みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
20.《ネタバレ》 イマイチ乗れない。その理由は、①ラジオを改造して追尾ができるような発信機を作れるんだろうかとか、②内圧が高まっているように見えないガスタンクがああも盛大に爆発するもんだろうかとか考えてしまったから。加えてそれ以上に、無慈悲な悪党が頭痛持ちのマザコンというところはいいんだけど、さらにそれが結構なおじいさんというのが受け止めづらかったからです。コーディは何歳の設定なんだろう。なんでもう少し若く見える人にしなかったのだろう。コーディの母親役の人はよかったですね。ドーラ(@ラピュタ)の原型ではないかと思いました。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-11-20 18:57:45) 19.《ネタバレ》 この映画はよく観ると、アル・パチーノの『スカーフェイス』とよく似たプロットなんですよ。ジェームズ・キャグニーが演じるコーディが病的なマザコンというところは、『スカーフェイス』でトニー・モンタナがシスコンというところを彷彿させるし、コーディが劇中何度か口にしラストの閉め台詞でもある“The Top of The World”も『スカーフェイス』で死せるモンタナに落ちてくる垂れ幕のキャッチ"The World is Yours"に通じるものがあるし、その垂れ幕をぶら下げていた気球は爆発するガスタンクを彷彿させるところがあります。もっともこれは『スカーフェイス』の元ネタになった33年の『暗黒街の顔役』に『白熱』が寄せていった結果だったのかもしれませんが、オリヴァー・ストーンも少なからず意識していたんじゃないかな。 コーディ一味はどいつもこいつも1ミリも感情移入できないクズばかりというのがある意味凄い。コーディは強盗の被害者や仲間でさえも容赦なく殺すけど、いちばん怖いと思ったキャラはやはり母親ですかね。まさに「この親にしてこの子あり」という感じですが、シェリー・ウィンタースが演じたマ・バーカーを遥かに凌駕しています。ある意味もっと怖いというか悪辣なのはヴァージニア・メイヨ=ヴェルナで、全編裏切りの連続のうえに母親まで殺しちゃう。でも最後までコーディを騙して悟られず結果的には彼女だけが生き残って逮捕、お前なんかコーディに…!(以下自主規制させて頂きます)つまりこの映画が言いたいことは、“女は怖い”ということになるんでしょうかね。 とにもかくにも40年代とは思えないスピード感に満ちた作品でした。警察(厳密には財務省なのでシークレットサービスか)の潜入捜査や追跡も丁寧に描かれているし、良い脚本です。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-02-22 22:04:05) 18.《ネタバレ》 悪と犯罪と殺人を躊躇なくやってのける主人公の真っすぐさがすがすがしい。悪人はこうでなくちゃ。 真ん中に挟まったムショ暮らしのシーンは緊張感がなく中だるみであるが、前後はなかなかにハードで見応えがある。 【ほとはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-08-02 16:01:05) 17.《ネタバレ》 「世界一におれはなる」…いろいろすったもんだを経た末に、炎を背にしてそう豪語するマザコン犯罪者。ジェームズ・ギャグニー怪演。 【獅子-平常心】さん [地上波(字幕)] 6点(2019-05-19 20:39:06) 16.《ネタバレ》 なんと良くできた映画!ウォルシュにはとんでもなくつまらない映画も 沢山あるんだけど、時おりこの『白熱』のようなグレート・ムービーを撮るんだから見逃せない! 【ゑぎ】さん [映画館(字幕)] 10点(2017-03-28 05:48:53) 15.《ネタバレ》 マザコン犯罪者とか潜入捜査とか、なかなか面白い。話の展開が山あり谷ありで、飽きさせません。最後も迫力があって見せます。簡単に死なない(弾が当たらない)のはどうかと思いますが……。とはいえ、見終わってみればそれでおしまい。