みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.それまでの人生はきっともっと尖っていて、人と衝突したり毒づいたり、理不尽な思いをしては腐ったり、女性といい感じになったり別れを経験したり、普通にいろいろあったんだと思う。そして何かをきっかけに(リストラとか会社の倒産とか、そこは本題ではないので何でもよいのだが)みんな煩わしくなっちゃって、無駄なものを出来る限り削ぎ落として、今の完璧な日々、過不足のないパーフェクトな生活形態を編み出したのだと思う。それは究極にエコな生活だ。 カーステから流れる音楽がそのままBGMになり、作業服の背中のプリント「The Tokyo Toilet」の文字がそのままオープニングロールになっているようなところも、エコだ。主人公の生活にも作品そのものにも無駄がない徹底ぶり。 主人公平山は寡黙で孤独な都会の住民。仕事の日のルーチンと、休みの日のルーチン、この2パターンを使いこなして日々を終える。 平山のルーチンは実は他者のルーチンでもある。毎朝目覚めを誘う竹ぼうきの音は、路上を掃くおばあさんのルーチン。トイレに隠された三目並べ勝負も見知らぬ誰かとのひと時のルーチン。毎日通う銭湯と飲み屋では、同じ言葉で迎えてくれる店主のルーチン。公園でいつも遭遇するOLとの無言のあいさつ。休日に通う写真屋、古本屋、スナック。他人のルーチンが自分のルーチンになり、自分のルーチンが他人のルーチンに組み込まれていく。全く別の世界に生きる他人がさりげなく交り合ってる。 時に他者の乱入や、突然の退出によって、そのルーチンが乱れることもあるが、それをやり過ごせばまたいつもの日常が戻って来る。 ラストシーン、BGMはニーナシモンの「Feeling Good」。鳥も太陽も風も木も、私の気持ちを知っている。新しい日が始まる。最高の気分。自分はこの生活に満足してる、満足しようとしている。本当にこのままでいいのか?変わらないものなんてないんだ。孤独も不安もあるこの気持ち、木も風もお見通しだろ。 【ちゃか】さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-04-02 15:58:37)(良:1票) 9.なかなか 意味深い 作品..初老のワケあり男の 単調で淡々と過ごす毎日を 淡々と描いた物語..私的には 刺さらなかった..刺さる人には 刺さるのかもしれない... 【コナンが一番】さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-02-15 12:33:28) 8.サブスクにてついに鑑賞。一言で言えば良い映画でした。 世俗にまみれた自分には平山のような生活は絶対にできないでしょう。 おっと、ソシャゲの周回を忘れてた。。。 。。。冗談はさておき、この作品は小津安二郎を敬愛するドイツ人監督ヴィム・ヴェンダースの思い描く理想の日本像が描かれている。 規律を重んじ、個々を尊重しあって生きている。現実の日本はそこまで美しい国ではないが。 この作品を教訓としてせめて公衆トイレは綺麗に使おうと思った。 【ぴのづか】さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-01-20 09:31:46) 7.よかった・・・。監督の感性が私はとても好きです。文庫本を読んで眠りにつくときのあの感覚は、私もあります。 とても綺麗な作品でした。 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 9点(2025-01-11 22:16:43) 6.とても美しく、観ていて心が安らぎました。東京の景観は他に類を見ない独特のもので本当に良いですね。 主人公は一見幸せそうだけど色々あったんでしょうね。こんな風に生きられたなら、でもそんな覚悟もない、味わい深い作品。 また時間をおいて観てみたいと思います。 【Kの紅茶】さん [インターネット(邦画)] 8点(2025-01-05 22:05:10) 5.ヴィム・ヴェンダースといえば「ベルリン天使の詩」ぐらいしか知りませんが、いやほんとよかった。 日本映画なのに台詞が少ない。 役所広司が素晴らしすぎる。 主人公の平山さんは、きっとある程度地位を築いてからのリタイヤ組なんでしょうが、それにしても達観している。 「足るを知る」 理想の生き方のようでもあるが、物足りなさを感じる自分は、凡人なのでしょう。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-11-17 21:57:40) 4.いい映画なのかもしれませんが、私には退屈で期待していたほど面白くはありませんでした。まあまあの映画って感じです。それに、真面目で控えめな主人公から見ると、世間は図々しい人ばかりで腹が立ってきます。作品解説によると幸せや豊かさとは何か考えさせられる作品らしいけど、誰しも平山のようにはなれません。ありふれた日常にあれ程までに幸せを感じられる彼自身がパーフェクトな人間だと思います。それにしてもトイレ掃除って大変なのですね。自分の仕事場のトイレ掃除のおじさんを見る目が変わりました。いつもありがとうございます。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-10-22 11:06:11) 3.事前情報無しで見ました。映画にするほどのストーリーではありませんね。最後まで観るのが苦痛でした。また主人公がカセットで聴く音楽が、ヒラヤマが聴くとは思えないような洋楽ばかりで違和感を感じました。監督はドイツの方だということで、世界で上映するために洋楽にしたのでしょうが、無理がありますね。 【みるちゃん】さん [インターネット(邦画)] 3点(2024-05-30 10:32:26) 2.ん~内容を理解しようとすると、結構難解な作品かなあ。 なぜ主人公が無口で便所掃除の仕事をしているのか、部分ごとに現れるクセのあるキャラクターたちの存在。 身内の話や、もろもろの疑問が全然解決されないまま映画は終わってしまいました。 まあ、これこそがヴェンダースらしい映画作りなんだと思いましょう。 作品中の2番目の曲かな、Perfect Days この曲のタイトルから映画のタイトルを取ったのかな、妙に歌詞が耳に残りました。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-02-26 20:23:08) 1.監督や出演者から大方想像できることだが、大人の映画だった。より正確に言うなら中高年の映画か。まだその域ではない自分は、例えば三浦友和の「なんにも分からないまま(人生)終わるんだな」みたいなセリフも漠然としていて共感には至らずで、なんだかこの映画の良さを半分も受け取れていないのではないかと感じたりもしたが、観て損をしたとは全然思わない。主人公・平山の小さな幸せも、後悔も、つまりは…笑いたくなったり、泣きたくなったり、そういうのはずっと共存していて、それが人生の真理だと思うわけで、そんな日々をパーフェクトデイズと表現した監督はなかなか心憎い。 【リーム555】さん [映画館(邦画)] 7点(2023-12-31 10:44:44)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS