みんなのシネマレビュー

アポロンの地獄

Oedipus Rex
(Edipo re)
1967年【伊】 上映時間:105分
ドラマ戯曲(舞台劇)の映画化
[アポロンノジゴク]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2010-11-27)【にじばぶ】さん
公開開始日(1969-03-08)


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監督ピエル・パオロ・パゾリーニ
キャストフランコ・チッティ(男優)エディポ
シルヴァーナ・マンガーノ(女優)イオカステ
アリダ・ヴァリ(女優)メローペ
ラウラ・ベッティ(女優)
ニネット・ダヴォリ(男優)
ピエル・パオロ・パゾリーニ(男優)(ノンクレジット)
脚本ピエル・パオロ・パゾリーニ
音楽ピエル・パオロ・パゾリーニ
撮影ジュゼッペ・ルッツォリーニ
配給日本ヘラルド
美術ダンテ・フェレッティ(美術監督補)
衣装ダニーロ・ドナーティ(デザイン)
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【クチコミ・感想】

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12.パゾリーニ初見。なんとなくやりたいことの方向性は分かるような気がするが、そうわかってよいのかもよく分からなかった。役者が違っても良かったんじゃないだろうか。 みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 6点(2013-11-02 07:59:15)

11.なかなか面白かったです。思ったより大人しいというか、真っ当で拍子抜けした部分もありますが。ギリシャ神話を題材にしているとはいえ、背景は荒涼とした砂漠だったり、音楽は日本のお神楽だったり、西欧文明がナンボのもんじゃい!みたいなパゾリーニの気概が感じられて楽しいです。ただ、タブーを犯したことを知った後のオイディプスが喚き過ぎで非常にうるさく、ドン引き。あんな大声で喚く演出の意図は、一体何ぞや?と、ちょっと考えてしまったけれど、まあ、これは分かりません。オープニングとラストで現代のイタリアが舞台となるのも、なかなか面白い。父親にナチスの服着せるあたり、キョーレツな悪意を感じます。そして、あの魅惑的な母親。まぁ、パゾリーニにしてはかなりフツーの映画だと思いますが、見て損はないと思います。 すねこすりさん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-23 22:23:11)

10.かつて名画座という文化があったころ、イタリア映画の最後の黄金期に立ち会え、フェリーニ・ヴィスコンティ・パゾリーニ三羽烏の追っかけを随分した。フェリーニの幻想、ヴィスコンティの風格に対して、パ氏の粗削りな現代彫刻のような手触り。本作の、オイディプスがテーバイにたどり着くまでが、とにかく好きだった。パゾリーニの映画によく出てくるニヤニヤ笑いをする民衆、ってのが、王を巡る物語だけにとりわけ効いている。荒涼とした風景に不意に雅楽の笛の音が流れてきて、トントンと太鼓(?)が刻み出すと、“運命”が世界を覆ってしまう。こんなにも民族音楽が効果を持った例は少ない(『王女メディア』では三味線が聞こえたが、これは日本人には四畳半的に響いて失敗だった)。しかもこの“運命”はあきらかに悪意を持っており、託宣によって積極的に主人公を不幸に導いていくのだ、そもそも赤子を“不憫”と思う気持ちに乗じて、運命はことを始めたのだし。もっともこの映画、古典悲劇の分析よりも、一つの世界の提示として強烈で、どこかの名画座に掛かっていると、好きな音楽を繰り返し聴きたくなる心境で、ついフラフラ行ってしまう麻薬のような力があった。非道な運命に対抗する荒ぶる王をやったフランコ・チッティ、パ氏の常連となったが、監督の没後はどこをさすらっているかと思っていたら、『ゴッドファーザーPARTⅢ』にチョイ役で出てきたのにはグッとさせられた。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 10点(2010-04-20 12:05:16)

9.想像していた程、過激な内容ではなかった。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-09-09 23:22:23)

8.パゾリーニの作品はどれも自らの思想が反映されているが、この作品は自らの内なる世界までもが反映されている。冒頭の現代の描写は自らもエディプス・コンプレックス(マザコン)を認めるパゾリーニの自伝的要素を多分に含んでいる。『奇跡の丘』同様に時代考証を無視した衣裳や背景、そして古今東西の音楽を印象的に配置して描いた「オイディプス王」の物語を通して、冒頭の赤子の運命を描いている。古典から現代に通ずるテーマを汲み取る天才作家にとって、この世は今尚、目を潰したくなるほどの汚れた世界なのかもしれない。そして母を愛し父を憎んだ自身への罰を描いたのかもしれないとも思った。それにしても画と一致しない音楽とその挿入のタイミングが独特で、画と音、それぞれが相乗効果をもって印象度をあげているのが面白い。 R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-03-15 12:03:17)

7.地理も時代も特定しにくい場所で展開され、音楽も日本の古楽をはじめアフリカの民謡らしきものまで使用されており「無国籍、無時代」を思わせる映画。ルッツォリーニの見事な撮影が荒涼とした土地を美しく見せる。まさに「妖艶」という言葉がピッタリなマンガーノの美しさも見もの。パゾリーニにしては比較的ストレートな映画だと思うが、元になったギリシャ悲劇を知らないと面白味は半減するかも。 bluespowerさん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-02 21:36:18)

6.ソポクレスの『オイディプス王』はとっくに読んでるし、さらに読む前から荒筋は知ってたし、ではこれを鬼才と名高いパゾリーニはどう料理してくれるのか、と思って観ると、「え、その程度なの?」と、どうも肩すかしなんですよね。映画という表現手法は、すでに手法そのものに膨大な情報量を有していて、作り手がかなりの部分までを受け手に提供してくれる限定的な手法、他の表現に比較すれば不確定要素が一番少ない手法、だと思ってました。だからこそ、私が「映画」と聞いて思い浮かべるのは、もっと徹底的に「作り込まれた」シロモノなんですが。その意味ではやはり物足りない。その物足りなさ故、パゾリーニが何故、表現形態を「映画」に求めたのか、本当に「映画」でなければならなかったのか、違和感が残ってしまうし、また何だか気になる監督でもあるのです。 鱗歌さん 6点(2003-10-18 20:36:12)

5.パゾリーニのこの映画は好きだ。独特すぎるアイデアと解釈にはやられてしまった。預言者のババアの笑い方が怖い。 たましろさん 8点(2003-10-13 20:35:05)

4.不思議なきり方、落とし方、面白く見ていましたが、好きな映画ではないので5点。 omutさん 5点(2003-08-04 06:02:52)

3.パゾリーニってもっとおにっこ映画だt思ってた えたひにんさん 5点(2003-04-24 14:25:46)

2.パゾリーニ映画の特徴の一つのカワイタ映像が物凄く効いている。目を潰し地獄をさまよいやっと辿り着く性=生の故郷。「人間性」ってなんなのってパゾリーニ映画を見るといつも考えてしまいます。それにしても、チッティ声デカーーー!! yoziさん 8点(2002-07-02 15:29:06)

1.この映像と作りは、見る人を選びそうです。かなり独特の世界を作ってくれてます。イタリア映画ってこともあるんでしょうが、最初、キャスティングに“げっ”って思ってしまいました。だって、“王様がこいつかよ”って感じですし、主人公のオイディプスもたけし軍団に出て来そうな感じで。しかし、しかしやられちゃいました。パゾリーニに、今ハマってます! イマジンさん 9点(2002-06-14 12:13:07)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 6.88点
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416.25% line
5318.75% line
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7425.00% line
8425.00% line
916.25% line
1016.25% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.00点 Review1人
2 ストーリー評価 4.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review1人
5 感泣評価 4.00点 Review1人

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