みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
2.全くアイデアがないSFアクションパニック映画。 普通では考えられないほどのオリジナリティのなさには逆に脱帽。 本来ならばこれでは評価に値しないのですが、 内容がそれなりに観れてしまうところがこの作品の凄さ。 設定にアイデアがない分、アクション、画面作りで勝負しています。 脚本はたぶん映画ファンなら二人に一人がこれ以上か同等のものを書けるのではないか と訝るべきクオリティですが、編集と撮影でここまでにはもっていけるということですね。 痩せ型で色白の人々がとぼとぼあるいて、廃屋の罠にいって襲われる。 しかし罠を仕掛けたというほどの罠はなくて、ただ強引に襲ってくる。 武器も持ってないのでそこそこ戦える。双方の代償が大きすぎて生活の手段に見えない。 この生存競争を繰り返していたら、そらもうすぐ滅亡でしょうね。脚本ゼロ点です。 それでも観れる作品という事で職人監督として有望な方かもしれません。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-12-25 12:00:22) 1.2009年に製作された『ザ・ロード』は傑作ではなかったものの、思いがけずSF映画史を変えた作品となりました。従来、終末モノの映画は砂漠と廃墟が定番の光景でしたが(同時期に製作された『ザ・ウォーカー』は、まさにそのイメージを引きずっていた)、『ザ・ロード』はそういった記号を排除し、どの国にもありそうな普通の野原や山林で終末の風景を作ってしまったのです。手の込んだ視覚効果も、砂漠でのロケも必要なくSFが撮れるというコロンブスの卵的な発想には世界中のB級野郎達が飛びつき、今やレンタル屋の棚は終末モノで溢れかえっています。。。 本作も、そんな中の一作。理由はよくわからないが人類の生産能力がゼロになった世界で細々と生きる人々が主人公であり、食人行為が物語のキーとなるという、まんま『ザ・ロード』の設定をいただいたお話です。ローランド・エメリッヒ製作の『HELL』もそうでしたが、パクリと言われても仕方がない程のオリジナリティのなさには呆れてしまいます。本作は、SF映画としては完全にダメダメです。前述したオリジナリティのなさに加えて、ディティールもあまりに適当。食うものがなくなって食人行為をはじめた連中のことはよくわかった。では、食人をしていない主人公達は、世界が破滅して以降の10年間をどうやって生き延びてきたのか?「食べること」がテーマの作品であるにも関わらず主人公達が飲み食いする場面が一切なく、それどころか飢餓感の描写すらかなり希薄。これでは世界観を理解しようがありません。30年前に製作された『マッドマックス2』には主人公がうまそうにドッグフードを食う場面があって、たった数十秒で世界観を伝えることに成功していました。本作においても、そういう気の利いた描写が欲しいところでした。。。 他方、バイオレンスとしてはなかなかイケます。中盤以降、本作は一軒家での籠城戦となるのですが、これが『アイ・アム・レジェンド』と『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を足したような素敵な完成度。低予算ゆえにボリューム感には欠けるものの、頼りになるバトルヒロインの登場や味のある敵の親玉など、この手の映画に必要な点はきっちり抑えられています。やりすぎなほどのゴア描写、無情過ぎるラストの展開も主題に合っており、ツッコミどころは多々あれど観て損のない映画となっています。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-02-01 22:18:59)
【点数情報】
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