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レバノン

LEBANON
2009年【イスラエル・仏・英】 上映時間:90分
ドラマ戦争もの
[レバノン]
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 1982年のレバノン内戦を、イスラエル軍の戦車の中からの視点のみで描いた作品。戦場にいながら視界が限定され、戦況がわからないことによる焦燥感、外界で起きている凄惨な現実と、その実感が伴わない疎外感、などが表現したいところだったと考えられるのですが、限られた視界で、いかに観客に状況を把握させるか、エンターテインメントとして成立させ得るか、というジレンマに陥り、戦車からの狭いスコープ視点の動きに合わせて、外界の事象を都合よく不自然に配置するような本末転倒なことになり、なんとも中途半端な出来になってしまったなという感想です。スコープからの外界の情報量を半分以下に削るか、観客には俯瞰させて戦車外の映像も見せるか、どちらかにした方がよかったかなと思いました。 camusonさん [DVD(字幕)] 4点(2023-07-10 19:07:04)

7.冒頭に映し出されるひまわりをじっと目を凝らして見ていると しなだれたひまわりが うなだれた人間のようにみえてくる 疲れきった千や二千の兵士たちの姿に見えてくる すでにファーストショットから映し出される 悲壮感。 戦車とひまわり畑というミスマッチな絵柄が記憶に残る。 人間とは何の為に生まれ何の為に生きているんだろうと考えさせられる作品。誰が良い誰が悪いではなく、あくまで中立的な視点で一人一人の心情をきちんと描いてあります 遊び心など全く入っていない真面目な戦争映画です 価値ある作品だと思えます。 3737さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-08 22:33:24)

6.《ネタバレ》 冒頭、うなだれたひまわり畑の長回しで始まりエンディングでひまわり畑が綺麗に繋がるのは予想外で良かった すべて戦車の中での話 レバノン戦争の最初の一日目を描く とにかく戦争初日のせいか全てが舞い上がっていて指揮系統から何から何までパニックを起こしている 戦車の中の搭乗兵は全員へたれで自分勝手、それでなくても息苦しい戦車内の閉塞感を最大まで呷る 戦車外にいる上官のイライラもダイレクトに伝わり見ているこちらも「こいつら全員首にしろ」的な気持ちになる 戦車の内壁に流れ続けるオイルとか戦車の底に貯まった水が戦車内の閉塞感をより高めるがやりすぎな感じ ここまで戦車の中って汚いのか 湿度も異常に高そうだ 外の模様は戦車のモニターのみだが普通に望遠鏡のようなクリアーな画像が臨場感を損なうと思ったが、搭乗兵の心理描写的要素が多いのでしかたがないかもしれない モニター映像も暗視スコープ映像とかがもっと見たかった 前半で見た戦車外での戦闘の緊迫感が後半薄くなってそこは非情に残念 もっと戦車が活躍するところが見たかった しかし全体的には緊張感と閉塞感が全編を通して続き、ラストは動かなくなった戦車から出たら冒頭のひまわり畑だった しかし暗く狭い戦車内から初めて青い空の下に出るも開放感は無く、ざらざらした嫌な気分は変わらない にょろぞうさん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-17 19:21:09)

5.戦車のスコープ越しに展開させる演出に、戦争の悲惨さが滲み出てきました。テロリストと民間人の区別がわからず新兵が舞い上がるのもわかる気が映像から見える気がしました。日本では絶対に作成出来ない作品でした。 SATさん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-31 18:53:23)

4.まさに戦車版「U・ボート」ヴェネチア映画祭で金獅子賞を獲ったのもうなずけます。「プライベートライアン」みたいなかっこいい戦闘シーンはまったくない。すべて戦車内部からの視点なので客観的にどうなっているかがわかりづらい。しかし、そこがこの作品のすばらしいところ。まだあどけない兵士たち。人を殺すのが怖くて仲間を死なせてしまう。勇気を出して砲撃すると、車に乗ってたのはただの民間人。などの不快な、でも真実なシーンが目白押し。戦争の愚かなところが満載です。ラスト、戦車から初めて降りて若者が見たものとは? のび太さん [DVD(吹替)] 8点(2011-05-02 23:22:30)

3.《ネタバレ》 戦争の怖さは当事者でない限り到底分かりっこない。 リアル云々なんてのは実体験のない傍観者の絵空事に過ぎない。 けれども、この作品のすごいところはその傍観者をも戦場に引き込んでしまう演出にある。 物語は、すべて戦車内部とその戦車目線で映し出される映像のみで展開されている。第三者の目からみた俯瞰映像は全くない。つまり、戦場となっている市街地全体のヒキ画すらないという事だ。そういう状況の不鮮明さが、登場人物たちの抱える不安と妙にシンクロするのだ。また、クローズアップが多いせいか彼らの息遣いまでもきこえるようで、その場の緊迫感がひしひしと伝わってきてまるで自分もその場にいるような錯覚すらした。 ただ、勿体無いのは登場人物の個性を最後まで生かし切れてない点や無駄な説明がない分、やや強引な展開になってしまった事くらいかな。 この手の作品にしては予算もロケーションも安目に済んだほうだと思われるが ワンアイデアをうまくひきだしたのは評価すべきでしょう。 ラストシーンのひまわり畑は印象的でした。 シネマブルクさん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-30 23:40:43)(良:1票)

2.《ネタバレ》 映画に娯楽性を求める方は見ないほうが良い。熱のある時に見る悪い夢の様な映画。これが本当に現実なんだろう。でも目玉をスプーンでくり抜かれ、ペニスを切り落とされ、車で身体を裂かれるシリア兵の小便の音が頭に残ります。 ちゃっぷまんさん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-10 00:16:46)

1.《ネタバレ》  まるで、自分が戦場にいるかのような緊張感を味あわせてくれる作品でした。戦場の兵士たちは、限られた情報しか与えられない情況の中、ただ与えられたミッションをわけもわからずこなしていかなければならないことをリアルに伝えてくれます。  自分が司令官で全体を俯瞰しながら戦争を体験できるのならともかく、一つのコマとして司令官に自分の命を預けて戦場に赴かなければならない恐ろしさを非常に感じました。 TMさん [映画館(字幕)] 7点(2011-01-09 21:56:18)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.62点
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