みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.座頭市シリーズは90分に満たない作品も多く、コンパクトな印象がありますが、この作品などはその代表で、結局このヒトとこのヒトとは実はこういう関係で・・・というのを辿っていくと、何だかやたら世間は狭いなあ、となってしまうのですが、良く言えば、まとまりのあるオハナシ。旅先で知り合った少年一家を助け、町を牛耳る悪辣な一味に立ち向かう座頭市。 はたまた、座頭市が知り合う女郎のお蝶さんというのが登場しますが、これが小川真由美。どこか妙に現代的ですねえ。で、妙に色っぽい。さらにそこに絡んでくる浪人風情の男が「あの」天知茂で、座頭市のライバルとして超重要な役どころですが、何なら、このヒトが一番、存在感無いかもしれない(笑)。いや、無い訳じゃないけど、ちょっと収まりが悪くって、もっとしっかり描くか、いっそ今回は割愛するか。なんか、勿体ない。けど、まあいいや。 どうしてこんなオカルト映画か何かみたいな不気味なタイトルにしたのか、内容はオカルトでも何でもなく、しかし大映時代劇なので、画面の暗さはオカルト映画以上かも知れませぬ。そんな中、クライマックスの殺陣が、シルエットが闇を切り裂くように引いたカメラで描かれて、不気味さここに極まれり。実際は明るい場所で撮影し、処理によって暗く見せているので、振り回される白刃が光を反射し、うごめく黒い人影に妖しい彩りを与えます。やたらカッコいい。死神たる座頭市の、面目躍如。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-06-09 11:46:32) 6.座頭市を10作品ほど観て、最も好きだったのがこの作品でした。太鼓の音より影を使って殺陣のシーンを撮影していたところが非常に印象的で良かったです。勝新の作品の中では全体的に渋い仕上がりだと思います。余韻も含めて好きな作品。 【アラジン2014】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-05-04 13:40:03) 5.殺陣のシーンは凄いと感じますが、もともとそれには個人的には然程興味ないもので・・・。また話の展開にも今一つを感じます。小川真由美を筆頭に、浜村純や天知茂等素晴らしい演技を魅せているのに・・・と少し・・・・ 【yoshi1900ololol】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-07-14 14:51:48) 4.このシリーズの第1作目の適役を演じた天知茂、再び登場てだけで、何となく嬉しい。けど、話としては、全体的にこじんまりしていてちょっと物足りない。相変わらず勝新の座頭市はどことなく飄々としていて、面白いし、殺陣の場面にしてもなかなかの出来なのだが、話そのものがそれほど面白いと感じないのがマイナス材料!まあ、けして、悪い出来ではないけし、それなりに楽しめるけど、やっぱりどこか物足りない。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-04-14 22:20:46) 3.1作目の平手造酒役が印象的だった天知茂が再び座頭市の敵役として登場するシリーズ13作目。でも、思ったより出番が少なく、脚本の書き込みが足らないのか女郎屋から妻を出す金を手に入れるために市に挑むという悲壮感が1作目に比べてあまり伝わってこないのが残念だった。でも、市に憧れる少年や、盲目の琵琶法師とのエピソードは良かった。とくにこの琵琶法師を飄々と演じる浜村純がすごく印象的だった。 【イニシャルK】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-03-24 13:47:12) 2.絶対勝つ。今の暮らしを抜け出し、再び、二人で幸せを掴むために。市との対決での気迫、叶わなかった空しさを感じますが、前回の涙しかけた天知茂の心模様に比べ、今ひとつ自分には響いてきませんでした。代わって、市と琵琶法師、市と少年の絡みが印象に残ります。強さに憧れる少年。欲望のため弱い者を痛めつけて屈服させる強さと、無やみに力を示さず、ここ一番の時に弱い者を、我が身を守る強さ。どちらの道に少年を導くかはお前次第と法師に説かれた市が少年に違いを言葉ではなく身をもって教えます。子供は親のする事を見て育つ事を端的に示してくれた作品でした。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-10 21:53:02) 1.シリーズ第13作。本作は勝新演じる座頭市の殺陣のシーンはもちろんのこと、市に憧れる少年や不思議な琵琶法師を絡ませるなど工夫を凝らした作品になっています。とくに宿場の女郎を演じた、小川真由美の見るものに哀れみを誘う演技が絶品。この当時の“身売り”という哀しい時代背景をそこはかとなく漂わせており、しかもお役御免となった武士を夫に持つ妻の悲哀をも見事演じ切っていた。ラスト、人間ドラマに裏打ちされた座頭市と不遇の浪人(天知茂)との殺陣は圧巻で、市の我が身を守る剣の虚しさをもしみじみと感じ取ることが出来た。 【光りやまねこ】さん 8点(2003-12-25 13:24:30)
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