みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.オーディションで選ばれたという主演女優(久子)が中々良かったです。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-11-13 21:46:16) 8.田舎の人間模様もうそだし、何より狙いがいじましい。丁寧に描かれているようでいやみだ。作り過ぎという意味。父親になじられただけで主人公が鼻汁を垂らしてひとりで泣く場面があるがこれを見た瞬間、おかしみも飛んでしまった。リアリズムはつまらなさを増幅させただけ。見て損した。最低の失敗作だ。庶民的日本的なリアリズムだって?笑わせるな。 【柚】さん [DVD(邦画)] 2点(2014-08-10 13:13:21) 7.山下敦弘監督の味わいが実によく出た一本。 山本浩司が着ている服のダサさ加減も全開。 その彼女の微妙さ加減も絶妙。 夢を追うツール“赤じる”ってのは、単に象徴であって、そのツールが何であれ、若者は夢を追いかけて突っ走るものだ。 それが成功する確率っておそらく低いけど、若者は夢を追う。 それが周りから見たら、“バカ”げていて無謀であっても、当の若者本人は気にもしない。 そして、その夢が破れた時、更にどん底まで落ちていく若者もいれば、普通に社会に復帰する若者もいるだろう。 そんな顛末はどうでもよくて、本作で山下敦弘監督は、そんな夢を追いかける若者の、良くも悪くも“バカ”な姿をフィルムで表現したかったに違いない。 田舎では人間関係が限定されていて、例えば風俗で働いていれば、当然知り合いが客としてやってくることだってある。 又、狭い人間関係だからこそ、誰かと誰かが深い関係になっていてもおかしくないし、そういう複雑で乱れた繋がりが田舎には存在する。 その辺りの田舎の人間模様も、丁寧に描かれていて、リアリズムを感じる。 チープな線を意図的に、そしてリアルに表現しており、山下敦弘監督の描く世界観ってのは、庶民的日本的なリアリズムに満ちていて好感が持てる。 そして、若者の持つイタさがよく伝わってくる。 このような点において、楽しく、そして時には切ない気持ちになったりする。 地味ながら、実に人間的で、愛すべき作品だ。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-02-26 05:07:16) 6.どの場面も、なにもかもが、リアルにダメで笑える。 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-06-23 13:05:31) 5.就職氷河期世代達のその後を描いてみせた秀逸な群像劇 【NIN】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-12-21 01:54:29) 4.山下敦弘映画の役者面々が生み出す“間"に私はすっかり中毒です。ほんまおもろおかしい。そんな“間”の洪水の中、バカの箱舟に乗った二人が田舎を漂流、健康飲料「あかじる」でこの世を救わんとする、しかし不味い不味い「あかじる」など買って箱舟に乗り込もうとするバカはいるわけなくて、二人だけが無事バカのままでありました・・・って話ですかな。「あかじる」だけに赤とそれに対比された青が綺麗に画面に収まっているのが特徴的・・・父母の赤と青の服、赤と青の自転車、赤と青の煙草自販機、風俗店の赤いカーテンと男の青いパンツ。そしてヘリコプターの音とマンホールで上下を見せて、箱舟の上陸地点は下であることを示しているのですが、バカな二人はそれに気付かずラストシーンで下半身に身につけるパンストを頭から被らせることで、その上下の倒錯ぶりを描いているようでした。私の裁きは「おもろい」、です。 【彦馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-30 21:37:11)(良:2票) 3.なかなかリアルで痛い映画。主人公と昔の彼女が黙々とマンガを読んでるシーンが印象に残りました。自分も似たような経験が…(相手は彼女でなく友達だったけど 汗)。たまごっちやマンホールの場面も面白いです。 【ゆうろう】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-04-13 06:09:52)(良:1票) 2.宇宙船鑑ヤマトのような希望感溢れる軽快な音楽に乗せて若いカップルが船に揺られてやってくる。電車を乗り継ぎ駅に降り立った二人の関係は先に歩く男と後を追う女の描写で漠然と示される。男の実家でのやりとりで二人が何をしにやってきたかが語られると同時に、男はどうやら相当の甘チャンらしく、女は相当図太いことが露呈される。そして同級生の営む八百屋で男の浅はかさは丸裸にされ、学校での二人のやりとりで、一見このバカな男が主導権を握っている二人の関係を実は女が支えているということが判明。実にわかりやすく、且つさりげなく人物を露わにしていく。たいした事を言ってない男の理論がなんともリアルでイタイ。そして東京から帰って地元で風俗嬢をする男の元彼女、男を追って東京へ行こうとするその妹、地元に張りつく八百屋の同級生、それぞれの様々な生き方を示しながらそれらの間をふわふわと流れるバカ男もまた彼なりに生きていることを見せていく。いろんな生き方があるけれど、とりあえず生きてるからいいじゃん、という優しくのんきな眼差しで男のダメダメぶりを映し出す。バカはバカなりに生きてゆく。その終点は..笑った。ストッキングの意味ないじゃん(笑)。 【R&A】さん 7点(2005-03-23 12:17:47)(良:1票) 1.いきなり個人的な話から。かなり子供の頃からマンガやTVドラマ、つまりフィクション(ドラマツルギーのあり方)に対して猛烈な違和感を感じることがよくあった。勿論普通に面白がったり感動したりもしてはいたし、キャプラの作品なんかは大好きなのだけれども、極端な話ヒーローものとかを観ていても「そんな都合良くヒーローが現れて助けてなんかくれるもんか」と思ったりしていた。要するに「やなガキ」だったんだけどさ。カッコつけて言えば現実とフィクションのギャップに苛立ちを覚えていて、ご都合主義の話に対し「現実はそんな甘くねえぞチクショウ、現実ってのはもっとカッコ悪かったり、ショボかったり、間が悪かったり、思うようにいかなくて悲しくなっちゃうようなものなんだ!こんなんで現実逃避なんか出来るかガキだと思ってナメんな!」と思っていたんだな。・・・やっぱ「やなガキ」じゃん、俺。 さて、何故唐突にそんな話をしたかというと、この「ばかのハコ船」にはそういう現実の「カッコ悪かったり、ショボかったり、間が悪かったり思うようにいかなくて悲しくなっちゃう」要素がこれでもかとばかりにテンコ盛りだから。主人公はジコチュウでいい加減で計画性もないダメ男で、感情移入できるタイプではないので、多分万人ウケする作品ではないと思う。しかしこのダメ男が、やることなすこと全て裏目に出てドツボにはまっていく様は圧倒的に「リアル」で、誰しも思い当たる部分がある筈だ。こういうタイプの「リアリティー」は今まで、例えば文学やマンガなどの表現にはあったものの、映像表現ではまずなかった(特に90年代のトレンディードラマ等に於いてこの手のリアリティは巧みに隠蔽されていた。普通の会社員であるはずの登場人物がオシャレなマンションに住んでいても「どうやってこの部屋の家賃を払ってるんだ?」などと疑問に思った視聴者はほとんどいなかった筈だ)。 20代の山下監督は、前作のデビュー作「どんてん生活」でも同じようなテーマを扱っていたが、技術的にも洗練され、おそらく予算もアップしたであろう本作においてその資質をスポイルされるどころか、むしろますますシャープな切り口で「人間のリアル」を見せてくれている。最新作「リアリズムの宿」も楽しみだ。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-07-21 21:59:36)(良:3票)
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