みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
30.この映画、好きか嫌いかと問われれば、おそらく好きと答えます。いや、相当好きかも。ただ「こんな映画金払ってまで観る価値ない」というご意見も、わからなくもありません。観る側に矛盾と葛藤を押し付ける、哲学的な作品だと思います。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 8点(2024-05-10 23:53:23) 29.つげ義春の「リアリズムの宿」とはなーんにも関係ない作品なんだろう、と思ってたら、最後にリアリズムの宿が登場します。ダメ押し、といった感じですね。すでにこの映画ならではの世界、というか空気を、堪能。アホらしく、マッタリとして、にも関わらず唐突さが意表を突いたりも。 主人公のひとり旅ではなく、冴えない男ふたりの旅を描いたことで、原作とは違った「映画らしさ」が出ています。 男女3人が、ボケーッとゲーム機の画面を眺めていて(類似のシーンは他にも登場するけど)、しかし実際はそこにゲーム機があるわけではなく、撮影のカメラが置かれているもんで、3人と我々が向かい合う形になる。カメラを通じて意味も無く登場人物と我々とが向かい合うこの時間帯、一体なんなんだ、と思いつつ、野郎2人の顔を見てもしょうがないので、ついつい視線が尾野真千子の方に向かってしまう。いかん、映画なんだから、やはり画面の一点ではなく、隅々まで視線をはしらせるべきだ、という思いとの葛藤。煩悩というべきか。 それがまたアホらしくて。 そういう煩悩を余所に、たとえ誰も見ていなくても、荒波は今日も海岸に押し寄せ、雄大な光景を人知れず繰り広げる。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-03-23 22:39:21) 28.悪ふざけしたり、おちゃらけたところのないコメディでした。上質です。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 9点(2021-10-29 21:14:02) 27.こんなことを言うと、日本海側にお住まいの方に怒られてしまうかもしれませんが、「波が荒くて黒い海と、どんより曇り空」という漠然とした日本海のイメージは出ていたと思います。でもお金を払って観る価値があるとはとても思えません。そういえば、この頃って邦画が迷走していた時期だったんじゃないかな。 【マー君】さん [DVD(邦画)] 4点(2017-05-21 11:25:56) 26.ここまでクオリティの低い作品にこの評価はどうかと思うけど、面白かったので仕方ない。 序盤、2人だけの気まずさも良かったけど、尾野真千子が登場してからの不思議な空気感が面白かった。 微妙に華の無い尾野真千子の特性が上手く活かされてたと思う。 尾野真千子が退場して寂しくなっちゃうかと思ったら、そこから一気に開き直っちゃったね。 面白過ぎてお腹が痛くなるくらい笑わせてもらったけど、風呂の汚さが突き抜け過ぎてて逆に引いた。 あと、ラストのオチの手の振り方が良かったね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-01-06 13:00:04) 25.この映画の雰囲気が合わなかった。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 2点(2014-09-30 23:17:15) 24.同じ監督の天然コケッコーが傑作だったのでレンタルしたけど、つまらなかった。細部はリアルで笑えもするけど、全体を貫くものが何もない。だから後に何も残らない。失敗作だ。 【柚】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-08-01 17:39:08) 23.これがリアルかどうかはともかく、表情や間の使い方、エピソードがよかった。こんな旅したら忘れられないだろうな。 【noji】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-05-05 23:53:02) 22.ダルイ感じは悪くはないんだけど、設定にリアリズムがないかな。ちょっとあざといと言うか。オノマチは可愛くていいんだけど。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(邦画)] 4点(2014-02-28 12:53:47) 21.はたしてこれはリアルなのだろうか、その間やぎこちなさ、その状況。リアルにもみえるし、すごく嘘っぽくもみえる。そのどっちとも取れる狭間の面白さというのもみつけられなくはないのですが・・・。リアルリアルリアルリアルリアリズムリアルリアル←この文字列、一語一語は意味を成すのに、うそ臭い意味のわからないものに見えます。そんでもって何だか気持ち悪いでしょ?これと同じ感想です。 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(邦画)] 3点(2012-03-24 08:38:13) 20.冬風が吹きつける日本の寂れた裏通りを歩いていく冴えない男二人。 “顔見知り”程度の二人の絶妙な関係性が、妙な間と可笑しみを生んでいく。 そこには希望もなければ、絶望もない。“美しくないもの”をきっちり美しくなく描き出す辛辣さと、可笑しさ、それらに裏打ちされたリアリズム。 山下敦弘監督(「リンダ リンダ リンダ」)のこの映画をずうっと観たいと思っていたけれど、地元のレンタル店ではなかなか見つけることが出来ずにいた。 最近になって特に観たくなっていた最大の理由は、尾野真千子が出演しているからだった。 ふと訪れた自宅から遠いレンタル店でようやく今作のパッケージを見つけ、やっと鑑賞に至った。 つげ義春の原作らしく、創造以上に“つかみきれない”感覚は、エンドクレジットが映し出された瞬間に覚えた。 良い映画とも悪い映画とも大別できない浮遊感みたいなものを、観終わってしばらく感じていた。 その浮遊感こそ、この映画が描こうとしたことだと思う。 人の世は、楽しいものなのか、美しいものなのか、素晴らしいものなのか。 大概の場合、その答えは「ノー」と言わざる得ないけれど、それでもふいに訪れるわずかな“光”の“ようなもの”を求めて、ふらふら、ふわふわと多くの人間は生きている。 