みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.心が痛みます。シュウシュウの変わっていかざるを得ない状況を変えてやれない老金の無力感はひしひしと感じます。シュウシュウより彼女の変化を見せられる老金のほうが不憫でした。何か胸に残る作品です 【サイレン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-08 19:02:03) 14.個人的には最近観た「モンスター」以上に痛くて、痛くて、痛い作品。もう中盤以降は心臓をギュッと掴まれて、息をするのも苦しくなって、気張ってないと魂を持ってかれてしまいそうだった。文革中の中国を舞台にしているという事で政治的・社会的な要素の強い作品かと思っていたけれど、僕にはこれはいつの時代・どこの時代でもありうる(たとえば戦後まもなくの日本での街娼と傷痍軍人、という設定でも成り立つと思う)「報われない片思いの悲劇」のように思えた。無垢な少女シュウシュウがあまりにも無残な形で「女」に「成長」させられていく中、シュウシュウに密かに想いを寄せつつも、社会的な力もなく、また男性として彼女と結ばれることも叶わず、ただ見守ることしか出来ない老金のやるせなさが、痛いほど伝わる。そしてあの、溝口を思わせるような、ある種幻想的なラストシーンは息をするのも忘れそうだった。正直、こういう話は本来の好みではないのだけれど、映像・カメラの動き・役者の演技など、どれをとってもいちいち素晴らし過ぎる(音楽は少しセンチメンタルすぎる気がしたけれど、全体に比べたら大したことではない)作品。誰にでも勧められる作品ではありませんが「映画」が好きな方は是非観てください。 【ぐるぐる】さん 10点(2004-12-16 17:25:23) 13.後味は確かに良くはないし、衝撃的。けど、この映画は目を背けてはいけないと思う。このような歴史的過ちをきちんと見つめなおし、今後このような過ちをしないことが大切だと思う。しかし、前のレビューにもあったが、なぜ、このような政策を持ち出した、毛沢東が今現在も紙幣になっていたり、天安門のところに大きな肖像画があるのか、不思議でたまらない。そして、怒りさえ感じる。この映画を見る前に『宋家の三姉妹』を見ていただけに、あの革命や内戦の結果できた国家がこのような国家であると思うと悲しい。しかし、現在、市場開放の結果、発展してきている中国は応援していきたい。確かに今現在の農村部との所得格差は深刻な問題ではあるが、なんとか、克服して、(もちろん、簡単にはいかないだろうが)このような、苦渋な歴史を経験してきている(もちろん、他の国も色々あるが)だけに、今後は幸せな国家になってほしい。そんなことまで深く考えさせられる映画であった。 【シュシュ】さん 8点(2004-09-18 02:14:32) 12.作品の冒頭では出発する天秀を見つめる青年の視点で語られていたが、いつの間にかその青年のナレーションはなくなってしまった。彼女の消息は成都までは伝わっていないのだろうな… 【マイケル】さん 9点(2004-03-16 14:49:13) 11.文化大革命。死者8千万人(よくわからない)とも言われるこの歴史的悪政は、反吐が出るほど愚かで、僕にはまったく理解できない事件です。どれだけの人が亡くなったか、どれだけの人が苦痛を味わったのか、わかりません。チベットやウイグルについては、話を聞くだけで恐怖と怒りを感じます。それは、現代中国でも間接的に体験する事が出来ます。例えば僕が雲岡石窟という世界遺産に登録されている貴重な遺跡に行くと、そこには紅衛兵による無残な傷跡が残っていました。チベットでは、数百年続いた寺院が紅衛兵によって破戒された"跡"を見ました。あまりの愚かさに、自分でも止められない、"憎しみ"も生まれました。毛沢東はバーミヤンを破壊したオマル師のごとき人物であり、まったく尊敬できる人物ではない。それを現在、全ての紙幣の顔にした中共は、どう考えてもおかしい!信じられない! そんな反中国的な思想を抑えるに抑えられず、隠し持っている僕ですから、この映画はかなり重くなりました。政治的な思想で映画を観る事は愚かだと自分でも思います。そんな観方で監督の意図が汲み取れるはずもないし、決していい感想は生まれない。しかし・・・この映画は衝撃的で、哀しくて、また素晴らしいとも感じました。本当に辛い映画です。実話ではありませんが、このようなことはいくらでもあった、老金のように蔑まれたチベット人は数多くいたでしょう。目を覆うような辛い出来事は数限りなく続いたでしょう。だから、辛い。この映画が、俳優の演技、ストーリー、風景描写、小道具に至るまで綿密に創り上げられていたことは救いでした。