みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
30.被害者を加害者にしてしまう生々しさに引きつけられる。論理的思考を欠いたこうあるべきという思い込みと、村八分社会に根を下ろした世論の後押しが冤罪を作ってしまう過程がよく分かる。「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」という古代ローマ人の言葉が蘇る。自分も含めて偏向や誘導に馴染んでしまっている社会での冤罪根絶の限界を感じてしまう。作品としての出来はパッとしないが、とても心に響く映画だった。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-05-26 20:13:59) 29.どうやって冤罪が仕立て上げられたかという部分も興味深かったけど、やっぱり松本サリン事件そのものが衝撃的だった。 正直言うと、この事件の報道に関しては阪神大震災で掻き消されてしまって、あまり記憶には残ってなかった。 改めて事件の詳細を知ることが出来て良かったと思う。 ラストの再現シーンはほぼホラー映画でした。 こんなことが身近なところで起こるかも知れないと思うと、とても怖いですね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-02-01 13:48:12) 28.事実経過の概要はある程度多くの人が知っている対象であるわけですから、きっと綿密な取材と検証を経た濃密な再現と解釈が提示されるのだろうと期待していたら、いきなり冒頭の高校生の語りでずっこけました。この作品を見る人の視点がこの高校生であることは誰でも分かる当然の前提であって、何でそんなことをわざわざ作中に盛り込まないといけないのかなあ・・・。現に、寺尾聰や石橋蓮司がどれだけ頑張っても、現在の取材シーンがずかずか入り込んでくることによって、作品の緊張感は容赦なくぶったぎられますし、当時の生の状況など伝わりようがありません。まあ、好意的に考えると、全部を再現にしてしまうと、映画表現としてのデフォルメは避けようがないとの判断で、あえて「確実に事実と確定できる部分」に絞ったのかもしれませんが。もっとも、こういったことを映像記録として残すことは重要ですし、志や目的意識の高さは評価すべきと思いますので、この点数。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-07-06 01:01:04)(良:1票) 27.よくこの作品を警察は上映禁止にしなかったものですね、実在の河野さん一家の皆さんは大変でしたね、本当にお気の毒様でしたとしかいいようがありません。 【白い男】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-05-20 23:18:27) 26.このテーマはドキュメンタリーで撮るべきだと思いました。もったいない…。 【hayakawadotcom】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2013-02-02 21:53:28) 25.冒頭の松本市内の美しい風景と静かな音楽がとても印象的だ。この美しい平和な街にとんでもない大事件が起こるとは誰しも思わないだろう。そういう印象を起こさせてくれるが、事件は起きた。 映画は高校生の取材によって進められるのが非常によい。事件が解明されていくのと同時に、どうして冤罪事件が起きたかもしっかりと私たちの目に焼き付けられる。 警察の見込み捜査、強引な手法が明らかになるのと同時に、マスコミの報道次第ではどんなにでも変わる恐ろしさを感じさせてくれる。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-08-23 00:54:41) 24.地下鉄サリン事件当時、新宿に勤めてたので、これは怖かったなあ。内容は淡々と進んでいく感じで、ちょっと高校生が堂々とし過ぎかな。でも警察やマスコミの姿勢をよく表している。 【noji】さん [地上波(邦画)] 5点(2009-08-03 08:51:12) 23.面白いか面白くないか、と言ったら面白くない。 上手いか上手くないか、と言ったら上手くない。 しかし、撮りたいこと、伝えたいことが、こうも熱く明確な作品には、心を動かされずにはいられないものだ。 愚直で真っ正直な作風が、監督の清廉な人柄を伺わせる。 そしてその「志」が、作品の品格を高めているのだと、私は思う。 【poppo】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-07-25 08:55:39)(良:1票) 22.真実を見抜くのは難しい 【フッと猿死体】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-02-22 13:19:23) 21.悪くはないが、何かたんないなぁ。 【ジダン】さん [DVD(吹替)] 5点(2008-04-15 18:56:58) 20.当時よりも確実に肥大しつつある「情報化社会」に生きる私には、何とも耳の痛い作品。まだまだ世の中(不肖、情報の受けてである私も含む)、結構デタラメなんで、怖いですね。続編ともいえる(いえるか?)「それでも僕はやってない」も、観たくなってきた。「冤罪」が我々を襲う確率は、当時より右肩上がりなんだなぁ。