みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
129.数年ぶりに「Love Letter」を観て、映画の中の登場人物たちと同様に、記憶が揺り動かされながら、幾度目かの感動に包み込まれた。 中山美穂が一人二役を演じるこの映画は、彼女が演じる二人の女性、渡辺博子と藤井樹が主人公である。 数年ぶりの鑑賞で、この二人の主人公の存在感と、ストーリーにおけるバランスが奇跡的なまでに絶妙であることを改めて感じ入った。 「拝啓、藤井樹様。お元気ですか? 私は元気です。」 という主人公(渡辺博子)が亡き婚約者に送った手紙の一節は、そのままクライマックス(トヨエツが言うところの“いっちゃんええとこ”)におけるエモーショナルな感情表現として使用される。 彼女は、届くはずのなかった手紙のやりとりを通じ、それをきっかけとして、ようやく塞ぎ込まれていた自らの感情を吐露し、解放することができたのだ。 そのクライマックスまでの大筋だけを表面的に捉えると、この映画の主人公は渡辺博子に見えるだろう。 だが、そこに藤井樹というもうひとりの女性の人生と記憶が重なってくることで、この映画はまさに奇跡的な物語を紡ぎ出す。 わけの分からぬ手紙を受け取ったことから、主人公(藤井樹)は、遠い記憶の中の或る男子の眼差しと、自らの人生における「死」にまつわる思い出に再会する。 徐々に蘇っていく記憶は、光となり、熱となり、痛みとなり、彼女を覆い尽くす。 失った大切な人物の記憶を辿る物語から、失ったことすら気付いていなかった記憶を取り戻す物語が、連なり、並走する妙。 普遍的な「死」と、奇跡的な「邂逅」が織りなすその物語は、25年という年月を越えて変わらず僕を包み込んだ。 今の時代に、このストーリーを紡ぎ直そうとも、成立しない要素は多い。 卒業アルバムの住所録も、図書室の貸出カードも、インスタントカメラも、あるいは「手紙」すらも、過ぎ去りし時代に取り残されたエッセンスだろう。 ただ、だからこそ、この映画が描き出しているものはもはや永遠なのだろうと思う。 時の流れの中で埋もれていた記憶は、ふいに顔を出し、感情を揺さぶり、光り輝く。 僕にとってこの映画は、そういう「記憶」そのものだ。 【鉄腕麗人】さん [ビデオ(邦画)] 10点(2003-11-18 14:23:45)(良:5票) 128.脚本、音楽ともに素晴らしい。90年代以降の邦画では最高水準。「お元気ですか~」のセリフは韓国でも有名らしいですね。ただ、間違っても、「お」を抜いてはいけない。「元気ですかっ~~!!」ではアントニオ猪木になるので・・(笑)。 【STYX21】さん 8点(2004-02-26 23:46:00)(笑:4票) 127.序盤の藤井樹は誰だ?のくだりはどうでもいい。恥ずかしくなるような稚拙な純文学を読んでいるようだ。中山美穂とおかしな関西弁を駆使する豊川悦司の演技は当時ならよかったんだろうけど、今見ると寒いね。その後の過去を遡る回想シーンからは少し良くなるのだけど、それでもなんだろう全編通しての良い子のおとぎ話的な雰囲気がどうも馴染めなかった。中山美穂は映画に向いてないね。昔見たときはおもしろいと思ったんだけどなぁ。感性が老けたのか、物事の分別がつくようになったのか。岩井俊二って表現が陳腐だね。あとキャスティングがひどいね。あと風邪治るの遅過ぎ。 【まこと】さん 3点(2004-02-15 11:24:12)(良:2票) 126.良い雰囲気の話ですが、同姓同名であるべき必然性と、一人二役であるべき必然性が分かりません。むしろそうでない方が、深みのある話になったはず。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2004-02-14 23:05:12)(良:2票) 125.中山美穂のファンがその全盛期を堪能する映画。1人2役なのでかなり出づっぱり。ストーリー自体は全く面白くないが、中山美穂人気でお客さんが来るだろうということで企画が通ったのかなと思う。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2020-05-01 21:40:01)(良:1票) 124.なにをどう勘違いしたのか失楽園みたいなもんをイメージしてしまってたんですが、とんでもなかった コミカルで楽しいものだった。 テレビドラマで慣れ親しんできたアイドル中山美穂。 月9の女王と言われてきた中山美穂。 その中山美穂を映画の世界で見るという不思議感。 中山美穂出演の映画を観るのは初めてでした。 (ビーバップハイスクールは除く) でもそこに毎度おさわがせしますの頃のヤンチャな娘の面影はすでになく、素敵で聡明な女性になってゆかれたんだなということを感じました。彼女の二役、良かったと思います。