みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.一貫して静かな緊張感に包まれています。面白いかと問われれば微妙ですが、こういう裏側のひたすら地味な駆け引きによって、表向きの世界は均衡が保たれるのでしょう。その最前線にいるスパイというのは、つくづく厳しい職業だなと思います。よほど愛国心と度胸と私生活を捨てる覚悟がないと務まらないでしょう。最初のほうで「長くやると神経が壊れる」とか言っていましたが、本当にそのとおりだろうなと。しかもそこまで尽くしてなお、国家にあっさり裏切られたりするわけで。 いずれにせよ、なかなか辛口のドラマでした。まさかこの後、スパイでありながら世界中の表舞台で派手派手に活躍する後輩が現れようとは、主人公は夢にも思わないでしょう。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-12-04 03:15:08) 6.うおぉ、渋い。激渋。ル・カレぽい。愛嬌含有率0%のリチャード・バートンの佇まいも、非情に過ぎるラストシーンも、まあ悪くないんだけどなんかこう、もう少し映画的な色気とか華やぎが欲しい。女優もぱっとしないし。 モノクロの中、仏頂面のおっさんたちが淡々と役割をこなし、音楽の盛り上げも無縁でこちらの体調によっては眠くなる。とにかく暗い・重い・渋い。この重力で眠気に引っ張られないコンディションでの鑑賞をおすすめします。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-23 00:51:53) 5.渋いスパイ物だが、集中して観るならばそれなりに面白いと思う。 でも、こんなに恋愛に流されるものだろうか、その疑問はちょっと漂う。 【simple】さん [地上波(字幕)] 5点(2016-07-31 21:23:05) 4.いかにも演技派のリチャード・バートンがちょっと鬱陶しいけど、当時の東西冷戦の緊張はしっかり思い巡らせることができる。国家の安全が人権より優先されるのは分からないでもないが、ラストで主人公が選択する行動の切なさが後を引く。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-06-21 21:38:33)(良:1票) 3.ル・カレの代表作である原作、むかし読み始めた時にはサッパリ気が乗らなくって、もうちょっと読んでダメならやめちまおう、と思ってたら、ハイ、さすがは評判の作品、ドはまりにはまってしまいました、面白いのなんの。通常のミステリなら「犯人は誰だろう」とか「どんなトリックなんだろう」という謎が眼目なんでしょうが、本作の場合、真相云々以前に「はたして、自分は、捨て駒なのか?」っていう切実極まりない謎が背景にあって、これが絶大な緊迫感を作品に与えています。 映画化作である本作でも、このあたりがうまく演出できていたら、さらに盛り上がったんでしょうが・・・。 なにせシブいスパイ映画。ハードボイルドな描写が、これはこれで原作の魅力を伝えるとともに、うまく端折ったことによる「冷たい感じ」がかえってよく出てもおります。 それにしても、小説が「帰ってきた」で、映画が「帰った」、ややこしくて言い間違えちゃうんです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-06-19 09:23:07) 2.設定からすれば多大なる緊張感と心理の綾がありそうなものなのですが、演技も演出も平坦なので、主人公が危機にいるように見えません。つまり、筋に沿って構築するところで力が尽きてしまっています。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-06-16 01:27:54)(良:1票) 1.スパイものとしては追いつ追われつの逃走劇もカーチェイスもアクションも無い、演出や音楽も地味な作品ですが、東西冷戦下の最前線の緊張感が伝わってくる作品です。市民が安全に暮らし国の平和を守るという非常に重い任務に就きながらもその存在、命は非常に軽い。現実の世界の彼らも頻繁にドンパチがあるわけではなく、水面下で息を潜めるかのように任務を遂行しているのだろう。そんなスパイを演じる主演リチャード・バートンの目。目で全てを語るかのような演技が印象に残るスパイの世界を描いた悲しき人間ドラマ。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-12 21:05:55)
【点数情報】
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