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【クチコミ・感想】
4.お茶会のテーブルの上のカップ類を真上からとらえるショットから始まり、カメラがさらに上昇して(引いて)、テーブルのまわりの女性コーラスの面々が上のカメラを向いて唄い出す。このカメラがつまりは観客の眼で、俳優たちはひんぱんにカメラに向かって、カメラ目線で内緒ごとを観客に語ったりする(これはミュージカル映画の特権だ)。広い舞台の中をカメラは自在に動き回り、その演出とともに名人芸を感じさせる。カメラはレナード・ベルタ。圧巻は第二幕の夜会の場で、タイトルになっている「唇にはダメ」という曲から、続けざまに四曲ほど連続するのだけれども、曲自体もどれも楽しいのだけれども、この畳み掛けるような、柱や鏡、階段、そして照明をものすごく効果的に使った演出から受け取る高揚感はただものではない。この場面があまりに楽し過ぎて、観ながらずっと涙を流していた(泣くような映画ぢゃないのに)。このあとのなにもかも廻るカメラ、そしてフィナーレも最高で、やっぱりこの作品はめちゃ楽しい。それがただのストーリーの楽しさ、歌曲の楽しさを越えて、映画的な楽しさ、つまりはアラン・レネの演出やレナード・ベルタのカメラを思い切り楽しめる作品になっているところが、わたしのお気に入り。自分でこのDVDを持って、繰り返し観たいと思える数少ない作品の一つ。今でもわたしの頭の中には、「マラケ河岸の23番地」がぐるぐるとまわっている。 そう、レネ映画の常連、サビーヌ・アゼマはやはり素晴らしいのだけれども、もうひとりの常連のアンドレ・デュソリエがこの作品には出ていない。でも、特典に収録されている、フランスでのこの作品の「特報」に、アンドレ・デュソリエもたっぷりと出演していた。やはりもう今となっては、アラン・レネといえば、サビーヌ・アゼマとアンドレ・デュソリエの二人の顔が浮かんでしまうのを止められない。 【keiji】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-05-12 22:11:26)
3.なんて洒落た、なんて可愛い、なんてハイセンスなオペレッタ!!セリフが唐突に歌に変わる絶妙のタイミングといい、豪華でレトロで可愛らしい衣装やセットといい、一部始終を美しいカメラワークで収めたレナート・ベルタの安心感ある技といい、主役を演じたサビーヌ・アゼマのお茶目さといい、巨匠アラン・レネにこんなにも軽やかで楽しい映画が作れるなんて!!構えて観た私がバカでした。という嬉しすぎる最高の後味。ミュージカル嫌いなあなたにもおススメ! 【R&A】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-09-28 13:47:53)
2.オドレイちゃん可愛い~!衣装もオシャレで素敵だし…うん、ラストもE感じ!ちょいとばかし長く感じるけど、そこら辺はミュージカル映画ならでは? 【SAEKO】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-04-10 20:04:35)
1.おもしろい。文芸映画の人、アラン・レネにこんな楽しい映画が撮れるとは思わなかった。実に軽やかだ。まるでヌーヴェルヴァーグの映画みたいだ。何と楽しきオペレッタ。ミュージカル映画とはこうでなくちゃいけない。もったいぶって深刻そうな『オペラ座の怪人』に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい。 【キャプテン・セントルイス】さん 8点(2005-02-21 00:53:36)
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【点数情報】
Review人数 |
6人 |
平均点数 |
8.00点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 2 | 33.33% |
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8 | 3 | 50.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 1 | 16.67% |
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【その他点数情報】
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