みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
40.三作品とも飽きずに観られるアニメーションです。ストーリーはそのための後付けという感じも。それで良いんじゃないでしょうか。 【毒林檎】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-05-08 08:04:54)(良:1票) 39.オムニバス映画で短編が三つある。 (送り手は)順番に悩むだろう。 個人的には「彼女→大砲→最臭」が嬉しい。 楽しい気分で映画館を出たいから。 だが大友通は「大砲」がラストが嬉しいかも? 現実の順番がこれ。 1 彼女の想いで:ビジュアル的にすごいのだろう。でもそれだけ。 2 最臭兵器:大友克洋の絵に一番近いし、何より楽しかった。 3 大砲の街:大友克洋の監督作。ニコラ・ド・クレシーのBDに強い影響を受けたそうだ。 さて、この映画のスタッフは誰に向けて作ったのだろう。 老若男女向けじゃないことは、大友監督もわかってる筈だ。 つまりアニメマニア向けだろう。 もし、ふつうの小中学生たちに見せたら「つまんなーい」だろう。 過半数が眠ってるかも、昼食後の午後2時なら。 最臭兵器だけ、すごく評判が良いかもしれないが。 もう25年も前か。 もちろんデジタル技術はほとんど使われていない。 あなたのハートには何が残りましたか? (木村奈保子のマネ) 私には作画の技術しか残らなかった。 三人の監督は「絵」が前提にある人。 そのタイプは、脚本をおろそかにしてしまうのかも? 森本晃司:アニメーター出身のアニメ監督 岡村天斎:アニメーター出身だが、すぐ演出家に転向したアニメ監督 大友克洋:元漫画家のアニメ監督(この20年で漫画を何ページ発表したのか?) 【追記】2022年1月1日 大友克洋の漫画には常にユーモアがあった。 大友克洋の漫画のラストにはいつも笑いか余韻があった。 でもこの映画には大友克洋らしさがなかった。 脚本が弱いからだろう。 観客は短編にオチを期待する。いい意味で裏切られたい! でもそれがあったのは真ん中の「最臭」だけだった気がするのである。 大友マニアは大友の絵が楽しめれば良くて、だから私はこの映画が好きだ。 でも大友マニアじゃない観客は、この映画に満足できない気がするのである。 【激辛カレーライス】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-11-15 21:55:33)(良:1票) 38.「AKIRAの監督の作品」を期待しちゃダメ。むしろ監督の短編集「ショートピース」などが好きな人向け。どちらかと言うと、大友ファンにとっては、こちらのテイストの方が本来の大友節な気がするが、いや、いうてもそのテイストは「最臭兵器」ぐらいか。「彼女の想いで」においても、原作では大友節の「白さ」があるのだが、映像の方では、キャッチーな仕上がりになってしまっている。予告編でも使われる代表的なシーンがあるが、それはこの作品の白眉ではない気がするのだよなぁ…。「大砲の街」は終始ワンカット、つまり、映像に切れ目が無く展開するアーティスティックな作品。ヨーロッパの絵本のタッチがそのまま動くような作品にしあがっている。内容はまぁ、大友らしいといえば、らしい感じ。個人的に、最高の見どころは、ラストシーンからのスタッフロールである。大友は石野卓球に「映画館でみんなが踊るような音楽を」と要請したらしいが、期待を裏切らない素晴らしい出来栄えだった。実際、映画館で鑑賞したのだが、最後はここをフロアにしてみんな踊ろうぜ!と熱い思いを抱いた (さすがに立ち上がって一人で踊るようなまねはできなかったが)。 【よこやまゆうき】さん [映画館(邦画)] 5点(2017-05-26 02:57:23)(良:1票) 37.うちの弟が大友のファンで借りてきた。本も買っていた。悪書みなワンアイデアの寄せ集めオムニバスという印象。人間の美を描かなくては評価できない。 【承太郎】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2011-07-15 03:02:09) 36.大友克洋監督作品はこの作品が初めてだったのだが、とても面白かった。観賞後に95年公開と知って驚いた。 良い作品は、何年経ってもよいという例。 「彼女の想いで」は絵柄も美しく、脚本にも惹かれた。 エンドロールで“脚本・設定 今敏”を見て納得。 「最臭兵器」はブラック。主人公の無能ぶりには苛々させられるが、ラストへの伏線だと思うと感心。 「大砲の街」は大友克洋が監督している作品。私は蒸気で発達した街よりも、科学技術が発達した近未来の方が好きなので、あまり惹かれなかった。