みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.たぶん、軍国主義というもの自体が悪なのではなくって、人間の愚かさが、歴史のある場面では軍国主義と結びついて大きな悲劇を引き起こした、ということなんでしょう。人間の愚かさというものは消えることなく、今この瞬間にだって、大企業病なり、地方自治の腐敗なり、あらゆるところにあらゆる形で結びついて存在し続けている訳で。ただあの大戦では、それがどれだけ大きな喪失と悲劇をもたらしたことか。その大きさが、「平均寿命」という簡単な数字で示せてしまう皮肉。 軍国主義のせいと単純に割り切って、過去に封印してしまい、あえて忘れ去ってしまう、それもまた人間の愚かさ。何も変わっちゃいない。ドラム缶に閉じ込められたまま、人知れず波間を漂い続ける、やり場のない無念と怒り。 一方ではまた、人間の生のひたむきさというものがあり、ほんのちょっとした幸せというものがある。我慢した後の放尿のような、ちょっとした幸せ。 ちょっとシュールで(しかしそのシュールな世界は、人間の愚かさが実際に過去に生み出し、今後もいつ出現してもおかしくない世界でもある)、ひたむきな生を、寺田農がまさに身体の極限をつくして表現しきっており、圧倒されます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-09-18 08:23:41)(良:1票) 4.コミカルだが内容は特異で深みがある。ただ、前半に比べて後半は中途半端な感じがする。 評価が難しいが、映画そのものとして面白いかというとちょっと微妙。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-08-13 15:42:30) 3.皮肉たっぷりに人間の本質を描いているのでその面白おかしさに思わず共感してしまうが、作者との価値観の違いみたいなものが徐々に伝わってきて後半はちょっと退屈。しかし安い製作費を考えると抜群のコストパフォーマンスは流石です。それにしても昔の映画に裸が多いのは何でだろ? 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-07-26 21:52:24) 2.戦争映画特有の重苦しさがなくコメディっぽい作品だった。しかし内容はしっかりしていたと思う。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-08-19 06:36:26) 1.今まで見た日本の戦争映画でいちばん感動した作品。暗いストーリーでありながら、ところどころに笑えるシーンもあり、見終わってもあまり気が沈むようなことはなかった。つぶやくような仲代達矢のナレーションも印象的だった。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2005-05-28 16:29:17)(良:1票)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS