みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.火葬なら「ん???......!!!!!!」ってな事になっとるやろなあ。しかし、捨て子に捨吉って名前つけるかね?そらおかしな子になるわな。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-02-12 00:16:57) 8.はっきり言って、一度観ただけではその魅力を理解することなんか到底できなかった。 そんだけワケが分からない。 ただ一つ言えることは、「閉鎖的な寺」「スケベじじぃ坊主」「若き女性」というキーワードが重なっただけで、まことに淫靡な世界が出来上がるということだ。 この設定だけで、はっきり言って十分面白い。 ラストの意味ありげなショット、恥ずかしながらよく理解できず。 つまりは、この作品の意味、凄さ、魅力も理解できなかったということだ。 これは惨敗だ。 この映画に私自身が負けたという感じ。 大映映画の重厚でいて荘厳な雰囲気がバリバリ発散され、そこに川島風味が重なり、ただごとではない雰囲気が出てるのに、その魅力がいまひとつ理解できない。 これは久しぶりに悔しい作品を観たものだ。 何度も観るにたえる作品と言えるだろう。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-03-28 23:00:22) 7.これ、原作は、ものすごーく「陰惨な」感じのするいや~なオハナシです。まあ、好き嫌いは別にして、あの雰囲気を、この映画は出せていません。いや、陰惨ではあるのですが、原作とはちょっと次元の違うものです。言うなれば、原作がねっとり系、この映画はさっぱり系、という感じです。鑑賞後感は、明らかに原作の方が忌まわしい。そういう意味で喰い足りないのです。若尾文子は確かに美しいです。目が離せません。ラストの切り換えは、なかなか面白いと思いました。でも、物足りなさも、妙なさっぱり感も、このラストのせいでは、もちろんありません。多分、助平坊主も里子も、ちょっと屈託なさ過ぎるんでしょう。まあ、映画だけを独立して評価すべきなんでしょうが、なまじ原作を知っているだけに、やはりあの雰囲気は重要、ってことで、高評価の中、心苦しいですが・・・。 【すねこすり】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-02-13 15:30:02) 6.川島雄三の映画は巨大すぎて、時に、わけがわからぬ。「2001年」だの「マルホランドドライブ」だのなら、ま、どうでもいい格下でしかないのだが、もちろん川島の映画はどうでもいいではすまされない。この映画も何度見てもわけがわらない。 ■物語は破綻している。慈念は何を考えているのかまるでわからない。「どこに行けばいいのかわからない」若尾文子の悲しみは、決して誰とも結びついていかず、彼女がすがるはずの慈念は唐突に旅支度をはじめてしまう。 ■川島雄三としては初めての大映京都、大映京都の錚々たるスタッフにびびりながら、威圧しながら、文芸映画の巨匠としての職人的手捌きを存分に見せつけていったのだろう。そこに入り交じる映画を壊すかのような作家性。それが拮抗し、破綻し、このようなわけのわからぬ、迷宮のような映画を造り上げたのか。 ■但し、例えば山茶花究や小沢昭一登場シーンにみられる喜劇性を殊更にとりあげ、川島という映画作家の刻印を見いだそうとするのは止めた方がいいと思う。多分、川島雄三はそんな言説以上に巨大な作家なのだ。 【まぶぜたろう】さん [DVD(邦画)] 10点(2007-06-03 23:47:51)(良:4票) 5.これって、ある意味で「おバカ映画」のジャンルに入るのでは?あるいはお堅い文芸映画に対する川島監督独特のパロディだったのでは?ラストなんて小沢昭一が俗悪坊主として登場するわ、おまけに母雁が貼りかえられているわでこの作品に対して「なんちゃってね」と言ってるようなものだ。いかにも、といった感じの物々しいテーマや寺の荘厳さと週刊ポ○ト・週刊現○の官能小説みたいなのがミックスされた過去のシーンは、真面目な話をしている校長先生が鼻毛を出しているみたいで、噴き出したくなってしまう。この「ごった煮」感(オフビートっていうよりごった煮という言葉が良いような気がする)。つまりこの映画ってどこを切り取ってもやっぱり川島雄三の映画なのでは、と思う。ロープの演出とか、ラストのふすまを使った大胆なカット割り。そして皆さんがおっしゃる若尾文子の存在。ただ、この映画を最初のカワシマ体験にするのはちょっとリスクが大きいかもしれない。