その表情と静かさとそれでいて明るさを失わない素敵な笑顔とお澄まし顔がとても話を素敵なものにしていました。すごく楽しめた良いお話であったと思います。ツッコミ部分は他の方にお任せして 素直に良いお話でしたと言ってしまいたいと思います。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-12-29 23:53:46)(良:1票) 123.この映画を初めて観たのが今から10数年前の事でした。 映画を観終わった後、1シーン1シーン、台詞、音楽、そして映画の世界観が自分の心の中に入りこんでしまい、映画の事が頭から離れず、日常生活にも影響を与えてしまいました。今までの人生でそういう経験はこの映画が初めてです。この映画は全てが美しい。誰の心の中にでもある、甘酸っぱく切ない中学時代の恋愛感情。酒井美紀と柏原崇の演技に引き込まれ心の奥底の切なさとノスタルジーが混ざり合い、言葉では表せないほどの感情が込み上げてくる。今日、10数年ぶりにこの映画を観ました。自然と涙がこぼれました。ここ数年間涙を流した記憶はありまん。自分の中にまだこういった純粋な感情があったんだとこの映画は再確認させてくれました。この映画は、自分の人生の中で一番の映画です。 【N.Y.L.L】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2011-03-08 09:57:41)(良:1票) 122.懐古に浸るのって、後ずさりであるんだけど、過去を吹っ切って前に進むためにも必要なことなんだなと思いました。淡々と、しかしテンポ良く話が進んで、というか淡い映像で藤井樹の2人の思い出を綴っていくのは、監督の手法にただただ脱帽です。現在が雪の設定なのは、やがて溶けて春が来るということ、でベタだと思うんだけど、だがそれがいい。渡辺博子は樹の過去を知り、藤井樹もまた否定してきた樹への思いに気づいていく。未知と既知のやりとりを、届くはずがなかった手紙で、というのが上手いとしかいいようがない。ところどころ、クスッとか、ウフフとか微笑んでしまう場面も随所にあり、つい自分の学生時代のころも懐かしんでしまう不思議な映画でした。酒井美紀さんの演技が自然かつ繊細でとても良かったと思います。 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-05-11 22:03:42)(良:1票) 121.始まることもなく終わってしまった藤井樹と藤井樹のラブストーリーが樹と同じ顔を持つ博子の手紙をきっかけに蘇る。死者に送った届くはずのないLove Letterが、甘くせつない図書カードというLove Letterを発見させる。時間を遡り蘇るその甘酸っぱさと死者を交えた毒のない三角関係が見事に岩井俊二の映像とマッチしている。そして岩井ワールドに染め上げられた女たちの透明感にやられる。残念なのは小樽の素晴らしいロケーションに対して神戸のそれは美しいんだけど神戸を感じさせないところ。さらに方言の持つ生々しさというよりも関西弁の持つ独特の生活臭が岩井ワールドとどうも相性が悪いような気がした。「お元気ですかー!」で一気に冷めてしまうスレた自分にも減点。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-11-16 13:00:54)(良:1票) 120.うーん、惜しいな~。この手の邦画は大好きなんだけど・・私にははまらなかった。後半の「泣け~」のシーンの連発が無ければ、感情移入できたのに・・ちと興ざめ。ところで、鈴木蘭々、田口トモロヲはどこに出てた? 【かまるひ】さん 4点(2005-01-10 16:47:55)(良:1票) 119.岩井監督って男性なのに、なんで少女の恋心がわかるんですか~!? なんで女性の女ごころがわかるんですか~!? と叫びたくなってしまいました。もちろん、転びながら(笑) 【杏と蛍】さん 8点(2004-11-02 03:32:31)(笑:1票) 118.私個人として、この映画は女性向けだと思っていたけれど、意外と男性にもウケるんですね。だって女性特有の甘く切ない感情じゃないですか、亡くなっても尚想いは募り、手紙を書いて送ってしまうところなんか特に。そう思っているのは私だけかな? そんなことはいいとして、とてもロマンティックな物語。中山美穂の二役(ひろ子・樹)は微妙だったけど、違いはちゃんとわかるように演じてたと思うし、何といっても柏原くんの演技が良かった。中学生の淡い淡い恋心、そしてとてもシャイな行動と言動を、彼のうつむき加減と瞳が表している。この中学時代のエピソードがとても好きです。終わり方も良かったです。トヨエツはねぇ・・・大阪出身なんですよ!みなさん知ってましたか?なのにあれほど関西弁の似合わない人って他にはいないでしょう(笑)。 