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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 南大東島には高校がない。子供たちは皆、十五の春に島を旅立つ…
もうこの時点で泣けるじゃないですか!
出てくる人達は皆、心の温かい人ばかりで、真っ直ぐな映画だと思います。
とてもピュアな映画でした。
最後の卒業コンサート、涙なしでは見られませんでした。
しかし、娘と離れる事になる父親、島を出る娘、二人とも卒業コンサートのシーンで泣きません。
それは、旅立ちを祝福する時だから、泣かないようにしてるのでしょう。
本当は寂しくて、泣きたいに違いありません。
それなのに、微笑みながら目線を交わします。
これは珠玉のシーンですね!
沖縄を観光地目線で描いた作品は多いけど、ここまで地元目線で描いた作品は珍しいです。
そういう意味で、貴重な映画だとも思います。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-07-03 17:25:49)
2.《ネタバレ》 冒頭の空撮を見ると同心円状の樹林帯が目につくが、これは島の地形に対応してこのように形成されたものだろう。人の居住の歴史は浅い島のようで(「島4800万年/人100年」)、八丈島からの移住が最初というのは初めて知った。撮影は4月とのことだが、劇中では夏休み(那覇での公演)、豊年祭(9/22~23)、正月行事、サトウキビの収穫(と黒糖の初物?)といったポイントを押さえて季節の変化を表現していたようである。
登場人物には現地協力者も多いらしく、東京から役者が押しかけて来たような浮ついた感じはないが、主人公だけはひときわ美形で長身のためものすごく見栄えがする。劇中では卒業コンサートの場面のほかに、父親が主人公の昔の写真?と現在の凛々しい姿を見比べて、感無量のままで去っていく姿が印象的だった。
ところで進学を機に若年者が転出していくのは地方共通の問題だが、高校を持たない離島にとってはさらに切実なことだろう。主人公が最後までよりよい道を探りながらも結局実を結ばず、一人残される父親を思う気持ちは切ないものがある(高校の面接官が無神経で苦笑する…受験生を泣かすな!)。
しかし父親にしてみれば、いかに寂しげに見られようとも娘にはまず自分のことを考えろと言うはずだ。距離が遠くなるほど気持ちも離れ、いずれは主人公も島外に居場所を定める日が来るのかも知れないが、それでも父親としては子どもらの心が帰属する場所を維持しておく責任がある。それが去りゆく世代の最後の務めであって、自分はそれでいいのだと考えているに違いない。
ただ兄や姉は別としても、主人公に関してだけは、いつまでも心の一端を島につなぎ止めておこうとする誠実さを持ち続けるのではとも思う。文通だけで終わった(終わりにした)彼氏は忘れてしまってそれまでだが、親子の関係だけは一生切れないのだろう。
なお余談だが、民謡グループの次のリーダーは泣き虫らしいので笑ってしまう。船が島を離れる場面では、みなが笑って手を振っているのにこの人だけは始終涙を拭いていた。来年は自分なのだから頑張れよという話だろうが、逆にいえば主人公はまだしも最初からしっかりしていたということである。たった15歳で生地を離れるのは過酷なようでもあるが、しかし巣立ちの時期としてそれが正しくないともいえず、本島・本土の方が甘やかされているだけなのかも知れない。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-07-20 12:22:02)(良:1票)
1.《ネタバレ》 卒業コンサート前の楽屋で、娘:三吉彩花の着付けと化粧を手伝う母:大竹しのぶ。
肩に置かれた母の手に自分の手を重ねる娘。
鏡に映る二人のショットが感動的なのは、映画冒頭シーンの相似反復であるためだ。
三吉が憧憬の眼差しで影から見つめていた先輩親娘の姿に重なるのである。
歌を披露する三吉の正面からのショットの息を呑む美しさ。
彼女と溶け合うようにオーヴァーラップする、小林薫、大竹しのぶ夫婦の
切り返しショット連結の美しさ。
彼女の気丈で凛とした歌声と佇まいが感動的なのは、
その前段での高校入学面接試験で彼女が吐露する本心と、彼女が見せる涙があるからだ。
彼女らが旅立つ映画のラスト、島の独特の風土と地形的特色が映画に活きる。
三吉ら卒業生達の乗った小さなフェリーは外海の荒波に大きくローリングしながらも
真っ直ぐに島を離れていく。不安定でも進んでいく船の航跡に熱くなる。
島でのロケーションだけに、現地エキストラも充実している。
特に子供達の巧まざる演技が素晴らしい。
観光名所案内的なショットを極力避けた情景撮影が好ましい。
土地の事情なのかどうか、携帯電話が登場せず、固定電話や手紙やボートが
コミュニケーションの手段となっているのも映画性を高めている。
【ユーカラ】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-03-28 23:56:22)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
8人 |
平均点数 |
6.50点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 1 | 12.50% |
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4 | 1 | 12.50% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 2 | 25.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 3 | 37.50% |
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9 | 1 | 12.50% |
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10 | 0 | 0.00% |
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