みんなのシネマレビュー

ノマドランド

Nomadland
2020年【米】 上映時間:108分
ドラマ実話もの小説の映画化ロードムービー
[ノマドランド]
新規登録(2021-01-16)【にゃお♪】さん
タイトル情報更新(2021-11-01)【イニシャルK】さん
公開開始日(2021-03-26)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督クロエ・ジャオ
キャストフランシス・マクドーマンド(女優)ファーン
デヴィッド・ストラザーン(男優)デイブ
塩田朋子(日本語吹き替え版)
原康義(日本語吹き替え版)
谷育子(日本語吹き替え版)
脚本クロエ・ジャオ
音楽ルドヴィコ・エイナウディ
製作フランシス・マクドーマンド
クロエ・ジャオ
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン
編集クロエ・ジャオ
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【クチコミ・感想】

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13. 映画を見るまえの印象では 経済的に困窮する人を描いた暗いドキュメンタリー風の映画かと思っていました。実際は見てみると雄大な自然の中を移動する一種の遊牧民的精神、仲間たちと助け合いながら生きていく連帯感、何かに縛られない自由といったむしろノマドの生活を肯定的に描いていることを感じます。もちろん経済的な困難や、冬の寒さをくるまで過ごしたり病気したときの大変さ、孤独感と表裏一体です。中国出身の監督はノマドの生活を、経済的に大変ではあるが自由な生活を肯定的に感じているのではないしょうか。ひとによってはノマドの生活はもっと大変と主張する方も出るでしょう。
 あと、見る人の年齢とあと映画館で見るかテレビで見るかで全く印象が違うは気がします。マクドーマンドに年齢の近い私はしみじみと感動しました。若い人にはピンとこないタイプの映画でしょう。最近WOWOWで放送されて見ましたがテレビだとどうも感じが違いますね。あの夕方の風景は大きな画面で見ないとね。またどこかで大画面で見たい作品です。私としては21世紀になってみた映画では最高傑作です。 mtxさん [映画館(字幕)] 10点(2021-11-06 10:14:29)(良:2票)

12.しんどいね生きていくのは。ドキュメンタリーのような…というかドキュメンタリーも含まれる映画といった感じで終盤のボブ(息子が自殺)の話も実話とのこと。ただしこれは悲しみや喪失感を抱えた人たちがあえて選んだ生き方だから、そこはとても尊重されているし、ことさら政治が悪いと主張することもなかった。もちろん厳しい現実もたくさん見せられたから憧れはしないけど、ノマドのことを知り、考える時間は悪いものじゃなかった。 リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-03 16:07:30)(良:2票)

11.いい役者さんといい素人さんといい監督、脚本でした。
この作品を見ながら、人生にハッピーエンドはいるのかな、あるのかな、と思いました。
郵便番号が増やされて、整備されることはあったが、なくなる、Discontinued というのはやっぱりとても重い。
そこにAmazonがいい賃金で季節労働者を確保して、というのが最初から一気に心を鷲掴みにされます。自分もある日このような環境に置かれたらなどと・・・とにかくあれこれ考えさせられる作品でした。

蛇足ですがThe Blacklistのあの場面でああなった役者さんがここではこんな…というのも見どころです HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-11-01 22:40:31)(良:1票)

10.近年、インターネット環境の普及、発達に伴い、「時間と場所にとらわれず働く」というスタイルを表す言葉として「ノマドワーカー」というフレーズが市民権を得ている。
ただ、今作「ノマドランド」が表す「ノマド」とは、そんな昨今の先進的なワークスタイルを華やかに描くものでは当然ない。
この映画は、現代のアメリカ社会の“ひずみ”の中で、行き場を失い、それでも存在し、必死に生き抜こうとしている人々の生々しい様を、圧倒的なリアリティと説得力で描きつけた力作だった。

自らの人生に打ちのめされ、世知辛い社会から追いやられた人たち(=ノマド)、その多くは高齢者だ。
住処も、財産も、健康も、機会も、急速に先細り喪失していく中で、彼らは期間労働者として、アメリカ各地を転々とする生活を送り続ける。
その生活の様は、「ノマド」の本来の意味である「遊牧民」や「放浪者」という印象がやはり強く、人生の黄昏に、流浪の生活を送らざるを得ない高齢者たちの姿は、率直に身につまされる。

ただし、今作は、そんな現代社会の中で、或る意味“蚊帳の外”に追いやれている彼らに対して、ただ単純に同情を誘ったり、社会システムの是非について安直に問うような作品ではなかった。