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-06 21:39:39) 4.内田吐夢監督の大傑作「飢餓海峡」の原作者でもある水上勉原作の映画化で、監督は「幕末太陽傅」の川島雄三、そんな組み合わせによって作られた文芸作品です。喜劇のイメージの強い川島雄三監督が喜劇でない映画にチャレンジし、そんなこの映画、何と言っても主演の若尾文子の美しさが光ります。もうこれは完全に若尾文子というこの時代の日本を代表する女優の美しさを見る。そんな映画です。そして、そんな若尾文子に対して手を出そうとするあの何ともスケベな坊主役の三島雅夫、本当に何か観ていてゾクゾクっとする映画です。そんなゾクゾク感をまるでヒッチコック映画でも観ているような覗き込むようなカメラアングル、あの不気味な音、そして、三島雅夫演じるスケベ坊主に身体をいじくりまわされた挙句にそれを慈念に見られた若尾文子の「うち、また見られてしもうた」の台詞を言う時のエロティクなこと!作品の舞台にお寺、そして、若尾文子にスケベ坊主ときたひにゃ、それだけで本当にいやらしい。この映画、何だか見れば見る度に好きになっていく。最初は8点にしたけど、何度か見ているうちに今では10点満点に近い9点にしたいぐらいの気持ちになってます。これも間違いない。川島雄三監督、そして、若尾文子の代表的傑作だ! 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2005-11-04 22:04:29)(良:2票) 3.以前にも一度見ている映画だが、川島雄三監督の映画を何本か見ているうちにまた見たくなり、約10年ぶりに再見。以前見た時はなんせ川島監督の映画を「幕末太陽伝」しか見てなく、喜劇映画の監督という印象が強いままの状態だったので、暗く陰湿な物語にビックリしてしまったのだけど、今回改めて見てみると、全体に漂う雰囲気が独特で、里子(若尾文子)、和尚(三島雅夫)、慈念(高見国一)の三人の関係を川島監督は不気味な効果音や覗き込むようなカメラワークなどを駆使して描いており、和尚と里子、里子と慈念の関係それぞれにゾクゾクとさせられるもの(里子に対する和尚のなんともいえないスケベさや、里子を見つめる慈念の眼差しなど。)があり、見ていて本当にドキドキするようなゾクゾク感であふれている。また、それだけではなく、この映画は「女は二度生まれる」、「しとやかな獣」といった川島監督のほかの大映2本と比べても格段に芸術性が高く、これまで見てきた川島監督の映画の中でももっとも作家性を感じることの出来る映画となっていて、中でも慈念の母親への思いはひょっとしたら川島監督自身の母親への思いでもあるのではないかと感じる。ラストの修復された親子雁の襖絵のショットなどは川島監督のそんな思いが込められているような気がするのだが、やっぱり考えすぎだろうか。(でも、ちょっと考えとしては浅いかも知れない。)いずれにせよ本作は川島監督にとって大映での仕事の中でもとくに傑出している映画であり、間違いなく川島監督の晩年の代表作と言える映画だと思う。でも、あと何回か見ないとこの映画のすべてを理解することは不可能かもしれない。それだけとても深い映画だ。(2010年5月27日更新) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2005-08-08 23:42:57)(良:1票) 2.母への屈折した想いは破りとられた母親雁の絵、その一場面のみでかなりのインパクトをもってグサグサと伝わってきました。心の奥に閉じ込めておいたその想いが里子を介して徐々に現わとなってゆく緊張感も効果音との相乗効果で実にうまい演出。観光地となった現代の雁の寺をカラーで映し出したエンディングは悲しき逸話があっさりと風化されてゆく様を見せつけられているようで物語とは別の無情感に被われる。 【R&A】さん 7点(2005-01-11 14:59:56) 1.一言で言ってしまえば、弱い、少年の母への想い、和尚への思いが弱すぎるので親子雁に対しても、唐突すぎてそれほどまで想いがあったのかビックリしてしまう。そんな中でも若尾文子のみが上手く、美しく、艶っぽく、圧倒的に存在感があり、さすがです。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2005-01-07 19:33:33)
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