あとに引くものがなく、なんだか物足りないものを感じさせます。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-01 22:35:58)(良:1票) 14.《ネタバレ》 見どころが多いし、主人公の設定も特異で何が起こるのか分からないスリリングさがある。 しかし母親が死んでからの展開が単調で、終わった後、なんだか物足りなく感じてしまった。 【さわき】さん [地上波(字幕)] 6点(2016-11-19 16:01:24)(良:1票) 13.《ネタバレ》 マザコンの凶悪犯、息子以上の凶悪母、隙あらば寝首を掻こうとする子分、いびきで登場するヴァンプ等、ブッとんだ悪党どもが物語を彩る。捜査側はその分抑え気味の描き方。主人公コーディの性格は、母親への偏愛ぶりに加えて「高ぶった感情をコントロールしがたい人物」として秀逸なキャラ設定。頭痛持ちの描写はやや単調な印象だが。 セミ・ドキュメンタリータッチのギャング映画として、破滅型人間の生き様をスピーディにテンポよく演出。さりげない場面にも綿密な計算が行き届いた脚本だ。 一例として・・・捜査官ファロンが囚人を装って刑務所に潜入する際、事前に「妻は金髪」という設定を要望→刑務所に茶髪の写真が送られる→コーディが彼を疑って写真を封筒から取出し飾っておく→刑務所に入ったファロンが妻(に扮した偽者)の写真と気づかない→コーディが「独房で視力が落ちたな」とかまをかける→ファロン写真に気付き咄嗟に「金髪を茶色に染めやがって」と罠をかわす→コーディ「小細工はきかないな」・・・両者の駆け引きが面白い。 他にも予防接種の緊迫感、読唇術の活用、ファロンと妻役との面会時の会話、当時のハイテクを駆使した捜査、ラストの化学工場の炎上など、ヤマ場をいくつも用意して飽きさせない。 J・キャグニーは“世界一になってやる”直情的なギャングを名演。後に「夜空の大空港」(傑作!)でクセのある犯人を演じるE・オブライエンが、本作では細心かつ大胆な潜入捜査官を見事に演じた。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-06-12 13:35:00) 12.冒頭の列車強盗、犯人を追う警察の追跡劇。次から次へと畳みかけるような展開と、衝撃のラストに、圧倒されます。古い映画は地味でツマラン、という偏見を吹き飛ばすには、格好の作品です。 とは言え、ひたすら煽るような描写ばかりが続く訳ではなく、例えば潜入捜査官にまつわる描写などは、比較的、抑制されていて、サラリと流してます。いまどきの映画なら、彼の焦りや戸惑いの表情を随所に織り込んで、もっと暑苦しい作品にしちゃうところかも知れませんが。その代わり、キャグニー演じるギャングの親分の描写はもう、容赦がない。脱獄した彼が、裏切った部下のもとにやってくる場面の、怖いこと。 何を仕出かすかわからんヒトってのは、怖いもんです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-06-09 22:38:06) 11.みんな似たような演技と撮り方で、別に何も怖く感じなかったのですが・・・。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-06-02 01:03:55) 10.いろいろあって、面白い。 随所に緊張感あるエピソードが続くし、展開も速くて飽きがこない。旧いがなかなかの映画だと思う。 【simple】さん [地上波(字幕)] 7点(2016-05-28 10:04:12)(良:1票) 9.《ネタバレ》 マザコンで狂暴なボスが率いるギャングの犯罪映画。古い作品だけどシナリオがよく練られていてテンポがすごくいいので緊張感が全く途切れない。時間は短く感じたけど軽い疲労感が残るのはそのせいか。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-18 22:54:03) 8.《ネタバレ》 ジェームズ・キャグニー主演の凄まじいギャング映画。 サイレント期から数々のアクションやコメディを手掛けてきたラオール・ウォシュの集大成とも言える作品。 