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-11 00:07:23) 19.1回しか見ていないのに印象深くて頭に残っている映画。この映画を見るまで事件の当時はまだまだ子供でこの事を知らなかったので勉強になったし冤罪の恐ろしさを感じることができた。警察の決めつけ捜査も恐ろしいが、メディアの身勝手な報道のほうも恐ろしいと思った。テレビの力は強くて大抵の人はニュースでやっていることは絶対本当だと思っているし、怪しい情報でも信じやすいと思う。とにかく冤罪は恐ろしいと思う。本当に何もやっていなくても人生がめちゃくちゃになってしまうし、周りからは疑いの目で見られそうだ。警察やメディアは自らの持つ力の大きさに自覚を持ち職務にあたってほしいと思う。この映画の持つ意義は大きいと思う。でも自分はこういう映画は得意ではないし後味が良くないので5点をつけた。 【スワローマン】さん [映画館(邦画)] 5点(2006-08-16 22:51:30) 18.松本サリン事件をもっとこうエグく深く緊迫感とかあおって描いて欲しい人には肩透かしやと思う。そして、あの事件をまのあたりに知ってる人たちには、物足りない出来やと思う。あくまで真面目に、変に娯楽的に作ってない。中学生の社会の授業で「冤罪とマスメディアのあり方」って題材でそのまま放映してもおかしくない作りやねん。ただ、この事件は誰かが映画化して残すべきモノかもしれないし、この先、あの事件をまったく知らない子供達が、それこそ学生時代にマスメディアや冤罪や松本サリン事件の概要を知ろうとした時、そのキッカケとして、非常に感情移入しやすく優しい作りにはなってる。それなら、それでサリンがまかれる描写は余計かもしれん。サリンが散布される描写はやっぱ怖いもんがあったから。俺は正直、あの事件の裏側をもう一度垣間見れて、さらに第一通報者が加害者にされる怖さみたいなのを考えさせられ、退屈ではなかった。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-07 02:04:19) 17.当時この事件、結構気になってたので最後まで集中してみれました。しかしノロじゃない方(コージだっけ?)の演技がオーバーすぎ。 【やっぱトラボルタでしょう】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-25 17:26:07) 16.使命感に燃えるジャーナリストか、権力へ怒りの声を上げる市民としては一流かもしれませんが、熊井啓という人は昔っから脚本家や映画監督としては二流だと思う。オリンピックでさえも「参加するだけじゃ意義が無い」と考えられてる時勢に、映画なんか作っただけじゃ当然の如く意義など見出せる筈もない。流石に昔の作品とは違って、再現部分の臨場感は思った以上の出来でしたけど、全てをスポイルしてしまうのが芝居部分。台詞や演出が酷すぎるから、芝居だってこうならざるを得ない。また、教育ビデオのBGMみたいな音楽も安すぎる。DNA鑑定の時代にお粗末な捜査しか出来ない所轄警察同様、本作の製作サイドも負けず劣らず時代遅れだと思う。そういうことで、告発を続ける心意気に+1点して、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-03 00:13:59) 15.ドキュメンタリーとして作った方が色々な意味で良かったと思う。 【PAD】さん 5点(2004-10-08 17:33:36) 14.悪くはないがドキュメンタリーではなく敢えて映画にする程の意義は感じられなかった。 【pied-piper】さん 5点(2004-05-06 20:19:08) 13.犯人扱いされた人の踏んだり蹴ったりぶりがよく描かれています。この映画の全てが真実ではないかもしれないけど、非常に勉強になりました。ラストのサリンの描写はなかなか…見ててつらくなりましたわ。 【ふくちゃん】さん 6点(2004-03-11 00:56:29) 12.熊井啓監督の生真面目さ、正義感の強さがプラスに出た映画。映画の出来云々というより、いまこれを作らなければならないという義務感、使命感をすごく感じる。一部の俳優陣の学芸会みたいな演技が辟易するが中井貴一、石橋蓮司のうまさが、それを救ってあまりある。サリンでバタバタ人が倒れていく場面は怖かった。熊井監督の面目躍如だ。こういう映画は斜に構えないでこっちも真摯に見たいものです。 【ひろみつ】さん 8点(2004-01-14 14:51:19)(良:1票) 11.今どきお金を払ってこの映画を観に行く人は滅多にいないと思いますが、日本映画の良心として、この映画を作ろうと思ってくれる人がいることは嬉しいです。作りとしては非常に古式ゆかしい日本映画ですし、ここまで真面目に真正面からこういう題材を撮ること事態、あり得ないぐらい特殊なことだと思います。ただし映画にはこういう使命もあるということを、たまに認識しておくのは悪いことではないです。こういう事件があったことを、多くの人に知ってもらいたい、という作り手の誠意がこれほど感じられる作品に、最近では滅多にお目にかかれません。そしてこれをきちんとこのタイミングで映画にしておくことで、この作品は歴史にこの事件を記録しようとしているのです。それは正しいことで、楽しいことではないかも知れませんが、そういうことも映画としての一つのあり方ではないかと私は感じます。 【anemone】さん 8点(2003-12-28 11:59:18)(良:4票)
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