みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
174.これ誉めちゃっていいのかなあ。レビューワーとしての良心は著しくとがめるんですけど、映画ファンのハートが「誉めて誉めて誉めちぎれ」と悪魔の声でささやき続けるんですよね。つい昨日、「コールドマウンテン」を「これは映画じゃない」とコキおろしたわけですが、じゃあ「キル・ビル Vol.2」は映画なのか、と。前半とつなぎ合わせて考えてもね、これってただのタランティーノの好きなものコラージュですよね。悪く言えばほとんど思いつきだけで出来ている。過去の作品にも十分あった傾向だけど、過激にエスカレートした結果、ストーリーもへったくれもない話になっちゃった。これが許されてしまうっていうこと自体が、タランティーノの実は最高の才能なんであって、普通こんなの絶対に許される物じゃない。言うなれば公開マスターベーションなわけですよ。実際、そういう映画ってけっこうあるし、たいていは誰からもハナもひっかけられない。ただしこの作品の場合は、あらゆるカットから監督の映画に対する熱い情熱がほとばしり過ぎてしまっているのが素人目にもあまりにもわかってしまうので、この狂おしいまでの愛情を誰も否定できないんだと思います。クライマックスだけあって前半のVol.1よりもはるかにテンポは良いし見やすいです。意見がハッキリ分かれた前作である程度客層が絞り込めた結果、劇場内は純粋なタランティーノファンだけで占められており大変雰囲気の良い鑑賞となりました。「Natural born killer.」とか、ビルの倒れるタイミングとかね、必要な場面でちゃんと笑いが取れてましたしね。この客層は本当に良かった。はっきり言って、タランティーノにある程度理解のある人以外は、見ても完全に無駄だと思います。これは彼の「好き!」だけに突っ走ってる映画だから、冷めた観客には通用しない。でも私は好きです。どこまでも、おつきあいしたいと思います。無茶苦茶で問答無用でセオリーもへったくれもないんだけど、これはタランティーノが本当に作りたかった映画。なんだかねえ、優等生みたいな人たちばっかり増えて、誰もがお利口になって行く中で、一人いつまでもガキ魂を失うことに決死の抵抗を続けている姿が泣かせてくれます。少なくとも、21世紀にはタランティーノがいる。これは大変な救いになっていると思います。 【anemone】さん 10点(2004-04-26 23:29:55)(良:4票) 173.キレイに出来過ぎ。これまでいろいろと凝って、異色な感じを出してきたのにとてもまとまって終わってしまった…こういう映画は少しぐらい強引なっていうか無茶なラストを期待してしまった。 【epitaph】さん 5点(2004-11-11 00:45:00)(良:2票) 172.なんかこの作品のリズムと言うか波に乗れなかった(T_T)。確実に前作の方が素直に面白いと思った。前作の残りカスと言った印象を受けた。やっぱりアクション映画は山場とそうでないところがハッキリしてないとなんかツマラン!あと最後のビルとのやり取りは長すぎると思った。子供なんかと遊んでないでサッサと「ヤッチマイナ」と思った。・・・結論はテンポが遅いって事です、ハイ。 【フージー】さん 4点(2004-10-15 00:18:34)(良:1票) 171.何でもアリアリ、「ナイものはナイ」でお馴染みタランティーノ商店の大売り出し企画第2弾。ま、確かにロクなものは売ってませんけどね。子供の頃、100円玉握り締めて行った駄菓子屋、アレは確かに僕らにとっての小宇宙でしたね、キル・ビルにはそれと同じ匂いがあります。Q太郎とU子によって創造されたキャラクター「ザ・ブライド」とそれを取り巻くキャラの数々、それは押し入れの奥から久しぶりに見つけた懐かしいオモチャ(ということにしておこう。実は今でも時々出して遊んでたなんて恥ずかしくて人に言えない。笑)。製作者や出演陣がすでに楽しそうに遊んでるもんだから、観てる側としては矢も楯もたまらない。静かに進む最終章ですら、「やっと演技ができるワ」と言わんばかりに、ある意味やりたい放題。ストーリーとCGばかりが注目される最近の娯楽映画の風潮に対する、タランティーノならではの下世話で歪んだ挑戦と言えるかもしれません。もっとも、一方ではこういう「サブカルチャー」が徐々に「サブ」でなくなってきつつあるのも事実で、それが好ましい事なのかどうかわかりませんが・・・。 【鱗歌】さん 8点(2004-05-05 17:13:49)(良:2票) 170.この映画に対してこの言葉はあまりに似つかわしくないが、エンドクレジットが終わると同時に受けた率直な感想としての言葉は「安堵感」であった。そう、それは鬼才クエンティン・タランティーノのタランティーノらしさに対する安堵感だと思う。いささか暴走気味であった前作を引き継ぎ、「キル・ビル」という一本の作品をまとめ上げる続編としてVol.2は非常に完成されていた。何と言っても、タランティーノ節と言える会話の中の緊張感に圧倒される。長い沈黙を経てタランティーノが打ち出したこの映画世界は、様々な映画に対するオマージュでありパクリだと言われる。しかしそこにあったのはそれらすべてを超越した凄まじいまでのオリジナルだったと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-04-28 18:51:13)(良:2票) 169.