キャグニーとウォルシュが組んだ作品はコメディ「いちごブロンド」、同じくギャングものでロバート・ロッセンが脚本に参加した「彼奴は顔役だ」と傑作が多いが、この映画のキャグニーは最もぶっ飛んでて狂ってる。 ファースト・シーンの列車強盗の場面。 トンネルから出てくる列車を追うように並走する車、列車には既に仲間が潜入して事を引き起こし、橋から飛び降りて乗り込み、扉を爆弾でぶっ飛ばし、機関士も強盗も容赦なく撃たれ蒸気で大火傷を負い悲痛な叫びをあげる…あっと言う間の5分。アクション映画はこうでなくちゃ。 小柄ながらきびきびした動きで踊るように人を殺していくジェームズ・キャグニー演じるコーディ・ジャレット。 母親に “犯罪によって”教育され、冷酷、残忍、非情でオマケに超マザコンに成長してしまった男。発作のようにマザーコンプレックスの衝動に駆られて暴れまわる姿は赤ん坊のような無邪気さと凶暴性を見せつけてくれる。つうか笑顔がヤベえよコイツ…。 こんなにも狂いに狂ったマザコンはコーディ・ジャレットしかいないね。 「死の谷」で姉御肌の女性を演じたヴァージニア・メイヨは、コーディに取り巻くもその狂気で徐々に距離を置いていく情婦の妻を演じる。メイヨとキャグニーのやり取りは愛と狂気の紙一重。 彼らを追う警察との追走劇も手に汗握る。 デスマスク、靴紐、鏡と映像で見せるシーンの巧さも絶妙極まる。社内電話はまるで携帯電話の様。野外劇場の“暗示”はコーディたちの別れ道でもありました。“罪”を避けるための“アリバイ”を得る方法がえげつない。 警察の捜査を嘲笑うコーディたちだが、警察も強力な“切り札”を持ってた。スパイ映画としての側面も持っている面白さ。 刑務所でのやり取りもまたスリリング。特にコーディが“ある知らせ”を受けて発狂、泣きだして暴れ出し幼児のように警官を立て続けにブチのめす。怖すぎて笑っちまうよもう。 その後の脱獄までの流れも手馴れた見事さ。 受話器?んなもんブチ抜いちまえ!閉じ込めたまま“殺す”シーンとか本当えげつない。裏切りと報復、暴力による服従、ドア越しの銃撃。 終盤の流れもとにかく凄い。黒光りする巨大なトラックの重量がたまらない。 キャグニーにおんぶされる酔いどれメイヨが可愛いすぎる。一瞬映る太もものエロティックさ。 給油所に残す“メッセージ”、少し時代を感じる捜査方法がまた味わい深い、ショットガンの散弾描写、そしてキャグニーの絶叫!! 「やったぜママー!世界の頂点だー!」 最後の最期まで、死ぬ瞬間まで強烈な場面で締めくくられる。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-03-14 16:42:25) 7.マザコンとシリアルキラーの親和性は異常!!!!!!! タマにアップの際、フィルムの粒子が荒くなるとこが異常性を倍増させてて熱い。(当時のクロップ技術なんスかねー) 【reitengo】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-12-12 12:34:12) 6.従来の手のつけられない凶暴さにマザコンと病気持ちの要素が加わりギャグニーのオーラが全開。彼をも凌ぐ性悪な母親と嫁の存在が作品を引き立たせています。対する司直も潜入捜査官を始めとする理詰めな面々で、追い詰めてゆくまでのテンポと切れの良い展開には惹き込まれました。なので、そこからクライマックスまでの攻防で、足掻くギャグニーと嫁、捜査官との絡みでもうひと捻りが足りない点が何とも惜しいところです。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-12 14:16:40) 5.極悪非道。徹底してます。母親が牛耳ってるという構図は30年代に実際にいたバーカー一家(ロジャー・コーマン『血まみれギャングママ』の元ネタ)ってのがあるんだけどこの母親への依存度の異常さの徹底が極悪非道さをリアルにしている。この異常な依存があるから潜入捜査官への強固な信頼がまたリアルとなる。サミュエル・フラー『東京暗黒街・竹の家』のその関係が変質的であったように、構築されるはずのない関係が構築されるにはそれなりの理由が必要でその影には異常さが不可欠なのだ。仲間であっても殺すことになんの躊躇も感じない非道ぶりを見せつけているので潜入捜査官とのやりとりは常にドキドキもんなのだがそこはネチネチいかず意外に淡白。そのぶん怒涛の反社会行為がテンポ良く襲い掛かる。最後の石油コンビナートはたしか鈴木清順『悪魔の街』でも使われてたけど、この映画が後の多くの映画に多大なる影響を与えたであろうことは見ればすぐわかる。インパクトが凄まじいのだ。強烈なキャラクターとしての最善の最期がとどめを刺す。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-16 15:18:13) 4.《ネタバレ》 最初の列車強盗シーンからもう全開でノリノリです。特に一味の凶暴性は凄まじく、彼らにとって銃は脅しの道具ではなく殺しの道具であり、容赦の〝よ〟の字もありません。そしてやはりギャグニーが素晴らしい。「犯罪王リコ」や「彼奴は顔役だ!」ではどことなく好感も抱けたのですが今回は恐ろしさが全面に押し出され、頭痛持ちという設定が映画をより豊かにしています。また死が訪れる際、多くの者が力なく無惨に階段から崩れ落ちたりするのに対し、花火を打ち上げるギャグニーの鬼気迫った最期は圧倒的です。 しかしそんなギャグニーと同等の、あるいはそれ以上に強烈な印象を残すのは彼の母親と女房です。裏切りなんて朝飯前の豪胆な女房役のヴァージニア・メイヨの初登場シーンは、驚くことに無防備にイビキをかいている寝顔ときてます(ガムまで吐き捨てる!)。さらに一見、普通の地味な母親も息子を指南する姿は悪魔的ですらあります。ギャグニーの行動は終始一貫して母親の指示に基づくもので、女房にも平手どころか蹴りを入れるのに母親には幼い子供の如く抱かれるのです。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-01-22 18:26:55) 3.素直に楽しめる内容だが、やはりそこはアメリカ映画。 ご都合主義が目立った。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-05-10 16:34:56) 2.ギャング映画の帝王、ギャング映画と言って外せない俳優の一人、ジェームズ・ギャグニーの悪っぷりとそして、悪さの中にあるマヌケさと、バカぷりを思い存分、楽しむにはもってこいの映画というのが観ての感想です。こういうちょっとマヌケな悪人を演じさせたら、この人の右に出る者はいないのではというぐらい、本当にマヌケなんだけど、やはり憎めない。そのキャラクターとでも言うべきか、個性の強さは本当に凄いと思う。この作品、ストーリーそのものよりもまずはジェームズ・ギャグニーという一人の俳優を楽しむ為のお手本のように私には感じられます。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-15 22:26:39)(良:1票) 1.母親を車で追跡するシーンや刑務所での面会シーンなど随所に緊張感ある場面があり、それに加えて肝っ玉母ちゃん、嘘つきの欲深女と個性的な登場人物が映画を盛り上げる。なかでも、ギャングとマザコンを組み合わせた主人公は驚きで、粗暴でエネルギッシュといったこれまでのギャングイメージに加えて、狂暴性を持ったコーディなくしてこの映画は成り立たない。この複雑な人物を演じたギャグニーは見事で、小柄だが裡に狂暴性を秘めた雰囲気は、彼にしか出せない雰囲気だと思う。ちなみに、マザコン要素をコーディに加えたのはギャグニーの意見らしい。コーディは最期まで留まることなく悪の道を突っ走り、悩むことも、恐れることもない。コーディの鬱屈していた狂気が全開したようなラストも圧巻で、white heatの原題も頷けました。悪漢映画として今観ても楽しめる傑作だと思います。 【ペリエ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-06-02 15:26:55)(良:1票)
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