みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
118.「東京ゴッドファーザーズ」って面白いネーミングをつけたものですね。【sayzin】さんが仰っているように、これは「奇跡の物語」です。過酷な状況のホームレス3人がさまざまな目に遭いながらも奇跡の経験をし、幼い赤子を救う、ただそれだけのストーリーです。ではなぜここまで高い評価がなされているのでしょう。この世の闇ともいえる大晦日(=世紀末)を乗り切った後、明るい未来の待つ新年(新世代)へと向かうという構図がはっきり表現できているからではないでしょうか。それは個々人の人生の光と翳にも繋っています。 この映画の中では、救世主である清子が3人の前に現われてからのたった数日間しか描かれていませんが、想像力豊かな人はこれからの3人の行末を想像してみるのも楽しいでしょう。私もその一人です。人生は奇跡。最後の最後まで何が起こるか分からないのですから。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-25 17:40:17)(良:2票) 117.この映画において、「あんな都合いいことばかり起こるはずがない!」というのは評価の観点がずれていて、一種のファンタジーだと理解すればいい。映画は虚構の上に、虚構が構築されているのではなく、人間ドラマはもちろんのことだが、ファンタジーにしても、虚構の上の、「リアル」に支えられ、成っているものだ。東京という場所のリアリティが完成されているので、話はグッとしまっている。主役三人のキャラクターは好感が持てた。クリスマスという時期設定や赤ん坊といった、不思議めいたというか、聖なるというか(よく分からん)、作品の雰囲気で、道中の都合が良すぎる出来事対する違和感は、とにかく説得出来ていると感じた。引っかかったのは、人物の心理である。どうも構成優先の気がしてならなかった。人物をストーリーにそって、動かしていた印象を受けた。好感は持てるが共感は出来ず、人間の心理が雑で、どうも「おはなしくささ」があった。目の前で起こる不思議な都合良すぎる出来事に対して、登場人物は、まるで当たり前のことかのように、ふるまっている。ファンタジーだという前置きはあくまで観客に向けてのものであり、作品中の人物がそれを変だと思わないのは、違和感がある。人物は動かすものではなく、動くものなのだ。みんなの評価の高さをみて、私は頭が硬いのかなと感じずにはいられんが、どうもイマイチだった。 【K・T】さん 5点(2004-07-28 01:23:34)(良:2票) 116.とても面白いし楽しい幸せな映画。 奇跡の積み重ねでもまったく嫌味じゃない、不思議な魅力がある。 きっとクリスマスから年末にかけての時期って、なんか人も街も浮き足だったような、ちょっと不思議な非日常感があるからなんだろうな・・そこに雪なんか降ったらもう。 アメリカ人にとっての「素晴らしき哉、人生!」のような、定番になることを期待しつつ、毎年クリスマスから年末に見ることにします。 【kosuke】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-01-05 17:38:26)(良:1票) 115.物凄いリアルな背景に不思議とマッチングするコミカルなキャラクター達。そして、奇跡だらけの御伽噺めいたストーリー。アニメーションの良い所は「多少嘘くさい内容でも観客が違和感を全く感じない」所だと思います。その点、この作品はアニメの利点を最大限に生かした映画ですね!実写でやったらこんなの「ありえねー。」の一言でうっちゃられちゃいますよ。 【bolody】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-08-09 00:11:58)(良:1票) 114.実写であれば「ありえないわ~」と見ただけでしらけてしまうような都合のいい展開も、ここまで徹底的に詰め込めばこれは立派な特長です。次から次へと大事件が起こるけれど、ひとつひとつの出来事はあっさり描かれているので、くどさも感じませんでした。また、舞台が現代の東京で、街並みはとてもリアルですが、やはりどこか非現実的な雰囲気があって、それがファンタジックな物語をいっそう引き立ててます。実写でこれを作ったのであれば、ただの駄作になっていたのではないかという気がするだけに、アニメの持つ魅力を充分に思いしらせてくれる映画であり、それを見事に表現しきった監督には脱帽です。 