中国の田舎の描写は、完璧とも言える出来で、中国本国で撮影できないだろう難しい状況で、これだけの仕事をやり遂げたことに感動さえ感じます。これが、アジテーションの映画にならなくて本当に良かった。最後まで救われないと言う方も多いと思いますが、あれも一つの救いだとして、僕は肯定したいと思います。シュウシュウの純粋さと、熱演と、悲しみに、本当にありがとうと言いたい。陳腐な感想になりますが、このような愚かなことは繰り返してはいけない。それは日本軍による侵略も同じ事です。その民族が善悪を背負っているわけではなく、人間は愚かな失敗を繰り返すものであり、それを食い止める何かが必要なのではないか、そんなことをこの映画と「鬼が来た!」を観て考えています。 【fero】さん 9点(2004-01-30 23:13:22)(良:2票) 10.言葉を失いました。最後のシーンは衝撃でしたが、私も【fero】さんと同意見で、あれはあれでシュウシュウは救われたと思います。むしろ、そう思いたいです。映画を見終わってから、前半の楽しそうにしていたシュウシュウと老金の顔が浮かんできて、思い出し泣きしそうです。 【もみじプリン】さん 7点(2004-01-30 15:31:38) 9.チョット辛いね、純真無垢な彼女のあんな姿を見たくなかったし、もっと普通に幸せにしてあげたいと思っちゃうね。中国における都市と農村の格差って文革当時よりもっと酷くなってるだろうし、日本人観光客がツアー組んであんな事してるしな。だけど大自然露天風呂は入ってみたかったね。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2003-11-08 09:01:33) 8.観なければ良かったです。少女に言い寄った2人目のオヤジが喜んでる顔が忘れられないし、老金がいるというのに平気でテントに入ってくる男どものずうずうしさ。本当に性描写、あんなにいらなかったですよね。老金も少女と自殺するくらいならオヤジ達も巻き添えにしてほしかった。あんなに純粋な少女だったのに。救いようのないストーリー。辛すぎました。 【こがね】さん 2点(2003-05-30 04:19:43) 7.ジャケットのみとか全く先入観なしで観ると大変なショックを受けます。文革下の中国の理不尽さが露骨な体験として意外と客観的に語られています。純粋に心が痛む映画でした。心がうずく。生々しい状態の傷口を見ている様でした。文革を批判する為にあのようなストレートな表現を使う安易さに無力感すら感じた。文革下の農村ではあれも現実で、きっと戦争の時にはもっとひどいことが世界の至る所で行われていると思うと権力が人の欲望を顕在化させる一例にすぎないと思います。でも心だけは痛む。 【てっつん】さん 4点(2003-05-19 20:50:59) 6.前半は良かった。が、後半が…。SEXシーンはなくてもいいだろう…。ハッキリ言って思い出したくもない辛すぎる映画。 【As】さん 2点(2003-05-06 14:54:24) 5.以前、映画館で見ました。ラストシーンで泣いて、スタッフロールで泣いて、帰りの電車の中でパンフレットを見ながら、もう一度泣きました。これが、中国にあった現実なんですね。 【如月CUBE】さん 10点(2003-04-04 00:35:34) 4.後半文秀が売女みたいになっちゃって老金にも悪い態度をとって、恩知らずな女とおもったけど、あとから考えたらこれはしょうがなかったことかなと思った。それほどまでして故郷にかえりたっかたんだよなあ。切ないー。最後老金が足でなく心臓打っちゃうのが衝撃。 【はちまろ】さん 7点(2003-03-02 14:06:05) 3.何点つけていいかわかりませんが老金氏の素朴なやさしさと文秀のつらすぎる境遇に涙・・・。最後は帰れると思ったのに・・・。 【Asann】さん 8点(2003-01-08 02:38:56) 2.随分前に観た作品です。今でも思い出すと悲しさが込み上げます。どうしても故郷に帰りたくてでもどうしても帰れなかった文秀。日本に生まれた私にはどうしたって想像もつきません。これは本当にあったかも知れない話なんですよね・・・。ラストは衝撃的過ぎて一瞬呼吸をしませんでした。 【麒麟】さん 9点(2002-03-30 04:42:18) 1.これほどいたたまれない思いになった作品は初めてです。故郷に帰りたいという気持ちにつけこまれている文秀が可哀想で仕方ありませんでした。老金がひたすら良い人なのがさらに切なかったです。ラストも可哀想過ぎて辛かったです。本当に存在しそうな話なのでゾッとします。 【あっちゃん】さん 8点(2002-02-12 20:21:13)
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