Ⅰがハリウッドの歴史を代表する怪作馬鹿映画なら、これはただの変な映画。前作に、バカ、グロ、思い込み、勘違い、おふざけを全部詰め込んで、その残りカス。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2006-06-01 00:47:21)(良:1票) 168.内容はともかくとして、日本と中国をちゃんと区別できてるハリウッド映画を久しぶりに見た。 【あすぺん】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-18 12:06:11)(良:1票) 167.ファーストシーンで、もう完全にノックアウト。教会でのブライドとビルの再会シーンに、映画の根底に流れているすべての感情が込められていて、思わず溜息してしまいました。愛するビルの子のために下したブライドの決断。彼女を撃ったことですべてを諦めたバドの男気。去って行ったブライドをどうしても許せなかったビルの弱さ。結局なにも手に入れることガできなかったエルの惨めさ。どれもこれも不思議なくらい身に沁みて、不覚にも泣きそうになったほど。構図も見事。音楽もピッタリ(Rロドリゲスって多才なのね)。前作では雪の日本庭園がどうにもピンと来なかったけれど、日本人にはこっちの方がすんなりくるかも。自分の世界を理解し共有してくれる仲間がいて、こんな作品を作れるタランティーノは幸せもの。初めて彼を天才だと思いました。家庭を壊してまでこの愛の映画に付き合ったユマ・サ-マンにプラス1点。 【showrio】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-03-31 16:26:18)(良:1票) 166.1に比べてパワーダウンしたかな。でも1よりもまとまりがあって、ちゃんと最後には話が完結したから良かった。でもそのおかげで、このバカ映画の全体的な出来は中途半端に感じた。ヒゲのじいさんのヒゲがサラサラで気持ちよさそうだった。 【アンソニー】さん 7点(2004-11-30 20:13:49)(良:1票) 165.Vol.1に比べると視覚効果的にはオーソドックスな感覚に戻った作品。噴水のように吹き上げる血飛沫もないし、単身でザコキャラをぶった斬りまくるシーンもありません。その辺はちょっと物足りないんだけど、相変わらず馬鹿路線であることには違いありません。それにしてもパイ・メイ爺さん存在感ありすぎ。なんか、このジジイが美味しいところを全部持っていっちゃったような気がするのは私だけでしょうか。 【(^o^)y-~~~】さん 7点(2004-11-22 02:25:04)(笑:1票) 164.宣伝で「ラブストーリー」なんて言っているが、内容は相変わらず馬鹿映画。しかし前作の沖縄→東京編が異様に濃すぎたせいか、今回は印象に残ったシーンも少ない。結局、自分にとっての「キル・ビル」とは死亡遊戯の格好したユマが日本刀振り回して「ヤッチマイナー!」な映画だったんだな、と再認識。あと今回、アニメパートはどうしたのよ? 【終末婚】さん 6点(2004-11-08 20:37:50)(良:1票) 163.タランティーノ監督のこの映画、好きな映画へのオマージュや、そのサービス精神もすごいけど、コダワリも尋常じゃないですね(普通、なーんの意味もないのに主役の名前いちいち隠したりせーへんし)。ここまで、色々こだわりまくって作られると、ほんとしびれます。監督が自分の映画で自分の持ってるモノをこだわりを持って表現するのは、他の芸術同様(絵とか演劇とか)映画でもありやねと思う。ま、才能あるかないかはおいといて。ただ彼の場合、そのコダワリがマニアックなんで、他の監督よりは一般ウケは少ないとは思うけど。だから受け入れられない人達からは、自己満足映画(今風でゆーならオ○ニー映画)と言われたりするんやろな。でも少なくとも適当に映画作られるよりは自分の映画に愛情持って色々こだわって作ってるほうが、共感を得られる人達の満足度は違ってくるんで、オマージュ詰め込んだコダワリでも俺はOKっす。んで、この映画、色々なレビュワーが書かれてるけど、1とはスピード感とか雰囲気が違うので、俺もやはり最初はとまどりました。でも途中からは、1同様ドンドンのめりこめた。そして最後のビルとの対決。ここで俺は大満足をえれてん。この最後の対決に関して、俺の勝手な解釈でゆうなら、殺し屋の世界の男と女を描いたというより、むしろその逆で、男と女のエゴを、殺し屋の世界を使うことで、わかりやすく、タランティーノ風に表現した感じかな。ビルの「お前は素晴らしい女で、大好きな女だ、でも時たま性悪になる」って台詞、自分がほれた相手のエゴを語る男の本音としてこれほどうまい台詞はないと思った。あ、世の女性の方々、誤解しないでください、これは非難じゃなく賞賛です。だから女性は魅了があるんだと。そして、最後のユマ・サーマンはすごく魅力的に見える。キルビル1のユマ・サーマンみて、彼女がそんなに綺麗に見えなかったんは、ワザトやったやんね。とにかくそのサービス精神ぶりやコダワリは、細部にわたってゆきとどいてて(不自然なところも全部わざとな感じがするし)、エンドロールでも続いてました。タランティーノ監督は、このまま自己満足(オ○ニー)映画を作り続けて欲しいです。だってこの映画、退屈なところ全然なかったもん。