みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
13.《ネタバレ》 チープ感を魅力にしている映画。人工美・作り物の美術が、面白い。セリフの中で、海を見て、「作り物みたい」と言ったところは笑える。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 7点(2019-01-18 07:41:08) 12.《ネタバレ》 一番良かったのは、カマタキのとこで歌手たちが歌声を競い合うくだり。顔顔顔。フェリーニ健在なり。狙いは面白いがあんまり成功してなかったのは、食堂での鶏催眠術。もっと盛り上がってもいいのは、ジプシーたちの踊りシーン。一瞬の美しさで言えば、心霊術に登場する歌手。上流人士の世界に下の世界が土足で踏み込んでくる、いうタッチは、どちらかというとヴィスコンティのお得意なのだが。ああそうなの、本作はヴィスコンティ的「滅び」が前面に出てくる。フェリーニは「衰え」は好んで描いたが、こういう「滅び」とはいつもちょっと軸をずらしていたように思う。ま、どちらも「懐かしさ」という陰翳を引きずってはいるんだけど。合唱とともに沈んでいくあたりはやはり圧巻。滑り出すピアノやテーブル、廊下に漂い出すトランクになぜか蝶が二匹。最後の映写をしている心酔者、あれは余計だったんじゃないか。すぐボートで大西洋を漂うサイにつなけてよ良かったんじゃないかな。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-17 10:17:44) 11.《ネタバレ》 この映画と、観る時のこっちとの距離感をどう持てば良いのか、分かりにくい映画でした。でも振り返ってみると、見所は結構たくさんあり、まぁ面白いのかな?て感じでした。さすが、巨匠。でもラストの撮影風景はいらないと思うんですが。それにしてもボイラー室で競うように歌ってましたが、石炭の粉塵でのどをやられないか?とヒヤヒヤしました。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2010-03-11 06:07:54) 10.チープな感じがいいですね。 晩年のフェリーニだから、こんなもんでしょう。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-10 17:48:17) 9.一切のリアル志向を拒絶するかのようなフェリーニの姿勢には感服してしまう。当時のヨーロッパの人々が常に心のどこかで抱いていたであろう戦争の不安が全体に漂っていて、時代とは無関係に生きることのできない人生の哀しさが伝わってくる。月明かりの下で歌を歌ったり踊ったりするシーンは幻想的ですばらしい。 【クルシマ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-04 11:56:06) 8.《ネタバレ》 この映画は何故セットとわかるように撮ったのだろう??初めのうちはこのあからさまな雰囲気が凄くイヤで、何度席を外そうかと思った事か。最後のスタジオ全体とスタッフを映したのもどうもよくわからない。何故セットであることを前面に押し出さなければいけないのだろうか。何故ナレーションが必要だったのか。全くもって意味のわからない映画だった。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 4点(2005-11-06 20:25:43) 7.《ネタバレ》 「海のうえのピアニスト」の元となった白黒のひとり芝居が映画化か? とあわてて借りたのですが、85年上映というといやに新しすぎます。 気づけばよかったのですが、考えたら(ひとり芝居)の舞台劇なんてね・・ こちらの作品はフェリーニ監督のもう本当に後期作。 次回は全盛期の面白いものを探してみます。 あるかなぁ?? まあ本作品は文芸作というにはラストが派手で、 娯楽大作というにはあまりにもかったるい。 切れがまるでなく、ただわかりやすくことは運んでゆくのですが・・ 不可解なラストのオチに(何が言いたいんだ?)と謎を残し、 かといってまとまりのある作品でもなく結果はご都合主義に終わる。 映画の中で映画を見せる手法ももう、今では古い手法です。 ただ、音楽がいいというだけの映画でした。 