みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
208.12月はクリスマス映画を観ようキャンペーン第3弾。2024年最後の映画は、世界で最も愛されているクラシック映画を初鑑賞した。 こういう映画に対してあれこれ講釈を垂れるのも無粋だろう。タイトルが表す通り、「素晴らしい映画」この一言に尽きる。 フランク・キャプラ監督の作品を初めて観たが、モノクロームのフィルムの中で繰り広げられる決して色褪せることのない映画表現を心から堪能することが出来た。 冒頭の画面を止めた表現で始まるモノローグシーンや、各シーンのシームレスな場面転換など、古い映画にありがちなテンポの悪さをまったく感じなかった。 また、登場人物たちの言動や台詞回しも、前時代的な違和感がなく、軽妙でフレッシュだった。善人も悪人も含めて、魅力的な人物描写こそが、本作を映画史に残る名作たらしめた最大の要因だろう。 ストーリーテリングの妙技もまた素晴らしい。 “天使たちが自殺しそうな主人公を救う”という物語の結末を敢えて最初から示しつつ、主人公の生い立ちと人生模様を丁寧に描き連ねていく展開が意外だった。 鑑賞前にあらすじを読んだ限りでは、人生に絶望した主人公の前に、彼を救うため天使が現れるところから物語が展開するのかと思いきや、重要キャラである“二級天使”はなんと映画の最終盤まで登場しない。 「自分なんて生まれてこなければ良かった」と絶望する主人公に対して、彼が生まれなかった世界の悲惨さを見せつけることで生きる意味を見出させる、というのがこの物語の“アイデア”だ。 しかし、この映画の作り手は、その“あり得なかった世界”を劇的に見せるのではなく、主人公自身が一つひとつ積み重ねた「普通の人生」こそを丁寧に描き、観客に見せることに重点を置いた。そうすることで、映画のクライマックスに至る頃には、観客は既に主人公の人生が意義深く、光に満ち溢れたものであることを、二級天使と同様に深く理解した状態で、最初から認識していたハッピーエンドを心から納得して迎えられることが出来る。 かつて夢見た将来像を実現できなかったとしても、広い世界に出ることなく小さな街の中で人生を終えたとしても、そこにはその人生にしか成し得なかった意味があり、何にも代え難い価値が存在している――このことを雄弁に物語るストーリー構成に感嘆した。 自分自身、人生はまだ半ばではあるが、ジェームズ・スチュアート演じる主人公同様、「あんなこともできたんじゃないか」「もっと違う人生もあったんじゃないか」と思うことはままある。ただ、それと同時に、もし異なる人生を送っていたとしたら、「今」のささやかな幸福を彩る家族や友人たちは存在していなかったかもしれない――そんな恐怖も明確に感じる。 誰しも生きていれば、嫌なこと、辛いこと、苦しいことは尽きない。それでも、その次の瞬間まで生き続ければ、自分の人生にずっと存在していた光に気づく瞬間が訪れるかもしれない。それは、時代や生活環境、人生観に関わらず、すべての人間にとって普遍的な価値観だろう。 この80年近く前の映画がいくつもの時代を超えて、アメリカ本国はもちろん、世界中で愛されている理由がよく分かる。映画世界の顛末に、純粋に涙が溢れた。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-12-29 08:32:56) 207.いい映画だとは思うけど、 そこまでいい映画だとは思わない。 【プラネット】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-11-08 19:43:59) 206.窮地に陥った主人公のため天使が救済へ向かうという導入で始まるオープニング。しかし主人公の生い立ちに三分の二の尺が使われ、天使が現れるのはラスト30分。現在の確立された脚本術(いわゆる三幕方式など)に則れば、天使が現れるタイミングは開始10分から20分時点に設定されるのがセオリーだろうと思います。天使の登場が、主人公救済の話が動き出すポイントだからです。実際観ていて主人公の生い立ちにはあまり興味がなく、いつ天使が現れるのだろうと退屈でした。が……あの長尺の生い立ちなくしてあのラストの感動はあり得ただろうか……。主人公の人となりを丁寧に描いたからこそ、無償の愛に溢れる大団円が裏付けられているのではないか……。気がつけば、もし自分がいなかったら家族はどうなっていただろうかとか、この主人公のように誰かから助けられるような生き方をできているだろうかと考えてしまう。人生を変えてくれる映画とは、感動させてくれる映画ではなく自分を省みさせてくれる映画なんだろうと思います。 【Jar_harmony】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-07 22:42:10) 205.はー、これまたすごい映画を観てしまった。 今まで知らなかったのが、本当に勿体ない。 どんなにツラいことや苦しいことがあったとしても、 人生はこんなにも素晴らしいと思わせてくれる映画。 生きる糧なりました、納得の名作だった。 古い映画だと侮ることのできない作品。 アメリカではクリスマスに放送される定番の映画だそうですが、 こりゃ確かに最高のクリスマス映画だわ。 【愛野弾丸】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-05-31 22:17:05)(良:1票) 204.僕が今まで見てきた映画の中でも、5本の指に入るくらいの素晴らしさでした。この作品に出合えたことに感謝。もちろんちょっとラストまで間延びしているところもあるし、オチもお金を無くしたときに薄々の予測はできたのだけど映像にされた時の素晴らしさ。号泣してしまいました。その間延びしていたと思える部分でも個々の人生での出来事はその人にとってはキラキラしたもので素晴らしいものであるという表現は十分演出できていました。思い通りにならなくたってそれでも人生って素晴らしい。人と触れ合い関わり合い、友情を深める素晴らしさ。この映画はぼくにグサッと刺さる一本でした。 【タッチッチ】さん [インターネット(字幕)] 10点(2019-09-02 16:19:26) 203.有名な作品なのでタイトルくらいは知ってたけど、内容をよく知らなかったので、見る時期を間違えてしまいました。 これはクリスマスに見る作品ですね。 中盤までは平凡な物語だったけど、ラストスパートの躍動感が凄い。 思わずメリー・クリスマスって言いたくなる素晴らしい作品でした。 