ちなみにエルってキャラが一番好きです(ダリル・ハンナは1から味でまくり輝いてますね)ってとこで俺の自己満足(オ○ニー)レビューを終わりにします。 【なにわ君】さん 10点(2004-11-01 15:15:48)(良:1票) 162.あの仙人みたいなやつ。あいつで全てを持ってかれた。 【ジョージア】さん 4点(2004-10-26 17:34:47)(笑:1票) 161.その過剰なまでの「趣味性」や「遊び」ばかりが語られるタランティーノだけど、彼の最も本質的な「才能」は、常に役者たちを“輝かせる”ところにあるのだと思う。彼の映画では、トラボルタやロバート・フォスター、パム・グリアーなど「あの人は今」みたいな“過去”の役者をこれまでも見事に再生させてきた。というか、それぞれのスターとしての魅力を最大限に引き出し、あるいはあらためて発見することに成功してきた。今回も、特にこの『vol 2』におけるデヴィッド・キャラダインやダリル・ハンナ(その怪演は、ハッキリ言ってユマ・サーマンすらも食った)、マイケル・マドセンといった面々を、一見コミックすれすれの設定や描写のなかにあっても、驚くほど「映画」そのものとして画面に定着させている。タランティーノは、彼なり彼女なりの持つ個性や魅力を、演じさせるキャラクターに“同化”させることにおいて天才的な演出家なのだ。だから、どんなに荒唐無稽な映像世界にあっても、人物たちは確固たる「リアリティ」(「リアル」ではなく、だ)を持ってぼくたち観客に感情移入をせまる。というか、感情をわしづかみにする。…繰り返そう、映像遊びに凝ったただのオタク監督のようで、その実この男は役者の魅力にこそ映画の“本質”を置く、その意味で最も正統的(!)な「演出家」なのである、と。その1点において、ぼくはこの映画(とタランティーノ)を支持したい。 【やましんの巻】さん 8点(2004-05-19 21:30:58)(良:1票) 160.1でも思ったけどタランティーノはオタク&変態の極ですね。レザボア・ドッグス、パルプフィクションではその変態性がいい感じで出てたけど、キル・ビルはオタク色の強いオナニー映画です。2でも変わりませんでした。今後も3,4と続くでしょうが、奴のオナニーに立ち会うのは今回で最後にします。 【モチキチ】さん 1点(2004-05-09 16:46:51)(良:1票) 159.Vol.1は正直言ってギミックだけの駄作だと思っていたけど、このVol.2は傑作ではなかろうか?なんといってもうれしいのはタラちゃんの持ち味である語り口のうまさ、これが全開になって戻ってきていること。このとぼけたC調な会話術はほんとうにタランティーノの持ち味。日本ではコトバの制約があるからそうでもないけど、アメリカの劇場では爆笑に次ぐ爆笑なんではないかな。 アクションも細かいアイディアがいっぱいあって、たとえばトレーラーハウスの死闘では、狭すぎて日本刀を抜けなかったり、便器に顔を突っ込まれたエル・ドライバーがレバーを引き、水位を下げ一息ついたり(笑)こういう小技がVol.1にはいまいちなくて、ひじょうに大味だった。Vol.2は隅々まで考え抜かれていて、洗練された映画でしたね。 全体を通じていえることは、これはタランティーノ版「地獄の黙示録」なんだね。完結してみると、やっぱりこれは映画史に残りうるポテンシャルをもった快作でしたね。 【ウェルテル】さん 9点(2004-04-27 06:55:27)(良:1票) 158.素晴らしい。vol.1の倍素晴らしい。1本にまとめて、vol.1を見て去って行った人たちにぜひ見て欲しい。 【460】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-06 21:16:46) 157.映画館で見ていたら、帰り道は悔しくて仕方なかったと思います、お金と時間を使って映画館まで見に行ったことに対して。シリアスな映画でないのは十分承知してますが、オタクを公言している監督が、日本や中国、香港の混同をしていると、映画を見ていることに腹立たしさが湧いてきます。1作目唯一の見どころであった戦うシーンが少なく地味になったので、ただストーリーを確認する作業が2時間強続きます。 【shoukan】さん [ブルーレイ(字幕)] 2点(2015-06-28 17:52:28) 156.タランティーノ監督の超贅沢なお遊び作品シリーズ。 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-01-30 20:54:13) 155.「もっと暴れて欲しかった」というのが率直な感想。Vol.1で数多くのミーハーをドン引きさせる洗礼を与え、見る人を限らせてしまったら本末転倒。もっとも、観客に媚びさせることをしないタランティーノの姿勢には好感を持てるけど、最終章の尻すぼみ感が残念で仕方ない。「何で真面目になっちゃってるのよ?」と。Vol.1と併せて一本の映画として見ると正直バランスが悪い。3種類のエンドロールも流石にやり過ぎかな。パイ・メイの下での修行と対エル・ドライバー戦が良かっただけに消化不良感が残る。1・2を3時間でまとめたバージョンを希望。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-12-20 23:39:19)
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