を出ることなく、「平手友梨奈のアイドル映画」として仕上がっている、のだと思う。 それこそ、もっと天才的で破滅的な映画監督が、この作品を撮っていたならば、既存のエンターテイメントの枠を超越したとんでもない映画になっていたのではないかと、映画ファンとしての妄想は膨らむ。 しかし、もしそうなった場合、平手友梨奈自身も、現時点のアイドルとしてのガラスを割られ、表現者としての次のステージに進まざるを得なくなっただろう。 無論、それはそう遠くない将来に確実に迎えざるを得ない場面だろうけれど、それが今でなくて良かったと思う。 好意的な見方をするならば、月川翔監督も、現時点のアイドルとしての平手友梨奈の価値を鑑み、彼女の自然な在り方を優先すべきと判断したのかもしれない。 というようなことを巡らせながら、エンドロールを見始めた。 すると、この9ヶ月間聴き馴染んだ「声」がこれまたエモーショナルな歌詞を発している。主演アイドルが未公開の主題歌を歌っているということを知らなかった僕は、途端にいつもの“一言”に埋め尽くされた。 ああ、なんて“エモい”んだ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2018-09-15 17:17:08)(良:1票) 9.原作の漫画を読んだことが無いのでストーリーの一部をかいつまんだだけなのか、これが全てなのかはわからないが、ストーリーからキャラの立ちかたまでいかにも中途半端に終わってしまった印象。北川景子の役のキャラの夢は達成されるの、小栗旬のキャラは何のために出てたの。漫画原作ならではの暴力的な描写も下手くそで不快感を感じる。のだめカンタービレのドラマのようにギャグで消化できなかったのかな。面白いといえば面白いし、原作に続きがあり、続編で複線回収されるなら評価は変わってくるのかもしれないが、単発としてはこの評価 【Arufu】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-06-13 13:40:27) 8.お伽の庭というものがどんなもんか。話はそれからだ。 【Yoshi】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2020-03-10 09:32:23) 7. 原作は見てません…その上で。 平穏の日常世界。 銃声も硝煙の匂いも… エイリアンも、アンドロイドも出現しない世界。 そこに現れた少女は全てが異端。 映画を物語と捉えるか? それとも… 心に影響を与える現実の一部として捉えるのか? それで、この映画の評価は大幅に変わるだろう。 もし、現実と捉えるならば、だ。 我々は、決して鮎喰響という異端を失ってはならない。 このくだらない無菌室を作り上げた世界の希望。 それが鮎喰響なのだ。 もし、文学というものが単なる文字列の世界ではなく、 人の心の深淵や喜怒哀楽を表すものならば… まさに人間の魂、命を燃やすものであるならば、だ… 文学の天才である彼女は、人の魂の形を汲み取る異端者。 と、同時に人と人の心の繋がり方に、一石を投じた天才でもある。 彼女の異端の軌跡に刮目せよ。 彼女が静かに怒る時… 彼女が子供のような笑顔で喜ぶ時… 彼女と関わった人達は、どの様に変化していったか、を。 それを見逃すと、この映画の真価を見誤り、鮎喰響を見失うだろう。 もう一度言う。 鮎喰響という異端を失ってはならない。 【映画の奴隷】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2019-06-28 07:19:37) 6.前情報一切なしで鑑賞しました。毛色の変わった映画ですが、コメディーとして楽しめました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-06-05 15:20:22) 5.原作既読。この作品の魅力は、主人公の天才ぶり・孤高ぶり、それを取り巻く人々の嫉妬・羨望・当惑の模様によると思っていますので、映画化の際に、一般人が納得できるマイルドな方向へ改変されたら駄作になってしまうなと感じていました。結果は、響のらしさをはじめ、面白い要素がしっかり描かれていて満足しました。連載中の作品のため、どのエピソードで終了させるのかというのも気になっていた点ですが、上手いところでまとめましたね。できれば、あと20~30分欲しかったですね。アイドル映画と考えて敬遠するのは損だと思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-06-02 11:25:28) 4.予告編に釣られ 鑑賞..いや~ 期待どおり 堪能することができました、面白かったです~ 私的に、天才+変人 のストーリー設定が大好物です..