本質的な意味合いの“ノマドワーカー”として流浪する高齢者たちの姿は、無論悲壮感に溢れ、とてもじゃないが安閑として見てはいられない。いつ何時吹き消されてしまうかもわからないようなか細い蠟燭の火を、消えないように消えないように必死に灯し続けているように見える。
でも、その生活、その生き方自体は、それぞれ苦慮の果てではあろうが、彼らが選び取った「道程」であることを、理解し、直視すべきであろう。

フランシス・マクドーマンド演じる主人公も、最愛の夫に先立たれた挙句、企業城下町として栄えた居住地が企業の倒産により街ごと消失してしまったという憂き目にあったとはいえ、人生の岐路において他の“選択肢”があったことは明確に描かれている。
ふと遭遇したかつての隣人は敬意と共に手助けを進言してくれていたし、“普通”の結婚生活をしている姉も心から妹のことを心配しているし、道中で知り合った同じノマドの老紳士は彼女のことを好いてくれていた。
主人公は、教養もあり、人徳もある魅力的な人間であり、彼女が、流浪の生活から抜け出すための“きっかけ”は、全編通して散りばめられていたと言っていい。

それでも、彼女がノマドの生活を脱却することは、ついに最後の最後まで明確には描かれなかった。
それは、彼女が人生の黄昏に自らの手からこぼれ落ちてしまったものが、決して物質的なものではなく、精神的な拠り所だったことに他ならない。
そしてそれは、この映画に登場するリアルなノマドの高齢者たちの表情や人生模様からも如実に伝わってくる。

“ノマドランド”に集積し、充満し、やがて儚く霧散していく彼らの存在は、この世界全体が慢性的に孕む「喪失感」そのものだったのだと思った。




僕自身、人生40年、まだまだ若いつもりだけれど、この先の“生き方”というものを最近よく考える。それは10代、20代の頃の青臭いものとは明確に異なっているように思う。

その先にあるものが「死」であることは間違いない。
それでは、僕はこの先、死ぬために生きるのか、生きるから死ぬのか。
40代を経て、50代、60代、さらにその先の道程で、その感覚はより現実的な人生観と共に変わり続けるのだろう。

その感覚の変化そのものが、まさに「流浪」であり、すなわち「人生」なのかもしれないな。と、今は思う。 鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-09-11 09:28:27)(良:1票)

9.独特の映画で、物語に起伏も無いが飽きることが無い。もっと観ていてもいいと思わせる。
同じ生き方をしたいとは思わないが、こういった生活を望む人たちもまた普通にいるのかもしれない。感情は出るが感想が難しい作品。 simpleさん [インターネット(吹替)] 7点(2024-08-13 17:26:07)

8.ストーリーはほぼないに等しい。特段ドラマはない。
とにかく、ダラダラと間延びしたシーンが続き、非常に退屈。
独特の味があるのはわかる。それが心に沁みるのはわかると言えばわかる。しかし、それだけで2時間見続けるのはきつく、退屈な映画という評価を覆すまでには至らない。
ノマドの人はみんな何か悲しみを背負っているという話が、映画の終わり直前にいきなり出てくるのだけれど、彼らが何の悲しみを背負ってるのか作中にまるで描かれていないのはどうなのだろう。
率直に言って、この映画は社会問題を提起しているとは全く思わない。彼らがノマドをする事情も、ノマド生活をせざる得ない状況なのかどうかすらも、この映画では全く明示されていないからだ。この映画はそんなものを訴えたいのではないと思う。

全体として悲しい雰囲気を漂わせているのに違和感を感じた。主人公は好きでノマド生活を送っているだけで、その気になれば安定した生活を送ることも可能な状況だ。彼女の性格、能力的にも世間に溶け込んで生きていける力はあり、実際他人ともうまくやれていて、みんなにも好かれている。
彼女はかなり恵まれているように見えるし、充実した毎日を送っている。そうであるのに、常に悲しい雰囲気であるのが、作中ずっと違和感を感じてしまった。
主人公の渋い顔と演技はよかったとは思う。 椎名みかんさん [インターネット(吹替)] 5点(2024-01-06 08:27:41)

7.この映画を評価する言葉を持っていないんですが、良い映画でした。
フランシス・マクドーマンド素晴らしい女優です。 東京ロッキーさん [インターネット(吹替)] 7点(2023-11-17 10:38:53)

6.貧しくも雄大な心と覚悟を持った人達のドキュメンタリー。 TERUさん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-07 20:13:59)

