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【クチコミ・感想】
3.縄張り争いがベースな為か、渡世の義理に惹かれるところがありませんでした。悪方が何時にも増して狡すっからい、小山明子の描かれ方がベタベタしていない、片岡千恵蔵の往生際が見事。これ等が見所でした。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-12-22 01:06:20)
2.丁寧な風俗描写、あるいは薄暗い賭場のシーンの美しさ、障子に映る影。やはり一級の満足感を与えてくれる作品だ。義理と人情の葛藤はどちらかというと池部良のほうにあるわけで(もちろん健さんも「急所をはずしなすったね」はあるけど)、それだけこっちのほうが印象深い。仁侠映画内での任侠の道徳律は、すじを通す・カタギに迷惑をかけない・女を売るようなことはしない(→利益追求を第一にするのはみっともない)といったところで、現実のヤクザの対極としての「そうであるべきはずだったヤクザ像」なわけ。『仁義なき戦い』の暴力団より歌舞伎の白波ものに近い。唐獅子牡丹の1番と2番の間で合流するってのも、もう様式としての決まりになってるし。時代劇でチャンバラが始まるとけっこう退屈することも多いんだけど、仁侠映画ではまず引き込まれる。音楽が鳴らないストイシズムもいいんだろうな。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-10-03 11:50:26)
1.「昭和残侠伝」シリーズ六作目にして山下耕作が唯一手がけた作品。シリーズを通して観ていくと、それぞれ監督の個性が出てて面白いです。例えば佐伯清の作品は善玉と悪玉を強調し過ぎ、また高倉健にばかり焦点を当てていて物足りない気がするのだけれど、本作はほかのキャラクターもきちんと描かれているし、昔の恋人に対する表に出せない想いや渡世の義理で恨みのない相手を斬ってしまったという慙愧の念、つまりは「不条理に翻弄される人間の哀しみ」が漂っていて、とても重厚なドラマに仕上がっています。さらに、お約束の殴り込みシーンも佐伯演出・マキノ演出とも違う雰囲気で(どこがどう違う、というのはうまく言えないのだけれど)引き込まれます。なんというか、良い意味で「手堅い」作品。 【ぐるぐる】さん 8点(2005-01-04 17:25:20)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
5人 |
平均点数 |
7.40点 |
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6 | 1 | 20.00% |
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7 | 1 | 20.00% |
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8 | 3 | 60.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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