【smiLey'70】さん 8点(2004-07-14 21:23:13)(良:1票) 117.嫌悪感を憶えるようなシーンがまるで無く、静かで優しい雰囲気を最後まで保っている秀作。薄いガーゼでも掛けたかのような柔らかい映像で、全体的にテンションを押さえて、良い意味で落ち着いた映画になっている。あの范文雀、加賀まりこ、そして鈴木慶一サマまで同一トーンに仕上げ、切ない、甘酸っぱい全体の空気に見事に染め上げている。すごいぞ岩井監督。同姓同名の二人が出会ったことから始まる少し不思議な物語。学校の回想シーンなどは身に覚えのあるような場面もあり、年齢を重ねた今観ると本当に微笑ましい。小樽の雪と年季の入った邸宅など、綺麗な映像とホッとするような人々の心のつながりを楽しんだ。最後のじいちゃんの活躍は天晴れです。 【のはら】さん 8点(2004-03-11 18:39:31)(良:1票) 116.拝啓、藤井樹様、お元気ですか? ここまで完成度の高い作品は少ないと僕は思う。 まず話が面白い。 導入部分の天国への手紙だけでも話に引き込まれていくのに それに纏わる様々な物語が次々に展開されていく。 あの手紙がなんだったのかラストにわかるという物語だったとしても 充分に面白かっただろうが、手紙の謎が解けた後の展開が更に興味深い。 ラストは切ないような、心温まるような、 なんとも言えない不思議な感覚に包まれる。 人を好きになるってどういうことなのか、考えさせられた。 個々の役者の演技も素晴らしくて、魅力的な登場人物だらけ。 誰か1人を挙げろと言われると悩んでしまう。 それぞれに良かった。 映像美という観点からも素晴らしいものがあり、音楽も心地好い。 カメラを持ち出して通ってた中学校に行ってみたくなった。 失われた時を求めて・・・ 【もとや】さん [DVD(邦画)] 10点(2004-03-09 09:05:07)(良:1票) 115.10年前に見たときより遥かに良く感じた。やすらぎ、くつろぎ、恥じらい、ためらい、この10年で無くしたものがわかるような映画になっていた。確かに女の子への妄想ブリッコ映画ではある(当時も感じた)。しかし10年前なら有り得るのではという女性像を、今は皆無に近いと感じる世の中にいることが、この映画の印象をより良く感じさせる要因になっていると思う。岩井俊二のカメラワークに溶け込む雪と中山美穂に癒されました。 【チューン】さん 7点(2004-02-16 23:14:24)(良:1票) 114.中山美穂、というかミポリンの下手糞でブリッコな演技が、袖の長さと白い吐息の相乗効果でより一層気持ち悪いです。豊川悦司は実際関西人のようだけど、関西弁が気持ち悪いです。超過疎な学校ならともかく、同姓同名の生徒を同じクラスにするはずがないです。必ず他のクラスに配置するはず。ロマンチックだけど、作り過ぎた脚本と演出に共感できません。終始画面をセピア色にしすぎているのも嫌いです。 【VNTS】さん 4点(2004-02-15 20:35:30)(良:1票) 113.フジテレビのカットの仕方は、なんとかならないのか。 CM前のブツ切りとか、ラスト、エンドロールのスッパ切りとか 本編の合間に、名シーンと呼ばれる所を挟んでみたり。 エピソードのひとつの鈴木蘭々は全カット。 好きな映画だけにノーカットをお勧めしたい。 あ、レビューになってないか。 【たんこぶ】さん 9点(2004-02-15 09:09:37)(良:1票) 112.岩井の10代の描き方はひとつのブランドといえます。いたずらで机の上に置かれた菊の花瓶をたたきつけるとか、樹コンビの目を合わせない会話だとか。「好きです」みたいな台詞よりもはるかに鮮明に人物の気持ちを表している。こういった回りくどさのセンスがすばらしい。この作品はラブストーリーであるが、岩井さんにはこれからもラブストーリーを撮ってもらいたい。 【no_the_war】さん 8点(2004-02-14 23:47:41)(良:1票) 111.この映画を何回見たことであろう。 まさか自分より早く中山美穂が亡くなるとは思わなかった。 この透明感のある姿とみずみずしい演技は永遠だ。 この作品が中山美穂にとって最高の作品であることは間違いない。 恋人が亡くなった後のストーリーだが、切ないなーー。 【SHOGO】さん [インターネット(邦画)] 10点(2024-12-06 18:44:57) 110.中学時代に観ておきたかった。ただ、酒井美紀と鈴木蘭々はどうみても高校生や。他の子はめっちゃ子供やのに。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-03-15 18:57:51)
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