このように設定には好みが分かれるとは思うが、作り込んでいる作品なのは間違いない。 全体的に、ブラック風味のSF短編集なので『世にも奇妙な物語』などのブラックなファンタジーが好きな方にお勧め。 【Sugarbetter】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-01-27 17:47:25) 35.3本の短編のバランスが物凄く良いと思います。やっぱり「彼女の想いで」に人気が集中してしまうと想うのだけど、大友らしさが一番強いのは「大砲の街」じゃないかな?どうも、これを見せたい為に、2本の短編の置き方を考えてあるような気がします。物凄く陳腐ではあるけど、それ故の面白さというのが確かにそこにあって、物凄くおおともらしさが見える気がします。 【奥州亭三景】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-12-05 10:27:06) 34.彼女の想いでは作画の美しさに感心させられるけど、面白いかどうかと言うと普通といった感じでしょうか。 名作ではなくて、名画と言っておきましょうか。 最臭兵器は単純に笑えます。 良い出来でしょう。 大砲の街は味のある作風で、嫌いではない感じですね。 それぞれ気軽に見られる感じなので、見て損はないと思います。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-26 00:08:11) 33.三種三様で観てる分には楽しめました。何よりもパッケージに惹かれます。 【アフロ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2009-12-15 03:59:39) 32.「彼女の想いで」は、『2001年』的舞台で『ソラリス』やってる、って感じ。人間が考える宇宙の果ては、けっきょく人の心に行き着いてしまう。廃墟趣味がいっぱい。宇宙船の中のオペラハウス、そもそも調査艇が下降していく時に「ある晴れた日に」が流れていたのだった。ザザッと乱れの入るホモグラフ、青空に錆びた鉄骨が突き出してきてたり。ぱさぱさになる薔薇の花束。半分融けたようなピアノ、ポンと叩くと世界が変わる。拍手する手だけが見える。おそらくラストの宇宙に漂う飛行士は、故郷の夢を見ているのらしい。薔薇の花びらが浮遊している。こういうイメージの連続だけでいく話は、下手すると空回りになってしまう危険があるけど、これは45分という時間もいいのか、いっきにいけた。と、これが科学の果てに心に辿り着いたとすれば、「最臭兵器」は最も形而下的な“ニオイ”に復讐される話。地方都市の細密な再現。面白いのは花が咲いちゃうとこで、車がひっくり返ってる脇が花園になってたりする。ラストの後で花園になってる東京の場があるはずなんだけど。「大砲の街」は、全体主義社会の日常を淡々と描いていく。ここにあるのは、世界と拮抗するのではなく世界に組み込まれてしまった童夢。ファンタジーかも知れないが、これが現実になっている国もあるわけで、そこが苦い。2-3-1の順にしたほうが座りがいいような気がするけど、ま、好みの問題。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-11-02 12:06:53) 31.大砲の街の世界観が好き。 【Yoshi】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2008-03-24 23:31:10) 30.特に内容のあるものがない。 「彼女の想いで」以外はシチュエーションだけ。 【カラバ侯爵】さん [ビデオ(邦画)] 1点(2007-07-17 08:22:45) 29.大砲の街が好きかな 【アンダルシア】さん [映画館(邦画)] 5点(2007-05-08 06:19:26) 28.3話構成のオムニバスで、互いのストーリーなり設定に直截的な連関はないのですが、いずれにもレトロなムードが漂って、どこか繋がりを感じさせます。そして、後の物語ほど、時代背景が古くなっていく---らしい---のですが、それでいて実は後の物語の方がどこか終末的---実はこちらの方が時代的には後なんじゃないか?と何となく思わせる雰囲気があります。わたしゃ個人的には、2話目の、あの研究所の雑然とした雰囲気が、ものすごーくリアルで好きですね。もしや、ホントにどっかの研究所を取材したのでは?廊下にダンボールが積み上げてるあたり、なかなか実写映画のロケでは表現できません、多分、研究所側が気をつかって、事前に片付けちゃうからね(それに、消防法違反?)。