みんなのシネマレビュー

赤い天使

1966年【日】 上映時間:95分
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
[アカイテンシ]
新規登録(2004-01-17)【まぶぜたろう】さん
タイトル情報更新(2012-11-26)【ESPERANZA】さん
公開開始日(1966-10-01)


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監督増村保造
キャスト若尾文子(女優)西さくら
芦田伸介(男優)岡部軍医
川津祐介(男優)折原一等兵
千波丈太郎(男優)坂本一等兵
赤木蘭子(女優)岩島婦長
小山内淳(男優)特務曹長
仲村隆(男優)小隊長
谷謙一(男優)負傷兵
飛田喜佐夫(男優)患者
三夏伸(男優)兵隊
中原健(男優)負傷兵
篠田三郎(男優)
笠原玲子(女優)
竹里光子(女優)看護婦A
原作有馬頼義「赤い天使」
脚本笠原良三
音楽池野成
撮影小林節雄
企画久保寺生郎
配給大映
美術下河原友雄
編集中静達治
録音飛田喜美雄
照明泉正蔵
その他毎日新聞社(写真提供)
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【クチコミ・感想】

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7.戦場では人間が人間でなくなる、これほどまでに強烈な映画はめったにはないだろう。麻酔が不十分なまま手足を切断する場面もとても衝撃的だし、モルヒネの力を借りてでも行わねば正気が保てない極限の状態もわかるような気がする。そして伝染病、それでも退去できない上部の命令、戦争の醜さを否応なく見せられてしまう。そういう極限で性的なことを迫られても、ほんの些細なことにさえ思えるくらいだ。 ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 9点(2012-06-24 20:15:34)

6.従軍看護婦という女性視点から戦争の悲劇、悲惨さを表現した作品。
アイデアが非常に珍しく、監督さんのこだわりやテーマもよく伝わってくる。
ただヒロイン役の若尾文子が中盤あたりから徐々に浮き出して、どうにも妙な違和感が・・・。
終盤にはメロドラマのような展開や、際どいシーンにはまた吹き替えを使っているようで、
せっかくのいい作品に水を差されたような印象。彼女以外のシーンは満点に近い内容の映画だった。 MAHITOさん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-18 04:28:10)

5.確かに、天使でした…。思い残す事なく、気持ちよく成仏出きるわ。 ケンジさん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-02 22:35:40)

4.舞台を戦場にしているのにエッチなほうにエッチなほうにもってゆくのがなんとも嬉しいのだけど、若尾文子って増村作品に限らずけっこう艶っぽいイメージのわりにおっぱいとか絶対見せないでやんの。あるんだろうけど私は見たことない。まあそれは置いといて、エッチな描写もしつつも、戦場の過酷さには一切手を抜いていなくて、暑苦しく誇りっぽい画面に展開される荒っぽい手術シーンや機械的に感情無く死体と怪我人を振り分けるシーンや体の一部を失くした軍人たちが呻き声とともにひしめき合う画づらの圧倒的な悲壮感とグロテスク感は凄まじいものがある。だからこそ若尾文子のまわりだけがまるで異空間のようになる軍医と看護婦のメロドラマがなんともいえない気色悪さを出していてかえって魅力的なのだと思う。後半の「西はいやです」「上官からの命令だ」「いやです」とかコスプレシーンの気色悪さといったら!なんといっても増村監督が後にテレビでやった「スチュワーデス物語」のノリですから。 R&Aさん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-26 11:16:41)

3.「妻は告白する」→「夫は見た」→「卍」→「清作の妻」→「刺青」→「赤い天使」徐々に徐々に凄みが増してきますね。はじめは人間の関係性に比重を置いているものが、より女性本能、魔法のような力で男性を支配する凄み、にシフトしていった。そんな印象があります。私、増村作品で一番はじめに観たのがこの「赤い天使」だったので、とにかく、唖然として観た記憶があります。この作品における若尾文子の演技には勿論、釘付けですが、若尾文子を媒体とした増村保造の「呪術師」(言い過ぎ)のような恐ろしさも感じてしまいます。この監督は何を考えてるんだ!のような不気味さのようなものですね。
増村作品を観る際は、系譜のとおり「青空娘」「くちづけ」「最高殊勲夫人」あたりから観た方がより本作品を理解できて良いのだと私は思います。 サーファローザさん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-30 15:14:25)

2.凄まじいです・・・。とてもお勧めは出来ない内容だけどこれが戦争かと...当然つくりものではあるのだけれどモノクロで良かったと思うほどの惨状。手塚治虫の漫画のような手足スプラッターシーン、ホラー以上にホラーしてます。「兵隊は人間じゃない物だ」「看護婦に心はいらない」「自分は自分、他人は他人と思わないと戦場では生きていけない」前半は見てるだけで痛いです。そして後半になるとずっと増村映画っぽくなる。いつもの粘着キャラが出てきて戦場最前線でのいちゃいちゃをはじめ、軍服コスプレ、「西が勝ちました」・・・。しかし川津祐介への看護といい大女優若尾文子にやりすぎだろ増村と・・・。 バカ王子さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-06-24 23:32:33)

1.増村保造はあまり好きな作家ではない。あの「ぐいぐい」感がどーも淡泊な私には疲れる。好きな人にはたまらぬだろうし、これぞ映画だ、ってのもわかるが、もちょっと簡潔にいこうよ、って思う。ただし、「情念」ではなく、単に面白い物語を語る際には、その「ぐいぐい」感はたまらぬ魅力となる。この映画もそうだし、「妻は告白する」までの初期作品、「黒」シリーズ、「陸軍中野学校」あたりは大好きだ。まずお話が面白い上、クールでスピーディー、高松英郎や仲村隆らの濃いメンツが「ぐいぐい」押しまくるのを観ると、なんだか無類に昂奮する。若尾文子もいいが、増村の男たちもいい。で、不思議なのは「赤い天使」だ。この映画の無表情は一体なんなのだろう?戦争は人間性を剥奪する、多分、それがこの映画の無表情の理由だ。しかし、だからといって、これほどまでに無表情で、感情の起伏に乏しい人々を並べてしまってもいいのだろうか?ところが、そんな彼らがやってることは、いつもの増村タッチ。きわめて無表情に「ぐいぐい」行動するのだ。変な映画、理屈が映画を制御し、それ以外に余白はない映画。と、言ってしまうと悪口みたいだがそうではなく、この映画の「理屈」の徹底ぶりこそが感動的なのです。こんな映画、そうないっすよ。 まぶぜたろうさん 10点(2004-01-17 11:41:44)

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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 8.00点
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518.33% line
618.33% line
718.33% line
8433.33% line
9433.33% line
1018.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 7.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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