【Trunk】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-31 11:16:37)(良:1票) 113.今敏監督作品は「千年女優」「妄想代理人」「パーフェクトブルー」と観ていますが、どうも合いません。企画色が強いという印象です。物語の作り方が理系というか、独自のルールで構成しているというか。「こういうことに感動したからそれを映画にしたい。」ではなく、「登場人物はすべて家族がらみのトラブルを持っていて、名前は必ず数字が入ることにしよう」という感じ。完成したものを見せられても「だから何?」としかいえない。ホームレス狩りや、外国人犯罪など、新聞の事件を何のリサーチもなく詰め込んでいるのも気に入らない。何らかの思想があり、それを表現するための手段としてエピソードを入れるならいいが、「ホームレスといったらやっぱホームレス狩りでしょ?」みたいなノリでは観るだけ無駄である。今敏作品に心を動かされることはないと思います。 【承太郎】さん [DVD(吹替)] 4点(2007-03-11 09:45:13)(良:1票) 112.皆さんなかなか厳しいですな。暖かい作品ですね。こういう暖かいモノに飢えてる俺は非常に楽しめた。ご都合主義だとか言われてるが監督はそういうご都合主義的でベタな話を描きたかったからこそアニメにしたんじゃないだろうか。実写だったらあの展開はすんなり受け入れられないから。そもそも「アニメでやる必要がない」なんて事を指摘する事自体ナンセンス。主人公たちが美少女でもなければかっこいい青年でもない、ましてや渋いおっさんでもない・・ホームレスなのだ。「俺たちはただのホームレスなんだ、アクション映画の主役じゃねぇ」・・・まさにその通り。しかしこんな商業的に成功しそうもない設定がそのご都合主義的な展開を経てじわじわと効いてくる。人と人との触れ合いが実に暖かい・・・外国人と言葉は通じないけど会話しているシーンが印象的。冒頭のスタッフ紹介とか最後の終わり方とか・・ああいう監督のセンスも好き。大人のアニメコーナーにあったけど、これには萌え要素も無ければ哲学的な話も小難しい話も無いから一般人や子供にも安心して見せることが出来る。 【ケ66軍曹】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-24 19:32:28)(良:1票) 111.アニメの力、ってヤツがすっごい実感できるんですよね、この監督の映画って。「PERFECT BLUE」では作画力の問題でソレがいまひとつ感じられなかったんですけど、「千年女優」とこの映画は、なんつーか凄いなぁ、って。3作品、どれも実写的なのですが、じゃあ実写で成立するか、っていうとムリで、アニメだからこその世界だと思います。今作はもし実写でやっちゃうと、ひたすら偶然が生み出す奇跡がインチキ臭くて仕方なくなりますもんね。リアリズムとデフォルメの程よいバランスが、心地良い時間をもたらしてくれています。これって、脚本段階にしろ、作画段階にしろ、アフレコ段階にしろ、少しでもバランスを崩すと、たちまちのうちに「実写の代用物」か「そこら辺にゴロゴロ溢れてる系絵空事アニメ」かのどちらかに転がると思うんです。その、危うい中間のところでちょうどいいキャラクターとちょうどいい物語とちょうどいい世界が出来上がってる、そんな感じ。もちろん、確かな作画と多彩な表現で昔から定評のあるマッドハウスの力によるところも大きいのですが。東京の街は実際に絵として切り取ると、必ずしも東京らしさが伝わらなかったりするものですが(生身が感じる東京は写真で捉える東京とはまた別ですから)、あくまで写実的なディティールの細かさとアニメ的色調や構図の強調とで上手く東京の空気を伝えているなぁ、と感心します(雪に埋まった灰色の東京なんて、そうそうこんな感じ、って)。アニメだからこそ描けるもの、アニメでは描けないもの、アニメにしか描けないもの。この映画はそれを弁えているからこそ辿り着けた世界だと思います。 【あにやん🌈】さん [DVD(邦画)] 9点(2006-07-14 01:56:36)(良:1票) 110.久々に良いアニメを見ました!