みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
12.2013.06/03 3回目?鑑賞。遥か昔の記憶、裸の島の俯瞰と切ない音楽のリフレーンが・・。 人間のより良く生きてゆく本能が延々と繰り返されて今日がある。丁度私の年齢が多感な年頃だったこともあり、暮らしはまだはるかに良かったので、こんな生活もと衝撃を受けた記憶が生々しい。またセリフなし、林光のテーマ曲、島の俯瞰等は秀逸。でも切なくて堪らなかった。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-06-06 11:26:05) 11.これはすごい、台詞がないことで見事な映像詩になっている。それを支えているのは、林光の音楽、実に効果的だ。単純な作業のくり返しが少しも苦にならない。まったく思い切ったことをやらかしたものだ。 最初見たときは、誰もいない島になぜ一家族だけがいるのかとか、何もない島なのに生活ができるかと余計なことを考えてしまった。その後もう一度、余計なことを全く考えないで映像と音楽だけに集中して見た。そのあと日を改めて、監督と林光氏の対談を聞きながら3度目を見る。乙羽さんと殿山さんだけが俳優さんで、その他は皆地元の人と知りまたびっくり。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-09-15 22:53:36) 10.実験的手法としては分からなくもないですし、インパクトはありますが・・・やはり、あえて設けた制約によるマイナスを超えるほどのメリットまでは出ていないのではないでしょうか。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-06-12 01:03:54)(良:1票) 9.意味が分からないので0点、とか付ける種類の人はそもそもこの映画を観ようとは思わないでしょうね。前半は「船のモータープレゼントしてあげたいなぁ」とか「頂上までケーブル機あったら便利やのになぁ」とか、楽にしてあげたい気持ちに駆られましたが、それはその人間の本質的な幸せには全く関係が無い、と観ていくうちに感じてきました。 この映画の「嫁ぎ編」の映画も作ってほしいくらい私は二人の出会い前後の時代が気になります笑 【kocyan】さん [地上波(邦画)] 10点(2011-06-07 11:49:47) 8.日本映画史に名を刻む新藤兼人の代表的監督作。 島の暮らしをただひたすら音楽だけで綴った内容。 人はどんなに辛いことがあっても、立ち止まることはできず、今ある現実を受け止めて生きていくしかない。 そんなメッセージが伝わってきた。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-21 01:26:15) 7.ひたすら土と生きる。動物的行動に焦点をあてた映画。夫婦の目に動物的恐ろしさがあった。芸術的なのかもしれないが、私凡人には退屈さを感じさせる時も多々ありました。もう少し人生楽しもうよ、と言っては不謹慎か。こういう映画はどこかの公立映画センターで粛々と見なければいけませんね。一杯やりつつ尻掻きながら、就寝前何気に観るものではありません。 【チューン】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-02-23 16:58:01)(良:1票) 6.何もない島で、一つの家族が生きている。毎日毎日繰り返される重労働に弱音を吐く事もなく、誰かに頼ったり頼られたりする事もない。家族は自分に課せられた役割と仕事をもくもくとこなしていた。平凡で何気ない日々を生きていた。しかしそんな中、幼い命がいきを引き取った。母親の心は崩れ、内側の崩壊はあっという間に外側まで広がり、母親は身も心も崩れて行った。苦しく、辛い日々に積み重ねられたストレスなど積もり積もった苛立ちは、息子の死によって耐える事が出来なくなった。その狂う姿はあまりにも切なく、あまりにも痛々しかった。しかし母親の崩れる姿を優しい瞳で見守る父親の姿が横にあった。まるで「泣いてもいいんだ」と言っているようだった。