みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.それなりに長く映画を観続けていると、現実世界の俳優の死に伴う喪失感が、映画世界の内外を巻き込んで渦巻くことはままある。 2020年、43歳の若さでこの世を去ったチャドウィック・ボーズマンの死は、近年においてその最も顕著な出来事だったろう。 MCUでブラックパンサーことティ・チャラ役にキャスティングされたことで、一躍世界のトップ俳優の一人となった彼の死は、MCUファンに限らず、世界の映画ファンにとってあまりにも大きな損失だった。 無論、この「ブラックパンサー」の続編も、チャドウィック・ボーズマン続投が大前提のプロジェクト進行が、突然の悲報に伴い、継続そのものを問う岐路に立たされたことは言うまでもない。 普通に考えて、絶対的な主人公を演じていた俳優を失ったヒーロー映画の続編が、そのまま成立するなんてことはあり得ないだろう。 それでもなお、映画の製作を進め、161分の大長編として日の目を見た本作からは、監督のライアン・クーグラを筆頭に、スタッフ、キャストからの、亡き“ティ・チャラ王”に対する尊敬と哀悼が満ち溢れていた。 死に伴う喪失感は、時に残された人間を惑わし、自暴自棄に貶める。 その心情が本作に登場するキャラクターたちに投影され、彼らも大いに惑い、進むべき道を見失いそうになる様が印象的だった。 それをどう乗り越え、その先の時間をどう生きるのか。それはきっと最愛の人間の死に出会うべくしてこの世に生きるすべての人間に課せられた宿命なのだと思う。 最愛の兄と王とヒーローをまさしく“同時”に失った妹のシュリは、映画のラストで光に照らされた美しい浜辺で一人佇む。 その表情からはやはり寂しさと心細さが垣間見える。その一方で、大切な記憶や、兄や母に対する愛情は決して色褪せないことも噛み締めているようだった。 生きろ、そして戦い続けろ。 「エンドゲーム」のクライマックス、ポータルの中から現れたティ・チャラが、満身創痍のキャプテン・アメリカに対して力強く視線を向けた後、援軍を鼓舞するシーンが思い浮かぶ。 偉大なヒーローは死してもなお、映画世界の内外の“アベンジャーズ”を鼓舞し続ける。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-11-12 01:30:22) 4.カッパが出た! ベイマックスも出たっ! 【TERU】さん [映画館(吹替)] 7点(2022-12-23 21:14:52) 3.主役スターが亡くなり、どういう作りにするか興味津々でしたが、残ったキャストで頑張りました。主要出演陣でストーリーを考えると、この物語が最適と思います。ただやはり、この映画1番のスターを失ったため、映画自体の輝きは前作ほどにはなりませんでした。成長物語として作られていると思いますが、そういう部分でも、もう少し工夫のしようがあったかな、と思います。ただ、映像はやはりすごいですね。映像を楽しむためには、映画館でないと意味がなさそうです。 【shoukan】さん [3D(字幕)] 6点(2022-11-21 18:15:57)(良:1票) 2. チャドウィックの追悼映画として観れば良いのだろうが、失礼ながらそんなに思い入れがないんだよね。なのでアクション映画として観ると、正直微妙だった。 とにかくブラックパンサーが出てくるまでが長い。途中ダレちゃった。流石にシュリは線が細過ぎて、どうも強そうに見えない。活躍の時間も短かったしね。 観客は、ワカンダがコテンパンに追い詰められて、満を持してのパンサー登場で盛り返すというカタルシスを求めているのに、敵国にも罪のない民が居る、自国の民のため私的な復讐はしない、というテーマでブレちゃってるんだよね。その意志を継ぐというのは良いのだけれど、せめてもう少し短くまとめられたらテンポ良く観られたのでは。 ヴィランも魅力がなく、せっかく背景を描いているのに中途半端。 他キャラも、アイアンレディとか、アバターみたいな魚人間とか、終始パクリ感がぬぐえないまま終わってしまった。 次作では息子君がパンサーを継ぐんでしょうかねぇ。 【ノン】さん [映画館(字幕)] 5点(2022-11-19 18:19:58) 1.いや、初日でIMAXの3Dで観てきました。 完全なネタバレは主義じゃ無いので、アレです。 ブラックパンサーの彼を思う事にする。 ――そして、受け止める。 主役のチャドウィック・ボーズマンが存在しない事実。 彼は…黒人俳優でも一際笑顔が可愛いイメージがあり、頼れる男の表情をも持っていた。 そして、数少ない主役を張れる男だなーと感じていた。 そう…まさに、ヒーローを演じれる男だったんだなー…と実感。 大好きな役者であり、武道家のブルース・リー。 俺が、その存在をしっかりと把握した時には…悲しくも既に他界していた。 言うまでもなく、リーは強いカリスマを持った男。 更には格闘技以外の面でも指導者であったリーに対して…周囲がリーという「主役のいない中」でも、彼をずっと渇望した姿勢を崩さなかった…。 まるで、また復活して欲しいと願うように。 勿論、俺も同じく渇望していた。 何年も、何年も、リーの軌跡を追うように本を読み、写真を観まくり漁った。 そして…神の摂理で、それは(今のところ)難しいと知りつつも理解する。 彼が復活しない中でも、代わりに愛する者の心に、永遠に消える事のないブルース・リーが刻まれるという事を。 それと同じく、強大なコンテンツとなったMARVELヒーロー。 主役のチャドウィック・ボーズマンが存在しない事実。 惜しまれつつ世を去った者を想う…ただ、想う。 出来るならば、その姿を心に刻み続けたいな…なんて、上映後に考えてしまった。 亡くなった者を殺さない方法。 それは、胸に刻む以外…今の俺は出来ない。 消えたのは、彼ではない。 心から消さないように、俺達がしなきゃならない。 切ないな、マジで。 ワカンダ・フォーエバー。 彼と共に…永遠に。 . 【映画の奴隷】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-11-11 17:48:42)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS