みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.骨太にして繊細、重厚にして軽妙。このうえなく深いテーマをさらりと表現してしまう手腕はすごい。思い切りシリアスで考えさせられる話なのに、押しつけがましいお涙頂戴的な部分がないのも素晴らしい。主役級の二人の人物造形が絶妙なバランスの上に立っていて、互いの良さを引き出し合う関係になっている。さらに音楽の使い方のセンスは抜群だ。本編中ほとんど音楽は使われない。しかしここぞという時の現実音の取り込み方が上手く、余計なBGMが入っていないことさえ音楽的表現になっていると感じた。 【皮マン】さん [CS・衛星(吹替)] 9点(2017-01-01 13:07:46) 5.「オアシス」を手掛けたイ・チャンドン監督らしい、とにかく救いの無い、胸が締め付けられるような重苦しい映画。 チョン・ドヨンの演技がとても素晴らしく、悲しみが痛いほど深く伝わってくる。 素朴で不器用な独身男を演じるソン・ガンホの存在が、唯一差し込んでくる光を表しているのかもしれない。 人間の精神が壊れていく様を、チョン・ドヨンは鬼気迫る演技で表現していた。 神を信じている時の心が満たされている表情と、神に裏切られたと思い知った時の表情がまるで別人のよう。 映像の美しさもこの映画の虚無感を引き立たせていると思った。 心に傷を持たない街の人々はキリスト教信者たちを冷笑し、一方信者達は一心に神を信じることでとても幸せそうに生きている。 この対比もリアルだった。 ただ、あまりに救いが無い。実話を元にした映画では無いのだから、いくらなんでももう少し救いが欲しかったかも。 ラストシーンの受け取り方によって評価が大きく分かれる映画でしょう。 僕は途中までは満点に近い映画だと思って観ていた。 もしかしたら、満点の人もいるかもしれないし、0点の人もいるかもしれない。 イ・チャンドン監督らしい賛否分かれる挑戦的な映画だと思った。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-26 12:02:36) 4.念のため言っておくと、自分はキリスト教徒ではない。あえて言うなら仏教徒だろうが、細かい事はよく分からない。その上でこの映画の分岐点は犯人との面会です。確か「懺悔したら神に許された」みたいな事を晴れやかな顔で言ってくるんですよね… これがどうもリアルに感じられなかった。キリスト教ってそういうものだろうか? いや、宗教に関係なく改心したのならあれほどクールでいられるはずがない。誘拐殺人ですよ? 重罪も重罪。息子を殺してもまだ足りず、さらに苦しめようとしているなら話は別だが。この神を憎むようになるきっかけ自体に納得できなかったから、それから先の話は一歩引いたところから見ていたかもしれない。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-05 10:06:55) 3.アメリカのベトナム戦争以前、以降の映画でもなく、ヨーロッパのヌーベルバーグ以前、以降の映画でもなく(香港、中国の映画はあまり観ていないので略)、韓流ドラマにも観られる、韓国映画のパワーはあきらかに凄い。突出していて、同じ「映画」という文化とは思えないほどだ。韓国は何故こんなに凄いのか!?教育か?それともIMFで国の危機を経験したからか?とにかく観ていて、そうだよ、この視点だよ!と思わされる。このチョンドヨンの演技と言い、映像と言い、この国は凄い!で、日本は?となる。日本の映画でここまで「面白い」と思える映画はあまり観たことない。自分の勉強不足もあるかもしれないが、出来る範囲で観た日本のキネ旬ベスト10の中でこの映画の問題意識に近いのは最近では「ゲルマニウムの夜」くらい。でもこっちの映画「シークレットサンシャイン」のような丁寧さはなかった。韓国映画は丁寧だ。そして細部にまで気を配る。この国の文化が今、輝いていて、そしてそれが衰えようとしてない、まだまだこれからも凄い作品が出てきそうな勢いの時をリアルタイムで楽しめる我々は幸せかもしれない。 【トント】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-03-25 02:04:04) 2.いや~ 期待してたんだけどね~ ちょっとコケたかな..この演出、ストーリー展開が、イ・チャンドン監督の良いところなんだろうけど..今回は物語として中途半端でした... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-13 13:06:07) 1.これだから、韓国映画は侮れない。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-12-30 23:38:10)
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