アニメじゃなかったら主人公がオカマなんて、ホフマン(トッツィーにて)がやってくれないと見れないですね^^; 【アキラ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-13 03:01:21)(良:1票) 109.聖なる夜に舞い降りた小さな奇跡をキッカケに、愛と勇気と勘違い(?)で疾走するノンストップドタバタお茶の間ファンタジー。ハイスピードで突っ走るチャリンコに跨れば、酸いも甘いも噛み分けた監督の手のひらで七転八倒すること間違いなし。家族って何?愛って何?バカヤロウ!そんなもんより飯が先だ!現代の愛のホームレスたちに直球勝負で是非を問う。御託はたくさん。まあ見てごらん。泣いて笑って…アラ、一句浮かんだわ。「ホームレス 贅肉捨てて 愛拾う」 【まこと】さん 8点(2004-06-13 16:58:42)(良:1票) 108.予想外の掘り出し物でした!! こりゃマジ面白い。 3人のホームレスが、ゴミ捨て場で赤ん坊を拾うシーンから物語は始まる。 オカマ、髭のおっさん、若い娘。 物語が進むにつれて、徐々に3人の経歴や人となりが、視聴者に伝わっていくのだが、 そのサジ加減が非常に緻密に計算されていて、一秒たりとも見逃せない作りになっている! また、この3人のキャラが非常に魅力的だ。 ブーブー文句タレながら旅を続けるのだが、結局3人がそれぞれに依存していて、欠かせない存在になっている。 ということはバランスがいいということなのだろう。 冒頭の「居場所の無いこと程、辛いことがない。」というホームレスならではの問題に対するラストの清子のセリフ「帰りたい」は、締めくくりとして、ハッピーエンドに向けて、これ以上ないくらい意味深い。 マジでオススメです。 アニメヲタというより、一般向けのエンタメに仕上がってます。 こりゃ世界に充分通用するよ!! 【show】さん 10点(2003-11-29 23:12:05)(良:1票) 107.絵が綺麗で、中々笑わせてもらいました。が、熱く語るような印象的なシーンはなし。 【へまち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-09-19 16:49:03) 106.私には無理でしたが鈴木慶一に【3点】 ・まず人物の作画が駄目でした。驚いたり怒ったり笑ったり様々な表情を見せるのですが全てが私には 無理でした。私の下手な喩えで恐縮なのですが、ゴムとか餅が伸縮するような表情は苦手です。 ・別にご都合主義も何でもかまわないが見てて辛くなることばかりでした。 ・家族やクリスマス・偶然と奇跡がテーマだとは思うのですが残念ながらカタルシスも感動も無かった。 【hibari_21st】さん [インターネット(邦画)] 3点(2022-05-23 14:57:52) 105.楽しく見れました。難しい役どころだったハナさんの声、本職の方でないのに嵌りすぎて凄い。 【TAKI】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-07-27 00:49:22) 104.評価が高いので鑑賞。でも、最後までどうにか観た、という映画。 現代の寓話、と言えばまあそんな感じだが、個人的に感動することはほぼ無かった。感覚が分かれる作品なのかもしれない。 【simple】さん [地上波(邦画)] 3点(2018-12-23 23:00:52) 103.この物語はクリスマスに起きた「奇跡」の話です この映画にご都合主義と言葉はとても「ナンセンス」です 【非映画人】さん [DVD(邦画)] 9点(2018-07-31 14:08:34) 102.アニメですし非現実的なとこはあれど楽しめる作品でした。ギンとミユキの個々のストーリーはカタルシスが描かれていたけど、ハナちゃんはそこがちょいぼんやりしてたかな。でも3人のキャラのバランスは良い感じやったね。芸能人を声優に起用するアニメにありがちなんだけど、実際の演技が上手ゆえに抑揚つけたり、悲しくぼそぼそしゃべるシーンとか、けっこう何言ってるか聞き取りにくい!悲しいかなヘタクソな棒読みのほうが聞こえたりする。声優が本職の人の台詞はやっぱ聞きやすいと感じました。 【ゆにお】さん [インターネット(邦画)] 7点(2017-02-24 01:23:43) 101.ファンタジーでもなければSFでもなく、ストーリーだけを見れば実写でも普通に撮れる内容であるため、アニメっぽいアニメを期待する層にはとっつきが悪く、そのあたりが理由で現状ややマイナーなアニメだと思いますが、未見の人には特に年末にぜひ見てほしい素敵なアニメです。 