【もとや】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-02-07 13:31:44)(良:1票) 202.すてきなクリスマスストーリー。良作で、何度みてもぐっとくる。この映画、ラストのたたみかけがすごい。3/4ぐらいまで、グダグダと話しは進むが、最後のハッピーエンドになだれ込むスピード感が良くて、感動する。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 9点(2018-12-26 20:32:13) 201.ラストがちょっとあっさりし過ぎな気もしますが、見ていて気分の良くなる映画ですね。 こういう流れでありがちな、悪役を酷い目に遭わせるっていうワンパターンでは無いのもいい印象です。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-03 09:55:16) 200.今年のGWはキャプラ祭りです。 昔も泣いたけど、今年も泣いた。 ファンタジーなので、当然虚構であって、都合の良い展開などはどの作品でも絶対ある。 「いかにも」の展開で、演技や脚本の巧さがあるだけでは観客は満足しないと思う。 キャプラ監督の作品群にはほぼ共通して正義に対する信念であったり熱さや愛情といったものが感じられる。 この作品も全体的に「演出臭い」部分が多いのだけど、観る者を許容させてしまう力がある。 ラストのあたりなんか、出演者みんな素で楽しんでるのかなあと、今ではこういうのは無理だろうなと観ていて思ってしまった。 昔を闇雲に美化したくはないけど、良い時代だったのだろうと。 【サーファローザ】さん [DVD(字幕)] 10点(2018-05-05 09:17:55) 199.好きですよ、こういうの。 【てれってれーR】さん [DVD(字幕)] 9点(2017-07-17 16:19:34) 198.キリスト教的価値観を謳った映画だが、アメリカ映画における一服の清涼剤と受け止めたい。初見後、主人公の人生は暗転してからの後半部分が長いと感じていた。再見すると、大金を紛失する(隠される)前の方が少し長かった。一方に偏っていない時間配分で、良い時もあれば悪い時もある人生を考えるとバランスのとれた編集だ。J・スチュアートは適役適演。 冒頭の天上における神様と天使の語らいシーンは作品に寓意が込められており、オッサンの2級天使という発想もユーモラスでいいアイデアだ。 会社の金を失い絶望した主人公に対して、天使は彼が生まれなかった世界を見せる。その殺伐たる世界を見せつけられ、彼はいかに有意義な人生を送ってきたかに気づく。「ベタな展開」といえばそれまでだがヒューマニズムに溢れており、人生における普遍的なものをファンタジーに包んで描いた映画だと思う。 “クサい”といわれるようなことを正面切って表現する・・・いいね。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-03-06 17:09:54) 197.いい映画だとは思うけど、 そこまでいい映画だとは思わない。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-29 01:53:18) 196.2回目の鑑賞でしたがやはり涙腺が緩みました。真っ当で分かりやすいストーリーに後味の良さ、シンプル・イズ・ザ・ベストです。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-08-24 15:07:57) 195.確かに感動的な後半だったですね。でも、なんとなくですが、幸せってこんなことかなって考えさせられる映画でした。人生は危機をうまく乗越えられない時にこそ、その本質が見えてくるもの。上手くみんなに助けられた、良かった、良かったで終わり。そんな映画も良いと言えば良いのだが。「命みじいかし、恋せよ乙女・・・」とのフレーズの方が心に染入る。 【cogito】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-28 19:21:59) 194.そんなに甘くない哉、人生! 【川本知佳】さん [DVD(字幕)] 2点(2014-05-18 00:55:05) 193.一番泣いた映画がこれです 【pillows】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-29 14:48:31) 192.感動しました。時代が古くちょっと滑稽なところ感じましたが、後半はぐいぐい引き込まれました。細かいマイナス点はあっても、最終的に感動を与えてくれる。こういう映画が好き。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-08 22:38:19) 191.やばい!前半退屈だからどこが名作だよっておもってたらラスト30分大号泣。ここまで伏線とかカタルシスをうまいこと消化する作品は中々ないね。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-04-29 19:19:20)(良:1票) 190.ディケンズの名作小説を思わせる王道的ストーリーを、構成の工夫で上手く料理した作品。現代劇(ただし今となっては半世紀以上前)だが、どことなくおとぎ話的な雰囲気が漂う。面白いというよりは素敵な作品。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-09 14:09:40) 189.古典的な名作。 ハートウォーミングなファンタジーで、後味の良い作品。 久しぶりに観直してみたら、以前にも増して良かったような。 年配のオヤジ姿の二級天使がユニークな設定で良い味を出している。 一人の人生は実は多くの人に影響を与えている。 誠実に一生懸命に生きていれば、きっと最後は報われる。 現実はそんなに甘くないけれど、そうあってほしいという思いが満たされる。 ラストは予定調和にすぎるかもしれないが、おとぎ話としての素晴らしさがある。 心が癒され元気をもらえる映画はいつまでも朽ちることはない。 【飛鳥】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2012-12-06 17:46:41)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS