みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.見る前はこの邦題から、紛争地域で何が起こっているのか?その真実に迫る、例えば「サルバドル」のような作品をイメージしていました。 そのイメージとは異なりましたが、地味ながらも戦争と人間を描いた見応えのある作品でした。 戦場で一体何があったのか?なぜ親友のデヴィッドは帰って来ないのか? それは心に体に傷を負ったコリン・ファレルが演じる戦場カメラマンとクリストファー・リー演じる医師の対話を通して明らかになっていく。 その過程を描く後半は淡々とした中にもズシリと考えさせられる重みがありました。 そして戦場で何があったのか、果たしてデヴィッドはどうなったのか・・・?明らかにされる真実もまたあまりにも重い。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-20 20:50:20) 2.この監督は「ノー・マンズ・ランド」もそうだったが、ある特定の地域の問題を描くことよりも、戦争そのものの悲惨さ・無慈悲さを描くのが上手い。 勉強になる・ならないの観点で言えば後者なのだが、見ると必ず何か考えさせてくれる。 今作は予想外のミステリー要素もあり、楽しめた。ただ、気軽に見える作品でないことは確か(褒め言葉として) 【Sugarbetter】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-11-17 01:51:36) 1.原題の”Triage”とは『選別』を意味するフランス語で、戦争や大災害が発生した場合にどの負傷者を優先的に治療するのか、どの患者を救急搬送するのかといった優先順位を決めることを指します。序盤の舞台であるクルドの戦場では、まさにこのTriageが克明に描かれます。医師が命の選別を行い、ある命を救うために別の命を切り捨てるという非情な現実。ヨーロッパ映画である本作には『プライベート・ライアン』や『ブラックホーク・ダウン』のようなインパクトある見せ場はありませんが、”Triage”というテーマを見つけてきたことで戦場の恐るべき一側面を描き出すことに成功しています。重傷を負った主人公が生かされるか殺されるかの瀬戸際に立たされるなどサスペンス要素も巧みに盛り込まれており、この監督さんの手腕には感心させられました。。。 主人公が命からがら帰国して以降は映画が中弛みするのですが、精神科医であるクリストファー・リーが登場すると突如として面白くなります。彼の含蓄ある発言は非常に興味深いし、クリストファー・リーの奥行ある演技からも目が離せなくなります。そして終盤に待っている大仕掛け。脚本に仕込まれたこのひと捻りが非常に効果的で、テーマを浮き立たせることに成功しています。日本では劇場公開されず、レンタル屋でも目立たない場所に置かれている本作ですが、見逃すには惜しい良作です。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-01 00:30:41)
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