という事で(未見の人が読んでも大丈夫なように)ネタバレ無しでレビューを書きます。 唐突ですが、ある日ふとラノベ作家にでもなろうかなと思って世の中に数多ある「ラノベの書き方」系の本を読んでみると、どの本にも共通して同じことが書かれている事に気がつきます。 「ラノベで何よりも大事なのはキャラクター。何より重要なのは魅力的なキャラクターを生み出す事」 これ、ラノベ創作のどの入門書にも書かれている事なのですが、これって別にラノベに限らず映画やアニメにも同じような事が言えると思うわけです。 そして、このアニメ「東京ゴッドファーザーズ」の良さを考えたとき、まず第一に挙げられる点がまさにそのキャラクターの魅力だと思います。 主人公3人の「いかにもステレオタイプでありながらちゃんと映画的にデフォルメされたキャラ」こそがこの映画の肝だと思うのです。 3人の中でも個人的に特に魅力的なのは、家出高校生のミユキ。 他の2人にめんどくさそうにかつ的確に突っ込みを入れていくおいしいキャラですが、アニメならではの劇中の細かい表情の動きが本当に魅力的です。 そして彼女の魅力をさらに高めているのが、アニメの声の仕事はこの映画が最初で最後だった岡本綾。 彼女のいかにも何か世をひねたようなテンションの低いボソっとした突っ込みがいかにも家出しそうなリアル女子高生らしさをこのキャラに与えていると思うのです。 売れている女優が(おそらくビジネス上の理由で)アニメの声を演じる場合、往々にして事故にしか思えないような現象が起きてしまうわけですが、この映画での岡本綾の起用は見事に成功してます。 ストーリー面を見ると、90分強の短い映画ながら、途中ゆるむところのないアクティブかつスピーディなストーリー展開で最後まできっちり見せてくれますし、さらにそこに日本のアニメならではの細かい演出が積み上げられていて絵としても楽しませてくれていて、要するに完成度が非常に高い造りになっています。 そして劇中に登場する東京アルアルないろいろな風景。アニメで東京の風景というと最近では「君の名は。」があるわけですが、あちらをオモテの風景とすれば、この映画の東京の風景はまさにウラ。劇中で見せてくれる東京のいろいろな表情も東京好きにはたまりません。 キャラもよくストーリーも演出もよく…さらに心も暖まるというという小粒ながら完成度の高い作品ですから、まだこのアニメを見ていない方で、クリスマス~年末に何かほんわかする映画でも観たいなぁ、なんて思ってる方には強くお勧めできる一本です。 それにしてもこの映画が作られたころ新宿中央公園に確かにあった沢山のホームレスの段ボールハウスも今は存在せず、この映画の頃は売れていた岡本綾(いろいろあって)いまは芸能界を引退しています。 本当に月日の経つのは早いものですね。 【あばれて万歳】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-11-25 00:48:17) 100.絵が綺麗な割に、ジブリやディズニーでなれてしまったせいか、あまり細かく動かないのが気になってしまう。ただ、それも最初だけで、ストーリー的には面白かったので見ていくうちにその辺はあまり気にならなくはなった。まあ、かなりご都合主義なストーリー展開ではあるが、そこそこ満足のいく内容であった。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-03-03 17:05:10) 99.『PERFECT BLUE』『千年女優』と、常にメインストリームとは一線を画す題材を選んできた今敏が今回描くのはホームレスが主役の物語。 キャラクターといいその世界観といい完全に今敏ワールドが堪能できる。前述の2作品に比べてわかりやすいし、普通に感動できる物語なので万人にオススメできる。今敏入門編にも最適な作品と言えるだろう。 ただ、ストーリーが一本調子だし、突然陰謀に巻き込まれる大味な展開や、都合良すぎる展開が目を引き、ストーリーよりもキャラクターに頼りがちな印象を受ける。そこがちょっとマイナスポイント。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 7点(2014-12-21 17:49:03)
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