みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
70.ギャングってのはマメじゃないとつとまらんね。マメで度胸のあるやつが出世するね。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-02-19 11:05:11) 69.時は70年代、ラスベガスがまだマフィアの支配下にあった時代。 決して臆すること無く彼らは「欲望」の波を奪い合う。ある者はビッグウェーブを乗り越え、ある者は呑み込まれ藻屑と消える。 ただし、この街は一人の者が勝ち続けることを絶対に許さない。 幾つもの大波を越えた強者であっても、一寸の揺らぎで途端に波に呑まれ、溺れて沈む。 そこからすんでのところで、“生還”した者が、本当に追い求めていたものは、ただただ純粋な愛だった。 そんな哀しくて、虚しくて、愚かで、残酷で、ギラついた夜が延々と続いた時代が、凄まじい「映画力」によって描き出される。 圧倒的な3時間。凄い。 マーティン・スコセッシ×ロバート・デ・ニーロ、かつてこの二人がハリウッドにおける「最強タッグ」として数々の大傑作を映画史に残してきたことは当然認識していたが、実際に観ていたのは「タクシードライバー」と「ケープ・フィアー」くらいだった。 1981年生まれの映画ファンにとっては、スコセッシ監督作の主演俳優といえば、デ・ニーロよりも、レオナルド・ディカプリオの方が印象強く、実際作品を漏れなく鑑賞しているもそちらである。 しかし、今更ながら往年の「最強タッグ」の最後(2017年時点)の作品を観て、偉大な監督と偉大な俳優の映画愛と野心に溢れた映画世界に圧倒された。 そして、22年前の今作を、今まで鑑賞していなかったことを激しく後悔した。 何と言ってもロバート・デ・ニーロの存在感が素晴らしい。 今作の主人公である“エース”は、他作でデ・ニーロが演じてきたキャラクターと比較すると、決して激情的なキャラクターではない。努めて冷静に物事を見据え、対処し、物語の舞台であるカジノを支配する。 キャラクター的な激しさを捉えたならば、脇を固めるジョー・ペシ演じる“ニッキー”やシャロン・ストーン演じる“ジンジャー”の方がよっぽど激しく暴れまわる。実際、この二人の演技も物凄い。 しかし、やはり映画を支配しているのは、ロバート・デ・ニーロだ。 実在した天才賭博師を演じきった彼の佇まいには、長年組んできたマーティン・スコセッシに対する絶大な信頼に裏打ちされた映画俳優としての“極み”を感じた。 兎にも角にも、マーティン・スコセッシ×ロバート・デ・ニーロの未見作があることは、映画ファンとして恥ずべきことだけれど、逆に言えば、「レイジング・ブル」も「グッドフェローズ」もこれから“初見”できるわけで。 それはそれでハッピーなことだと思う。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 9点(2017-06-14 08:44:08) 68.スコセッシ&デニーロのラスト作。 妖艶に光るラスベガスを仕切るデニーロがかっこよすぎる。際立たせるスコセッシも流石というべきか。 3時間はテンポ良くすんなり。全体的には面白いもののノンフィクションからか展開の刺激がやや弱くグッとくるものに乏しかった。 個人的な見解だがサムは女のセンス悪い。金と権力を手にすると光る女を隣に置きたいんだろう。見るからに愛とは無縁の女だしね。そこは共感持てないと言うか成功者しかわからないと言うか。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-11 20:57:20) 67.マフィアものというより、人間の本質に焦点を合わせた作品、そんな印象でした。タイトル買いした作品なので、てっきりラスベガスのカジノ内部の描写がメインで、イカサマがどうとか、胴元(ディーラー)vsプロの腕の差がどうとか、はたまた結局勝つために必要なのは揺るぎないハートだ!(オカルト)、とかそういう作品かと思ったら、全く違った。笑 一言で言えば欲に支配され、飲み込まれていく人たちのお話。主人公級が3人でそれぞれの思いあり、立場ありで、互いに歯車がかみ合わず、結局自滅の道を歩む。で、そうなった原因は何か、根底にあるのは何かといったらズバリ「人の欲」、という描かれ方でした。3人の欲が満たされている状況では誰も損はせず誰も不満はないけれど、一旦その均衡が崩れると、根底にあるのが「負」なだけに、ボロボロに崩れ去っていくという・・・。 そして根底の負、人の欲の対極として描かれたのが愛=信頼。互いが互いを信頼すればこそ全ては上手くいくのだけれど、人間というのは欲に支配されてしまうものなんですよと。例え本人が信頼を最重視しているとしても、本人も無意識なところで、自分の都合・欲に動かされている・・・そんな役割を担ったのが主人公でした。 この作品の見所は登場人物の立場と考え方を前提にした上での会話劇、展開の面白さ、上手さにあると思います。それ故に「どこが面白かったか」を人に説明するとなると難しい。見ているうちに入り込む系の作品なので、少しも共感できないと尺の長さが仇になりそう。(逆に色んな立場、考え方の人が出てくるので共感できる確率は高そう。)私はマフィア系で無駄にカッコつける作品はあまり好きではないので、むしろ本作は好印象でした。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-12-07 04:26:10) 66.タイトルがカジノというからには、経営者が何を考え、どのように行動しているかという経営の裏側をきちんと見せてほしいところなのだが、スコセッシにそんなことを期待する方が間違いなんだろうな。