みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.小津初のサイレントとして鑑賞した「非常線の女」(1933) と同年に公開された本作は今回鑑賞した作品の中で唯一岡田嘉子という女優が主演を務める作品。より正確にいうとこの女優さんは「東京の宿」(1935) にも出演しているものの、これが唯一逃した作品であったためそうなった次第。 やはり一回しかみていないと印象が弱いのだが改めてウェブを徘徊して彼女に関する記述や写真をみていると…、思わぬ伏兵現るといったところ。「東京の女」の物語の筋自体は暗喩されていた部分がつかみ取れなかったこちら側の責任もあるとはいえ、若干納得が行かないまま終わってしまった感があり、それゆえ映画自体の評価は決して高くはつけられないのであるが、この女優さんの生い立ちに目を走らすうちにそちらの方に興味が移りだして俄然この映画をその色眼鏡を通してもう一度観てみたくなってきた。以下wikipediaの見出し。 「大正から昭和初期にかけて、サイレント映画時代のトップ映画女優であった。奔放な恋愛遍歴やソビエト連邦(現:ロシア連邦)への亡命など、波乱の生涯を送ったことでも知られる。」 これが「色眼鏡」の理由。映画の中の人生よりも現実の人生が劇的な俳優はそうもいないわけで、ふつふつと興味が湧いてきた次第。ちょっと追っかけてみるかな。 【kei】さん [映画館(邦画)] 5点(2014-05-13 10:20:12) 4.小津監督によるサイレントムービー!まだこの作品を観る限りでは後の小津監督のスタイルというものが確立されてない気がする。そんな中、岡田嘉子と田中絹代の二人がそれぞれ見せる女の変化ぶりの凄さの前にはこの戦前の日本映画の女優は今の女優とは明らかに違うものを持っている。上手く言えないんだけど、出てくるだけで感じられるオーラのようなものがこの短い話の中でも十分すぎるほど見られる。それにしても何だか勿体無い感じの出来なのはやはりカットされてる部分がどうにも気になったのと、気になったと言えば田中絹代が友達と見ていた映画が何の映画なのか?それがどうにも気になって仕方ない。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-11-08 21:10:56) 3.やはりカットされていたんですね・・・どうも話が短絡的すぎるというか、しっくりこない感じがありましたから。 違和感がある部分をあげればきりがないですが、検閲によるカットがなされた後の作品としてみれば、まあ仕方ないんでしょうね。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 4点(2007-12-26 22:25:25) 2.水商売だけで警察の注意人物?いくらなんでもなあ。良ちゃんも線が細すぎるよ、誰のためだと思ってるんだ!オマケに姉ちゃん殴っちゃダメだろ!でもってコレで終わり?!と満足しないうちに終わってしまったが【ぐるぐる】さんのレビューで多少納得。狙いかどうかは知らないが、そう云われると岡田嘉子が抜群に効いてきますね。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2005-03-23 21:56:55) 1.特に小津ファンでも通でもないワタクシが一番乗りしちゃっていいんでしょうか?まーしゃーないか。以前「秋刀魚の味」を観た時は正直古い映画だなーという印象を拭えなかったのですが、これくらい古いと逆に目新しくて、何だかよく知らない外国の映画を観てるようでした。実はこの作品当初、主人公ちか子(岡田嘉子)が共産党の連絡員という設定だったのが、検閲でカットされたという説があるそうです。そう言われてみると、確かにちか子には、酒場で働いているという以外に「もう一つのよくない噂」がある、という風になってるんですよね。それを知ってて観ると独特の緊張感が感じられるし、岡田嘉子のその後の運命を考えると感慨深いものがありますね。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-12-03 21:56:53)
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