少しハチャメチャなところはありますが、シリアスで内容も至ってまじめ、出版界やマスコミを皮肉った部分も 小説家たちの描き方も ベタではありますが、なかなか上手く表現されています..天才ものが好きな方、オススメ... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-05-03 17:46:48) 3. 平手さんのプロモーション映画。それ以外の何ものでもない。欅坂のMVの延長だと捉えてもらっていいと思います。主人公の傍若無人な行動を、社会や常識に縛られないかっこいい生き方ととるか、イっちゃっているサイコパスととるかが問題になりますが、私は圧倒的に後者なので、主人公に1ミクロンも共感できる部分がありませんでした。台詞ではえらく立派なことを言っていますが、まったく自分でケツを拭けないくせに常に周りを巻き込むという悪癖があり、それでいて屁理屈をかまして白を切る。只々不愉快で迷惑な輩でしかありません。天才でもエキセントリックでもなく病気です。 なにかというとすぐ暴力。言葉の天才であるはずなのに、小説を綴ることができるのだから多少なりとも人間を理解しているだろうに、気に入らないから、言葉で圧倒するのではなくまずぶっとばすというのは如何なものか?キャラ設定がおかしくないかと感じます。ぶっとばされるのも男ばかりでえらく差別的だなぁと。あのいやらしい記者は女にすべきだった。それなら最後絵面も醜くなって多少は面白さが増えたのではないでしょうか?。 笑いも、涙も、感動も何一つなく、頭のおかしい女子高生に振り回されて周りが迷惑を被り、大人が対処できずにおろおろするのを延々と見させられるという割ときつい作品となっております。しかしながら映画としてはコンパクトにまとまっていて飽きることもなくよくできています。面白くないだけで。今回は題材が悪すぎなのが惜しいなと感じました。月川監督の他の作品を見てみたいです。 平手さんはふつう。良くも悪くもない。共演者のみなさんや月川監督は絶賛のコメントでしたが、残念ながら私には言われるほどの何かがあることを感ずることはできませんでした ラストの歌は欅系のいつものやつで、秋元さんもいい加減飽きないのかなと、和音あたりからずーっと同じ。 あと名前だけは知っているけれど演技を見たことがなかった小栗さんや北川さん、柳楽さんを見られたのはよかったです。 【swamizi】さん [映画館(邦画)] 4点(2018-09-19 08:13:56) 2.欅坂46の楽曲を聴いている者として、「平手友梨奈である」という基礎点5点からスタートして充分満足。ただそれ以上でもそれ以下でもなし、申し訳ないけれどもそんなところ。原作未読だけになんともいえないが、きっといろいろなところが略されてしまっていての話の急展開は、鮎喰響の何万分の一規模でも同分野の仕事をしていると「いくらなんでも……」との思いがどうしても先に立つ。うなずける言葉も多い(特にラス前の山本春平=小栗旬とのやりとりは秀逸)だけにそこが残念でした。 名優たちが平手の周りを支える中でもアヤカ・ウィルソンと野間口徹に心の1点を、響がパイプ椅子を折りたたむシーンにも同じく心の1点を、それぞれ差し上げます。 【まつもとしんや】さん [映画館(邦画)] 5点(2018-09-17 11:18:06) 1.初っ端のレビューから低評価で心苦しいのだが、これは3点ですね。 恐らく、原作のマンガを読んでいない人の方がこの映画は向いているかもしれない。あと、主演の子のファンとかね。 原作マンガのファンとしては、正直物足りなかった。 結局、原作と何処が同じで違うのかという確認作業になってしまって、まあ原作から大きく逸脱してはいないんだけど、あまり深くもなくて。表面をなぞっただけという印象を拭いきれない。 主演の子がアイドルだし?監督の他の作品ももろキラキラ系の青春映画ばかりだし?そんな中においてはまあ頑張っていたんじゃないかな?ちゃんとヒロインの彼氏(正確には違う)が完全に空気になっていて原作通りだし、余計な恋愛要素とか盛り込まなかっただけそこは評価するが。 だからと言って面白いかというと微妙だし、主人公もただの暴力的ヒロインだし、出版の業界ものとしても掘り下げが足りなすぎだし、やっぱり駄目。 何より、終わり方がねぇ。もう少し先の方までやって欲しかったな。あと、せっかく小栗旬と柳楽優弥を脇に据えながら、あまり使いこなせていないのでこれは勿体無い。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 3点(2018-09-14 21:06:09)
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