グッドフェローズとまったく変わりません。しつこいナレーションが作品をぶち壊しているところまで同じ。というか、ナレーションの合間にイメージ映像と再現フィルムが挿入されているような感じ。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-07-05 03:12:26) 65.そこまで入り込めなかった。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-10-11 00:20:33) 64.エースとニッキーのナレーションが交互にラストまでずっと続くので、さすがにこの演出はうるさく感じられる。 シャロン・ストーンのあばずれ悪女っぷりが見事。 デニーロとジョー・ペシもさすがの安定感。 エース、ニッキー、ジンジャーの三人で、映画の半分くらい口ゲンカしている感じ。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 6点(2014-04-26 22:13:47) 63.シャロン・ストーンによくがんばりました賞をあげます。お話自体は「そうっすか」ですんじゃうんですが。デ・ニーロとジョー・ペシだもの。間にはさまれて彼女泣くほど努力したんじゃないかなあ。やればできるぞ シャロン・ストーン。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-07-21 14:12:36) 62.原作が『グッド・フェローズ』と同じニコラス・ピレッジのノン・フィクションなので雰囲気が似ているところは眼をつぶりましょう。でもなんか物足りなさを感じてしまうのは、『グッド・フェローズ』と違ってデ・ニーロが最後までクールなキャラだったからでしょうか。しかし考えてみると、本作以降デ・ニーロはスコセッシ作品に出演してないのですよ。21世紀に入りディカプリオと組む様になってからのスコセッシ映画は、やっぱデ・ニーロとコンビ組んでた作品群とは全然違うと感じるファンは多いはず。もう一度スコセッシ、デ・ニーロ、ペシの顔合わせが観たいものだ、そしてそこにハーベイ・カイテルがちょこっとでも顔だしてくれたら最高でしょうね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-23 00:35:29) 61.ロバート・デニーロと組まなくなってからのマーティン・スコセッシ監督作品のつまらなさときたらそれはもう酷いものである中、これはそんなスコセッシとデニーロの名コンビとしては他のものよりは明らかに落ちる出来栄えであるが、作品全体を包み込むオーラ、役者の名演技ぶりでそれなりに楽しめる。カジノの雰囲気、音楽も作品の内容に似合うだけのものを感じることも出来た。私にとってはマーティン・スコセッシ監督とロバート・デニーロだからこそ一応は楽しめたが、他の俳優なんかじゃこうはならない。この名コンビの作品としての力強さ、輝きを再び見たいと願うのは私だけではないはず。正直不満の方が多い作品であるが暗黒街の雰囲気作りにかけて相当、力を入れて撮った映画だなあ!というのがこの映画を見ての感想でして、その雰囲気をここまで再現してくれているという意味において評価してのこの点数です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-10-16 16:41:38) 60.ニッキーとジンジャーのこれ以上内無い程の浅はかさでもって巻き起こすしょうもない騒動に味わいは皆無で、監督特有の暴力描写も薄汚さしか感じられず辟易。デ・ニーロは二人に翻弄されるばかりで何時もの凄みはなくガッカリ。観れば分かるのに、いちいちナレーションをつけてくれる「ご配慮」は失笑モノ。俳優が熱演するほどに薄ら寒さが募り、冗長さにもウンザリ。監督のお粗末さを痛感した作品です。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-09-13 00:11:42) 59.モノローグ映画というか、やたら字幕を追うのが大変でした。ナレーションが多いと、過去の出来事という感じは強くなる。それにしてもこの監督ノーブルな顔して、どうしてこう真っ当でない・唾棄すべき嫌な人間たちの話が好きなんだろう。ギャンブルの天才でありながら、妻や友の裏切りにあっていく男。ラスト1時間ぐらいになってやっとノッてこれた。世の中なんにも信用できねえのさ、という一匹狼的な恍惚感があるわけでもない。虚飾の街と、その裏の地味な金勘定の部屋、その裏から表を見て、荒涼としてるんだけど充実がある。つまり現代における“充実”とは、愛やら友情やらを捨てていった荒涼の中にしかないということか。ラスベガスを取り囲む広大な砂漠。日本人はタオルを持って帰る。ラストに「スターダスト」が流れ、おそらくある年代の人は「シャボン玉ホリデー」を思い浮かべ、しみじみしたことと思う。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-08-05 11:59:37) 58.モノローグ(独白)スタイルが戸惑ったのと、ちょっと長すぎの感はあるが、万力でのリンチやラストのなぶり殺しなど暴力シーンの迫力はさすが。ジョー・ペシは相変わらずの切れた演技で「グッド・フェローズ」同様にデ・ニーロを喰ってしまった。ジェームズ・ウッズのヒモ男ぶりも秀逸。 【Q兵衛】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-09 17:11:53)(良:1票) 57.この映画は長さもコミで、大河ドラマ的に堪能したい一品.デ・ニーロの演技には、相変わらず、男も惚れます.