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ワン・ツー・スリー/ラブハント作戦

One, Two, Three
(ワン、ツー、スリー)
1961年【米】 上映時間:108分
コメディモノクロ映画戯曲(舞台劇)の映画化
[ワンツースリーラブハントサクセン]
新規登録(2003-10-05)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-03-24)【イニシャルK】さん
公開開始日(1962-03-21)


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監督ビリー・ワイルダー
キャストジェームズ・キャグニー(男優)マクナマラ
ホルスト・ブッフホルツ(男優)オットー
パメラ・ティフィン(女優)令嬢 スカーレット
アーリン・フランシス(女優)マクナマラの妻 フィリス
リゼロッテ・プルファー(女優)令嬢 インゲボルグ
レッド・バトンズ(男優)米国陸軍憲兵隊軍曹(ノンクレジット)
山田康雄(日本語吹き替え版【テレビ神奈川】)
脚本ビリー・ワイルダー
I・A・L・ダイアモンド
音楽アンドレ・プレヴィン
撮影ダニエル・L・ファップ
製作ビリー・ワイルダー
I・A・L・ダイアモンド(製作補)
ドーン・ヘリソン(製作補)
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術アレクサンドル・トローネ(美術監督)
編集ダニエル・マンデル(編集)
その他アンドレ・プレヴィン(指揮)
あらすじ
1961年、第二次大戦後のベルリン。コカコーラのベルリン支社長であるマクナマラが、本社社長の娘をあずかるところで問題が勃発。なんと、東ドイツのコテコテ共産主義者の男と燃え上がり、子供ができちゃうんですね。それで青くなったのが出世をもくろむマクナマラ。令嬢のお目付役のハズなのに、どこの馬の骨ともわからない男と結婚なんて、社長には言えない。そこで彼が取った作戦は……

元みかん】さん(2004-01-17)
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【クチコミ・感想】

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10.ベルリンの壁建設ドンピシャのタイミングで作られた本作でのビリー・ワイルダー監督が東側と西側陣営に向ける冷ややかな視線は真骨頂。監督特有のユーモア部分のまろやかというかマッタリしたところが感じられなかったのはジェームズ・キャグニーの存在に依るところが大かと。
出世欲に取り憑かれたコカコーラ西ベルリン支社長を演ずるキャグニーは、お顔体型共に62歳相応にふっくらしているものの、台詞回しと眼力は往年と変わりなく、超ハイテンショントークでの出ずっぱりな姿に感動しきり。いやぁ物凄かった。
半切りのグレープフルーツを手にするのに「民衆の敵」の迷?シーンが蘇ります。
キャグニーに合わせて他のキャストもキビキビしており、展開も超怒濤、剣の舞が更に拍車をかける。
結末のオチがこれまた素晴らしい。キャグニーのホロリとした直後のコーラを手にして「シュレマーァァァァァ」は最高!!!
惜しかったのはホルスト・ブッフホルツ演ずるオットーで、肩に力が入り、過ぎたるは及ばざるがごとし、だったところが-0.1点。
壁封鎖のタイミングの良さで当時はヒットしなくて後年に再評価を受けたという本作は、ドタバタコメディとしてワイルダー作品としてキャグニー出演作として紛れも無い傑作です。 The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2024-05-27 01:14:29)(良:1票)

9.怒濤のドタバタは細かいツッコミを寄せ付けない。
とにかく全てを勢いで突っ切っていく感じが次第に快感へ。
社会情勢への暗喩もあったりするのかな。 カラバ侯爵さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-07 00:13:42)

8.文化や思想のギャップを笑い飛ばすコメディが結構好きなので、私は十二分に楽しめました(「ラブハント作戦」って副題は要らない)。現在、イスラム・ネタがタブー化してしまってることを考えると、この時代にベルリンを舞台にしてこんな話を作ってしまうんだから、当時は随分と大らかだったんですね。しかし共産圏やナチを笑いの種にするだけでなく、本作では資本主義とブルジョアもちゃんと餌食になってます。コカ・コーラがアメリカ資本“帝国”主義の権化として描かれ、そこの令嬢は思い切りパープリン(コカ・コーラは良く協力したなぁ…。今だったら差詰めマイクロソフトといった所か)。主人公は家庭を顧みないモーレツ企業戦士。コチコチの共産主義者であるオットーが、むしろマトモな好青年にも見えてきましたよ、7点献上。 sayzinさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-18 00:00:51)

7.何か自分はこの映画の笑いのツボにあんまり乗り切れませんでしたね。当時の時局におもねたようなストーリー展開、ピリッとした風刺もそれほど効いていない感じ。まるでモンローの真似事をさせられてるような女優さんも、彼女のキャラクターに合っていないようで見ていて痛々しい。ワイルダーにはストーリー的にあまり大風呂敷を広げさせず、男と女が狭い中でガチャガチャワイワイ動いているような映画の方が合っているような気がします。ギャグニー氏の狂躁的マシンガントークにも、自分は最後までは付き合い切れませんでした。大傑作「アパ鍵」と「あな今」に挟まれた小品という評価に留めておきます。 放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 5点(2006-07-02 10:34:22)

