みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.「のび太の魔界大冒険」は、藤子・F・不二雄原作の「大長編ドラえもん」シリーズの中でも屈指の名作である。 故にその原作を忠実に映画化した「ドラえもん のび太の魔界大冒険」も、必然的にドラえもん映画の傑作であると思っている。 F先生お得意の“パラレルワールド”を駆使したストーリーテリング力と、「魔法世界」というファンタジー性を見事に融合させた想像力と創造力は「流石」の一言に尽きる。 そして、その漫画世界を独特の語り口と、子供向け映画としては一寸ぎょっとする不穏さで描き出してみせたアニメーションが見事だった。 とまあそんな感じでオリジナル作品を愛するオールドファンなので、2007年にそのリメイクである今作が公開された際も、さほど興味を示すこともなく、“7人の魔法使い”なんていかにも子供だましな副題の功罪も手伝って、完全にナメていた。 が、しかし、先日観た「のび太の恐竜2006」同様、鑑賞し終えた今となっては、ナメていたことをまず平謝りするしか無い。 想定を大いに超えた“傑作”だった「のび太の恐竜2006」程の驚きは無かったが、今作も、押さえるべきところをちゃんと押さえつつ、新しい世代に向けてただの“焼き直し”にはならないように仕上げた良いリメイク作だった。 「のび太の恐竜2006」と同じく、オリジナルのストーリー性をちゃんと踏まえた上での、精力的な「改変」の姿勢が素晴らしく、ストーリー的にも概ね上手く練り上がっている。 まず分かりやすい改変ポイントから言うと、なんと言っても“メドゥーサ”の取扱い。オリジナルではシンプルに恐ろしい使い魔だったこの悪魔キャラを、ああいう形でピックアップしてくるとは。このキャラクター性の大きな改変により、ゲストスターである美夜子の抱える傷心とドラマ性が深まっている。 そして、最も特筆すべき改変ポイントは、パラレルワールドと現実世界の相互関係がさり気なくもちゃんと描かれていることだ。オリジナルでは、“もしもボックス”によって論理的な説明はないまま生まれた世界に過ぎなかった「魔法世界」だったが、今作では現実世界と並行する世界という、SF的常識にのっとったパラレルワールドとして、双方の出来事が影響しあっていることがきちんと描写される。このSF映画的には真っ当な追求は、F先生の原作にも描ききれてなかったことで(ページ数の関係上致し方ないことだが)、極めて秀逸だった。 現実世界では、美夜子の存在自体がまるで無いもとされるという原作のウィークポイントを、今作ではしっかりとフォローしているのだ。 すなわち、あの“フェイクエンディング”のまま元の世界に戻ったとしても、謎の天体の衝突により地球は滅亡を免れなかったわけで、のび太の「英断」の価値と意味が殊更に高まっている。 その他にも、魔界星の悪魔たちがなぜこれまで地球を攻めあぐねていたかの理由だったり、絶体絶命の状況でドラミが助けに来ることの論理的な説明だったりと、オリジナルでは都合よくぼかされていた部分を改変しSF的な整合性を加味していたことは、本当に見事だったと思う。 ただ一方で一抹の物足りなさもあった。それはやはり、オリジナルに対して、おどろおどろしい不穏さが激減していたことだ。今作ではカットされた“出来杉による魔法に関する講釈”のシーンで顕著だったように、オリジナルもとい原作漫画では、F先生の「魔法」や「悪魔」という文化そのものと、それが人類史に及ぼした歴史的背景に対する愛とイマジネーションが溢れていた。 メジューサの恐ろしさをはじめ、肉食角クジラの巣窟へ誘う人魚の歌声、帰らずの原の恐怖と魔界のハイエナetc…と、「魔界」という異世界の創造性とアイデアは、圧倒的にオリジナルの方が秀でていた。 とはいえ、そんなことはオールドファン特有の“難癖”の範疇だろう。 新しい世代の新しいマーケティングに対して、しっかりと戦略的に練られたアプローチであったことは理解せざるを得ない。なぜなら、自分自身も幼い我が子たちと鑑賞しながら、「メジューサの登場シーンで泣き出すんじゃないか」という不安を回避してくれたことへの安堵感を否めないのだから。 【鉄腕麗人】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2018-06-23 22:15:36) 9.やっぱり昔の方がいいかな。 【aimihcimuim】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-08-26 23:37:58) 8.前作に比べて目立って絵が汚くなることもなくなりました。オリジナルパートも分かりやすくなり比較する楽しさも生まれました。ドラマは薄くなりましたがオリジナルとは少し違う楽しさを提供してくれました。 【spputn】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-09-15 14:36:29) 7.昔の劇場版よりもドラマ性が高く、エフェクトも派手で見ごたえがあり、輪郭線の処理などビジュアル的にも新しい表現を行なっているし、特に欠点がみつかりませんでした。この調子で、ガツガツ劇場版作っていってほしいです。 【六爺】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-07-06 00:06:04) 6.オリジナルが完全に近いので、このリメイクは質を下げる働きしかしていませんね。肝心な部分に尺をさかずに、どうでもいい部分ばかりやたら時間を使っています。普通の知能があるならここまで下手糞にならないはずなんですけど。天才の作品の劣化コピーです。 【承太郎】さん [インターネット(字幕)] 4点(2008-03-05 22:55:21) 5. 必殺スカートめくり をラーニングした! 【くまさん】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-09-06 02:23:49) 4.恐竜のときよりも原作からの変更点が多い気がしました。その変更点が結構いい方向に作用していたと思います。相変わらずドラえもんが原作より情けないのが気になりますが・・ 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-04 04:02:49) 3.まぁ、リメイクか?と聞かれれば、これはリメイクではなく、アレンジの範疇に入るわけだが、見せ場満載の迫力ある映画として、見事に料理できているのではないかと思う。正直、原作やオリジナル版に思い入れがあれば、昨年の「のび太の恐竜」同様、「なぜあそこを切ったの?」的な不満があるのは当然。せっかくの「魔界大冒険」というタイトルなのに、魔界星到着後の迷いの森やツノクジラの描写をバッサリとカットしてしてしまったのはさすがに面食らった。でも、作品の根幹に繋がるところは、しっかりと描写しているし、オリジナル版より原作に忠実な部分もあって、劇場では楽しめながら鑑賞できた。まぁ、正直なところ、あの伝説の「おしまい」があるだけで、私は満足なんですけどね(笑) 【ドラりん】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-05-13 23:55:08)(良:1票) 2.前作「のび太の恐竜2006」にはオリジナルより高い点数をつけた私ですが、本作はオリジナルが純粋なエンターテインメント作品なだけにイーブンということにします。リメイク作としてはパラレルワールドの矛盾解消や『ファウスト』を髣髴とさせる美夜子の母の設定などを評価したいと思います。「チンカラホイ」の名台詞が浮きまくってたり、魔法の描き方はあまりドラえもんの世界観に馴染んでいないのは気になりましたが、小ネタの細かさでそこは目をつぶりましょう。 【マイカルシネマ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-03-29 19:39:15) 1.6歳のこどもと行って来ました。スピード感があってよかったです。ドラえもんのほのぼのした面はないけど、現代っ子にはちょうどいいのかな?しずかちゃんのスカートがめくれあがるのに子供たちはドキドキするのかな? 【kaz】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-03-27 19:42:04)
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