いずれの作品も、動画の緻密さは実に見事でして、この映画を観、この緻密さに触れていられるひと時というものは、実に贅沢な時間であります。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-19 22:39:26) 27.前半の2話は、まあいわゆる限界状況サスペンスの典型みたいな話であり、娯楽性にも富んでいて楽しませるがこれらは別に大友でなくとも作れるレベルの作品だと思う。問題は3つ目。大友の作品にはその背景に必ず国家がある。この国家はかなり曖昧だ。全体がみえてこない。ただ、何らかのシステムによって支配されているということはわかる。そして、それは人間による人間の為のシステムであるに違いないが、大友の場合このシステムが突然自己生成を始める。それらは例えばAKIRAであり、暴走した介護用ベッドであったり感情の振幅によって殺戮能力の変化する人体兵器だったりする。これらのシステムは最終的に国家に対して復讐を行うわけだが、この辺が大友作品の痛快な部分なんだと思う。この「大砲の街」はわずか20分ほどの短編であるが、国民が総動員で大砲作りに従事している街の一日という恐ろしい寓話となっている。ここでもやはり彼らは何のために、そもそも誰に対して大砲を打ち込んでいるのか分からない。で、やはり大砲を作るという「システム」に対しては徹底的な描写(それは蒸気の噴射や計器の振れに至るまで!ここを見ないと大友を何も見ていないのと同じ)をこなしている。この短編ではシステムの描写のみで話が終わるが、人々は完全にシステムに組み込まれ、彼らを統治しているであろう王様を疑うことすらしない。しかし実のところこの大砲を発射する王様が本当に支配者なのかも定かではない。彼でさえシステムの中に組み込まれた一要素だと言える。そんな機械のような人間たちと対照的に、生き物のように敵国に向けて砲弾を飛ばす大砲。この終末観は、アナログへの偏愛ともいえるほどの執着でもってただのメルヘン世界で終わらせない鋭さを纏っている。街への爆破を予感させるラストのサーチライトとともに。点数は1話7点、2話7点、3話10点という配分を平均したもの。 【Qfwfq】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-04-27 15:54:29)(良:1票) 26.大友の大友による大友の為の映画。そんな感じです。それに共感できれば評価は高くなるでしょうし、できなければ意味不明なだけでしょう。私はどちらかと言えば前者の方です。三作品とも映像はやはり素晴らしいと思います。細部にこだわる大友らしさが随所に出ていました。 【コン兄貴】さん 7点(2004-11-26 06:40:38) 25.3つとも退屈せずに見れました。特に大砲の町の映像が機会臭がすごいプンプンして良かったです。次はAKIRAも見てみようと思います。 【すごろく】さん 5点(2004-10-25 00:28:20) 24.それぞれ、それなりに面白いが..う~ん 飛び抜けて面白いってことはい.. 「彼女の想いで」の作画レベルはトップクラスですね~ 一見の価値有り... 【コナンが一番】さん [レーザーディスク(邦画)] 6点(2004-09-09 14:40:44) 23.7.8年ぶりに再見、さすがに内容は殆ど忘れてましたが、1話目「恐い」2話目「可笑しい」3話目「難解」という印象だけは残ってて、それの再確認になりました。大友ワールド好きでないとなかなか苦しいと思います。やはり「AKIRA」の存在が大きいだけに(あれも映像よりも原作のが面白いし)パワー不足の気もしますが短編ですし、それはそれでしょうがない事なのかもしれません。記憶が曖昧ですが、何かアメリカの雑誌によると世界を変えられる10人のうちの一人という評価を受けていたので、そのうち何か撃ってくれるでしょう。 【HLB傭兵】さん 5点(2004-07-22 11:35:07) 22.三つともけっこうよかったです。特に大砲のまちが好きかな。けっこう考えさせる内容でした。あとのふたつはまあまあということで 【LYLY】さん 5点(2004-06-24 20:12:58) 21.『彼女の想いで』7点。3つの中では一番好きかな。豪華な感じあるし映像・音楽と凄いです。『最臭兵器』8点。一般受けは一番かなという作品。それでいてマニア向け要素も多い作品かな。『大砲の街』6点。独特な絵が好みじゃないけど、いい味してます。雲霄三姉妹みたいな感じ。技術度高い作品。 【バカ王子】さん 7点(2004-03-20 18:04:27)
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