みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.出生が増えすぎてさあどうしましょう、なんて今ではまったく考えられない問題意識の作品(しかも子供を「お荷物」!)。しかしそれはそれとして、次々に予想に反して懐胎が発覚する、というのは、大いなる洗練されたコメディの予感がするのだが、その美味しい設定を生かしきれていない。みんなが同じような会話で同じような芝居しかしていないので、結局は単なる水増し設定にしかなっていないのです。冒頭、10分にわたって国会質疑シーンを延々と映す堂々たる自信ぶり(レイアウトとかが今と一緒なのはちょっとびっくり)なんかには、なかなか期待が持てたのですが。 【Olias】さん [DVD(邦画)] 4点(2019-09-04 00:11:05) 4.いまでこそ国会で問題になるのは「少子高齢化」しかし私たち団塊の世代が生まれた頃は、第1次ベビーブームとも呼ばれ、こどもの数が多い時代であった。また一方医療分野は科学の進歩によってめまぐるしく進歩し、人生50年から世界有数の長寿国へと変わっていった。 こうした時代を背景に、監督川島雄三は「愛のお荷物」という、軽妙で洒落のきいた映画を作ったのである。国会での芦田伸介、菅井きんの質問とそれに答える山村聡の大臣答弁からしてほほえましい。それに続く新木家の妊娠騒動も、箱根の祖父東野英治郎を巻き込んで実におもしろい。人口増の問題に取り組んでいた厚生大臣の家族の人数が倍になるという何ともはやの映画。 映画監督の川島も急逝したが、大臣夫人役の轟夕起子も50前に亡くなった。また長男の恋人で大臣秘書役の北原三枝も早々と結婚引退してしまった、惜しまれる人たちである。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-15 17:05:42) 3.なんと豪華な出演陣! 山村聡、三橋達也、フランキー堺、山田五十鈴。 それぞれ個性を満面に打ち出していて楽しい。 テンポ良く最後まで観られるのが魅力。 また、人口増加というシリアスな問題が背景にあるのに、まるっきり暗さがなく、川島監督の上手さが伺える。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-02-17 18:28:13) 2.冒頭のハイテンションなナレーション(「幕末太陽伝」と同じ加藤武)から一気に引き込まれた。その後すぐの国会での菅井きん演じる女性議員(「ゴジラ」)と山村聡演じる大臣との質疑のシーンから川島雄三監督らしいテンポのいい演出で見ていて楽しいし、それでいながら答弁に対して周りの議員から野次が飛んだりするのもリアルに演出されていて感心した。ほかにも川島監督ならではの笑いが随所に盛り込まれた喜劇映画で、電話越しに婚約者にドラムを演奏して聴かせるフランキー堺(本物のドラマーだけあって上手い。)とか、仮病を使う東野英治郎が最高に笑える。一人三役を演じている三橋達也とかこの後、「暖簾」で再び川島監督と組むことになる山田五十鈴も出ていてなかなか豪華で贅沢なキャスティング。後に裕次郎夫人となる北原三枝は「狂った果実」を見て以降悪女というイメージが個人的には強いのだけれどもこの作品では全く違う魅力を出していてとても良かった。全体的な内容としては少子化の現代に見るとちょっと時代を感じてしまうのも事実であるが、非常に楽しい映画だった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-18 14:06:03) 1.川島雄三監督、この監督、本当に頭の中、どうなってるのかと思いたくなります。この作品にしても何とも不思議な魅力いっぱいで、観ていて楽しい。よくこんな内容の作品を思いつくものだと感心させられます。まずは冒頭の証人喚問でのやりとりからして笑える。本当は赤ちゃんなど欲しくなかった筈なのに赤ちゃんが出来てしまった。そのことに対しての証人喚問とその時の周りの人間の見つめる視線、そして、代議士とその息子、更にはその嫁さんにその両親と、その他色んな人達を交えての人間模様、いやあ、何と言うのかこれもまた可笑しくて、どこか哀愁も漂う。個性派の俳優勢揃いで楽しい作品になってます。個人的には東野英治郎のじいちゃんが最高です。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-17 21:49:34)
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