人も、物も、風景も尽くうらびれているこの映画は、その突き詰められた“うらびれ感”の中で、「それでももうちょっと生きてみるのも悪くない」ということを呟くように伝えてくる。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-01-17 16:09:30) 19.後半のリアリズムの宿のシーンは面白かったですが、それまでが苦痛です。つげ義春の世界観はよく出ていたと思いますが、それにしても間延びしすぎでしょ。 【アフロ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-27 05:12:34) 18.これは、なかなか面白かった。登場人物全てが、どこか変でまともでないんだが、面白すぎる。主人公二人の微妙な距離感や会話の間の取り方なんか最高。冴えない二人に謎の美少女と言えばもっとなんかあってよさそうなんだけどね。「つげ義春」というより「いましろたかし」を思い出してしまった。あと尾野真千子は、日本を代表する女優になる資質があるので、今後に注目していきます。 【パオ吉】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-01-17 02:09:58) 17.つげ義春の世界観がよく出ていて見事。 二人の距離感を保った会話も楽しい。 そして、話のいたるところに登場するサブキャラクターが、いちいち味があって面白いのだ。 主演の二人には特別好感は持てなかったが、それでも引き込まれてしまうだけの演出的巧さがあった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-12-31 01:55:05) 16.たぶんいろんな人が言っているだろうけど「良くも悪くも邦画らしい」 くるりの主題歌「家出娘」がよくあっている。 間と小ネタのチンタラロードムービー。 出てる女の子がちょっとかわいい。 かわいすぎず、かわいくなさすぎずの絶妙なバランス。 最後に二人が言ってたことは私も同意。 冬になるともっかい観ようかなと思うけど結局観ないんだなぁ~(笑) 【CBパークビュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-25 10:31:53) 15.「間」がとにかく命。気まずさというものをかなり感じるんだけど、その中にほっと和む場面があったり、くすりと笑えるシーンがあったり、粋な映画です。 山下監督の自主製作である前二作品を観てからこれを観ると、作品の描く「範囲」というものが格段に広がったことを感じますし、それがリンダリンダリンダから始まる新たな山下ワールドへとつながっていくことになるんだなぁと感心しました。 外国人にこの間はわかるのかな? 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-06-02 00:19:44) 14.日本特有の間、敬語の使い方、他人とのきまずさを網羅した巧妙かつ穏やかなコメディ。登場人物のやりとりはリアルすぎて笑えます。この抑えたテンションを最後まで持続させながらも退屈を感じさせないってのは見事。盛り上がりはないけども。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-11-11 18:13:58) 13.物語としてはすっからかんですが、コントとして観ればなんとか観れる。 公開当時劇場で観て、びっくりするぐらい聞き取りにくい箇所が多かった作品として記憶に残ってる。 【カラバ侯爵】さん [映画館(邦画)] 4点(2007-07-15 08:14:06) 12.映画館でこんなに笑ったのは久しぶりというか、ないかもしれない。あと、鉛色の空が印象的。つげ義春から逸脱して青春映画に変えた監督さんは見事だと思う。さてところで、カウリスマキの映画ってとても面白いのだけど、フィンランド人が見たらもっと濃い密度で楽しむことができるのだと思う。と、このように国で映画を区切るのは映画のあり方からしてナンセンスな気がするが、それでも反対にこの日本映画である「リアリズムの宿」の笑いをフィンランドの人が日本人が笑うように笑うのは不可能な気がする。私たちは助詞助動詞を自然に使いこなす(自分はそんな自信はまったくないけど)ものだが、だからといって英語の前置詞は簡単にはマスターできないように、言語にはなかなか超えられない見えない壁がある。だからこそ映画という存在があるのだが。遠くの国で小津映画が賞賛されている現実がまさにそう。そしてこういった言語の壁を埋めるのは戸田奈津子のような人たちなわけだが、フィンランドの翻訳者はこの映画をどう翻訳するのだろう。ま、どうでもいいか。言いたかったのは、日本にもカウリスマキがいたということです【追記】カウリスマキはさすがに言い過ぎたか・・・ 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-05-08 22:38:57)(良:1票) 11.山下監督の作品の中に短編で『子宮で映画を撮る女』という作品があり、それはドキュメンタリーだと思っていました。自己中心的な女の映画監督とスタッフの間で本気の喧嘩が起きています。しかも、それが妙に笑えました。が、しかし、観終わった後、監督が「これフェイクです」と仰った。ようするに全部が嘘、脚本通りだったそうです。山下監督の中のリアリズムとは、限りなく現実に近く、それでいて現実とは遠い存在の人間たちを描いておられます。なぜこんなにも口調が自然で、その動きの一つ一つにリアリティーがあるのだろう。この作品でも、登場人物にちょいちょいおかしな人間が出てくるものの、その一人一人の何気ない動作や口調などは、身近にいてもまるでおかしくないほどの親近感を持っています。山下監督の作品はどれも一様に同じリズムと同じ演出方法で作られ、僕はその全てに魅力を感じずにはいられません。この独特の世界観とリアリティー。孤高の天才!素晴らしい。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-02-03 00:11:00)
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