6.ソ連・共産主義・鉄のカーテン…なんだか懐かしい単語がてんこもりね。 ってアタシは小さかったから冷戦時代のことはあんまり覚えてなくってよ。 ホホ。 でもおもしろかったわー。 確かにせりふが多くて見るの疲れるわね。 言葉遊び的なところもたくさんあって、字幕つけた人は大変だったんじゃないかしら?って感じ。 …オットーが意外にステキな男性に変身してのハッピーエンドは、ワイルダー的ほのぼの感全開でとってもアタシ好みよ。 それにしても…今となっては歴史の1ページって感じの米ソ冷戦時代をコミカルに扱ったこの映画、世界史の授業かなんかで見せたらどうかしら?なーんて。 ホホ。 梅桃さん [地上波(字幕)] 7点(2005-07-21 21:02:57)

5.ワイルダーが「アパートの鍵貸します」の後、最初に撮った作品です。その前作のタイトルをもじれば「アトランタの娘預かります」といったところですな。さて、東西冷戦を皮肉ったこの作品、その象徴として描くにふさわしいベルリンの街を舞台に、随所に流れる「剣の舞」のごとく、まさに舞うようなテンポで進んでいきます。東ベルリンのホテルでソ連の作曲家ハチャトゥリアンの「剣の舞」をバックに西側のブロンド娘がテーブルで踊り舞う姿、そしてその娘を嬉々と眺めるロシア人3人組(「ニノチカ」だ!)の姿、なんという演出だ・・これこそワイルダーだ・・・ウォッカをコーラで割って乾杯だ!最後まで出世欲で突きぬけたジェームズ・キャグニーもホット、ホット。そしてラストのコーラのラベルオチに大笑い。スカッと爽やか、とは言いませんが、風刺がシュポっとまろやか(←巧い言い方ができず・・)、てなとこで。シュレマー!! 彦馬さん 9点(2004-09-15 21:41:10)(良:1票)

4.楽しんでいいのかどうか分からないようなブラックジョークの連発。こんなこと言ってもいいのかどうか分からないけど、共産主義って馬鹿じゃないだろうか。北朝鮮とか自分が何やってるのか分かってない馬鹿だから怖い。あのプラカードの写真とか風船とか、すごい皮肉。しかし、この映画の面白いところは、資本主義をも皮肉っているところ。資本主義もまた馬鹿だね。なんか世の中が馬鹿馬鹿しく思える。巧すぎて笑えるのを通り越して感心してしまったり…。しかしギャグニーは切れてる。早く仕事を終わらしたいと言わんばかりにまくし立てるセリフの応酬に少々疲れた。 ぷりんぐるしゅさん 6点(2004-05-04 15:55:34)(良:1票)

3.ソ連・東ドイツ(共産圏)をおちょくったギャグが連発されるんで、最初は政治風刺なのかな?と思っていたのだけれど、この作品の場合、割と無邪気というか、政治ネタも単なるネタのひとつって感じですね。後半の主人公の暴走っぷりがどんどん加速していく様が可笑しい。何だかんだでみんな一応幸せになるしね。 ぐるぐるさん 6点(2004-04-21 15:49:29)

2.とにかくすんごいセリフ量。ちょいとブラックだけれど笑えるセリフの数々に、細かな落としどころが、ビリー・ワイルダーの職人っぽさを感じさせてくれますね。あまりにも随所で落とされているため、ここで何を挙げればいいのかわからないくらいです。ドイツ人にロシア人などの気質が、ちょっと皮肉っぽく、それでいて面白く描かれているので、ぷぷぷっと笑うところがいっぱいあります。また、音楽もとってもいいですね。仰々しい音楽が主人公の慌ただしさを煽っています。東ベルリンのホテルでソ連代表者と会うときの音楽が♪Yes! We have no banana♪(『麗しのサブリナ』でヘプバーンが車を洗いながら鼻歌を唄うシーンの音楽)だったのでビックリ! ちょっと嬉しくなりましたよ(ウフフ)。しかしながらこの映画、観ていて本っ当に疲れるんですよぉ〜。何がって、はじめに申しましたとおりセリフが多すぎるからです。はい。頭が起きているときに、ちゃんと観てくださいませ(笑)。 元みかんさん 7点(2004-01-17 06:19:17)(良:1票)

1.後半、「しゃべり」に頼りすぎ。ワイルダーの衰えを感じる作品。 STYX21さん 5点(2003-11-24 22:42:58)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 6.85点
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200.00% line
300.00% line
400.00% line
5215.38% line
6323.08% line
7538.46% line
817.69% line
9215.38% line
1000.00% line

【アカデミー賞 情報】

1961年 34回
撮影賞ダニエル・L・ファップ候補(ノミネート)白黒

【ゴールデングローブ賞 情報】

1961年 19回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート)(コメディ映画賞として)
助演女優賞パメラ・ティフィン候補(ノミネート) 

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