大好きなサンサーンスの、白鳥がなぜにイタリア映画で流れるのか・・ う~ん、確かにでも「うみのうえのピアニスト」の元といえば思える部分はありました。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-05-20 04:26:22) 6.ストーリーは平坦だけど物語の中のシーンが時には愉快で、また時には情熱的で、そして時には荘厳でとても印象に残ります。厨房での食器を使った演奏会、機関室の中の大合唱、月夜のダンス。映画はやっぱり脚本ではなく演出こその力なのかなぁと思いました、ラストはやはりフェリーニでしたが…。今でも思い出すとまざまざと光景が浮かんでくる、言わば絵画的な美しさを思わせる作品でした。 【かんたーた】さん 8点(2005-03-05 09:41:22) 5.《ネタバレ》 観終わった率直な印象としては、傑作の一歩手前といった感じでした。はじまり方がとてもよくて引き込まれました。オルランド役の俳優さんがとても素敵で、彼独特のユーモラスさが映画全体に柔らかい印象をもたらしていたように思います。特にこれといったストーリーがあるわけではないのですが、全体にフェリーニ監督の卓抜したセンスが感じられます。それだけでも楽しめる作品です。何でサイ?そのアップはなに?急に大合唱?など様々な?が浮かぶのだけど監督のセンスでそれがかっこよく見えてしまうのです。腕が良い方の作品って不思議。 【クリロ】さん 8点(2005-02-07 23:17:47) 4.《ネタバレ》 このノリが大好きです。なんだかおかしい感じ。変なエピソードや印象に残るエピソードがつながっていきます。それだけでも好きなのですが、クライマックスは良い意味で予想を裏切ってくれました。難民を引き渡さないという歌を皆で歌うところは感動的でした。とても面白かったです。 でも、あのビニールシートの海は…。気になって仕方ないです。リアリティって大事なんだなー。少なくとも私には。 【どろ】さん 8点(2004-12-24 21:40:25) 3.音楽にぐらっ。良かったんですが、なんか間延びしちゃってもったいないなぁ、やりすぎちゃってもったいないなぁ・・・と思いました。 【ジマイマ】さん 5点(2004-12-09 18:11:26) 2.サリーちゃんのパパとかパタリロみたいな人が出てきますよね、これ・・。これは凝った映画です。冒頭、サイレント映画のように始まり、全体としてはいわゆるグランド・ホテル形式。船上を照らす幻想的な青白い月の光、優雅で贅沢な船室、ボイラー室での見栄をはりあう一流オペラ歌手の歌合戦・・などなど、雑多で魅力的なイメージに溢れ、特にストーリーがない進行にも退屈しません。満月を背にした美少女のショットには見とれてしまいます。ややギャグっぽいけどヴェルディ「ナブッコ」のあの準イタリア国歌的合唱が響いたときは、そのハマリ具合にドキッとして、やられた~って感じでした。その後のなだれこむような収束もメリハリ利いてていい感じ。「運命の力」「アイーダ」「椿姫」とヴェルディのメドレーみたいな音楽に満足。オペラやオペラファンの権威的で貴族趣味的な醜さや陳腐さを皮肉りまくっても、やっぱり監督はヴェルディそしてオペラを愛してますね。ドビュッシーとかシューベルトとか「皇帝円舞曲」だとかも使われてて、傍からみれば鼻につくオペラファン、クラシックファンの自己満足も満たしてくれます。しかし、オペラが嫌いで、この映画を観ないのはもったいないと思います(私のいや~なレビューでこの作品を嫌わないでください)。たいしてマニアってわけじゃないけどオペラ好きな私なんかは冷静な目で見れないから、10点しかつけられないんですけど、本作にはフェリーニの厳しくも温かい人間観察の視線が感じられると思うんですが・・・。監督は、自分を権威に祭り上げる世の中を、そして権威となった自分自身を笑い、哀しく見つめているような気がします。 【しったか偽善者】さん 10点(2004-02-11 19:29:55)(良:1票) 1.映画館に足を運ぶ事が趣味だった頃に観た1本です。イタリア語への吹き替えには中々馴染めなかったけれど、音楽の美しさと、作り物のセットの美しさを覚えた作品でした。月の光が幻想的でした。 【じふぶき】さん 7点(2003-12-03 10:50:04)
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