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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
1.《ネタバレ》 この人のことは全く知りませんでしたハイ。なにぶん無学無教養なもので。
私はただのドキュメンタリー好きで、特定の人物にスポットを当てたものが好きです。
自分の目と耳で、実在の人物の中に何かを見出したい、多くの他人があまり気付いていないなにかを見つけたい、そういう思い上がりから、ドキュメンタリーを見ます。
そういううぬぼれたオーディエンスなのですが、〝汚ヤジ〟ブコウスキー伝に何を見出したかというと、可愛げのあるおっさんです。
「酔いどれ」のところでも書いたけど、話し方や話の内容(オチがついていることが多い)やしぐさなどはルー・リードにそっくりです。これはルー・リードが真似したと見るべきでしょうが、そうでないならもしかすると「ある種の」アメリカ人に共通する振る舞いかたなのかもしれません。
ブコウスキーが74歳まで生きのびたのは驚愕すべきことですが…ひょっとすると、彼の奇行はかなりの部分が他人を喜ばせるためのサービスで、ほんとうは結構計算のできる人だったのではないでしょうか。なんたって74歳まで命を繋いだのです。
彼は少年時代に「理不尽な暴力」に耐えたサバイバーなので、最後のほうはムチ打たれても悲鳴をあげないで我慢できたというくらいですから、「自制」することに長けていたはずなのです。なので、酒にしろ競馬にしろあえてやっていたのではと思う。そして、「書くために」は「自分を生かさなければならない」ということに30代中盤の出血性胃潰瘍で気がついたため、その後は定収入のために郵便局のバイトをチマチマと続けることとか、死なない程度に酒を飲むというコントロールをちゃんとやったのだと思います。郵便局にしがみついたのは年金まで計算に入れてのことですから。
が、74歳まで生きたといっても、そのうちの50年以上は常に貧乏で無名だったのです。成功して不自由ない暮らしを手に入れたのは彼の人生のうち多くて20年くらいでしょう。彼の計画では、郵便局の年金で細々と書いて暮らしていける老後のはずだったのです。やっぱり彼の人生は自己イメージどおりに「売れない汚ヤジ作家」と言ってあげるべきでしょう。
他にも女性の好みのこととか書けなくて残念です。腰が抜けるほど驚いたのは、娘を産んだフランシーのあごヒゲぼうぼうのバーサンぶり。
〝孤独は最悪のものではない。それに気がつくのに数十年かかるけど。〟OH,YESより。
【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-03-11 16:03:44)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
1人 |
平均点数 |
8.00点 |
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8 | 1 | 100.00% |
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