シャロン・ストーンも演ればできるじゃんと、見直させられた記憶があります(そもそも、完全犯罪を狙う知的な悪女よりも、本作のようなキレたあばずれ(でも、何とも哀れ)の方が似合ってはいるわけで、結局適材適所と言うことになるんでしょうが..). 【えぴおう】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-11-21 22:36:08) 56.デ・ニーロの名演技ぶり、ジョー・ペシのキレっぷり、シャロン・ストーンの悪女っぷり、どれも素晴らしかったです。ベガスを舞台にして「信頼」というテーマを描いたことで、単なるギャング映画以上のものになったと思います。 【まいった】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-02-24 23:23:24) 55. うーん、マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシというだけでストーリーの予想がついてキャラクターも予想できるんだけど、面白い。むしろ自分はこれを望んでいるんだと思います。シャロン・ストーンも良かったし、あの二人は貫禄出てます。 ただ客観的に観ると後に残るものはありませんでしたね。ストーリーは起伏に欠けるし、やはり長い。後半は怒濤の展開だっただけに、前半の冗長さはきつかったです。「いつもの」感じで乗り切ってしまったように思います。 オープニングとラストがつながる感じは大好きです。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-12-21 00:39:34) 54.ジョー・ペシ&デ・ニーロのコンビは最高! 【ジダン】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-10-13 06:28:25) 53.あまりにも多いナレーションでの展開にダラダラ感を感じた前半でしたが、ラストに近づくにつれニッキーとジンジャーがますますとち狂っていくテンポが早い怒濤の1時間!といった印象でした。個人的に、イカれているが基本的にはエースとの友情を大事にしようとしているニッキーに惹かれます。 【460】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-07-23 10:24:52) 52.スコセッシはこのあたりから大作志向へと転じたのだろうか。同じくデ・ニーロ、ペシのコンビで見せた『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』と比べてもかなり演出が大味になっているような気がする。シャロン・ストーンはなかなかのはまり役のうえ、デ・ニーロ、ペシが彼女をうまく引き立てていたと思う。ただ三者の人物像にしたってやっぱり大味演出で繊細さに欠ける。この後、スコセッシの映画はどんどんストーリーが壮大になってゆく。それと同時に一瞬の画の煌きが失われてゆく。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-11 12:23:19) 51.やたら複雑なカジノの仕組みを流れるように説明する冒頭は本当に秀逸で、スコセッシという監督はダテに巨匠やってないなと感心させられました。この監督はあまり技術や手法には言及されない人ですが、何をどう見せるか、作品を見るうえでの基本知識をどの程度観客に与えておくかの計算を非常に緻密にやってることがよくわかります。デ・ニーロ&ペッシとのトリオも非常に安定感があり、作品全体の完成度は高いと言えます。ただしこの映画は既視感に溢れているのも事実で、束の間の栄光と挫折、傷つけ合うだけの男女、突発的な暴力、どれも監督が数十年間描き続けてきたものです。また監督の作風の悪い部分もきちんと継承しているのが困ったところで、いつもながらエピソードが連なるだけでクライマックスにかけて息切れをしてきます。スコセッシという人物の人間観は絶望的なまでに冷たいもので、悪い風が吹き始めると友達も家族も敵となって誰も助けてなどくれず、自分でピンチを切り抜ける頭を持った者だけが自力で逃げるという、人間に対する不信感しかないような作品ばかりです。そのような人間観のため作品全体に一本筋を通すような人間ドラマの存在しないものが多く、その結果ただエピソードが並んでいるだけにしか感じられないのです。主人公やその他の登場人物達が展開とともに成長したり、人物同士が触れ合うことで変わっていくという通常の映画には当然備わっているべきドラマ的な要素が完全に欠落しているのです。同様の傾向を持つタランティーノは遊びをふんだんに入れることでドラマの不在を完全に補っていますが、スコセッシの場合はそのような手段を持っていないのが問題なのです。各要素の完成度は高いだけにこれは残念。特に本作のシャロン・ストーンなどはスコセッシでなければ引き出せなかったであろう凄まじい演技を見せてきています。これぞまさに一世一代の大熱演で、デ・ニーロとペッシというオスカー常連コンビを完全に食ってるのがすごい限り。トータル・リコール→氷の微笑→硝子の塔→スペシャリストと演技など無縁な人だった当時のシャロン・ストーンにここまで委ねたスコセッシはやはり相当な目利きだなと思います。当時であればミシェル・ファイファー辺りでお茶を濁してただろう役柄を思い切ってシャロン・ストーンにやらせてみるってのが巨匠たる勘の鋭さなのでしょう。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2007-01-02 00:33:28)
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