みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5. 南に「ひめゆりの塔」あれば北に「氷雪の門」あり、か。 1945年8月、日ソ中立条約を無視しソ連軍が樺太を侵攻。ソ連の攻撃を受けた住民たちの逃避行と、最後まで通信を守ろうとした女性電話交換手たちの悲劇を描く。 旧満州では、ソ連軍によって悲惨な境遇を送った日本人たちの話がよく知られている。当時の苦難は宝田明など映画人の証言でも見聞きした。それに比べると樺太での苦難はあまり知られていないように思える。 概ね史実に沿った演出であり、樺太が地理的に戦地から離れているため当初は住民が楽観視していたことがよくわかる。次第に戦火が近づく中で葛藤する交換手を演じる女優陣の演技は当時の緊迫感を漂わせている。交換手たちも早く逃げれば済むことであるが、いざという時に使命感をみせる人はいつの世にもいる。たとえば天災の時など。 海上の戦闘シーンは特撮がしょぼくて残念。ラストの平和へのメッセージはとってつけたような印象で心に響かない。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-09-24 14:33:46) 4.1945年8月15日。日本が戦争に負けた終戦の日。しかしその日以降も樺太で多くの民間人を犠牲にした、こんなにも悲惨な戦争が続いていたなんて知らなかった。 樺太、ここの南半分も日本だったんですね。樺太の戦闘は語られることもメディアで取り上げられることも少なく、忘れられてしまっている場所のような気がします。それはこの場所で8月15日以降もこんなに悲惨な戦争が続いていたことも、多くの方が犠牲になったことも・・・。 それを今に教えてくれる実に立派な映画だと思う。この史実を風化させてはいけないと思うし、それゆえこの映画の存在意義は大きいと思います。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-28 00:06:08) 3.1945年8月15日の日本敗戦後もソ連軍の侵攻が続く樺太。生き別れた家族や前線で戦う兵士たちを思い、攻撃の迫る中、現地の郵便局で電話交換業務を続けた9人の女性電話交換士はソ連兵に辱めを受けることをよしとせず自害した、という事実を映画化したものです。かつて日本の一部だった九州ほどの面積を持つ島で起こった戦争による悲劇、という稀有なテーマです。が、冒頭で氷雪の門(慰霊碑)のあらましが解説される時点で本作品の帰結は全て知らされることとなり、その後の鑑賞は事実をただ映像化したものに過ぎず、映像表現として特筆すべきものは何一つありませんでした。 【さめがい】さん [映画館(邦画)] 1点(2011-11-19 15:06:44) 2.国弘威雄の脚本は力強かった。 戦時中は空襲もないおだやかな樺太の街が、戦争は終結してるのにソ連からすさまじい侵略を受ける。教科書でソ連の侵攻は知ってはいても、電話交換手の若い女性たちの目を通して実際に描かれたものを見ると、こんなにも無残なものだったのかと改めて事実の恐ろしさを思い知る。 あと、木村威夫の美術は素晴らしいのに、ミニチュア撮影がしょぼすぎてその点だけががっかりだった… 【とと】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-31 22:32:47) 1.ずいぶんと大作ですね。終戦後も樺太ではあんな戦争してただなんて知らなかった。 【あろえりーな】さん 7点(2003-02-22 00:37:41)
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