励ます事も、慰める事も、一緒になって悲しむ事もせず、ただ強い気持ちでしっかりと地面の上に立っていた。そして彼等は生き続ける。日々の日課を休む事は死を意味する。悲しみに沈んでいる暇など彼等にはなかった。人間は生き続ける為に立ち止まっては行けない。どんなに苦しくても、どんなに悲しくても絶対に立ち止まってはいけない。と言う事を僕は学び、そして深く心に刻みました。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-09 22:45:50)(良:1票) 5.台詞が無いことへのこだわりが実ったすばらしい作品だと思います。観終えた後の喪失感を黙々と生きる彼らの生き様がなんとも駆り立てています。だからこそ、最後、一言でもいいから、例えば泣き崩れる女房に旦那が「なあ」とか話しかけるようなことがあれば、その一言がなんと重く、感動的になったことだろうかと思う。浮き彫りになっただろう。あと、乙羽信子さんが僕の後輩に似ていて面白かった。 【no_the_war】さん 8点(2004-12-24 23:47:42) 4.枯れた弧島に根深く住む家族の話であるが、しかしそこはとても人間が活きていける世界ではないのである。水も出なければ、作物も育たない。活きていくためには本土から桶で水を汲み、舟を漕いで運び、そして常に供給し続けなければならないのである。一度に供給できる量も微々たるものであるためその重労働は計り知れないものである。枯れた土に水を物惜しむように呉れ、炎天下で直ぐに枯れ干してしまう。しかし、けして諦めず、土と共に克己的に活きているのである。しかし長男の病死により農婦の心は脆くも瓦解してしまうのである。欠落した中、呻吟しながら桶の水をひっくり返し、荒涼たる行動へと出るのであるが農夫は慟哭を秘めた目で見つめるだけで、そしていつものように物惜しいように枯れた土に水を呉れるのである。台詞の無い中で見事な悲壮美を表現している。一生に何度見れるか解らない不撓不屈の精を観ることができる。倫理上でみれば滑稽な重労働は偏執的な行動にみえてしまうがこの映画は辛辣の心と茫洋な心を全ての人間が纏う労働に例え、より多くの人へ慇懃に訴求する秀作といえる。 【ぼん】さん 9点(2004-11-15 08:10:53) 3.。『裸の島』は昭和35年の作品で、モスクワ国際映画祭でグランプリを受賞している。瀬戸内の小さな島で、畑仕事をして暮らす一家の物語だ。夫婦と子供ふたりの貧しい生活だ。島には水がない。だから夫婦は朝まだ夜が明け切らぬうちから小舟で近くの島に渡り、桶に水をくんで島に戻ってくる。天秤棒で桶をかつぎ、小さな島の斜面に作られた小さな畑に水を運び上げる。桶から柄杓で水をすくい上げ、乾ききった畑の土に少しずつ少しずつ、まんべんなく水を撒いていく。そうやって膨大な手間をかけて採れるのは、小さな痩せ芋がわずかばかり。冬には畑に麦を蒔き、春にはそれを刈り入れる。そんな島での春夏秋冬を、一切の台詞を廃して描いた実験的な作品だ。といわれるこの作品 このロケ地を訪ねる会がこの夏 開かれるそうだ。検索エンジンで「裸の島 プロジェクトS」を検索してみよう。印象深いひと夏を過せるかも? 【やっぱこれだね】さん 5点(2003-05-13 19:44:53) 2.他人には薦めにくいかなぁ・・セリフはないし黙々と畑に水をやる夫婦。家族の描写もあるが何気なく展開していくので見る人によっては退屈するかも・・私はすごくよかったです。長男を亡くし畑作業を投げ出して泣き崩れる妻役の乙羽信子を見ている夫役の殿山泰司の表情が素晴らしかったです。演技というより農民になりきってしまった2人の生っぽい迫力がありました。音楽もいいです 【まりん】さん 9点(2002-12-07 01:16:34)(良:3票) 1.台詞のまったくない映画です。いやー、深いねぇー。いやいいたいことは深くないのかもしれないけど、映像で表現してるもんだからやっぱ深いねぇー。 【あろえりーな】さん 7点(2002-06-13 09:59:57)
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