5.長い人生を生きてきた末に選んだ生き方、ノマド達の日々。
これまでの人生も含めて生きていくことの厳しさも感じさせながらも
厳しさの中にも助け合い、日々の暮らしの中にあるささやかな楽しみを共有しゆっくりと生きていく。
実際にこの生き方を選んだ人達が自分自身を実に自然に演じている。
本作で3度目のアカデミー賞受賞となり、すっかり大女優となったフランシス・マクドーマンド。
しかし本作ではそのオーラを見事なまでに消し、見事なまでに彼らと同化し彼らの日常に溶け込んでいる。
同じくオスカーを獲った前作「スリー・ビルボード」とは実に対照的な表情を見せる。
批判精神が前面に出るわけでなく、殊更彼らを弱者として扱うこともせず、
作品の空気も実に淡々と、ゆったりと彼らの日常を映し出していく。
何の苦労も悲しみも無く楽しいことばかりで生きていければいいけど、そうはいかないのが人間。
時に弱さも見せますが、それでも長い年月を生きてきた彼らの生き様からは、人間の強さ、逞しさも感じる。
作品は特に何か答を見出す訳でもなく、旅を続けるバンの後ろ姿で終わりますが、
「旅立った仲間達に捧ぐ。またどこかの旅先で」という、その生き様の一端を表すような最後の言葉が印象的です。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-03-13 17:27:46)

4.アカデミー賞をはじめとした数々の賞で作品賞や主演女優賞をとっていますが、正直そこまでのレベルの作品ではないと思いました。悪くはありませんが。。。またマクドーマンドとデヴィッド・ストラザーンを除いてプロの俳優は起用されていないということですが、素人俳優さんたちも皆さん自然な演技でした。風景の映像はとてもきれいでした。。。安い賃金で高齢者を雇用しているアマゾンの印象が少し悪くなりましたね。。。 みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2022-08-30 10:13:48)

3.各地を訪れ、素晴らしい自然を満喫しているファーンの幸せそうな表情。
働く仲間、ノマドで心繋がる人との出会い。
自分の生活に責任を持ち、やり遂げる意志の強さにとても惹かれた。
人に頼り気合いの無い私には、ファーンという人から目が離せない。

この作品観るまではノマドの存在を知らなかった。
私はこういう生き方は出来ないが、ノマドの話しを聞いてみたいと思った。
「みんな違ってみんないい」
こうはハッキリ言いきれないが、自分と違う存在を可哀そうなどと決めつけず、共存出来たら良いな。

しみじみとじわっと深く、自由について考えた。 たんぽぽさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-06 10:25:19)

2.守るべき家族がいたら、きっとこんな生活はできないし、安定した生活と安住の地を持つ人にとっては、彼らは『弱者』にしか見えない。

けれど、、、
自由に生きているんだから、『弱者』と呼ばれる筋合いはない。
弱者に見えるとしたら、それは「社会」の仕組みのせい。
こんな生き方もあるってことを尊重してほしい。
そんな声が聞こえてきそう。

全編通じて、時間がゆっくりと流れていくのを感じ、映像美が素晴らしい。

おもしろい映画とは言えないけれど、見るべき映画だと思う。 めたもんさん [インターネット(字幕)] 6点(2021-11-13 17:08:51)

1.景色や小道具、映像の美しさは素晴らしかった。地味ながらも、DVDでは伝わらない、これは映画館で観るべき映画なのでしょう。
アメリカって地域ちがうと本当に違う国みたいだよなあー。2019年にアリゾナを車で旅したけど、あの地域の独特な雰囲気、わたしはすごく好き。
イケメンおじさんとのワニパークでのやりとり、おばあちゃんのツバメの昔話。
ここらへんは和んだし、素敵なシーンだった。
うーん、評価が難しいけど、単純に映画として面白いかと言われたら微妙なので6点。 ギニュー隊長★さん [映画館(字幕)] 6点(2021-03-26 23:13:39)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.07点
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100.00% line
200.00% line
313.57% line
400.00% line
513.57% line
6725.00% line
71035.71% line
8517.86% line
927.14% line
1027.14% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
作品賞 受賞 
主演女優賞フランシス・マクドーマンド受賞 
監督賞クロエ・ジャオ受賞 
撮影賞 候補(ノミネート) 
脚色賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 
編集賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2020年 78回
作品賞(ドラマ部門) 受賞 
主演女優賞(ドラマ部門)フランシス・マクドーマンド候補(ノミネート) 
監督賞クロエ・ジャオ受賞 
脚本賞クロエ・ジャオ候補(ノミネート) 

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