みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.オープニングの「・・・ドンドンドドンドンドドドン・・・」の歌声にヘンなのを借りたかもと不安に。森雅之さんが長男役(10歳ほどしか違わないのに!)でもう一つ影が薄いのにも盛り上がりません。しかし、良く出来たホームドラマで弱った暴君にかける次男の言葉に泣かされました。木下恵介、小林正樹コンビによる小品にして豪華俳優陣(あのバイオリン弾きのオトーチャンが滝沢修さんだったとは10000へぇ)が魅せる名作で、鑑賞後は「ドンドドン」が味わい深いものとなっていました。 【The Grey Heron】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-12-29 23:13:33) 7.朝から夜まで鳴り通す破れ太鼓、阪東妻三郎の雷親父をもじって歌っているのだが、それを終盤のシーンで聴き直すのが良い。ストーリーの展開としては甘いと思うけど、ネクタイ背広の阪妻もなかなか見られるものではない。森雅之が長男役というのはちょっと気持ち悪かったけど音楽担当の木下忠司までが出演しているのには大変驚いた。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-02-21 21:42:13) 6.木下恵介監督がバンツマを起用して手がけた喜劇。冒頭なかなかバンツマ演じる頑固親父を出さずに家族の彼に関する会話だけでどんな人物なのか見ている側に想像させる構成はなかなかうまく、いざバンツマが登場した時のインパクトも大きい。そのバンツマの雷親父ぶりもその存在感と相まってすごく、見ていてとても迫力のある演技をしていて、豪快さの中にコミカルさも漂わせていて、「無法松の一生」や「王将」とはまた違った印象がある(背広にネクタイ姿というのも新鮮だった。)が、やはりラスト近く、次男の弾くピアノを聴きながら昔を思い出して泣くシーン、いかにも木下監督らしい叙情的ないいシーンであるが、木下監督の演出に見事に応えて見せたバンツマの演技がとくに素晴らしく、とても感動し、あらためて名優と感じた。もちろん木下監督のコメディー・センスも発揮されていて、演劇の練習をしている次女(桂木洋子)や、大泉晃演じる三男もどこかコミカルで、また主題歌もこの主人公の性格をよく表していて面白い。これを作った音楽担当の木下忠司が俳優として次男役で出演しているのはビックリ。さっき書いた主人公が次男のピアノを聴くシーンで、自らの思いをぶちまけた父親に対してこの次男がかける言葉もまた感動的だった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-04-01 18:44:06)(良:1票) 5.まず阪妻。 凄まじい存在感! これぞニッポンの雷オヤジ! 息子役の森雅之が「こわぃ、オヤジだなぁ・・・」とつぶやくのが愉快、そして納得。 あの森雅之を子供扱いにする阪妻の迫力は流石。 そして次女役の桂木洋子。 本作でもやっぱり可愛いかった。 いつも思うが、桂木洋子って若い頃の「いとうまいこ」(若い頃の芸名は「伊藤麻衣子」)に声も雰囲気もソックリな気がする。 又、妻役の村瀬幸子だが、観ている間中ずっと沢村貞子に似てるなぁ、と思っていた。 そしてラスト付近で、その妹だが姉だか「おばさん」役の、当の沢村貞子が登場。 これにはビックリ。 やはり似ている。 そしてこの似ている二人を姉妹にもってきたのが、また良い。 阪妻に話を戻すと、前述した「存在感」や「迫力」といったものを前面に出しながらも、同時に「コミカルさ」や「人間の弱さ」なども滲ませている。 これは阪妻の天性のものか、それとも演技によるものか。 いずれにしても、凄い俳優だ。 阪妻の出演作には傑作が多いのがよく理解できた。 阪妻という俳優は、その一人の力で、作品全体を傑作にまで至らしめるパワーと実力を持った俳優なのだ。 傍若無人な大太鼓。 哀愁漂う破れ太鼓。 両方を見事に演じ分けた阪妻の演技に、ただただ敬服するばかりである。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-03 09:03:19)(良:1票) 4.木下恵介監督、阪妻こと阪東妻三郎を主演のこれまた何とも不思議な笑いで観ていて楽しい喜劇!何と言っても主演の阪妻の暴れっぷりが素晴らしい。電車の中での宇野重吉との喧嘩のシーンなんてとても面白く、そんな阪妻が演じている口うるさい親父に対し、父を馬鹿にした歌を唄う次男の何ともこれまた下手くそな歌が笑える。ドンドン ドドン♪ ドンドン トドン♪てこの映画のタイトルにもなっている「破れ太鼓」のへんてこな歌、これは一度、観たらいつまでも耳に残りそうだ!木下恵介監督、この監督、やはり一流の監督さんだ!悲劇も喜劇も両方のタイプの作品を標準以上の作品に仕上げてしまう。素晴らしい! 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-05-13 19:18:05) 3.犬に吠えられながら阪妻が登場した時の迫力と家族の雰囲気が凄い。特に森雅之、あんたが息子かよ。でも阪妻が怖すぎて森雅之でも息子に見える。他にも滝沢修と宇野重吉が親子とか無理が・・・。阪妻の喜劇ってのは初めて見たけど喋るときに右手を上げる仕草がいい。元々コミカルな感じのひとなのでコメディやってても流石にうまい。ラストがちょっとあますぎるけどモダンないい作品です。 【バカ王子】さん [地上波(字幕)] 8点(2005-09-24 01:01:42) 2.阪妻演じる頑固親父は戦後高度成長の象徴だ。一人一人の内面なんか顧みないで突っ走る。でも愛すべき無骨なニッポンの親父だ。それを阪妻がカリカチュアとして見事に演じている。プラス、自分の親父のウンコを顕微鏡で覗き狂喜する研究熱心な大泉滉で合計9点!! 【水島寒月】さん 9点(2004-05-03 10:51:59) 1.頑固親父の阪妻はややオーバーアクトがユーモラスでとても魅力的。「無法松・・」で魅せられたのと同じように表情に何ともいえない愛嬌があるので憎めない頑固ぶりだ。長女と知り合いになる絵描きが若い宇野重吉で、その両親が滝沢・東山のパリ帰りでシャンソンを歌ったりするモダン夫婦。軍平一家は田園調布のしゃれた洋館に住み、次男(木下忠二:監督の弟で音楽担当)はピアノを弾き、次女は演劇に熱中と古風な軍平に対してモダンでおしゃれな雰囲気がある。豪華な他の出演者もみな存在感があって今見ればかなり貴重品。小林正樹も脚本、助監督として参加しているが、話の運びや会話も面白くてとても楽しい。 【キリコ】さん 8点(2004-04-20 22:12:27)
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